今週末は 落語、狂言、能、講談です!

2011年05月30日(月) 23時13分
 みなさん、こんばんは。
 朝は雨で、しかもとっても寒かったでしたが、お昼過ぎから晴れてきて、再び「初夏」の香りがただよってきました。
 雨が上がると、木々の梢の緑が、一層濃くなったような気がしました。

 山本能楽堂の中庭には、国土交通省近畿地方整備局の「第3回 まちづくり夢づくり賞」の奨励賞を受賞させて頂いた時に、「万両」を植樹して頂きましたが、実は、日当りが悪く、しかも乾燥しやすいので、枯れてしまったらどうしよう、、、と内心びくびくと心配していました。

 気がつけば水を撒いたりしていたのですが、この雨で新芽がぐんぐん大きくなり、ちょっと一安心、な感じです。
 木や植物を枯らしてしまうのは、仕方がない時もありますが、やっぱりかなりがっかりします、、、

 さて、今週の土曜日は、初心者のための上方伝統芸能ナイト!
 司会と落語は桂春蝶さん。
 狂言「柑子(ぶす)」を善竹隆司さん、隆平さん。
 能「岩船」を林本大。
 講談は久しぶりのご出演で旭堂南陽さん。 です。

 今週末も、がっつりと、上方伝統芸能を「ええとこどり」で楽しんで頂けます!
 どうぞお楽しみに!

(とくい)

「たにまち能」のご報告

2011年05月29日(日) 22時15分
 みなさん、こんばんは。
 大阪は台風の影響で、一日中激しい雨が降り続いていましたが、雨の中、大勢のお客様が「たにまち能」にお越し下さいました。
 お足下のお悪い中、本当に有り難うございました。



 本日の演目は、能「屋島」今村一夫・林本大、狂言「二九十八」善竹隆平、能「杜若-恋之舞」松浦信一郎をお楽しみ頂きました。

 

 「杜若」は申し上げるまでもなく、今の季節にぴったりの曲。
 都落ちした在原業平の一行が八橋という杜若の名所に着くと、満開の杜若が美しく咲き乱れています。
 
 唐衣 
 着つつ馴れにし 
 妻しあれば 
 はるばる来ぬる 
 旅にしぞ思ふ

 「かきつばた」の五文字を、句の頭にした、五七五七七の歌。
 
 和歌に詠まれたその杜若の花の精が、艶やかな女人の姿で「伊勢物語」の世界を舞う名曲です。

 公演が無事終了し、雨の中、お客様をお見送りさせて頂くと、玄関で楽しそうな笑い声が、、、



 フィンランドから来られた旅行者の方が、能楽堂のお手伝いをしてもらっている関西大学の学生さんと楽しそうに話されています。
 「震災で、日本には行かない方がいい、と止められたけど、どうしても日本に来たかったんです!やっぱり来てよかった!」と満面の笑顔。
 聞けば、ご自身で小さな劇場を経営されているそうで、「今日は能を見れてよかった。素晴しかった!」と喜んで下さいました。
 観光の合間に、他にも、宝塚歌劇や名古屋の劇場等行かれるそうです。

 学生さんが、「初心者のための上方伝統芸能ナイト」は本当に楽しんで頂けて、しかも4つも芸能が見れてお得ですから、また大阪に戻って来て、見に来て下さい!と笑顔でお誘いすると、何故かムーミンのキーホルダーをカバンから取り出されて、またいつか来るからそれまでこれをもらって下さい、と頂戴しました。

 お話がはずんだ学生さんに下さったのは、「これは女の子だけど、特別な女の子。ムーミンのガールフレンドなんだよ」
 何か意味があるのか、ないのか、私達には意味がわからないままでしたが、笑顔で立ち去られて行きました。

(とくい)

 
 

NHK「ウィークエンド関西」&産經新聞夕刊[語り継ぐ淀川」

2011年05月28日(土) 23時35分
 みなさん、こんばんは。
 今朝のNHK「ウィークエンド関西」、週末の朝であったにも関わらず、大勢様にご覧頂き有り難うございました。
 たくさんの方から、ご覧頂いた、というメールやお電話を頂きました。
 本当にありがとうございました。

 また、本日の産經新聞夕刊には、現代美術家の井上信太さんの記事を大きな写真付きで御掲載頂きました。
 
 

 ブログを読んで下さっている方はご存知だと思いますが、平成21年より、平面作家の井上信太さんと一緒に、新作能「水の輪」を制作させて頂いています。



信太さんと初めて出会ったのは、平成20年の10月。
 「中之島は大きな帆船」という大阪の大きなイベントで、アートディレクターの中西美穂さんに誘われて、信太さんの作品を剣先公園で初めて拝見して、本当に感動しました。
 続けて3日間、作品を拝見し、ワークショップに参加させて頂いたりしました。
 
 その1年後に、一緒に新作能[水の輪」を制作させて頂く事になるとは、その時夢にも思っていませんでした。
 本当に、出会いに感謝!です。



 「淀川から水の尊さを世界に発信したい」と信太さん。
 同じ気持ちで、一緒に仕事をさせて頂けるのは、望外の喜びです!

 記事はネットでもご覧頂けますのでよろしければ是非お目通し下さい。

<リンク:http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/leisure/snk20110528131.html
>http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/leisure/snk20110528131.html




(とくい)
 

能をお稽古している方の発表会

2011年05月28日(土) 22時27分
 みなさん、こんばんは。
 本日は、午前9時45分より夕方6時頃まで、能をお稽古して下さっている方々の、発表会を開催させて頂きました。
 あいにくのお天気でしたが、大勢様にお越し頂き、盛会に催させて頂きました。
 有り難うございました。

 能のお稽古、、、というと一体なんだろう?と思われる方も多いと思いますが、お稽古として[能を習いたい」と仰って下さる方は老若男女を問わずいらして下さり、現在、小学生から90歳代の方まで、色々な方が能楽堂にお稽古に来て下さっています。
 
 能のお稽古の基本は「謡(うたい)」です。
 謡とは、能のセリフやコーラス部分を、声に出してうたって頂く事です。
 日本古来の呼吸法で、腹式呼吸でお腹から大きな声を出すので、健康にいいと最近人気です。
 正座が苦手な方は、椅子に座ってお稽古して頂いています。
 
  

 お稽古を積んで頂き、上級レベルになると、難しい謡(重習・おもならい)に挑戦して頂き、初めて演じて頂く時に「披く(ひらく)」と言います。
 本日は、「道成寺」の素謡を「お披き」頂きました。
 重習(おもならい)なので、能楽師は「裃(かみしも)」を着けて出演させて頂きます。

 

 舞のお稽古は「仕舞(しまい)」といいます。
 能を油絵とすると、デッサンのようなもので、普通の着物をお召し頂いて(お稽古の時は洋服です)舞を舞います。



 舞に、能の楽器の演奏が入ると「舞囃子(まいばやし)」といいます。
 能の衣装ではなく着物で舞われる事がほとんどですが、能の一部分を舞って頂くような感じです。



 そして、やはり、能のお稽古をして頂く最終目標は、能を舞って頂く事です。
 本日は「巻絹(まきぎぬ)」の能を舞って頂きました。

 

 能のシテ(主役)を、お稽古して下さっている方がつとめられますが、それ以外は全てプロの能楽師です。
 本日は、おツレもお素人の方がおつとめ下さいました。



 能という芸能は、大名や武士が好んでシテ(主役)を舞ったので、全てがシテのためにある、といいますが、シテを中心に全てがまわっていきます。
 つまり、シテ(主人公)の動きに舞台上の全員が合わせて成り立つ演劇です。
 最高の「道楽」と言われている所以です。



 本日の「巻絹」に合わせて、2階でお出しさせて頂いたお抹茶のお菓子も、特別に「巻絹」の銘のお菓子を作って頂きました。



 「久しぶりに、ゆったりとした時間を楽しませて頂きました」とお帰りがけに、ご来場頂いたお客様に仰って頂いて、嬉しかったです。

 
(とくい)

28日(土)朝7時45分から〜NHK「ウィークエンド関西」

2011年05月27日(金) 23時47分
 みなさん、こんばんは。
 今日は久しぶりにブルガリアから大阪大学に留学しているペトコとゆっくり話しました。
 ペトコと聞くと、ペコちゃんを思い出して、かわいい女の子を想像される方が多いかもしれませんが、ペトコは、背の高いがっしりとした体格の男性です。
 ブルガリア人の男性の名前は、最後に「コ」がつく名前が多く、日本人にはちょっと不思議な感じがするかもしれません。
 ペトコの友達も、ヤンコ、タトコなど、可愛らしいお名前です。

 ペトコは、大学院の博士課程で、「能」について研究していて、日本人の大学生にも能について教えています。
 「最近急がしすぎて、片手ですいかを3個持っているような状態です」との事。
 ブルガリアでは、忙しくて手がまわらないことを、そのように表現するそうです。
 私もまさしくそんな感じ。
 すいかを落とさないように頑張ります。



 さて、明日の朝、7時45分から、NHK総合テレビのニュース番組「ウィークエンド関西」で、先日5月13日の「光と照明による能舞台の陰翳 work#04 鵜飼」について取り上げて頂きます。
 LED照明デザイナーの藤本隆行さんと山本章弘を御取材頂きました。
 藤本さんがクリエーションして下さっている様子や当日の公演など、どのように放送して下さるのか楽しみです。



 週末の朝ですが、みなさんもよろしければ是非ご覧下さい!

(とくい)

「はなやか関西〜関西文化首都年〜茶の文化」A

2011年05月26日(木) 23時10分
 みなさん、こんばんは。
 一昨日ご報告させて頂いた「はなやか関西〜茶の文化」のキックオフイベント、中身を何もご報告させて頂いていなかったので、少しご報告させて頂きます。



 この「はなやか関西」の取組みは、関西を県境で区切ってしまうのではなく、関西一円の広域を、共通する文化でくくり、関西が一丸となって、関西が持つ文化度の高さや成熟した文化を内外に向けてアピールしていこうという取組みです。
 その記念すべき第一回の本年は、「お茶」を取り上げ、「お茶」で関西をつなぎ、関西の文化を発信していかれます。



 言うまでもなく、京都には茶道のお家元がいらっしゃり、また宇治は最高峰のお茶の産地として、歴史と伝統が守られています。
 私は、関西は他のどの地域よりも、[お茶」が日常生活の中にとけ込んでいるような気がしますが、それは同時に、お茶をとりまくあらゆること、例えば、お茶室等の建築の技術、茶道具などの工芸品、懐石料理やお菓子等の食文化が関西で洗練され、発展を遂げる要因となり、人々の心を豊かに育んできたと思ってます。



 「お茶」そのものも、宇治茶は他の産地のお茶に比べ、格段に手間ひまかけて生産され、茶畑の美しさ、製造過程全てが独自の文化を形成しているということができます。
 「お茶」、、、をテーマにすると、関西のあらゆる文化がつながり、改めて関西とお茶は切り離す事のできない、密接な関わりを持っているような気がします。



 一昨日は、福寿園の福井社長様が、参加者を代表してご挨拶されましたが、関西にこそ、日本の素晴しい文化が集積し、洗練されている事に関西人は、もっと「自信」を持ってほしい、とメッセージを伝えられました。
 そして、この素晴しい文化を世界に向けて発信していきたい、と。
 私も、関西の美しい文化とその精神性は、世界中の人々に受け入れらることのできる、昇華されたものだと、その通りだと思います。




 また、私ども山本能楽堂は、昭和2年に、創始者の山本博之によって建てられましたが、戦災にあい一度焼失。昭和25年に再建されました。
 この山本博之は、能の普及のために情熱をつくしましたが、自分自身の楽しみとして、お茶を愛し、2階の隅に茶室を作り、そこから舞台を拝見するのを何よりの楽しみにしていました。



 平成18年に、国の文化審議会から国登録有形文化財の指定を頂きましたが、それと同時に、多くの方が建物内部のご見学や体験講座を希望されるようになり、そのような時に、かなりいい加減でお恥ずかしいですが、お茶を一服差し上げて、おもてなしをさせて頂いております。
 初心者向けの能の体験講座「まっちゃまちサロン」や、「たにまち能」「とくい能」でもお抹茶をお客様に召し上がって頂いておりますが、不思議な事に、お茶を召し上がるとみなさんとてもリラックスされます。
 そのような時、[お茶の力」を実感します。



 礼儀作法は別として、私自身もお茶は大好きですので、山本能楽堂に来られた方に、積極的にお茶を召し上がって頂いてます。
 また能楽とお茶も、関係が深い文化です。
 そんな中、今回の「はなやか関西〜茶の文化」に参加させて頂く事は、とても有意義で、この機会にお茶についてもっともっと勉強させて頂ければ、と思っております。

 一昨日のイベントでは、西宮市在住の中国人歌手の李広宏(り こうこう)さんが、日本の民謡を日本語と中国語で歌って下さいました。
 李さんは、サントリーウーロン茶のCMソングを歌ってらっしゃった方です。
 お茶の発祥の地の中国と日本をつなぐ活動をされています。
 
 李さんの美しい歌声を聞きながら、お茶で世界が一つにつながり、真の意味での日本に対する理解が深まっていけばいいな、と思いました。

(とくい)
 

 

クリエイティブ・カフェ16〜震災からの復興過程においてアートができること

2011年05月25日(水) 23時54分
 みなさん、こんばんは。
 今日は夕方から、四つ橋のACDCビルの地下のホールで開催された「クリエイティブ・カフェ16〜震災からの復興過程においてアートができること〜都市の創造性の回復を目指して」に出席してきました。

 「クリエイティブ・カフェ16」とは、同じ問題意識を持っている面々が集まり、 自由に語り、聴くことを丁寧に積み重ね、 新たな創造へつなげる場(=クリエイティブ・カフェ) を開催し、大阪を真の創造都市に転換する事を目的に活動されています。


 今回は、主催の大阪創造都市市民会議の世話人でいらしゃる勝見博光さん、NPO法人 アートNPOリンク事務局長の樋口貞幸さん、(公財)神戸文化支援基金理事長、アートサポートセンター・神戸代表の島田 誠さんにより、現地報告と問題提起が最初に行われ、休憩をはさんで、釜石市で個人で被災者のサポートを続けていらっしゃる打越岳さんが、スカイプで参加されての討論会といった内容で、6時半から9時過ぎまで開催されました。


 今回の大震災。
 やはり、食べるもの、着るものなど人間の生活に欠かせない衣食住が、生きていく事、どうやって食いつないでいくか、が最優先であっても、それだけを支援するのではなく、そこにどう人間的・文化的な生活を付加していくことができるのか、というのが大きなテーマでした。
 
 被災地での生活は、、、
 朝起きて、今までは青い海に囲まれた豊かな自然が目にはいってきたのに、今見えるのはがれきの山だけ、、、
 最初のうちは、深い悲しみが心を支配していたのに、一向に復興しないがれきの山を毎日、毎日見ていると、悲しい気持ちすらうせ、やがて心が麻痺してしまって、無感情になり、悲しい気持ちにすらなれなくなる。
 人間としての心がなくなり、言葉数が少なくなり、家族とも友人ともお互いに話す会話もなくなり、笑顔も笑い声もなくなり、人間性を取り戻す事ができず「ただ生きているだけ」の毎日。



 そんな心を亡くしてしまった方も、音楽を聴いた瞬間に、あるいは美しい美術作品にふれた瞬間に、心が揺れ動き、感情が戻り、言葉を発する経験をされる。
 それが、その時のほんのわずかな時間であっても、そういう時間を持つ事が繰り返される事で、心が回復されるのではないか。
 文化支援とは、人間の感情を取り戻すための支援である、といったお話の内容でした。

 生きていくための最低限必要なものが整って、文化支援は一番最後、というのが一般的な通念のように思っていましたが、人々の「心」を守るため「今」文化支援が必要で、それは他の支援と同時進行で行っていかなくてはならない、というのは本当に力強いメッセージでした。

 

 そして、現在は、価値観が多様化している時代なので、ある一つに集約されるのではなく、みんなが色々に、それぞれにいいと思う方法で文化支援を行い、色んな支援の輪がいくつもできて、それがゆるやかに連携していく事ができれば、、、、そして何より持続していく事が大切だということで、私も本当にその通りだと思いました。

 最後に、釜石市で個人で被災者支援を行っていらっしゃる打越岳さんから、どうしても大阪のみなさんにお礼が言いたいとの事。
 岳さんの弟さんが釜石市で被災され、震災発生二日後の13日に、何とか必死で釜石市に行かれたら、大阪からの車が、数台とかでなく、何十台も支援に来ていて、びっくりされたそうです。
 東北自動車道も閉鎖されていたのに48時間以内に大阪から救援に駆けつけてくれて、釜石市は大阪に感謝しています、というお話でした。

 たぶん会場のみなさんのほとんどが、大阪がそんなにリスペクトされているなんて思っていらっしゃらなかったと思いますが、最後にご挨拶をされた大阪市立大学都市研究プラザ所長の佐々木雅幸先生が、それこそが大阪の街の歴史が培ってきたものではないかと仰って、一同納得し、まだまだ「半大阪人」の私ですが、帰り道なんだか嬉しかったです。

(とくい)

 

 
 
 
 

はなやか関西〜文化首都年2011「茶の文化」

2011年05月24日(火) 23時50分
 みなさん、こんばんは。
 今朝はすごい雨でしたが、午後からはうそのような快晴。
 気持ちのいい青空の下、大阪城まで行ってきました!



 夏を思わせる空の色と鮮やかな緑で、本当に気持ちがよかったです。



 門をくぐってしばらく歩くと西の丸庭園。
 広大な芝生が広がっています。



 その一番奥に、迎賓館があります。



 緑の木陰をしばらく歩くと入り口があります。


 
 普段は一般公開されていませんが、本日は「はなやか関西〜文化首都年2011」のキックオフイベントがありました。



関西は日本文化の源泉であり、今でも「本物」の文化を継承・発展させている地域として、この「本物」を活かした取組みをテーマで束ね、国内外に発信していこう、というのが「はなやか関西」の取組みで、「関西ブランド」により、関西の価値や魅力を高め、関西が一丸となって、日本を先導していこう、という運動です。
 
 初年に当たる、今年のテーマは[茶の文化」。
 関西を「お茶」でくくり、様々な活動が行われます。



 迎賓館の横には、お茶室が。
 お庭の手入れも行き届いていて、美しく、心洗われる空間でした。



 でも、一番!は、やっぱり目の前に大阪城が見える事!
 


 大阪城を見ながら頂いた宇治の和束茶、格別に美味しい気がしました!

(とくい)

大阪大学博物館 「阪大生・手塚治虫展」

2011年05月23日(月) 23時33分
 みなさん、こんばんは。
 今日は一日中雨。
 降り続く雨に比例するかのように、だんだんだんだん肌寒くなり、能楽堂を出る頃には、かなり冷え込んできました。
 ついこの間までは、うっすらと汗ばむほどの夏日だったのがウソのようです。
 急激な気温の変化、みなさんもお風邪などお気をつけ下さい。

 さて、先週、真夏のような日差しの日に、大阪大学の博物館で開催されている「阪大生・手塚治虫展」に行ってきました。
 、、、というよりも、博物館の一階のカフェで約束があり、少し早く着いて時間があったので、せっかくなので拝見しにいった、、、というのが事実です。



 入場無料、だったので、気軽に見せて頂いたのですが、これが予想外にすごく面白かったです。
 手塚治虫さんの作品は、もちろんよく知っていて、中でもブラックジャックやめるもちゃん、は思い出深いです。
 手塚治虫さんが、阪大医学部のご卒業という事は、知ってましたし、宝塚の手塚治虫記念館にも、行った事はありました。
 でも、熱狂的なファンではありませんし、プライベートな事はあんまり知らなかったのですが、今回の展示は、「手塚治虫と大阪との関わり」という視点で構成されていて、その展示内容が何とも興味深くわかりやすく、面白かったです。



 ファンのみなさまなら、よくご存知の事だと思うのですが、手塚治虫さんがお医者さんになる道と、漫画家になる道とを迷っていらしたとき、担当の指導教官が、[医者になるのはむいてないからやめなさい。君はいつかは医者としてとんでもない過ちをおかす」と、アドバイスされ、きっぱりとお医者さんになるのを諦められたたのは、驚きでした。
 でも、途中でほうり出すのはよくないと思われ、漫画家として激務を続けながら、国家試験をうけ、きちんと医師免許を習得されたのはさすが、と思いました。
 一番最初の作品、「ジャングル大帝」は、阪大に在学中に東京の出版社から出版され、10時間かけて東京と大阪を頻繁に往復されていたそうです。(今のように、メールやファックス、あるいは宅急便等なかった時代です)
 


 学生時代は、医大生と漫画家の二足のわらじをはかれるため、毎日橋の下で、阪大製の角帽をカバンに隠し、ベレー帽を被って大阪市内の雑誌社に行かれていたのも、体力的にもよくそんなことができたんぁ、、と情熱の深さを思いました。
 また、手塚治虫が学生時代をすごした大阪の街、中でも中之島と松屋町にご縁が深かったそうですが、まさに能楽堂の近くで、何だか嬉しいです。
 あと、四ツ橋にあった科学館のプラネタリウムがお好きで、毎日通ってられたとか。
 宝塚にお住まいの頃、お隣の姉妹が歌劇団の方で、宝塚ファンのお母さんと一緒にしょっ中、宝塚歌劇をご覧になっていたとか。

 あと、この展覧会全体を通して、大阪ならではの土壌と気質が数々の手塚作品のベースに流れ、手塚治虫独自の世界観を形成していると分析されれ、構成されているのは本当に興味深かったです。
 当時の大阪の持つ華やかな生活や、時代の息吹も一緒に感じられる内容になってました。



 ちょっとした隙間の時間に、しかも無料で貴重で意味深い体験をさせて頂いて、かなり得した気分になりました。
 一階の入り口に降りると、30名くらいの団体の方が。
 やっぱりすごい人気です。

(とくい)
 

「初心者のための上方伝統芸能ナイト」のご報告A

2011年05月22日(日) 23時48分
 みなさん、こんばんは。
 
 土曜日の「初心者のための上方伝統芸能ナイト」の体験コーナー。
 毎回、客席から3名様にご参加頂くのですが、一番に手を挙げて下さったのが、先程狂言の「盆山」をご覧になって、大笑いされていた外国のお方。
 その方を含め、ほぼ同時に手を挙げて下さり、足袋をお履き頂いて、舞台に上がって頂きました。



 今回の体験は[能」。
 「能」の時にはいろいろな体験をして頂くのですが、前回が能面をかけて歩いて頂く体験だったので、今回はTTRのお二人に能の鼓の体験をお願いさせて頂きました。
 お二人の鼓のご説明や体験は、面白い!と定評があり、客席の皆様もご一緒に、体験して頂き、会場全体がかなりの盛り上がりでした!
 ありがとうございました。



 体験して頂いた方には、出演者のサイン入り色紙と、次回の御招待券を1枚、プレゼントさせて頂いています。



 そして、後半は桂春蝶さんの落語。
 落語は、当日まで演目が決まっていず、その時の会場の雰囲気に合わせて演じて下さいますが、今回は「御先祖様」。
 


 最後は、能「養老」山本章弘。
 


 今回、アンケートの回収率がなんと95%くらいだったと思います。
 ご意見を書いて頂くスペースに、一番多いのはやはり「初心者でも楽しめました」あるいは、「古典芸能は初めてで、楽しめるか不安でしたが、こんなに楽しいと思いませんでした。」といったご意見です。
 本当に、有り難い事だと、毎回読ませて頂くたびに思います。

 今回は、その他にも、浪曲の春野恵子さんに感動して、まるで「ひとり宝塚歌劇」を見ているようですごい迫力で楽しめました、と書いて下さった方がいらして、今の若い方には浪曲がそんな風なイメージで楽しんで頂けるんや、と新鮮な感覚に驚きました。
 そして、中には「生きる活力を頂きました!ありがとうございます」というメッセージを書いて下さった方もあり、、ジーンときました。

(とくい)
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:山本能楽堂
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大阪の谷町4丁目にある大阪で一番古い能楽堂です。
2006年に国登録有形文化財になりました。
昭和25年から続く定期公演「たにまち能」、初心者向けの夜の公演「とくい能」、初心者向けの体験講座「まっちゃまちサロン」、4種類の伝統芸能のいいところだけを一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」などを開催しています。
「初心者も楽しい能楽堂」をめざしています!
ぜひお気軽にお越しください。
詳しくは山本能楽堂公式ホームページをご覧ください。
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