アートによる能案内ー第10回記念ー吉野天人

2013年02月11日(月) 21時59分
 みなさん、こんばんは。
 今朝、空気はとっても冷たかったですが、日差しは少し和らいであたたかく。。。
 こんな早春を五感で感じることのできる季節が、もしかしたら1年中で一番好きです。
 桜が咲いて、ぼわーっと空気全体にかすみがかかった、ふんわりとあたたかいような感じもいいとは思うのですが、まだ冬の真ん中で、冷たい張りつめた空気の中、でも少し春の気配、というのが好きです。
 冬に生まれたせいかもしれませんが。

 さて、先日からお伝えさせて頂いている通り、今年は3月30日にも「アートによる能案内」を開催させて頂きます!
 「アートによる能案内」は、基本的には、世阿弥の命日とされている8月8日に開催させて頂いておりますが、今年は特別に3月30日にも開催させて頂く事になりました。

 昨年は、山本能楽堂の玄関周りの改修工事を行わせて頂いたせいで、例年1月から3月まで開催させて頂いている「能と遊ぼう!」などの、小学生を対象としたプログラムを開催させて頂く事ができませんでした。
 その反動、と言いますか、小学生を対象にしたワークショップは、準備も含めかなり大変ではあるのですが、毎回子ども達から頂く反応やエネルギーが楽しくて、嬉しくて、去年できなかった分、アートコーディネーターの中西さんと二人、だいぶ気合いが入っています!

 今回のアートの先生は、山本太郎先生。
 「にっぽん画」という独自のジャンルを作って制作活動されています。
 http://www.h7.dion.ne.jp/~nipponga/
 
 日本だけでなく、海外でもご活躍でいらっしゃいます。
 また、能に対する造詣がお深く、実際にお稽古も重ねていらっしゃいました。

 この4月から秋田の公立美術大学の准教授に着任されるのですが、先日の大学の存続の問題の時には、私もかなり心配で、気をもみました。
 でも、何もなかったかのように、そのまま開学され、本当によかったです。
 2,3日前のニュースでは、スケートの荒川静香さんも客員教授になられるとか。
 またいつか秋田も行ってみたいなぁ、、と思います。

 

 実は、山本太郎さん、先日、うめだ阪急の美術画廊で展覧会をされていて、拝見に伺いました。
 このかきつばたの掛け軸もあって、美しかったです。
 (画像は山本太郎さんのホームページからとらせて頂きました)
 大勢のお客様でびっくりしました。



 今回の演目は「吉野天人」
 桜の精がテーマです。

 能楽堂が、太郎さんと子ども達の満開の桜でうめつくされる光景が、今からワクワクと楽しみで、その頃は、能楽堂の近くの中大江公園の桜もほころびだしているのかなぁ、、と想像したり。
 今年の春の訪れは早そうです!

(とくい)
 

 

九州へ行くきつね

2013年02月10日(日) 19時06分
 みなさん、こんばんは。

 本日は、奈良県の結崎で、「結崎 de 能」を開催させて頂きました。
 ご来場頂いた大勢の皆様、そして、関係者の皆様本当にありがとうございました。

 「結崎」というのは、ゆうざきと読み、能楽の観世流の発祥の地ではないかと言われています。
 「天から能面とネギが降ってきた」という伝説があり、「面塚」があります。
 (ちなみに、ネギとはこの地方にしかない特産品のネブカネギです)

 山本家は代々ここ結崎にご縁を頂き、毎年この面塚の近くの糸井神社でお正月に新年の奉納をさせて頂いております。
 観世流発祥の地として、お稽古をしてくださっている地元の結崎観世会の皆様がその伝統を守って下さり、毎年能の公演を開催してくださっています。
 本日は「土蜘蛛」の能をご覧頂きました。

 そしてここ結崎では、能楽発祥の地として、小学校では年間を通して総合学習の授業で能楽を教えさせて頂いており、その成果を本日、4年生、5年生の有志が発表してくれました。
 元気いっぱいの姿がほこらしく、嬉しかったです。

 以前ブログでもお伝えさせて頂きましたが、山本能楽堂は今年度文化庁の委託を受け、1月から2月にかけて九州の小学校、中学校、特別支援学校に能の公演に伺わせて頂きます。 

  


 今年度のプログラムは能「小鍛冶(こかじ)」。
 昨日のブログでもお知らせさせて頂いた、2008年から始めさせて頂いた「アート0による能案内」の記念すべき第1回のプログラムです。

 昨日「少年少女うたい隊」で講師をおつとめくださった、美術家の池田朗子さん、そしてアートコーディネーターの中西美穂さんと一緒に、子ども達が能をどうしたら楽しむ事ができるのか、考えさせて頂いて、出来上がったオリジナルのプログラムです。

 今では、改良を続けながらも、かなり完成したプログラムになりつつありますが、一番最初はかなりドキドキしました。
 一番最初の出会いは、中西さんが企画された作品展に池田さんが作品を出されていて、その作品展に偶然伺った私が、池田さんの作品に感動して、3日間連続で見に行って、それでいろんなことをお話して、子ども達が能を好きになるプログラムを作りたいんです、、、と相談したり、、、じゃぁ、一緒にやってみよう!と意気投合して、出会って半年後に、最初の公演を開催しました。
 あの時の、子ども達が今までの能の公演では決して見せてくれなかった沢山の笑顔。
 本当にじーんときました。
 その時の思いが原動力になって、以来、お二人にご協力頂き、現代美術家の視点を通した、こども向けのプログラムを一緒に開発して頂いています。

 そして、この「小鍛冶」のプログラム。
 実は、2年前にも九州、沖縄の小学校9校で実施させて頂きました。
 あの時も本当に沢山の子ども達の笑顔に出会うことができました。
 あれから2年、バスが見えなくなるまで手を振ってくれていた子ども達、、、どうしてるのかなぁ、、もうちゅうがくせいになったのかなぁ、、とか、今でも時々思い出したりしています。

 そして、今年度の九州の学校で行わせて頂く来週からの本公演に向けて、今、能楽堂ではいろんな準備を行っています。



 昨日届いた3000匹のきつね!

 今週9つの学校にそれぞれお送りさせて頂きます。
 そして、3000人の子ども達の笑顔に、今回も出会えますように!
 九州の子どもたち、待っててくださいね!

(とくい) 

*山本能楽堂では、昨年度も文化庁の委託で近畿の学校14校に能の公演に伺わせて頂きました。
 昨年は「羽衣」のプログラムを実施させて頂き、こちらも子ども達に楽しんで頂く事ができました。
 来年は、東海地方の子ども達、小学校、中学校、特別支援学校14校のみなさんに、「羽衣」のプログラムを楽しんで頂く予定です!
 

少年少女うたい隊2013年!ー裃作りワークショップ!

2013年02月09日(土) 19時12分
 みなさん、こんばんは。

 忙しいを理由に、ブログをなかなか更新できず本当にすみません。

 山本能楽堂では、毎年1月から3月にかけて、小学生の方を対象としたワークショップを多数開催させて頂いております。



 今年も1月から、子ども達に能の楽しさを学んで頂く体験講座「能と遊ぼう!」と、能の謡(うたい)の楽しさを子ども達に体感して頂く「少年少女うたい隊」の二つのプログラムを行わせて頂いております。

 今年の「少年少女うたい隊」は1月の5日から始まりました。



 2回目は先週の土曜日。
 舞台の上でうたったりしました。
 


 そして、本日は、「少年少女うたい隊」の3回目。
 子ども達のお楽しみの「裃(かみしも)ワークショップ」を行わせて頂きました。

 先週は、暖かい日も多かったですが、ここ4,5日でかなりの厳しい寒さ。
 「立春とは名のみのいつまでもお寒うございますが、、、」で書き出すお手紙の通り、立春が過ぎてから、かなり寒い毎日です。
 それでも、朝早くから、大勢の子ども達が能楽堂に集まってくれました!

 まずは最初に「吉野天人」の謡(うたい)のお稽古。
 まだ3回目が「もう3回目」という感じで、子ども達は、本当に元気いっぱいにほぼ完璧に謡をマスターして、大きな声でうたってくれます。
 いつもながら、その習得のスピードに圧倒されます。。。スゴイっ!

 そして、お待ちかねの「裃(かみしも)ワークショップ」!
 みなさんは裃ってご存じですか? 
 武士の正装と言われ、時代劇などでご覧になったことがおありなのではないかと思います。



 能の舞台でも、通常とは違う重い曲(能楽師としてのキャリアを積まないと演じることができない曲)などの時に、地謡やお囃子方など、舞台上で、普通なら紋付き姿ではなく裃を着用します。
 いわば、能楽師にとっても、改まった特別なものです。

 普段の生活では、実物を見たり、触れたりする機会のないかみしも。。
 日本人にとっては古来大切な衣装でした。
 その裃の魅力を子ども達に伝えるため、美術家の池田朗子先生が、ワークショップを考えて下さいました。


 実はこのプログラム、2009年の水都大阪2009の、市民参画事業として、始めさせて頂き今回でもう、3回目です。
 最初の時は、どんな風にしたらいいか、いろいろ一緒に考えさせて頂きましたが、その後、いろいろ改善して下さって、よりシンプルに、子ども達が作りやすい形に工夫をしてくださいました。



 自分で作った裃を着けて、最後にもう一度「吉野天人」のうたいをうたいましたが、今までで一番大きな声だったような気がします。
 こころなしか、こどもたち、ちょっと誇らしげで。

 来週の土曜日は、「少年少女うたい隊」の最終日。
 今日作った「裃」をつけて、みんなで謡を発表します。
 (参加して下さっている皆様で本日お休みされた方:本日、風邪などでお休みした子ども達の裃は、こちらで作らせて頂きました。次回、最初に裃の時間も設けていますので、次回楽しみにご参加下さいませ)


 また、本日は、3月30日に開催させて頂く「アートによる能案内ー吉野天人」のアートの先生をしてくださる、山本太郎さんがお越し下さいました!
 太郎先生は、4月から秋田公立美術大学に准教授として着任されますが、その直前の忙しい時間をぬって講師をおつとめ下さいます。

 もうすでに、3月30日の「アートによる能案内」にも沢山お申込頂いております。
 もし、「アートによる能案内」にご参加頂く方で、ご興味がおありでしたら、来週の土曜日、2月16日の「少年少女うたい隊」の発表会に是非ご参加下さいませ。
 同じ「吉野天人」の演目ですので、お越し頂ければ楽しんで頂けるのではないかと思います。

 ちなみに「アートによる能案内」は、子ども達が能を楽しく観賞するプログラムで今回が第10回目になります!!
 
 今はまだ本当にお寒い日が続いていますが、3月30日は、もう春!です。
 能楽堂の中が、子ども達の笑顔と満開の桜の花になりそうで、今からワクワクと楽しみです!

 毎年キャンセル待ちがでる、人気の「アートによる能案内」。
 お早めにお申込頂ければ、と思います。
 よろしくお願いします。


*実は、本日の裃ワークショップの講師の先生の池田朗子さんは、第一回の「アートによる能案内」の先生です。
 第一回と第10回の先生お二人に本日お越し頂いて、なんか感慨深く、嬉しかったです。

(とくい)

 
 
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:山本能楽堂
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大阪の谷町4丁目にある大阪で一番古い能楽堂です。
2006年に国登録有形文化財になりました。
昭和25年から続く定期公演「たにまち能」、初心者向けの夜の公演「とくい能」、初心者向けの体験講座「まっちゃまちサロン」、4種類の伝統芸能のいいところだけを一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」などを開催しています。
「初心者も楽しい能楽堂」をめざしています!
ぜひお気軽にお越しください。
詳しくは山本能楽堂公式ホームページをご覧ください。
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