たにまち能(2月)のご案内

2008年01月31日(木) 21時49分
 みなさん、こんばんは。
 少し日が長くなってきましたね。
 年末は5時を過ぎるとすぐに暗くなりましたが、今は6時前くらいまで明るくなりました。
  
 さて、今週の土曜日に、本年度第2回の「たにまち能(山本定期能)」が開催されます。

 

 能「花月」    シテ(花月)     山本順之
          ワキ(僧)      森本幸治 
          アイ(門前ノ者)   小笠原匡
          笛          鹿取希世
          小鼓         吉阪一郎
          大鼓         山本 孝

 狂言「梟山伏」  シテ(山伏)     小笠原匡
          アド(兄)      谷口尚功
          アド(弟)      泉 慎也


 能「雲林院」   シテ(老人・業平ノ霊)山本章弘
          ワキ(芦屋公光)   福王知登
          ワキツレ(従者)   永留浩史
          ワキツレ(従者)   喜多雅人
          アイ(所の者)    山本豪一
          笛          杉 市和
          小鼓         荒木建作
          大鼓         山本哲也
          太鼓         井上敬介

 「花月」のあらすじは、、、
 7歳の我が子が行方不明となり、出家した僧(ワキ)が清水寺にやってきます。そして門前の者(アイ)に何か面白いものはないかと尋ねると、花月という少年(シテ)の舞がとてもおもしろいと言います。やがて花月がやってきて、勧められるままに、小唄を謡い戯れます。そして鶯(うぐいす)が花を散らすのを見て、弓矢で射ようとしますが、殺生をすることになると思いとどまり、清水寺の縁起を語り舞います。
 僧は、もしや我が子ではないかと思い、いろいろ尋ね、わがこだと確証して、父であると名乗り出ます。
 花月は門前の者との別れに、羯鼓(かっこ)を打ちながら舞い、幼い頃天狗に連れ去られ諸国の山々を巡った思い出を語ります。
 そして父とともに仏の修行にでようと連れ立ちます。

 「花月」のシテがつける面は「喝食(かっしき)」という面で、上のチラシでは右の面ですが、何ともいえず可愛らしく、私は大好きです!
 能面ではあまり額に前髪が描かれませんが、額に前髪が描かれ、女の子のような初々しい美少年の可愛らしさが表現されています。
 可愛いエクボがあるのも特徴です。
 でも、そんな中にもきりっとした強さが感じられ、清らかな感じがします。

 左下の面は「中将(ちゅうじょう)」といって、「雲林院」では後シテの在原業平の霊に使用します。
 眉間にシワをよせ、憂いをふくんでいて、ちょっと悲しそうです。
 壮中年の貴族(平家の公達)、平家の武将の面です。
 同じ男の人の面でも、源氏の武将は勝戦なので、もっと強い「平太(へいた)」の、肌も日焼けした男らしく強い面を使いますが、「中将」はお公家さんなので、色も白くちょっと弱そうな感じです。
 美男子で有名な、在原業平をうつした面ともいえます。
 ほかに「忠度(ただのり)」「清経(きよつね)」などの曲にも使います。

 最後に「雲林院」のあらすじを、、、
 芦屋の里に住む公光(ワキ)という伊勢物語を愛読する男が、夢の中で、物語の主人公の在原業平が愛人の「二条の后」と一緒に、雲林院にたたずんでいるのを見て、雲林院に出かけてゆきます。
 そこでは桜が満開だったので、桜を一枝折ると、老人(前シテ)が現れ、花を手折る事は悪い事だと、古歌を持ち出し、公光と言い争いますが、和解し、木陰で寝て夢のしるしを待つように告げ、消え失せます、、、
 やがて、公光の夢の中に、在原業平の霊があらわれ、「二条の后」との恋物語を語り、昔を偲んで舞い、やがて消えてゆきます、、、

 「雲林院」には、桜の作り物を出す演出と、作り物を出さずに演じる二通りがありますが、はたして今回はどちらでしょうか?

 狂言「梟山伏」は文句無しに楽しめる、狂言です。
 

 ご興味をお持ちの方は、「たにまち能」にお出かけ下さいませ。
 (2月2日、午後1時開演です。)

(とくい)
 




アートって?〜アートの可能性「演劇」

2008年01月30日(水) 23時06分
 昨日は、ブログを更新できず失礼しました。
 実は、帰宅すると、パソコンがメールとインターネットに接続できなくなっていました!
 かなり焦りました、、、
 友人に教えてもらい、すべての電源を切って、しばらくしてからつなげたりしましたがダメでした、、(これで直る事もよくあるそうです)
 相談窓口はもう終わっていて、今朝になってようやくつながり、お昼過ぎに復旧しました。
 原因は、電波を飛ばしていたモデムの故障でした。
 パソコン本体でなくほっとしました。
 思わず、キーボードとディスプレイを磨きました!

 さて、先週に引き続き、アートのお話を聞きにいってきました。
 実は尊敬する友人の企画で8回あります。
 行ける時だけでも行きたいなあ、、と思って参加しています。

 今回の講師の方は先週と違いましたが、同じ「演劇」についてのお話でした。
 ビックリしたのは、最初に仰られた事がお二人とも同じであった事!
 それは「現代社会で失われた人間関係の希薄さを取り戻すのに、演劇が有効な手段である!」という事。
 人間同士の希薄になったコミュニケーションを取り戻す時、演劇で1つの舞台を作り上げる活動や体験が大切なのでは、とのお話でした。

 演劇をされている方は、その舞台を作り上げていく中で、自然と他人と粘り強くかかわっていく訓練をされ、そしてお互い濃厚にむき出しになって、生身の姿をぶつけあってこそよい作品が作られるそうです。
 その作品を作る時、長い時間と空間を「共有」して作り上げていきますが、出来上がった作品をお客様が見に来られる時も、やはりその時間と空間を「共有」されることになります。
 でもその芸術はその瞬間だけに存在する一過性のアートです。
 だからかこそ、そこに演劇の魅力があり、私達も演劇からメッセージを受け取ることができるらしいです。

 そしていくつかの、現在注目されている舞台の映像を見せてくださいました。
 どの作品も映像でさえパワーを感じます。
 「音楽座」の「マドモアゼル・モーツアルト」、永井愛さんの「歌わせたい男達」、わかぎえふさんの「お祝い」など、、、
 でも仰っていたのは、演劇こそは映像でなくライブで、演者の汗が見え、息ずかいを感じる事ができる距離で見ないといけない、と言う事。(これは上方伝統芸能ナイトのご担当者の方と同じ意見です)
 それでこそ、感動が味わえる!とのお話でした。(納得です!)

 また、数々の新作が上演される中で、イプセンの「人形の家」、チェーホフの「桜の園」、テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」等は何度も再演され、その度に違う輝きを放つというお話でした。
 そしてそれは、そこに人間の普遍的な感情がとても上手に表現されているからではないかと。
 だからこそ何度見ても感動し、わかっていても同じ場所で涙がでる、、、

 お聞きしていて「能」も全く同じだなあ、、、と。
 人間の心の奥底にある普遍的な感情を表現しているからこそ、脈々と続き、そして続く中で洗練を繰り返すからこそ、今なお感動を与える強さを持っているのだと思います。
 そして、その普遍的テーマは、おそらくヒトが感情をもった太古の昔から変わらないのではないでしょうか?
 
 実は、次回の「まっちゃまちサロン」には、演劇をやっていらっしゃる方が大勢様ご参加下さいます。
 その方達に「能」の楽しさを体験して帰って頂き、何らかの形で刺激を受けて頂けたら、、と思います。(大変おこがましいですが、、、)
 でも、実は私も、演劇をされている方から、情熱や純粋な精神をわけてもらってエンパワーしてもらえたらなあ、、と期待してます。
 楽しみです!

(とくい)

2月の公演予定

2008年01月28日(月) 23時02分
 みなさん、こんばんは。
 ホームページの公演情報の更新が遅れていて申し訳ありません。
 沢山の方から、2月、3月の予定を教えて欲しい、早く公演情報を更新して欲しいとの、メールやお問合せを頂いております。
 情報はすでにまとめてあり、管理者の方に更新の依頼は以前に終了しておりますので、もう本当に間もなく明日くらいには更新されるかと思いますが、取り急ぎブログでお知らせさせて頂きます。
 ご迷惑をおかけ致しまして誠に申し訳ございません。

<2月>
2日(土)「能と遊ぼう!」

10:00〜11:30「こども教室」
 今回のテーマは「作り物をつくってみよう!」です。
 能の中の大道具は、普通の大道具とちょっと違います。
 どれが何だか、みんなにはわかるかな?

2日(土)「たにまち能(山本定期能)」午後1時始
能「花月」 シテ(花月)  山本順之
      ワキ(僧)   森本孝治
      アイ(門前ノ者)小笠原匡
      
狂言「梟山伏」シテ(山伏)小笠原匡
       アド(兄) 谷口尚功  
       アド(弟) 泉 慎也

能「雲林院」シテ(老人) 山本章弘
        (業平ノ霊)山本章弘
      ワキ(芦屋公光)福王知登
      ワキツレ    永留浩史
      ワキツレ    喜多雅人
      アイ(所の者) 山本豪一

☆昭和25年から続く歴史ある山本家の定期公演です。
 右の写真は「花月(かげつ)」です。
 「花月」「雲林院(うんりんいん)」ともに華やかな演目です。
 狂言の「梟山伏」は、どなたにもお楽しみ頂ける面白いお話です!

4日(月)「まっちゃまちサロン」〜初心者向け体験講座(1000円)

第1回 14:00〜15:30(お抹茶と生菓子付き)
第2回 19:30〜21:00(おこわ飯とお茶付き)

☆初心者向けの能の体験講座です。
 楽しいお話に笑いのたえないあっという間の1時間半です!
 わかりやすく能の世界にご案内しますので、初めての方でも安心。
 お昼はお抹茶を頂きながら、夜はおこわ飯をお召し上がりになってリラックスしてご参加下さい!

9日(土)「能と遊ぼう!」
 10:00〜11:30「こども教室」
 「能の中の楽器〜小鼓と大鼓をたいけんしてみよう!」
 講師:成田達志先生
    山本哲也先生

15日(金)「とくい能」バレンタイン能〜清経〜


〜初心者向け夜の能公演〜

6時  :開場
7時  :解説
7時半 :開演 能「清経」
9時前 :質問コーナー
9時過ぎ:残り福抽選会 

前売り券(3000円)当日券(4000円)
ともにおこわ飯とお茶付き

☆初心者のための気軽な夜の公演「とくい能」
 演能の前に、山本章弘による詳しい解説があるので、初めての方でも安心してご参加頂けます!
 さらに、終演後は客席からの質問に、ばっちりお答えします。
 今回は「バレンタイン能」ですので、「残り福抽選会」を開催させて頂きます!
 また、6時より2階茶室にて、先着50名様に無料でお抹茶をお楽しみ頂いております。(略式)
 山本能楽堂は、飲食可能ですので、おこわ飯とお茶をお飲み頂いてリラックスしてご覧下さいませ。

16日(土)「能と遊ぼう!」
10:00〜11:30「こども教室」
「能の中の小道具あれこれ〜能楽堂のけっとう!」
能の中の、いろいろな道具について、楽しみます。
えっ?能にもチャンバラがあるの???

23日(土)「能と遊ぼう!」

10:00〜11:30「こども教室」
「能の中の楽器をたいけんしてみよう!笛と太鼓」
講師:野口亮先生
  :上田慎也先生

_______________________________________

とりあえず、以上のような予定になっております。
詳細は山本能楽堂までお気軽にお問合せ下さいませ。
御不自由をおかけし申し訳ありません。

(とくい)



 

「皿田能」と「長崎の会」のご報告

2008年01月27日(日) 20時49分
 みなさん、こんばんは。
 昨日はブログでもお知らせさせて頂いた通り、阪南市の「尾崎」のサラダホール(大)で「皿田能」がありました。
 お陰様で大勢様にお越し頂き、厚く御礼申し上げます。

 サラダホールでは、「皿田能」の時に、立派な仮設の能舞台が組まれます。
 通常の仮設舞台とは比べようもない位、立派な舞台ですが、それでもいつも使用されている舞台ではありません。
 いつもと環境が全く違います。
 
 能楽堂で舞わせて頂く時は、演者はあまり神経質にはなりませんが、仮設の舞台の時は、本前に、舞台を実際に歩いたりして、その感触を必ず確かめます。
 能舞台は通常三間四方の大きさと、どこの舞台でも決まっていますが、仮設舞台では大きさもまちまちな事もあり、また「橋がかり」はホールによってその長さが本当に違います。(時にはない時もあります)

 昨日も、「鉢木」のおシテをつとめられる、松浦信一郎先生自ら、開演前に能舞台を歩かれた後、舞台を磨かれたらしいです。
 すべりをよくするため、少し牛乳をいれて水ぶきされたそうです。
 滑りをよくするためには他にも、豆乳も効果的だといわれていて、昔の書生さん(能楽堂で能楽師をめざして修行している人)は、朝一番にお豆腐屋さんに豆乳(またはおから)をもらいにいき、舞台を磨いていました。



 そして、本日は長崎市内のチトセピアホールで、森本哲郎独立15周年記念のお社中の発表会がありました。(こちらも仮設舞台です)
 森本哲郎は、山本家同門で、福岡の「森本能舞台」を中心に、主に九州で活躍しています。
 番外仕舞で舞わせて頂いた「諏訪」という曲は、「長崎おくんち」で有名な諏訪神社に残る古い曲を近年復曲したものです。

 同じチトセピアホールでは、昨日長崎大学能楽部の学生さんの自演会(自分たちで演じ運営する、能の会のこと)がありました。
 「田村」と「竹生島」の能があり、他にも舞囃子、仕舞と、華やかな会になったそうです。
 




 写真は、長崎大学の学生さんが、後かたずけの合間に、自演会のパンフレットを持って写ってくれています。
(ブログへの写真掲載は本人の許可をとっています)
 9月にあった「由布院薪能」についてブログで書かせて頂きましたが、その時と同様、今回も会場の準備、後かたずけともに学生さんにお手伝い頂きました。

 どこに行っても、どこの大学の能楽部の学生さん達も、本当に気持ちよく、きちんと、礼儀正しく働いてくれます。
 いつも本当にありがとうございます!

(とくい)
 会

「能と遊ぼう!」〜能装束を着てみよう!

2008年01月26日(土) 12時05分
 今日もとっても寒くなりました。
 でも、こども達は元気いっぱいで朝から山本能楽堂に来てくれました!

 こども教室も今日で3回目。「能装束を着てみよう!」でした。
 舞台に能装束を3つ衣桁にかけて、展示させて頂き、こども達に自由に見に行ってもらい、その中から好きな模様を自分で選んで、まずは紙に書いてもらいました。

 

 みなさんは、能装束を御覧になられたことがありますか?
 能装束には、今 見ても”はっ”とする位、単純化された、洗練された、モダンなデザインのものがあります。
 使用する色も2色くらいで、本日こども達のために出させて頂いた「飛雲と稲妻」は、紺地に金の雲と稲妻だけで、迫力ある、明解な美しさが表現されています。
(下の写真左側)



 それに対し、1枚目の写真でこども達が真剣に見ている「唐織」は、数えきれない位たくさんの色糸が使われ、模様も複雑で入り乱れてますが、ぱっと全体をみると調和していて、重厚な美しさがあります。
 しかし、じーっとよく見ると、その中には様々な模様が複雑に描かれ、ひしめき合いながらお互いを引き立て合っています。
 
 もう一枚出させて頂いた、「唐織」も淡いブルーを基調とした、複雑な「唐織」でした。
 こども達は、その「唐織」の中に様々な模様を見つけ、楽しそうにその絵を描いてくれました。
 扇面、松、撫子(なでしこ)、桔梗(ききょう)、菊(きく)など、など、など、、、
 「飛雲と稲妻」を描いてくれたこども達もたくさんいて、その絵はやっぱり力強く、スピード感があり、「唐織」を描いた絵は、どこかやさしく、かわいらしかったです!



 
 次に、お母さんの中からお1人、に能の「若い女の人」に変身してもらいました。
 その「鬘(かずら)」をこどもたちにさわってもらい、何でできているか当ててもらいました。
 ここでも最初は「キャー、コワイ〜」と言う声が、、、?
 でも、何の毛でしょう?という問いには、案外早く答えたが当たりました!
 やっぱり想像力が働くんでしょうか??

 そして今度は、こども達からひとり、牛若丸(源義経)に変身してもらう事に!
 希望者が多くじゃんけんで決めましたが、最初に勝った女の子は「男の子になるのはいやだ、、」と言う事でしたので、男の子に牛若になってもらいました。




 能装束をつける事を「着付け」と言いますが、「着付け」は結構時間がかかります。
 能の激しい動きにもたえられるよう、また視覚的にも見てキレイなようにバランスを考えながらつけますので、いい加減にはできません。
 しかし、脱ぐ時は本当に早いです。
 通常の能は「前シテ」と「後シテ」の間のアイ狂言の間に、「前シテ」の装束を脱ぎ、すばやく「後シテ」の装束に着替えないといけないからです。

 ですから、ヒモを何本も使って、装束を付けているように見えますが、実際は2本とか、3本とか。
 腰帯も、すっと引くとすぐに解けるようになっていますし、重たい「唐織」も1本のヒモだけで気付けます。
 昔の人の工夫ってすごいなあ、、、と思います。

 そして最後に恒例の「羽衣(はごろも)」の謡の練習!
 やっぱり、すごい!!!!!
 みんな、本当に覚えるのがはやい!!!
 先週は、最後の方はちょっと声が小さくなってましたが、今日は最後までみんなしっかり。
 そして詞章を楽しむ余裕さえ出てきたように思います。

 こどもたちが、謡(うたい)を暗記して、口ずさんでる姿って、何だか嬉しいです!!!


(とくい)
 

「能と遊ぼう!」と「皿田能」

2008年01月25日(金) 23時56分
 みなさん、こんばんは。
 お陰様でのどのガラガラはとれましたが、まだぐったりしていて、すっきりしません。
 早くなおりたいです、、、

 明日は、午前中は山本能楽堂で「能と遊ぼう」の第3回「能装束を着てみよう!」を開催させて頂きます。
 明日で3回目!
 第1回は、私達も少し緊張していましたが、だんだん慣れてきて、こども達のお顔も少しずつ覚え、また、こども達とお話しする事もあるので、何となく毎週会えるのが楽しみになってきました!

 
 明日は「能装束(のうしょうぞく)」について!
 能面とともに、皆さんの関心が高い項目です!

 能装束は、能面ほど種類(分類・形)は多くなく、比較的少ない種類の衣装を組み合わせや、つけ方を工夫する事で、様々な演出をおこないます。
 種類は少ないとはいっても、その色、柄ゆきはものすごいバリエーションで、やはり無限大です。

 女性の装束は大きくわけて、「色(紅)入り」「色(紅)無し」にわけられますが、それは、若い女性には赤色を使用した着物を使い、年を経た女性には赤は使わないというきまりです。
 
 装束の種類は少ないといっても、唐織(からおり)、縫箔(ぬいはく)、摺箔(はく)、長絹(ちょうけん)など、大人が聞いても知らない方には、何の事かわからない、はじめてきく名前ばかり、、、
 試験をするわけではないので、名前を覚えてもらっても仕方がないので、明日は、美しい日本の伝統的な衣装を、こども達に、ごく間近にみてもらって、その色合いの面白さや、織りかたの不思議さ、風合いなんかを肌で感じてもらえればと、思っています。

 今回の「能と遊ぼう!」では、最終回の第10回、3月22日にこども達に、実際に本物の「羽衣(はごろも)」の能を見てもらおうと思っています。
 せっかく、興味を持ってくれて、能について楽しく学んでもらっても、本物の「能」を見ないと、一体何を練習してたのか、わからないままで終わってしまいそうだからです。
 今回の「能と遊ぼう!」も全体を通して、「羽衣(はごろも)」をテーマにすすめさせて頂いております。
 9回を通して「羽衣(はごろも)」について、学んだあとに、本物の「羽衣」を見たとき、こども達が、能を楽しんでくれる事ができたらなあ、、、と思っています。

 そして、午後からは、以前ブログでもお知らせさせて頂いた通り、阪南市の「尾崎」駅近くで開催される「皿田能」。
 サラダホールに、とても立派な能舞台が「皿田能」のために作られます。
 それに先駆けて行われた本日の「能舞台を歩く体験」もお陰様で、皆さんに楽しんでご参加頂けました!
 みなさん、明日の松浦信一郎先生の「鉢木(はちのき)」を楽しみにされている事と思います。

 明日は午後2時開演で、当日券は4500円、小、中、高校生は2000円、全席自由です。
 ご興味のおありの方は是非お出かけ下さいませ。

 
(とくい)

80周年記念シール!

2008年01月24日(木) 23時16分
 みなさん、こんばんは。
 不覚にも風邪をひいてしまいました、、、
 のどやられたみたいで、声がガラガラにかれてます。
 幸い発熱はしていませんので、今日は外出を控え休んでいました。
 
 私は風邪をひくと、まず背中にホカロンをベタベタはったり、ヒーターの前に座って背中を暖めたりして、まずは背中から首に熱を入れます。
 それと同時に、熱いお番茶に梅干しを入れて何杯も飲み、発汗を促します。
 これでいつも、大体は大事に至らずにすんでいますが、何か良い方法があれば、みなさん、お教え下さい!

 さて、お正月にもお伝えさせて頂いた通り、本年「山本能楽堂」は創立80周年を迎えます。
 それに向けていろいろな記念行事を企画させて頂いておりますが、先日「記念シールも作られたら如何ですか?」とアドバイスを頂いたので、早速デザイナーの五十嵐さんに、試作して頂きました。
 まだ、完成品ではありませんが、みなさんに一足先にご覧頂けたらと、思います。



 今年度のチラシに掲載させて頂いている、「80周年ロゴマーク」は四角いですが、今回丸型も作って頂きました!
 大阪式に言うと「ベタ」ですが、多くの方と「ご縁」があるように「5・円(5つの円)」になっています(笑)。
 
 山本能楽堂では、「自分たちでできる事は、なんでも自分たちで行い、むやみにお金をかけずに行動」するようにしていますが、今回のシールも、何とか事務所のパソコンで印刷して、利用できないかと考えました。
 とりあえず、シールの周りに、薄く切る線をいれてもらい、自分たちで切ったのですが、これが思いのほか大変で、全くキレイに切れません、、、
 特に、◯がこんなに難しいとは予想していませんでした。
 それから、はがすのもすごく大変でした、、、
 やっぱり、きちんと印刷してもらおうかな、、と考え中です。
 自分たちでやれれば、「金」バージョンや「銀」バージョンなど自由に作れて楽しいのですが、、、

 何かよいアイデアをお持ちの方は、教えて頂ければ助かります!

(とくい)
 
 

アートって?〜アートの可能性

2008年01月23日(水) 21時58分
 昨日「アートについて」のお話を聞く機会がありました。
 私は、昔から漠然と「アート」な感覚が大好きでした。
 自分自身では、アートな表現をするスキルを持っていませんが、生活の中にアートな感覚が入ったり、刺激を受けたりするのが好きです。

 ですから、「なつやすみ!こどもワークショップ〜アートによる能案内「小鍛冶」でお世話になった、大阪アーツアポリアの中西さん(現代美術家)との出会いは、とっても嬉しく、築港にあるアポリアの事務所を訪れるのは、いつも楽しくワクワクし、あっと言う間に時間が過ぎます。
 そしてそこで出会う人たちは、みなさん「アートにかかわる人達」ですから、やっぱり根底の部分で、純粋でまじめで、エゴイストな人は誰もいず、とても気持ちのいい人達ばかりで、お話ししていて、いつも刺激を与えてもらいます。
 いつも感じるのは「あっ!そういう物の見方、考え方もあったんだ!」と言う事。
 みなさん感覚がとても柔軟で教えられる事が多いです。

 昨日聞いたお話では、「アートは1つの大きな技術であり、大きな可能性を持つ」ということでした。
 アート(art)はラテン語のアルトが語源で、技とか知恵とか言う意味だったそうです。
 そして「Art of Life=知恵のある人生」を送る事が生涯大切なのではないかというお話でした。

 アートは、教育、福祉、文学、産業など、境界が違うと思われがちなものを重ね、混ぜ合わし、多文化共生のための、インターメディアとして大切だということです。
 アートな感覚を入れると、今まで「正解」とされていた答えに、新たな視点が加わり、事実が1つではなくなり、今まで「正解」とされていたものが壊され、ずれます。
 すると、今まで否定されてきた事が、他者から認められ、承認を受ける事で、「喜び」が増えます。(確かに、私もアポリアで、悩みをぶつけると、いつも新しい答えを教えてもらい、ちょっと違う視点を持つ事ができ、楽しくなります!)
 そして、アートにより、エンパワーされ、内なる力を与えてもらう事で、コミュニケーションが深められ、現代における他者との「つながりの回復」をはかることができるのではないかというお話でした。

 そして現代においては、生活の中のあらゆるシーンでアートをもっと積極的に使っていかなくてはいけない、ということでした。
 それは、そんな大げさな事ではなく、ごく身近な所から、意識さえ持てば、変わっていけると言う事でした。
 例えば、アートな先生、アートな保育士さん、アートなお医者さんとかが増えれば、もっと楽しく、コミュニケーションが増えるのではないかと。

 昨日は、演劇を例にお話しされましたが、病院で働くお医者さんや看護士さんが、患者さんになったり、それぞれ違う立場を、演劇で演じる事で、医療に対して違う視点を持つことができ、実際の医療現場の改善(コミュニケーションの増加)に大変役立ったそうです。

 現代生活の一番の問題点は、「コミュニケーションの不足」。
 山本能楽堂は、客席と舞台の距離が近く、お客様と出演者が一体化した公演作りを目指しています。
 そして、公演の時も、レクチャーやワークショップの時も、できるだけお客様から、質問をして頂く機会をもうけ、コミュニケーションをとるよう努力しています。
 これも、意識はしていませんでしたが、「アートな感覚」だっだのでしょうか、、、?
 お客様にせっかく能楽堂までお越し頂いたのですから、疑問をかかえて帰って頂くより、聞きたい事は聞いて、すっきりして帰って頂きたい、という思いがあります。
 また、やっぱり言葉のキャチボール=コミュニケーションは楽しく充足感があるのではないかと。(お客様だけでなく、私達も楽しいです)

 「アート」は私にとって、感覚的な物でしたので、論理的に考えるのはむつかしかったです。
 
 アポリアの中西さんに以前「現代美術の楽しさって何?」て聞いた事があります。
 即座に「新しいものの見方、価値観を感じる事」というお答え。
 「さすが!」です。

(とくい)

 

ともにしあわせになるしあわせ

2008年01月22日(火) 22時56分
 みなさん、こんばんは。

 昨日「小太郎冠者」様からコメントを頂きました!
 「小太郎冠者」様によりますと、大阪市内には思ったより沢山桜の名所があるそうです。
 土佐稲荷神社や、街ごとに中大江公園位の大きな公園があり、また児童公園にも桜が植えられている所もあり、結構あちこちお花見が楽しめるそうです!
 あと建築家の安藤氏が御発案なさった「平成の桜並木」ももうあと10年程で桜のおはなが満開になりそうだとか、、、
 「小太郎冠者」様と同じく、私もその日が楽しみです!
 貴重な情報を有難うございました。
「小太郎冠者」様は、山本能楽堂にもお越し下さり、とても気に入って下さったみたいです!
 これからも宜しくお願い申し上げます。
 
 
 さてさて、本日の産經新聞の朝刊に、「とくい能」「上方伝統芸能ナイト」の抽選会の景品を御協賛頂いている「フェリシモ」の矢崎社長様が、「関西経済・この人に聞く」で大きく取り上げられていらっしゃいました。
 
 「フェリシモ」様は、皆様もうおなじみの  「お能小町検定」をはじめとする、生活を豊かにし知的好奇心を満たす、オシャレな情報を     「しあわせの学校」というホームページで情報発信されています。
 「お能小町検定」は昨秋開校されましたが、最近私の周りでも見知らぬ方が「お能小町検定」のお話をされているのを耳にする機会も多く、着実に知名度が上がっていると思います。
 お能に関する検定で、検定を受けながら能について学べるようになってますので、みなさんも、気軽にトライしてみて下さい!

 矢崎社長様は、記事の中で「われわれは商品やサービスを受け取っていただいた方の心の中に宿る価値のようなものが一番大切だと考えている。だから当社は単なる通信販売ではなく、生活シーンをデザインするプロデュース集団だと考えている」と仰っています。

 そして独自の「しあわせ社会学の確立と実践」を掲げられ、「ともにしあわせになるしあわせ」をテーマにされています。
 つまり「自分本位の幸せではなく、相手や周囲が幸せになることを、自分の幸せと感じられる社会づくりに、少しでも貢献できる方法がないかと日々模索」されているそうです。

 「ともにしあわせになるしあわせ」、、、
 言い換えると、自分1人が幸せでは幸せじゃない、周りの人もみんな幸せであってこそ本当に幸せ!って事です。
 幸せは自分1人だけが頑張っても、一緒に喜べる相手や仲間がいないと幸せじゃない、、、本当にそう思います。
 
 「フェリシモ」様では、フェアトレードの商品や、アトリエメイドといって障害者の方が制作された商品も数多く積極的に取り扱っていらっしゃいます。
 特筆すべきは、そこにデザイナーの方が入っていらっしゃって、おしゃれでセンスのよい商品に仕上がっている事です。
 それでこそ、お客様も喜んでお買い求めになり、商品も売れて、作っている方も潤う、、、しあわせな輪が出来上がっています。(ある意味winwinです)

 そして注文された商品はとてもおしゃれな段ボールの箱に入って届けられます。
 通信販売で買うと、普通は味気ない、無機質な段ボールですが、「フェリシモ」様のはプリントされていて、アートっぽくてきれいです。
 そこにも、商品がお客様に届いた時にも喜んで頂きたいと言う、矢崎社長のお気持ちが反映されているように思います。

 私は別に「フェリシモ」様の回し者ではありませんが、たぶんとても社内の雰囲気がいい会社なんだろうなあ、、、と思います。
 いつも山本能楽堂にお越し頂く社員の方が、みなさん華やかで、明るくて、しあわせでいっぱいだからです!

 「ともにしあわせになるしあわせ」、、、
 山本能楽堂も、お客様にもっともっとしあわせになって頂きたいと思っています。
 私達は「お客様に夢やよろこびを感じて頂く事」が課せられた責務と考えています。
 山本能楽堂にお越し頂き、しあわせな気分をお持ち帰り頂く、あるいはおこがましいですが、芸能を通して、生活をちょっと豊かにして頂く、そしてその結果、みなさんがしあわせになられれば、私達も本当に 心からしあわせです!

(とくい)
 

山本能楽堂の近く〜あれこれ

2008年01月21日(月) 20時12分
 みなさん、今日もどんよりとした一日で寒かったですね。
 時々山本能楽堂に来られた事がない方から、「山本能楽堂ってどんな所にあるのですか?」と尋ねられますので、今日は山本能楽堂付近のお話をさせて頂きます。

 山本能楽堂は、大阪の市営地下鉄「谷町4丁目」の4番出口より、徒歩2分くらいの所にあります。
 徒歩2分なら、降りたらすぐにわかるだろう、と思われる方もよくいらっしゃるのですが、山本能楽堂は、大阪のオフィス街の真中にありますので、駅を降りてもビルだらけ、、、どっちにあるかさえわかりません。(迷われたら、すぐにお電話下さい!)
 少しでも遠くからお判り頂ける様、前に竹を植えさせて頂いたり、公演の時は紫色の「本日公演」と書いた電気の案内板を出させて頂いていますが、それでもビルの谷間にありますので、前まで来て頂いて「あっ!こんなところに!」という感じになります。
 某新聞記者の方が、「古典の秘密基地!」と命名して下さいましたが、本当に隠れ家のような能楽堂です。

 近くには、東横堀川という、大阪で一番古い川が流れています。
 山本能楽堂は、その東横堀川の活性化協議会(e-よこ会)に参加させて頂いておりますが、そのe-よこ会で、本町通の本町橋の橋のたもと、4箇所にフラワーポットを置かせて頂いております。
 去年の「e-よこ春まつり」の時に、付近の住民の方に鉢植えをお手伝い頂き、夏から秋にかけて美しいお花で、道行く人を楽しませてくれましたが、寒くなるにつれ、秋の終わりに冬バージョンに植え替えられました。

 

 大小の葉牡丹がオシャレな感じです!
 橋のたもとの反対側は、反対のアレンジでした!(お判りになられますか?)



 そしてその橋の横は、昔からあるお花屋さん「花三」さんがあるレンガの美しいビルです。
 このビルでこの界隈の雰囲気がすごくよくなっているように思います。



 先日ご紹介した「cafe mu(カフェ ミュー)」さん、「うたたね」さんは、この角を曲がったところです。
 アイスクリームで有名な「ゼー六」さんは、橋をわたったところにあります。

 そして反対側には、「シティプラザ大阪」さんが東横堀川ぞいにあります。
 昨年までは、その前の川沿いに美しい桜が春の訪れとともにぱっと開花し、楽しみにされている方も多かったですが、先日工事のため大きな桜がなくなってしまいました、、、



 でもご安心下さい!
 その桜は近くの「中大江公園」にすべて移植され、もうすぐ美しい花を咲かせてくれる予定です!
 この中大江公園、山本能楽堂から30秒、走れば10秒程の距離で、一筋北にあります。
 都会の中の案外広い公園で、ここ何年間かかけられて、地元の町会の連合会の方がとても美しい憩いの公園にして下さいました!
 春から秋にかけてはいつ行ってもお花が咲き乱れています!
 お水やりも地元の方が協力してやっていらっしゃいます。

 ジョギング専用のコースがあったり、気候がいい時はみなさんお昼を食べていらっしゃったり、もちろん夕方はこども達の遊び場で楽しい声であふれかえっています。
 最近、手打ちのこだわりのおそば屋さん、お食事のおいしいカフェなど、この公園の周りにも色々なお店が増えて来ている感じです。
 すごく大きなタワーマンションも2つ、公園近くに建ちました。

 この「中大江公園」隠れた桜の名所になっているみたいで、お花見シーズンは最近では場所取りがされるくらい沢山の方が来られるそうです。(東横堀川の桜が移植され、益々人も増えるのでは、、、)
 近くに桜で有名な、広大な大阪城公園がありますが、そこまで行かなくても、駅近で、会社の近くにあるのが人気の理由でしょうか、、、

 と、とりとめなく能楽堂の近くの事を書かせて頂きましたが、書き出すとキリが無いので、今日はこの辺にさせて頂きます。
 また、この魅力的な街、谷町4丁目から堺筋本町にかけてお話しさせていただければ!と思います。
 都会の真中ですが地元を愛する人たちが沢山いらっしゃり、人と人とのあたたかいつながりが強く感じられる地域です。
 そんな街に山本能楽堂があって、幸せだなぁ、、、と、思います。

(とくい)

プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:山本能楽堂
読者になる
大阪の谷町4丁目にある大阪で一番古い能楽堂です。
2006年に国登録有形文化財になりました。
昭和25年から続く定期公演「たにまち能」、初心者向けの夜の公演「とくい能」、初心者向けの体験講座「まっちゃまちサロン」、4種類の伝統芸能のいいところだけを一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」などを開催しています。
「初心者も楽しい能楽堂」をめざしています!
ぜひお気軽にお越しください。
詳しくは山本能楽堂公式ホームページをご覧ください。
2008年01月
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
月別アーカイブ
https://yaplog.jp/noh-theater/index1_0.rdf