「大鼓・小鼓 大倉會」 研究公演!

2008年09月30日(火) 21時29分
 みなさん、こんばんは。
 お陰様で、指の傷はだいぶましになった、、、と思い、先程ついちょっとムリをしたら、指先からまたたくまに血がぼとぼとと、、、
 あ〜、がっかりです、、
 (実はかなり切っています、、)

 パソコンは何とか、右手中心で。
 昨年、大阪商工会議所の本さんは、年末に手を骨折され、一月以上ギブス生活。
 毎日こなされる膨大な量のメールや書類作成を全て右手で、それもかなりのスピードでやられていたのを思い出し、私も頑張らねば!という気持ちです。

 さて、昨日途中まで書かせて頂いた、「能楽堂見学会」、お陰様で好評です。
 お一人様1000円という手軽さと、(5名様以上で開催)、国登録文化財の能楽堂の中をガイドの案内つきで見れるのが人気の秘密です。
 昨日お越し頂いた方も、「いやっ〜、楽しかったわ〜」「能楽堂の中なんて、こんなに気軽に入れるとは思ってへんかったわ〜」と仰って、みなさん大満足でお帰り下さいました。

 山本能楽堂が、国登録文化財の指定を受けた理由の一つが、「木造の三階建てである」ということですが、今では木造そのものも珍しくなってきているみたいで、昨日も皆さん階段を上がられながら「昔を思い出すなぁ〜」などと懐かしんでいらっしゃいました。

 また、ご案内しながら、能舞台の構造や、鏡板のいわれなどの能楽堂の基礎知識も織り込ませて頂くので、そこにも興味を持って頂きます。
 昨日は女性の方ばかりでしたので、ご質問も多く、ワイワイと明るい雰囲気でお楽しみ頂きました。

 さて、話は変わりますが、明日は大阪能楽会館で「大倉會 研究公演」があります。
 これは大倉流(宗家/大倉源次郎師)の大鼓、小鼓の能楽師の方々が、囃子方としての日頃の修練の成果を、また囃子の特性に焦点をあて、明日の舞台への成果を今後の活動に生かしていこうとされる試みです。
 前回は東京で公演をされ、今回は大阪で、という画期的な公演です。
 お囃子の魅力を充分にご堪能して頂ける事と思います。



 番組も、独鼓、一調、居囃子、舞囃子と、たっぷりとお楽しみ頂ける内容です。
 山本章弘も、最後の「融(とおる)」の舞囃子に出演させて頂きます。

 途中、大倉源次郎師による、「本日の番組と囃子の魅力」というお話もあります。
 能のお囃子に特にご興味のおありの方、是非明日は「大倉會 研究会」にお出かけ下さいませ。
 夕方の午後5時30分開演です。
 一階席は6000円、2階席は3000円、お問合せは大阪能楽会館(06-6373-1726)までお願いします。

(とくい)

 

山本能楽堂/見学会・大人気!

2008年09月29日(月) 22時54分
 みなさん、こんばんは。
 今日はうっかり、包丁で指を切ってしまいました。
 それもけっこう大変なくらい、、、
 必死で止血しましたが、まだズキズキします、、、
 本当にどんくさい事です。

 今日は山本能楽堂の見学会に、大勢の方、45名様の団体様がお越し下さいました。
 この山本能楽堂見学会、国登録文化財の山本能楽堂をゆっくりご見学頂けるのが好評で、沢山の方がいらして下さいます。
 本日のように、団体様から最低人数の5名様まで、、、
 中には二人で参加を希望なので、どこかのグループに加えて頂けませんか?というお問い合わせまで、、、

 やっぱり、左指が痛いので明日続きを書かせて頂きます、、、

九州山本会/大濠公園能楽堂

2008年09月28日(日) 22時23分
 みなさん、こんばんは。
 今日は吹く風も肌に冷たく、もう完全に秋!
 一月前の猛暑がウソのようです、、、

 今日は大濠公園能楽堂で「九州山本会」を開催させて頂きました。
 お陰様で大勢様にお越し頂きました。
 遠く大分・別府、佐世保からもお出かけ下さり、心より感謝申し上げております。

 本日の写真は、カメラマンの方が撮影して下さり、まだ手元にございませんので、本日は珍しい申合せの写真を、皆様にご覧頂ければと思います。(同じカメラマンの方が申合せも撮影に来て下さいました)



 歌舞伎等の舞台は、公演前に何度も舞台稽古をされ、繰り返し出演者の方でリハーサルを重ねられる事で、ある意味その時の舞台をリハーサルを通して作っていかれます。
 他の演劇や、コンサートなんかでもそうです。
 事前に何度も舞台合わせをなさいます。

 ところが、能の舞台ではりハーサルは一回限り。
 何度もあわせてしまうと合いすぎてしまうんです。
 ある意味相撲の「ぶつかり」のようなもので、演者がその瞬間にぶつかってこそ、気迫がうまれ、1曲の間、極限まで精神を集中する事ができるのです。
 何度も何度も合わせてしまうと、面白みのない平坦な薄っぺらい舞台になってしまいます。
 時には、略式で、通しのリハーサルを行わずに、当日公演前に楽屋で大事な部分、かかわりの深い部分だけを、シテとワキ、地謡と囃子方、ワキとアイなどで、「ここは本日はこういう具合にいきます」「本日はここはこのようにして下さい」などと、言葉で打ち合わせる程度だけの事もあります。
 まさしく能の舞台は「一期一会」。
 その瞬間を重んじます。



 このリハーサル、能楽師の間では「申合わせ(もうしあわせ)」と言いますが、シテやワキ、アイもお装束はつけずに、着物で演じます。
 もちろん能面もかけません。
 また、大鼓も拍子盤で代用します。(大鼓の皮は消耗品で、貴重ですので、、、)
 
 一曲舞い終わると、「ありがとうございました」というご挨拶の後、「あそこはもう少し重くして下さい」「ここのところはもう少したっぷりとお願いします」などと、謡い方や、型や、位取りについて、ここはしっかりめに、ここは重く、ここは軽く、ここは締まるなどといった演出上の打ち合わせをします。
 それだけで、本番の舞台にのぞむわけです。



 正直申しまして、能を一曲舞うのは、精神的にも肉体的にもすごく大変な事です。
 最近、能楽堂の体験講座などで、能面をかけて舞台をすり足で歩く体験等をして頂きますが、その時にほぼ全員の方が驚かれるのが、視界の狭さと自由がきかない事。
 ゆっくり歩くだけでも、たいへんです、しんどいです、とみなさん仰ります。
 その状態で、1時間以上、長い時には2時間以上、謡をうたい、舞を舞い、時には、激しく飛び上がったり、回転したりします。
 しかも、さらに重い能装束をつけています。
 そんな自由がきかない中で、能を舞うのは本当に大変な事です。

 そしてこれはおシテだけでなく、他のパートの方も同じです。
 特に大鼓などは、一曲打たれると、くたくたになられます。
 ですから、能の公演はほとんどが、一回限り。
 何度も繰り返し演じられる舞台ではありません。
 ですから、同じ配役で、一日2公演の一ヶ月のロングラン!などという公演形式はできないわけです。

 でもだからこそ生まれる能の舞台は、気迫に満ちています。
 能をお好きな方は、見所(客席)からご覧になるだけで、シテ(主役)と同じように気合いをいれられ、その曲が終わるとぐったりされていることもあります。

 本日も無事舞台をつとめさせて頂き有難うございました。

 次回「九州山本会」は2月22日、能「竹生島」今村一夫、能「頼政」山本章弘です。
 よろしければお出かけ下さいませ。

(とくい)
 




 

ハート大阪秋祭り〜御堂筋Kappo〜中之島は大きな帆船〜」

2008年09月27日(土) 19時06分
 みなさん、こんばんは。
 今日は夕焼けがとってもキレイでしたね。
 ピンクとブルーの織りなす幻想的な色合いに思わず見入ってしまいました。



 さて、昨年までの「御堂筋パレード」が今年から、「ハート大阪秋まつり〜御堂筋Kappo〜中之島は大きな帆船」に変わりましたが、開幕まであと15日!になりました。
 実は山本能楽堂も、12日(日)の、市役所前ステージの「地球への祈り」の中で、参加させて頂き、山本章弘が能「岩船」を舞わせて頂きます。

 この、「地球への祈り」では、シンセサイザーサイザーの東祥高氏と篠笛の井上真実さんのユニットの演奏から始まり、能「岩船」、そして海洋冒険家の堀江謙一氏による冒険家の視点による「地球環境」についてのトークショーがあり、最後にゴスペルのアノインテッド・マス・クワイヤ総勢150名による、地球環境への思いをゴスペルにのせた祈りがあります。
 時間は午後3時からです。
 みんさんも宜しければ、是非お出かけ下さい。



 そして、「アートによるこどものための能案内」などでお世話になっている、アーツアポリアの中西美穂さんは、「中之島は大きな帆船」の中で、「ふしぎな水鳥をつくろう〜Bird Scape OSAKA2008〜」という大変魅力的なイベントを、中の島公園で開催されます。



 これは、アーティストの井上信太さん(世界的にご活躍されている方です!)と、アーツアポリアの共同企画で、中之島公園を、絵本から飛び出したような、カラフルで不思議な”水鳥”たちで埋め尽くすというもの。
 中之島公園で開催される、市民参加型文化イベントの、映像や演劇のワークショップやブラスバンドのコンサートがあるステージの舞台美術を”水鳥”で作るというものです。
 その”水鳥”達も、制作を始める前に、大阪の水辺にまず観察に行かれたそうです。
 そうしたら、やはりというか、予想通りたくさんの鳥達が、大阪の川辺に生息していたそうで、まだまだ大阪にも自然は残っていそうです。



 実は中西さんから、かなり以前から、このイベントについてお聞きしていたのですが、今年の8月から9月にかけて例年にない忙しさで、実際にどんなイベントになるのか、全く把握していませんでした。
 先程その制作風景の様子をブログで見てびっくり!!!
 アポリアのある「海のアトリエ」と、京都の「山のアトリエ」で、不思議な水鳥たちが、どんどんどんどん作られています!
 「私も作りにいきたかったよ〜」と思わず電話をしたたら、水鳥の数は、もう数えきれなくなっているそうで、たぶん何千という数、、
 あまりにもその制作が面白そうなので、「私にも塗らせてほしいよ〜」というと、もう塗るのはほとんど終わって、あとは中之島公園での組み立てを残すばかりとか、、、(かなり残念です、、、)



 でも、12日、13日と中之島公園で、10時から16時の間にワークショップがあり、だれでも参加して、自分だけのオリジナルな”水鳥”を作り、一緒に中之島公園の舞台美術として参加させる事ができるそうです。(当日先着順/無料)

 

 幾千もの”水鳥”達は今、「海のアトリエ」と「山のアトリエ」で羽根を休めています。
 中之島公園に飛び立って来る日が楽しみです!

(とくい)

 
 

 

 

200人の羽衣!

2008年09月26日(金) 23時23分
 みなさん、こんばんは。
 今朝は、関西はすごい激しい雨でした。
 警報がでた地域もあったとか。
 本当に最近のゲリラ豪雨は、ものすごいです、、、

 さて、来週の土曜日、10月4日に「200人の羽衣」公演がございます。
 この公演は、本年度から始めさせて頂いた、お客様に能の公演に参加して頂こうと言う試みです。
 8月に初めて開催させて頂いてから、今回で3回目。
 今回は、産經新聞開発様の35周年の記念公演として開催して下さいます。



 以前も書かせて頂きましたが、この「200人の羽衣」は、年末に毎年恒例で開催される「1万人の第九」をヒントに、いつもお世話になっている本さんが思いつかれ、「あっ!それは面白そう!」と言う事で、すぐに企画がまとまり、本年度から新しいプロジェクトとして、開催させて頂いております。

 メディアでも、毎日新聞、朝日新聞、そして日本経済新聞でも大きく取り上げて頂きました。
 日本経済新聞では、2回も御掲載頂いたのですが、2回目の取材の時に、このイベントは継続して続けていかれるのですか?というご質問とともに、参加者の数が1万人に達するまで、続けられますか?ということを、記者の方がお尋ねになりました。

 1万人、、、、、!
 「1万人の第九」なら1日で1万人ですが、収容人数が200人の能楽堂では、毎回満席になったとして、50回公演を重ねないといけません。
 本年は4回開催させて頂きますが、10年以上続けてやっと1万人。
 でも10年間続けられる事ができたら、1万人の方に「200人の羽衣」をご体験頂ければ、何かが変わりそうな気がします、、、
 「1万人の羽衣」と、言葉で書くのは簡単なんですが、、、頑張りたいと思います。

 過去2回、「200人の羽衣」を開催させて頂き、感動したのはやはり200人の持つ声の響きのすごさ!です。
 大きなうねりのような、何かあたたかくて大きな物に包まれたような幸せな気分になりました。
 「声を出す」という事は、人間として極めて原始的なことですし、それを全員でするというのは、何ともいえない連帯感に包まれ、人と人とのつながりを感じました。



 しかも、一緒にうたうのは、美しい詞章の「羽衣」。
 オペラのアリアももちろん歌うと気持ちがいいとは思いますが、能の謡は、西洋音楽とは違う、日本人が太古の昔から持ち続けている遺伝子に呼応すると思います。
 日常の生活の中で忘れてしまっていた、日本人独特の美意識が、お一人お一人の心の中に甦るような気がします。
 
 今回の10月4日の公演は、それだけではなく、能「羽衣」を多角的に分解して、神秘的な能面、美しい能装束、能の楽器、それぞれにスポットをあて、一度に色んな事をお話しさせて頂き、色々な新しい知的発見をして頂けるように、少し欲張りな企画をさせて頂いております。

 残念なことにA席はもう完売になりましたが、B席ならまだ余裕がございます。
 正直申しまして、山本能楽堂は、どこのお席でご覧頂いても、普通の劇場とは比較にならない位、よく舞台が見えます。

 お時間ございましたら、10月4日午後1時半から、是非山本能楽堂にお越し頂き、一緒に「羽衣」をうたっていただければ嬉しく存じます。
 前回ご参加された方が、「楽しかったので友人を誘いました!」と仰って、15名様でお申し込み頂いております。
 それを伺った時は本当に嬉しかったです。
 よろしければみなさまも、ご参加下さい。
 お申し込みは、山本能楽堂までお電話又はファックス、メールを頂ければ有難いです。

(とくい)

大分サロン〜初心者のための能楽講座・秋!

2008年09月25日(木) 22時22分
 みなさん、こんばんは。
 昨日は、大分平和市民公園能楽堂で、「初心者のための能楽講座・秋」を開催させて頂きました。
 夏に開催させて頂き、ご好評を頂きましたので、先月より秋バージョンを始めさせて頂いております。
 今回も大勢様にお出かけ頂きました。
 (中には、一昨日の別府の「あきばサロン」と両方にご出席下さった方もいらっしゃいました。ありがとうございました)



 さて、今回は「楊貴妃」の能についてお話させて頂きました。
 能は現在演じられている演目が全部で約210曲ありますが、それを内容によって5つにわける事ができます。

 簡単に申し上げると、一番目物は、「翁」に代表されるように、神を主人公にしたもの、二番目物は、修羅ものと言われ、主として源平の武将が、主役で、死んでからも戦に苦しめられ、その回向を求めるもの、三番目物は美女が主役で、能の理念美である「幽玄」を追求したもの、四番目物は、雑能といわれ、他に属さない、狂女物や現在物、5番目物が、切能といわれ、鬼や龍神が主役の、見た目が派手な曲です。
 昔は、朝から一日に能が5番演じられ、その上演された順番に分類されています。

 この「楊貴妃は」三番目物に属しますが、三番目物といわれる鬘物のおシテは、源氏物語などの王朝文芸のヒロインや歴史上の美女で、その亡霊が、昔を偲び、かつての恋物語を思い出し静かに舞う、、、ということが多いのですが、この楊貴妃は、名前の通りもちろん中国の女性。しかもおシテは死んでいますが、亡霊になって登場する訳でないので、能の中でも特殊な曲です。

 内容は、楊貴妃の帝への経ちがたい愛情を表現した曲です。
 殺された楊貴妃の事が忘れられない玄宗皇帝が、楊貴妃の魂のありかを、神仙の術を会得した方士に探しにいかせます。
 すると、太真殿という御殿に昔を偲ぶ楊貴妃を見つけ、方士は帝に報告するため、会った証拠に何か形見を欲しいと求めます。
 楊貴妃は髪にさしていた玉のかんざしを渡し、帝との楽しい思い出の秘密を打ち明け、舞を舞います。
 そして、帝のもとに帰る方士を寂しく見送ります、、、



 本日は、ゲストに小鼓の飯田清一先生にお越し頂き、小鼓のお話をして頂きました。
 そして、小鼓を打つ体験もして頂きました。
 みなさん、初めての小鼓に興味津々で、先生のお話も楽しく、熱心にご参加頂きました。



 そして、最後に、楊貴妃の着付け体験。
 お一人の方に、美しい楊貴妃になって頂きました。

 今回お話しさせて頂いた「楊貴妃」のお能は、今週の日曜日、9月28日に、福岡にある大濠公園能楽堂での「九州山本会」で、山本章弘が演じさせて頂きます。
 他に、能「善界 白頭」森本哲郎、狂言「因幡堂」野村万禄という番組です。
 午後12時開演、で料金は5000円です。
 よろしければお出かけ下さいませ。
 お問合せは 092-715-2155までお願いします。

(とくい)

ロシアからのお客様!

2008年09月24日(水) 23時43分
 みなさん、こんばんは。
 今日も吹く風爽やかな、気持ちのよい一日でした。

 さて、山本能楽堂では、先日ロシアからのお客様がいらっしゃいました。
 お越しなる方の年齢等お聞きしていなかったので、恰幅のよい女性の方をイメージしていたのですが、来られた方は、みなさんお若くて美しくて背が高くて、本当にキレイなモデルのような方々でした。
 お召しになっているお洋服もとてもファッショナブル!
 ロシア人って本当にきれいだなぁ、、と思わず最初から見とれてしまいました、、、
 でもそのくらい美しかったんです!

 ご旅行の中の、日本文化の体験という事で、1時間程度、山本能楽堂で簡単なレクチャーをさせて頂きました。
 通訳の方が入って下さるので、お話しさせて頂くのも、ほぼ倍の時間がかかります。
 みなさん、フランクな方達ばかりで、思った事、感じた事を素直にどんどん口に出されます。

 面白かったのが、能面のお話をさせて頂いた時の事。
 「小面(こおもて)」をお見せして、「いくつくらいに見えますか?」と尋ねると、「う〜ん、70歳くらい?」、、、、
 「本当は15、6歳の少女の能面なんですが、、、」
 この返答に、全員の方が信じられない!もっと年とって見える!と口々にご意見を、、、
 確かに、能面は、西洋の人形みたいに、目がぱっちりで、にこっと笑っていませんが、、、

 続いて、「泥眼(でいがん)」という、眼に金泥をほどこした、源氏物語の「葵上」の六条御息所に使う能面をご覧頂きました。
 これは、白目の部分に金泥が塗ってあり、精神状態が普通でない事を現します。
 つまり、源氏の寵愛が自分よりも葵上に移った事で、葵上に対してはげしく妬み、嫉妬して、まさに生霊になってしまう直前の面です。
 
 この面をかけて、恋敵の枕元に立ち、呪うのです、、、とお話しすると、即答で返ってきた答えは何と「女の人が多すぎたんですね〜」
 思わず一同、ロシアの方も私達も笑ってしまいましたが、よく考えると確かに真理を突いているご意見です。
 光源氏には沢山の女性がいましたから、、、



 そして、舞台では能面をかけてすり足で歩く体験をして頂きました。
 こちらも、みなさん、本当に楽しそうに体験して下さいました。
 わざと、舞台のはしギリギリまで歩かれたり、、、(こんな事をされる方は滅多にいらっしゃいません!)
 ご自分なりのポーズをとられたり、、、
 でも、一番驚いたのは、能面をかけてもらいにくかった事です、、、
 お鼻が本当に高いんです、、、
 過去にも外国の方はお見えですが、こんなにお鼻が高い方々は初めてでした、、、

 あと、何か能の楽器も体験してみたいというご意向でしたので、大鼓の森山さんにお手伝い頂きました。
 短い演奏もして頂いたのですが、それにはみなさん圧倒されられたご様子。
 その後の体験では、演奏に感動され、同じように思いっきり打たれた方がありましたが、、、
 一打ちでやめられました、、、
 でも、得手不得手があるのか、お一人の方はすごくお上手で、最初からいい音が鳴り、しかも全然痛がられません。
 横で拝見していて不思議なくらいでした。



 最後にもう一度独鼓で「田村」をお聞き頂き、みなさん、真剣に演奏に聞き入って下さり、「楽しかったです!」と口々に仰ってお帰りになりました。
 朝から、京都の西陣で着物を着たり、金閣寺に行かれ、、大阪、心斎橋でお買い物を楽しまれ、そして山本能楽堂、と超ハードなスケジュールで移動されていましたが、みなさんお疲れのご様子もなく、笑顔でエネルギッシュに楽しまれました。

 ガイドの方によると、このご一行、行く先々であまりにもみなさんがお美しいので、一緒に記念写真を撮って下さいと、他の観光客の方からなんども頼まれたとか。
 あ〜、私も一緒に撮って頂けばよかったと、忙しくてそこまで気がまわらず、ちょっと残念な気持ちが残りました、、、

(とくい)
   

由布院夜能と秋葉サロン!!

2008年09月23日(火) 23時03分
 みなさん、こんばんは。
 昨日お知らせさせて頂いた、本日の「由布院夜能」は、解説が始まると同時に、雨が降り出し、急遽大広間での開催となりました。
 写真のようなとても趣のある舞台ですので、残念でした、、、

 会場の庭園には、パイプ椅子を並べて準備されていましたが、あいにくの雨で今度はあわてて撤去、、、
 今回も、ボランティアでお手伝い頂いている、九州大学と、福岡教育大学の能楽部の学生さん達が大活躍!
 一生懸命手伝ってくれ、野外から、大広間へのお客様の移動もスムーズに行えました。
 学生さん達の気持ちのよい御対応に、お客様も雨で残念でしたが、怒ったりなさる方はいらっしゃらなかったようです。
 
 写真は、一段落してほっと談笑している学生さんたち、、、
 大阪の関西大学の能楽部の学生さん達もそうですが、本当にいつも感謝しています。

 今回も、大勢のお客様に、能・狂言を楽しんで頂き、お陰様で無事終了しました。

 出演した能楽師数名はそのまま会場の「花の庄」に宿泊させて頂きましたが、山本章弘は、明日朝から仕事のため、お社中の方の車に乗せて頂き、大分に下山。
 今回も温泉に入れず、それだけがちょっと心残りだったそうです。
(実は、毎年温泉に入るのははかない夢に終わっているみたいです、、、)

 また、本日お昼の「秋葉サロン」には、約30名の本当に大勢の方にお集り頂きました!
 会場一杯で、華やいだ雰囲気でした。
 皆さんが、サロンを本当に楽しみにいらして下さっている熱意が伝わってきました。
 本日も、能のお話や、能面のいろいろ、そして謡を練習して頂いて、お一人の方に能装束をつけさせて頂きました。
 
 ご参加頂いたのは、実際に能のお稽古をされている方、前回のリピーターの方、まったくの初めての方、と色々ですが、みなさん熱心に、興味深く聞き入って下さっていたようです。
 「秋葉サロン」も、別府の街で定着したサロンとして皆様にお育て頂き、亡くなられた水江典江様が生涯をかけて能楽を愛されたその崇高なお志を、地元の方々に、伝えていくお手伝いをさせて頂けたら、と思います。

 昨日は、湯布院のことばかり書かせて頂きましたが、もちろん別府も大好きです!
 「地獄めぐり」は何回したか、わからないくらい、よく伺います。
 でもいつも同じ地獄ばかりいってしまうのは、どうしてでしょうか、、、???
 いつも一度に全部をまわらせて頂く事はなく、3〜4カ所伺うのですが、毎回必ず「赤池地獄」は行きます。
 赤池の赤が、その時々、薄かったり、濃かったりで、結構面白いです。

 会場に生けて下さっていたお花も、お庭に咲いていたお花をご持参頂きました。
 別府、大分をはじめ九州は、本当にお花にあふれた地域だと思います。
 温暖で、お食事もおいしく、とても豊かな土地です。
 そのせいか、みなさんとっても親切で、大らかで、あたたかくて、それが九州の魅力の根源をなしているものだと思っています。

(とくい) 

明日から、九州で、、、!

2008年09月22日(月) 23時42分
 みなさん、こんばんは。
 最近ずーっと秋めいていましたが、今日のお昼は真夏がもどったような感じでした。
 
 さて、明日から、九州での催しが続きます。
 まずは、明日は別府の「秋葉サロン」!

 山本家初代・山本博之の代から、亡父・眞義、そして章弘と、山本家3代にわたり、お稽古して下さった、別府の水江典江様が、別府の秋葉町にNPO法人「能楽を愛する観鵆会」を設立して下さり、別府での能楽の普及のため、自宅の舞台をお残し下さいました。
 明日は、そちらの舞台で、能の体験講座を開催させて頂きます。
 地元・別府の方に、沢山お越し頂けたら!と思います。

 そして、夜は湯布院の夜能。
 こちらのイベントも、恒例の定着した催しとなり、毎年大勢の方が楽しみにして下さっています。
 「由布院夜能」という催しで、「花の庄」で開催されます。
 山本家同門・森本哲郎の能「熊坂」、野村万禄の狂言「痩松」があります。
 山本章弘は仕舞を舞わせて頂きます。

 
 私自身、湯布院を初めて訪れたのが20年近く前、、、
 それから、機会がある毎に伺わせて頂いておりますが、本当にステキな街です。
 20年前は、まだ隠れ里、といった趣が強く、今よりはもっとのどかな感じで、朝市が開かれ、そちらで頂いた冷たい牛乳が美味しかった事は忘れられません。
 またその時に頂いた、川魚や山菜を使ったお料理も野趣にとんで、その場での楽しい会話とともに、鮮明に記憶に残っています。
 それから、伺う毎に、観光化が進み、今では全国有数の観光地となりました。

 オシャレなお店が沢山増えた反面、昔のひなびた雰囲気は薄れ、昔はよかったのにねぇ、、、と仰る方もいらっしゃいますが、私は今の湯布院も大好きです。
 民芸村も何度行っても飽きませんし、新しくできるお店もどこか気がきいていてオシャレです。
 何より、由布岳の美しい山々は、本当に心が落ち着きます。

 実を申しますと、8月の終りから、今頃に湯布院に行くのが大好きです。
 どこの街よりも「秋」を感じさせてくれるのが、湯布院だと密かに思っています。

 旅館やレストランにさりげなく生け込んである秋の草花、、、
 カゴ一杯の、野生の秋の七草を拝見すると、それだけでとても幸せです。
 秋の草花の美しさを私は湯布院で初めて知った気がします。
 もちろん、少し山に入ると、虫が沢山鳴いていて、秋草が風に揺れています。
 一年中楽しめる街だと思いますが、私は今の季節がおすすめです。

 そして、明後日、24日は、大分平和市民公園能楽堂での「大分サロン」!
 秋の回の2回目です。
 今回も沢山のかたに能の魅力をお伝えできればと思います。

(とくい)

 画像は、湯布院のものがないので、豊中の「桜の庄兵衛」様のお玄関の、秋の美しいお写真を掲載させて頂きました。


 

 

「初心者のための上方伝統芸能ナイト」のご報告”2

2008年09月21日(日) 22時06分
 みなさん、こんばんは。
 昨日の「上方伝統芸能ナイト」では、名月にふさわしく「融(とおる)」を主題に、上方舞と能を上演させて頂きました。



 上方舞の山村流宗家山村若さんの「融」はいつもの15分より、少し長めにたっぷりとお楽しみ頂きました。
 会場は、しーんと静まり返って、お家元の美しい動きに、皆さんかたずをのんでいらっしゃいました。
 お配りさせて頂いた、地唄の詞章も、美しい言葉が散りばめられていて、開演前に読ませて頂いただけでも、月夜の中の、ダイヤモンドをちりばめたような、静寂の中の華やかさがイメージされました。
 そして、実際のお舞台でも、美しい”型”の連続で、上方舞の素養のない私にでさえ、美しい動きに圧倒されました。
 詞章からの頭の中の想像のイメージが、実際の舞の動きとぴったりあって、本当に贅沢な月夜の下の風景が目の前に現れました。

 本当はお琴が入る曲だそうですが、地唄の菊央雄司さんが巧みにお琴の音もお三味線で表現して下さって、本当に素晴らしい演奏でした。
 今もまだ、そのお二人のお美しい世界が脳裏に焼き付いています。



 続いての「体験コーナー」もお家元に、「上方舞」を教えて頂きました。
 今回は、短い上方舞一曲をマスターして頂きます!、というお家元のお言葉に、舞台に上がって下さった三人のお客様はびっくり!
 驚きも束の間、「たったの1分半ですから、まずは僕が実際に舞ってみます!」とすぐにお家元が舞われましたが、、、

 いくつもの複雑な動き、お扇子もくるっと回したり、また反対に回したり、すごく複雑な動きに、客席の皆様も、本当にできるのかと不安げなご様子、、、
 続いて、お家元が一つ一つの型を、ご説明を加えながら、分解して教えて下さいました。
 最初に拝見した時は流れるような所作をただただ拝見するだけでしたが、「ここでハサミで切りますよ〜」と仰って、実際に扇子をパチっと閉じられると、「ああ、そうゆうことか、、」と、細かい動きが意味を持って伝わってきて、とても面白く興味深かったです。

 最後は、体験コーナーに参加して下さった三名の方と、お家元が一緒に通して舞って下さいましたが、みなさん何とかついていかれました。
 お家元がすごくご指導上手なのに驚きました、、(当たり前でしょうか、、、??)
 
 最初に、「こんなん本当に舞えるのかなぁ、、」と思いながら拝見した時は、1分半がすごく長かったですが、最後に拝見するとあっという間に感じられて、その違いも面白かったです。



 そして、能「融」。
 昨日は、おシテを河村栄重師がつとめられました。
 上方舞は、紋付袴姿で舞って下さり、(無双のとても美しい袴をお召しでした)シンプルな美しさでしたが、能は能装束をつけますので、さらに「融」の世界が視覚的に肉付けされたような感じでした。
 融大臣が、貴人の姿で現れ、実際にもこのようなお姿だったんだなぁ、、、と漠然と思ったりしました。
 
 今回、上方舞の地唄と能の謡の詞章と現代語訳を資料としてお配りさせて頂きましたが、それを比較して読み比べてみると、とても面白かったです。
 上方舞の「融」はもちろん能の「徹」を題材にしてつくられていますが、武家のための能「融」と座敷舞としての「融」。
 どちらもたくさんの、本当に美しい言葉で構成されています。



 そして、最後はちょうばさんの「時うどん」!
 スピード感あふれる、はぎれの良さ、テンポのよさに、お客様は笑いの渦。
 「時うどん」は、もう本当に有名な落語の定番のお話ですが、話のオチも知っているのに、最初から最後まで面白くて楽しめるのは、古典の魅力、また演者の方の技量でしょうか。
 「上方伝統芸能ナイト」でも、いろいろな落語家さんが演じて下さいましたが、やっぱり毎回面白くて引き込まれます。
 おうどんの食べ方や、お金の数え方等、演者の方によって、それぞれ少しずつ違って、その違いを楽しめるのも魅力の一つかと思われます。

 昨日は改めて、上方伝統芸能の奥深さを感じた夜になりました。

(とくい)
 
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:山本能楽堂
読者になる
大阪の谷町4丁目にある大阪で一番古い能楽堂です。
2006年に国登録有形文化財になりました。
昭和25年から続く定期公演「たにまち能」、初心者向けの夜の公演「とくい能」、初心者向けの体験講座「まっちゃまちサロン」、4種類の伝統芸能のいいところだけを一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」などを開催しています。
「初心者も楽しい能楽堂」をめざしています!
ぜひお気軽にお越しください。
詳しくは山本能楽堂公式ホームページをご覧ください。
2008年09月
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