【グッドデザイン賞2017】

2018年04月16日(月) 10時11分
2017年度のグッドデザイン賞をいただき、その年鑑をお届けいただきました。

あまりにも美しくデザインされた装丁で、くずすのがもったいなくて、まだ中をあけられていません。。。

今回の受賞は、安井建築設計事務所の佐野吉彦様とgrafの服部滋樹様のお力添えで、大阪大空襲で一度焼失し、昭和25年に再建された山本能楽堂を、65年ぶりに大改修を行わせていただいたことで、社会に向けての活動が広がったことをご評価いただきました。

大改修は文化庁による国の初めてのモデル事業として行わせていただき、多くのみなさまからあたたかいご支援をいただいたことによるものです。

本当に大勢のみなさまのお力添えを頂いたことに心より感謝申し上げます。

皆様方からご支援いただいたことを、少しでも社会にお返しできるよう、これからも少しづつ、微力ではありますが、活動を続けさせていただければと思っております。

ありがとうございました。



【グッドデザイン賞を受賞させていただきました】

2017年11月02日(木) 10時56分
この度、2017年度のグッドデザイン賞を受賞させて頂きました。
グランドハイアット東京で、昨日授賞式がありました。
大勢のみなさまからご支援いただいたお陰様で3年間の改修工事をさせていただきましたが、それがきっかけでより「開かれた能楽堂」として活動を続けさせて頂くことができ、今回の受賞につながりました。
本当にありがとうございます。
改修をご担当下さった、安井建築設計事務所の佐野吉彦さま、grafの服部滋樹さまに心より御礼申し上げます。

四天王寺のちょんな始め式ー金剛組さま

2013年01月11日(金) 19時36分
 みなさん、こんばんは。
 年明けから、またきちんとブログを書かせて頂こうと思いながら、風邪をひいてしまいました。
 山本能楽堂の事務所でも、半分が風邪。
 かなり、風邪が流行っているみたいですが、みなさんは大丈夫ですか?

 本日、1月11日、四天王寺さんの「ちょんな始め式」に参列させて頂きました。


 
 以前ブログでも少し書かせて頂きましたが、山本能楽堂の改修工事を今年度は金剛組様が執り行って下さっています。
 金剛組は、世界最古の企業、飛鳥時代から1400年続く会社で、聖徳太子が四天王寺を建立する際に、大陸から連れ帰った造寺工、つまりお寺を作る専門職の3人の内の一人が金剛さんというお名前で、その金剛さんに由来する会社だそうです。

 今回の工事をお願いする前から、もちろん金剛組さんのお名前はよく存知あげていて、日本建築ご専門の最高峰、といったイメージはもっていたのですが、世界で一番古い会社だとはしりませんでした。

 そして、本日お伺いさせて頂いた「ちょんな始め」は、大工職の仕事始めとして、毎年1月11日に四天王寺で飛鳥時代から連綿と続けられています。


 「ちょんな」というのは、古くから伝わる大工道具の一つで、木の表面を荒く削るために用いられた象徴的な大工道具を意味するそうです。
 そして「ちょんな始め」の儀式では、大工の棟梁が古式で正装し、手斧(ちょんな)などを用いて木材の加工を再現されます。



 本来は夜に行われていたそうですが、現在では午後4時からで、四天王寺の西側にある金剛組の社屋から、12人の棟梁が正装して行列し、四天王寺の境内の瓶の池の前で、四天王寺の執行の方と合流し、金堂に入ります。
 私も、金剛組さんの社屋から、棟梁の行列に続いて一緒に参加させて頂きました。






 金堂の中に入ると、ご本尊の前に、壇が築かれ、塩、お米、お水、お酒、そして鯛がお供えされていました。
 そして、儀式が始まる前に、入り口は閉め切られ、灯明と提灯のみの薄暗い中、儀式が執り行われました。

 工事をするための物差しにあたる「杖」を出す「杖だし」、音を出して杖をうちつける「杖打ち大事」、角材に墨をつける「墨掛け大事」、墨糸を引く「糸引き大事」、ちょんなを3度打ち付ける「斧打ち大事」、かんなを掛ける「かんな掛け大事」などが順番に行われました。
 そして、最後に正大工さんが、聖徳太子と天津神国津神に対して祝詞をあげられ、なおらいのお酒を一同で頂きました。

 約40分のこの儀式。
 他の物音が一切しない、外の明かりも入らない、外界と遮断された金堂の内部の暗闇の中で、厳かに、執り行われます。
 とても、神聖で、日本人の魂を感じるような儀式でした。
 
 また、この「ちょんな始め」は、四天王寺というお寺の金堂の内部でおこなわれるのに、祭壇が作られ、四天王寺と金剛組から鯛が献上され祭壇に飾られたり、最後に祝詞があげられたり、神事に近い面が多く、古い日本の神仏習合の要素が多分に残されていて、とても珍しい儀式だそうです。

 お寺の金堂の中で、扉を全て閉められた暗闇、という経験は生まれて初めてでした。
 本当にわずかな灯明だけの明かり。
 目が慣れるまでは真っ暗闇。
 でも、そんな中で拝見するご本尊の気高さと尊さ、そして、建築の美しさ、工芸品の素晴らしさ、何より仏さまに守られている有り難さ。陰翳の美しさ。
 心の深い部分にまで染み渡りました。

 
 
 実は、昨晩39度近くまで発熱してしまい、本日伺えるかも少し不安だったのですが、儀式を終えて事務所に戻るとすっかり元気になっていました。
 もしかしたら、浄化して頂いたのではないか、、と思えるぐらいに、神聖で身も心もあらたかになる儀式で、参列させて頂き、光栄で有り難く思いました。


(とくい)
 

光・場所・心のデザイン展ー長町志穂様

2012年12月22日(土) 23時24分
 みなさん、こんばんは。

 今回の改修工事について、まだきちんとブログでご報告させて頂いていず、早くお知らせさせて頂きたいと思いながら、雑事に追われている毎日です。。。
 申し訳ありません。

 そういった意味では話が前後してしまうのですが、今年度の山本能楽堂の改修工事は、名門・安井建築設計事務所様、日本のデザインシーンを牽引されるgraf 服部滋樹様、飛鳥時代から続く日本建築の金剛組様、まちづくり・建築照明デザイナーの長町志穂様、数寄屋建築の田尻工務店様、世界でご活躍の照明デザイナー藤本隆行様にご協力頂いております。

 各界を代表されるみなさまに、今回の改修工事にチームを組んで取り組んで頂けたことは、本当に望外の喜びであり、お陰様で、山本能楽堂は本当に美しく蘇り、新しい息吹を吹き込んで頂きました。
 本当に嬉しく、有り難く、心より感謝申し上げております。
 詳細は、ブログでまた改めてお伝えさせて頂ければと思っております。
 
 今回、照明をご担当下さった、長町志穂様の「まちづくり」の部分の今までされてきたご業績を紹介される「光・場所・心のデザイン展」が、実は今、中之島の「デザインミュージアム de sigh de>」で27日まで開催されています。



 改修工事を通して今回長町様とご縁を頂き、そのご業績についても色々お話を伺ったり、興味があって自分でも調べたりしていたのですが、今回は、長町様の「まちづくり」部分でのお仕事について、展示されています。
(他にもたくさんの建築照明のデザインもされています)



 長町様が最も大切にされているのが「その場所ならではのあかり」。
 今回はその部分に焦点があてられ展示されています。
 このバルーンは、先日水都の社会実験として行われた、中之島ゲートの灯りを、今回中之島バンクスのために「オレンジクリスマス」として演出されたもの。



 草津の街あかりは、影絵みたいで、幻想的です。

 あいにく、写真はありませんが、高島町でのキャンドルナイトは、まちの人々との協働で作り上げられる地域おこしのイベントで、高島町のまちの人々に大きな「元気!」を生み出された、本当に素晴らしい取り組みです。
 
そして、大阪に住む私たちに一番馴染みが深いのが、「御堂筋イルミネーション」
 今回の展示の中に、空から写した写真があり、改めてすごいなぁ、、と思いました。
 今年は、新たに美しい星屑の光で、また新しい魅力が増していますが、その設置にご苦労された様子も展示から拝察することができました。



 一昨日の夕方、ちょうど夕暮れの始まりの時間に伺って、外へ出ると、ほんのり辺りが薄暗く。。。
 幻想的なオレンジ色で彩られていました。

 ただ、世界的にヘリウムガスが今不足していて、本当だったら、夜空に美しくうかぶはずのオレンジ色のバルーンが、水辺に設置されていましたが、それはそれで、また水面が美しく、大阪の夜を幻想的に演出しています。





 バンクスのすぐ近くの堂島大橋も、長町様によるライトアップです。
 中之島近辺は、お住まいになる方も多いため、ゆっくりと時間をかけて、徐々に景観が変化し、楽しんで頂けるよう、電球色の橋が白色に変化するようにプログラミングされているそうです。
 (確か6時頃から変化して、夜の10時くらいに完全に白色になる、、といったイメージでした)
 
 


 橋の上から見るとまた違った感じです。

 

 一日の中で、一番好きな夕刻から闇へと変わる時間。
 少しひんやりとした心地よい澄んだ空気を感じながら、しばらく水辺を歩きました。

(とくい)

コシノヒロコさま

2012年11月27日(火) 18時31分
 みなさん、こんばんは。

 先週の金曜日にお伝えさせて頂いた通り、現在山本能楽堂は改修工事を行わせて頂いておりますが、その応援団長を日本を代表するデザイナーのコシノヒロコ様がおつとめ下さることになりました。
 もう本当に、本当に有り難く、嬉しく、望外の喜びです。

 コシノさまは、日本人の方は誰でもご存じの日本を代表するデザイナーでいらっしゃり、日本の発展に長年にわたり貢献されてきた方です。
 もちろん、日本だけでなく、海外でもご活躍ですので、外国の方にとって、日本=コシノヒロコ様といったイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 また、昨年、NHKの朝の連続テレビドラマで放送され、毎回高い視聴率で話題になった「カーネーション」は、コシノ様のお母様でいらっしゃる同じくデザイナーの小篠綾子様がモデルでした。(みなさんご存じのことだとは思いますが)
 ちょうど先の震災で、日本中が本当に悲観に暮れ、明日への未来への大きな不安が漂う中、「カーネーション」のドラマは、真摯な気持ちで夢に向かって一途に生きられる小篠綾子様の姿が、被災地をはじめ日本中に大きな希望と夢を与え、何よりの「心の復興支援」の役割を果たしました。

 余談ですが、3ヶ月ほど前、大阪大学前総長の鷲田清一先生からお話を伺った中で、話題がこの「カーネーション」になったことがあります。
 鷲田先生はこのドラマをご覧になって、「カーネーション」が戦後の日本の経済復興の様子が伏線として表現されていて、それが震災後の復興へ向かう気持ちとリンクし、やるせない気持ちの中で、どうしたら復興できるか、日本中が絶望のどん底にいた時期に、気持ちを希望へと変換させる大きな役割を果たしたドラマであるのではないか、と仰いました。

 また、同時に、これは反戦をテーマにしたドラマであると。
 戦争で男の人が戦地に向い、残された女性達が自分たちの力で必死で力強く生き抜いた記録のドラマでもある。
 まさに、その通りです。




 コシノ様に、初めてお目にかからせて頂いた時に仰って下さったお言葉は、生涯忘れられません。
 
 「私の祖父は能楽師だったんです。
  能の「竹生島」のお謡を子守歌代わりに聞いて育ちました。
  本当なら、11歳から能の謡(うたい)と仕舞(しまい)をお稽古する事になっていたのですが、祖父が他界してしまいそのままになっていて、残念に思っていました。
  私は、洋服をデザインしてきたので、全て好みが西洋風だと思われがちなのですが、本当は、日本のことが大好きで、個人的な趣味はどっぷりと日本につかってます。
  日本の伝統文化は守っていかないといけないと常々強く思っていましたので、今回応援させて頂く事を本当に嬉しく思います」

 本当に嬉しく、山本能楽堂を創設した祖父に感謝しました。

 「カーネーション」の中でも、主人公の糸子さんが、新しい洋裁の技術を教えてもらう代わりに、糸子さんがその女性に、能の謡(うたい)を教えてあげるシーンがありました。
 何といったらいいのか、能楽の歴史の有り難さ、連綿と受け継がれてきてこその繋がりみたいなもの、を感じ本当に有り難く嬉しかったです。

山本能楽堂は、戦争で一度焼け、みなさんのお気持ちを頂いて昭和25年、焼け野原のがれきの中で再建させて頂いた能楽堂です。
 戦争で何もかもが焼けてしまい心が重く沈んだ中、自分たちで「社交場=能楽堂」を復興しよう!と、船場の旦那衆を中心に、みなさまのお力で再建して頂いた能楽堂です。

 舞台の檜は、戦前からの備蓄の今では手に入らない素晴らしい木材が使われていますが、他の部分は、物がない時代に、廃材や古材をかき集めて作られていて、そこに、戦後間もない時期に希望へ向かって建てられたみなさんの思いを込めて再建して頂いています。



 今回の改修工事は来年までの3年間ですが、コシノさまが第一声で仰って下さったこのお言葉を真摯な気持ちで受け止め、能楽が日本人の心の中に果たしてきた役割を今一度捉えなおし、では「今」の時代には、この能楽堂を通していったい自分たちは、社会に向けてどんなことができるのか、考え直したいと思いました。

 
 どうやったら「カーネーション」のドラマのように、お越し頂いたみなさまに、ほんの少しでも「あたたかい気持ち」や「新しい気づき、ワクワク感」みたいなものを感じで頂き、明日を生きる活力や夢や希望を感じて頂けるのか。。。それを模索しながら、改修工事を行わせて頂きたいと思います。

 今回、コシノさまに応援して頂く事は、単に日本を代表する有名な方にお力添えを頂いた、ということ以上に、私たちにとっては意義深く、大きな意味を持ち、本当に有り難いことであると、心より感謝申し上げております。

(とくい)

 

国登録有形文化財・山本能楽堂改修工事の記者発表ーコシノヒロコ様をお迎えして

2012年11月23日(金) 15時46分
 みなさん、こんばんは。

 夏にブルガリアとスロバキアで公演をさせて頂き、その様子を毎日ブログでお伝えさせて頂こうと、PCも持参で海外公演に行っていたのですが、ブログに画像を載せさせて頂こうと思い、何度も試みたのですが、何故かどうしても掲載できず、その後もやってみたりしたのですが、調子が悪く、忙しい毎日とも相まって、ブログを更新させて頂く事ができませんでした。
 いつも読んで下さっているみなさまには本当に申し訳ありませんでした。

 今日は祝日ですが、久しぶりに少し時間があり、朝から能楽堂の事務を手伝ってもらっている中西さんと事務所でいろいろ話していて、「なんでブログを書かないのですか?」という話になり、「書かないと、、、!!!!!」という親身のアドバイスを頂きました。
 いつも一心同体で、山本能楽堂のことを考えて下さっている本さんからも、同じアドバイスを頂いていました。

 「確かに。。。」と思い、 反省しました。
 「すぐに書きます!」と、今、事務所でブログを書かせて頂いています。
 いつも読んで下さっているみなさま、ご心配を頂いたり、気にして下さったり、本当にすみませんでした。

 本当に”言い訳”ではありますが、ブログの更新をさせて頂けなかった理由の一つが、今、能楽堂の改修工事をさせて頂いていて、本当に忙しい毎日が続いていました。
 中西さんには、「改修の様子こそ、ブログでみなさんにお知らせするべきです!」とおしかりを受け、これも「確かに。。。」全くその通りで、今日から工事の様子を色々とみなさまにお伝えさせて頂ければ、と思います。
 
 今回の山本能楽堂の改修工事は、文化庁が平成23年に始めた「重要建造物等保存活用事業」の採択を、全国で初めての事例としてご採択頂いた事に始まります。
 文化庁様からのご指導で、工事は3カ年計画で実施させて頂く事になっており、今年度はその2年目に当たり、能楽堂の舞台周りと客席などの一番大きな部分の改修をさせて頂いております。
(ちなみに、来年度は、楽屋部分など、舞台の裏側の改修をさせて頂く予定になっております)

 工事の内容はまた、追ってご報告させて頂きますが、実はそのプレスリリースを昨日、山本能楽堂でさせて頂きました!

 また、今回本当に嬉しく、心強く、有り難いのが、日本を代表するデザイナーのコシノヒロコさまが、今回の改修工事の応援団長を務めて下さることになったことです!



 昨日のプレスリリースにもお越し下さり、ご挨拶を頂戴しました。
 お話下さると、華やかな笑顔で、会場の空気が一変しました。
 日本だけでなく、海外でもご活躍で、本当にお忙しい合間をぬって駆けつけて下さり、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 昨日のプレスリリースは本当に大勢の方にお越し頂き、毎日放送の報道の方もご取材下さいました。
 ニュースなどでご覧頂いた方もいらっしゃるかもしれません。


http://www.mbs.jp/news/kansaiflash_GE121122222000632494.shtml

 また、コシノ様のご挨拶、そして記者の方からのご質問にお答え頂いた内容は、本当に有り難く、素晴らしく、心から感謝申し上げるとともに、敬服致しました。
 その内容はまた明日、お伝えさせて頂きます。

 これからまた頑張ってブログを更新させて頂きます。
 みなさま、どうかよろしくお願い申し上げます。

(とくい)

 
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:山本能楽堂
読者になる
大阪の谷町4丁目にある大阪で一番古い能楽堂です。
2006年に国登録有形文化財になりました。
昭和25年から続く定期公演「たにまち能」、初心者向けの夜の公演「とくい能」、初心者向けの体験講座「まっちゃまちサロン」、4種類の伝統芸能のいいところだけを一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」などを開催しています。
「初心者も楽しい能楽堂」をめざしています!
ぜひお気軽にお越しください。
詳しくは山本能楽堂公式ホームページをご覧ください。
2018年04月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
月別アーカイブ
https://yaplog.jp/noh-theater/index1_0.rdf