【文化庁 文化芸術による子どもの育成事業 〜感性育む アートで学ぶ能】

2017年10月05日(木) 19時05分
文化庁の学校巡回の事業で全国の小学校、中学校、特別支援学校で能のワークショップと出前公演をさせて頂いています。
今年は、四国と兵庫県の学校を巡回させて頂いております。
美術家の井上信太さんと一緒に、現代美術家の視点による造形遊びと能を組み合わせて、より楽しく、こどもたちの記憶に残るプログラムを考えて、こどもたちに能の魅力を伝えさせて頂いております。
昨年までは、能舞台の鏡板の老松を作る「羽衣」ワークショップでしたが、今年から新たに「雷電(らいでん)」に取り組んでいます。
こどもたちが楽しそうに参加してくれている姿が本当に嬉しいです!


【文化庁・平成28年度文化芸術による子どもの育成事業 Cクール】

2016年11月26日(土) 13時33分
今年度も文化庁の文化芸術による子どもの育成事業をやらせて頂いています。

今年は北関東の小学校、中学校、特別支援学校で、能のワークショップと出前公演を開催させて頂いております。

学校の体育館を舞台に、子ども達に能についてお話させていただいた後、能「羽衣」をご覧いただいています。

能は能舞台で演じられ続けてきました。
もともとは神様に捧げる芸能でしたので、能舞台の鏡板には老松が描かれています。

でも学校の体育館にはもちろん老松がないので、その老松を美術家の井上信太さんの指導の下、子ども達に作ってもらい、その前で能を上演させて頂いています。

今年度は約20校を巡回させていただきますが、この「老松プロジェクト」、今年度が終わると約2万人のこどもたちが参加してくれてことになります。

いつもの体育館を自分たちで能舞台に変える楽しみ。

大きくなってもこの楽しさを覚えていてくれればと思います!


文化庁 沖縄県国頭村・安田小学校 本公演 のご報告!

2011年03月03日(木) 22時38分
 みなさん、こんばんは。
 今日は本当に寒かったですね。
 つい先程、能楽堂を急いで出て、50mほど歩いて、ストールを忘れてきたことに気がつきましたが、取りに戻る時間がなく、よく考えると上半身は2枚しか着ていず、久しぶりに寒さを感じながら帰路につきました。

 さて、先月半ばからお伺いさせて頂いていた、文化庁の「子どものための優れて舞台芸術体験事業」も、昨日沖縄県の国頭村にある安田小学校へお伺いさせて頂き、無事全行程を終えました。

 今回私はお伺いできませんでしたが、一番嬉しかったのは、一行によると子ども達の笑顔!だったそうです。
 どちらの小学校でも、子ども達はプログラムに楽しそうに参加して、本公演の時は、本当にみんな食入るように舞台に見入って、すごい集中力だったそうです。
 二つの純粋な目で、気持ちをいれて舞台をご覧頂いた事は、小学校での楽しかった思い出として、一生心に刻んでくれたのでは、、、そうだと嬉しいなぁ、、と思いました。

 私自身は、アートの先生の中西さんの、狐の戴物(いただきもの)が、大阪の山本能楽堂を出発した時には、かなりシンプルだったのが、時間が経つにつれ、だんだん手が加えられ、変化していったのが、写真を拝見してよくわかり、面白かったです。
 狐に新しい装飾が足されるごとに、思い出も経験も加えられて、新しい世界が広がっていくんだろうな、、、と、やっぱり一緒に行きたかったなぁ、、と改めて思っています。

 とりあえずは、アートの先生の中西さんのご報告をお読み下さい!

【沖縄県 安田小学校】

安田小学校

ワークショップの初日に訪問した安田小学校に
公演の最終日に訪問しました。



安田小学校は、沖縄本島北部の国頭村にあります。



前夜から近隣の森の中のホテルに宿泊しました。
夜に散歩した能楽師が、「聞こえた泣き声はヤンバルクイナではなかったか」と話していました。
朝も早く起きて、それぞれ森や海辺まで散策していました。



安田小学校での公演は午後2時から。
しかし、準備のために11時には小学校に到着しました。
会場の準備が一段落ついて、30分ほどは、小学校周辺も散策しました。
公演を見てくれる児童たちが暮らす家並みを見せて頂いていると、ここの児童たちの人懐っこい笑顔を思い出し、早く会いたくなってきました。


いよいよ公演の時間になりました。
安田小学校に加えて同じ国頭村立の安波小、佐手小、奥小、北国小の、合計五校の小学校の児童がやってきました。
また安田の集落の方も、やってきています。
(地元の方に、差し入れにと、葉っぱにつつまれた紫のお餅をいただきました!おいしかったです!)



最初に、能について簡単に説明します。
そのあと謡のけいこ。
地謡の見本を聴いていただいた後、来場者全員で実際に声をだします。



その後は造形遊び。
小学校ごとに、グループになり、キツネをつくりました。
振り返るキツネや、早く走れそうなキツネ、フサフサしたキツネなど、独創的なものがつぎつぎとできました。



せっかくなので、何名かの先生方にもつくっていただきました。
その出来上がったきつねを、一般の観覧者や、能楽師たちに見せてもらってから後半がスタート。



まずはお囃子の説明。
毎回最初に一曲披露します。
その演奏に、児童も教員も一般観覧者がぐっとハートをつかまれて会場に一体感が産まれます。
そして各楽器の特徴を手短かに、でも的確に説明していきます。
この集落にも太鼓をつかった芸能があるとのこと。
能の太鼓に、児童たちはどう感じたでしょうか?



お調べがはじまり、いよいよ能「小鍛冶」です。
宗近がでてくると、なぜか、後ろに座る先生を振り返る低学年児童が数名。
先生に「誰かが奇麗な衣装で出てきたよ!」と、おしゃべりしたくなっているのでしょうか。
しかし、公演はそのままつづきます。
児童も、次にどのような展開が舞台であるのか、見逃すまいと、じっと見ています。
キツネを頭にのせたシテが、ドンドンと足を踏みならします。
飛び跳ねたりもします。
どんどん盛り上がり、先ほど謡った謡のフレーズがでてきて、いつものように、いきなり終演。



大きな拍手をいただきました。
その後、児童代表が胸いっぱいのまま感想を述べてくれました。
「ぜんぜん、劇とかと違って‥‥‥‥‥‥‥、動きとかが大きかったり‥‥‥‥‥‥‥‥」。
かなり驚いていた様子でした。




最後に、5つの小学校と能楽師&スタッフ全員で記念撮影をしました!


ありがとうございました。

また、いつか会いましょう。
そして、まだ会っていない児童のみなさん!
近いうちに会いに行ければと思います。

ーーーーー

あぁ、やっぱりじーんときます。

どうやったら子ども達にもっと能を楽しんでもらえるか、アートエデュケーターの中西さんと一緒に、もう5年近く前に、試行錯誤で始めさせて頂いた「現代美術家によるアートによる能案内」。
こんな形で、九州・沖縄の小学校の子ども達のもとへお伺いできるようになるなんて、、、、!望外の喜びです。

来年度も、文化庁からの採択を受け、平成24年の1月から、今度は近畿地方の小学校10校にお伺いさせて頂きます。
三重県、和歌山県、滋賀県、奈良県そして大阪府です。

今回の経験を生かして、もっともっと子ども達に楽しんで頂けるよう、子ども達に能の楽しさを、能の醍醐味をお伝えできるように頑張りたいと思います。

今回お伺いさせて頂いた、五つの小学校の先生方、保護者の皆様、近隣にお住まいのみなさま、そしてもちろん子ども達!!!!!
本当にありがとうございました!

私達にとっても、生涯忘れる事のできない大切な思い出になりました。

そして、いつでもいいから、子ども達にまた再会できれば、本当に嬉しいです。

(とくい)



 

文化庁・大分県 城井小学校 本公演!

2011年02月28日(月) 23時10分
 みなさん、こんばんは。
 今日は2月の最後の日でしたが、もう冬には戻れない!っといった感じの春の日差しがあたたかな一日でした。
 本当に雨が降ると、一雨ごとに、春めきます。
 私はどちらかというと、冬の寒さもキライでないので、もう少し冬を楽しみたかった、、と思わなくもないのですが。
 夕暮れ時、中之島を少し歩きましたが、夕方の冷たい風が気持ちよかったです。

 さて、本日は、大分県の耶馬渓にある、城井小学校で、能の本公演を開催させて頂きました!
 スタッフとして参加しているブルガリア人のペトコからは、「今日は雨の日で写真の色は鮮やかに見えないかもしれませんが、おひさまの代わりに子供の笑顔に照らされました。写真をお送りします。」とメールが届きました。(写真は小学校からの掲載の許可を頂いてからUPさせて頂きます)

 いつものように、アートの先生の中西さんから詳細なリポートが届きましたのでご覧下さい!

【城井小学校】

大分県の耶馬渓にある城井小学校。



青の洞窟などの風光明媚な名所を横目に見ながら小学校に到着したのは11時頃。
朝からの雨はやみ、学校近くの形の良い山々に、霞がかかり、墨絵の世界のようです。

給食前に、まずは会場づくり。
やはり体育館が会場です。
同じ体育館といっても、小学校によってさまざまですので、毎回、出演者やスタッフで念入りに位置を確認をします。



13時30分から公演です。
その公演にあわせて近隣の小学校や、保護者、老人会の方がやってきます。
まず、はじめは謡のおけいこ。
この謡は、今回見ていただく能「小鍛冶」の最後にでてきます。
この公演のはじめに、子どもたちに、口ずさんでおいてもらうのは、重要です。
おぼえなくっても、上手くうたえなくってもいいんです。
とりあえずは、口に出して、体で感じてもらいたいと思ってます。


そして、次は「造形遊び」。
まずは、公演チケットの代わりに、キツネらしき形がかかれた大きな厚紙を配ります。
学校という児童にとっていつもの場所だからこそ、公演を見る児童の心構えづくりも兼ねています。
チケットは、入場時どうしますか?と、児童に問いかけます。
「チケットあげる〜」「ちけっとちぎる」という声があがります。
なので、厚紙もキツネの形に切ってもらうことにして、「キツネ」づくりに入ります。

縦割り班で、各学校が混じった班で、みなはそれぞれ、作業に入ります。
毎回、本当にいろいろで、個性的な「キツネ」ができるのですが、
今回は「キリン」にような「キツネ」がいました!
そのアイディアに脱帽です!


休憩をはさんでから
みんなの「キツネ」を、能楽師の先生に見せて後半スタート。


能の楽器紹介は最初にまず一曲。
大きな良い音が、体育館に響きます。
児童はぐっと引き込まれた様子。
そして、ひなまつりの五人囃子のお話から。

ひなまつり間近なので、みなすぐに納得。
笛、小鼓、大鼓、太鼓と、実際に演奏する先生からの説明は、具体的でわかりやすい。
小学校の先生も頷いています。



そしてお調べがはじまりいよいよ公演。
さっき、説明していた能楽師が、実際に楽器をもって舞台にいます。
宗近さん役が登場すると、みな、じっと、一挙一動を注目しています。
明るい緑の装束が、小豆色の体育館舞台のカーテンを背景に映えます。
しばらくして、「キツネ」を頭にのせたシテが登場。
ドンドンと足を踏む音、楽器の音、能楽師の声、体育館に響きます。
児童たちは身体全体で鑑賞しているように感じたのではないでしょうか。



さて、最後の最後
さっき、謡のおけいこで口ずさんだ「てんかだいいちの〜」と謡がはじまります。
そして、
急に、すべての音が止んで、終演。

大きな拍手をいただきました。


最後は、各学校の小学校6年生の代表から感想を、そして城井小学校の校長先生から言葉をいただきました。
こちらこそ、本当にありがとうございました!




放課後、体育館で片付けをしていると、
児童が数人ボール遊びにやってきてて「てんか〜だいいちの〜」と、ふざけて謡っています。
みんな、覚えてくれてるんですね!

能楽師さんやスタッフと「見てもらえてよかったね〜」と、笑顔で目配せをしました。

ーー

こうして、少しづつでも、子どもの時に能の楽しさに触れてもらえればなぁ、、、と思います。

文化庁の小学校での公演もいよいよあと1校。
2日に、沖縄県の国頭村の安田小学校で最後です、、、
ちょっとさみしいような、複雑な気分です。

(とくい)

文化庁・桜島 桜州小学校 本公演

2011年02月25日(金) 23時05分
 みなさん、こんばんは。
 今日帰りに夜空を見上げると、明らかに冬の澄んだ深い空ではなく、ぼわ〜っとした、春の空。
 星も何だか、ほわっとしてました。

 さて、本日は、鹿児島県・桜島の桜州小学校へ、本公演に伺いました。
 ペトコからまだ写真が届いてないので、届き次第写真はUPさせて頂きます。
 いつものように、アートの先生の中西さんからのご報告です!

 【鹿児島県・桜州小学校】

ーーーーー
今日も晴天。
鹿児島港からフェリーで桜島に渡りました。
桜洲小学校に到着。

会場となる体育館に直行し、届けておいた一畳台や、ワークショップ材料を確認し、
公演準備にはいります。

はじまるまで、グランドでは体育の授業でサッカーをしていました。
さすが、サッカー上手です!



さて、公演。
1〜6年生約140名が、縦割り班で鑑賞してくれました。
前回のワークショップは4〜6年生だけでした。
なので、1〜3年生ははじめて‥‥のはずなのに、人懐っこい笑顔で、正面で説明する山本章弘先生を見ています。
その山本先生が、はじめての児童にもと、簡単に「小鍛冶」の説明をしたあと、謡の稽古。



そして、体育館いっぱいをつかって、縦割り班ごとに、「きつね」づくり。
6年生が低学年をしっかり見て上げているのが印象的でした!



かわいい「きつね」が、たくさんできました!



その「きつね」を山本章弘先生に見せてから
今度は、お囃子のおはなし。



みな、じっと耳をすましています。
笛の音、小鼓の音、大鼓の音、太鼓の音。
体育館に響きます。



お調べがはじまり、公演に入ります。
宗近が登場すると、おおっと、持っているきつねを動かしている子どもがいました。
舞台の上でおこっている一挙一動を見逃すまいと、じーっと見ています。
キツネを頭にのせたシテが現れると、さっきの子どもはさらにキツネを動かしています。



迫力ある舞台。
ドンドンドンと、足で踏みならす舞台。
みな、びっくりしていました。

公演後は6年生の二人に、お礼と感想の言葉
「お囃子は、おもってたより、楽しい音楽だった」
「ひな祭りの五人囃子が、お囃子と一緒だったとはじめて知った」
など、この二人ははお囃子が特に興味深かったようです。



そして、昼休み。
ふとグランドを見ると笛の杉先生が、ドッチボールして、大きな滑り台をすべって‥‥と、子どもに混じって遊んでいます。

帰る時間となり、
みな、荷物を持って、校門に向かうと、校舎のあちこちから、顔がのぞき、声がかかります。
校門ぎりぎりまでやってきて、杉先生に「ばいばーい」と、手を振る子どもたち。

そんな子どもたちとまた、どこかで、会うことがあるかもしれませんね!

ーーーーーー

 本当に、子ども達がリラックスして、楽しんでくれています!
 子ども達が、小さい時の思い出として、能をただただ「楽しかった!」と思ってくれれば嬉しいです!

 杉先生、お疲れさま&有り難うございました。

 今日で、九州の本公演の前半は終了。
 来週月曜日に、大分県中津小学校へ伺います。

 また、たくさんの笑顔の子ども達に出会えれば! と思います!

(とくい)

文化庁・都城市 高崎麓小学校 本公演!

2011年02月24日(木) 23時37分

 みなさん、こんばんは。
 今日もかなり忙しい一日でした。
 最近本当にあっという間に1週間が過ぎます、、、
 こんなんで、年度末までにしないといけない事が全部かたづくのか、かなり不安です、、、

 さて、今日は、文化庁「子どものための舞台芸術体験事業」の本公演の2回目。
 宮崎県の都城市の高崎麓小学校にお伺いさせて頂きました。

 先日の新燃岳の噴火で、ワークショップでお伺いした時は、運動場もなにもかも灰に埋もれていて、子ども達もみんなマスク姿。
 その後どうなったかかなり心配でしたが、、、、

 今回、私が伺えなかったので、アートの先生の中西さんからのメールの方が、みなさんにダイレクトに伝わると思います。
 どうぞゆっくりとお読み下さい!

【高崎麓小学校】

新燃岳の麓、都城市の高崎麓小学校を訪問しました。
前回ワークショップで訪問した時は、市内は灰がつもり、高崎麓小学校も市内ほどではないですが灰が積もっていました。
しかし、今回は、道路もきれいになっており、小学校の校庭には植物の緑も!
前日までの雨がやみ、青空の下、全校生徒42名と再会しました!



今回は体育館に舞台がないので、見ている皆さんと同じ高さで公演しました。

公演が始まる頃には、地域の高齢者施設の方もやってこられ、小学生に合流しました。

まずは謡のおけいこ。
シテ方の先生たちも子どもたち側に回って、一緒に謡ました。



その後の「キツネ」づくり。
実は、この「キツネ」は今回の公演演目「小鍛冶」の主人公。
少ない時間でのはじめての能体験。
その体験をしっかりと形ある思い出にするためにも、主人公の「キツネ」を、毎回つくっていただきます。

低学年から高学年まで、縦割り班をつくっていただいて、そのグループで行いました。
どんどん、つくる子ども。
ゆっくり、つくる子ども。
個性的なきつねが42匹できました。



できあがったキツネは、見に来ている高齢者の方にも見せましたら、拍手をいただきました。



お囃子のレクチャー。
五人囃子知ってますか?と問いかけます。
実際の演奏の大きな音に、びっくりの様子。
笛が西洋音階のドレミが出ないことも実演していただき、皆納得。
小鼓、大鼓、太鼓と、みな「鼓」の仲間というのも、納得。

そしてお調べがはじまりを告げます。

公演がはじまりました。
その迫力にびっくり。
でも、ちゃんと最後の謡では、一緒にうたってくれました。
ありがとう!



先生も、迫力に圧倒されましたとのことでした。



また、同じ、宮崎県内にも能の保存に取り組んでいる地域があるとのこと。
子どもたちが、また、どこかで能に出会う機会がありそうです。



そして、最後は、バスを見送っていただきました。
ありがとう、ありがとう、ありがとう‥‥です。

ーーーーー

 ペトコからも、写真と一緒にメールが届きました。

 こんにちは。今日の舞台も大成功です。写真をお送りします。子供達はとてもオープンで、明るいです。最後までバスの後ろで走って見送ってくれました。嬉しかったです。

ーーーーー

 本当に私も行きたかった、、、です。


(とくい)


種子島・伊関小学校 本公演!

2011年02月22日(火) 22時34分
 みなさん、こんばんは。
 文化庁の「子どものための舞台芸術体験事業」で、昨日伊丹から朝の10時前の飛行機で鹿児島に飛び立った一行が、種子島に着いたのは、夕方の5時、、、
 乗り継ぎに時間がかかったりで、案外長旅になりました。

 種子島での一夜が空けて、今朝は朝から伊関小学校へ。

 そこからの様子は、アートエデュケーターの中西さんからのメールをそのまま載せさせて頂いた方が、よくわかって頂けると思うので、是非、ご覧下さい!
(写真はペトコから送られて来たらすぐに掲載させて頂きます)


【伊関小学校】
 
  9時30分に小学校に到着しました。
 行く途中、車や人とほとんど行き交わない。
 でも、小学校に向かって、カートを押しながら歩くおばあさんがひとり。
 「西之表市の防災無線をつかって地域の方にも見に来てください」と、学校から行ってくださったとのこと。
 そのおばあさんも、公演を見に来てくださいました!


 学校に、バスが到着すると校舎の窓から子どもたちが手を振ってくれていました。
 すぐに会場設営に取りかからせて頂きました。
 小学校5年生数名もおてつだいしてくれました。


 本公演は、伊関小学校だけでなく、近隣の安納小、国上小も、合同で鑑賞して下さいました。
 みんな、バスで到着。つぎつぎに、公演会場となる体育館へと入場して頂きました。

 最初は、章弘先生の謡のおけいこから。
 シテ方の先生がずらりと袴姿で登場すると、子どもたちは、その格好よさ(!)びっくり。
 一緒に大きな声で謡ってくれました。

 そして、造形遊び。
 きつねのダンボールを配りました。
 「何になるでしょう?」との問いかけに、「きつね!」との声の中に「カンガルー」「犬」との意見も!?
 能で使う、きつねの戴きものを、能楽師の先生に出して頂いて、みんなの声が「きつね!」となりました。
 でも、「カンガルーっぽい狐」や「犬っぽい狐」もオーケーにしました。
 低学年の方は、鋏が少し大変そうでしたが、がんばって、作りあげてくれました!



 休憩をはさんで、次は、お囃子方の紹介。
 会場の空気が、ぴーんと、鑑賞体勢に変わりました。
 担当の先生は、お囃子が大変好きになられたようで、「よかった〜」と何度も言ってくださいました。




 続いて本物の「小鍛冶」のお能をみんなで一緒に鑑賞しました。
 はじめてみる能に、かなり圧倒された様子。
 瞬きを忘れていたのではないでしょうか。
 地域の方(特に高齢者の方)は、身を乗り出して見て下さいました。

 さっきつくった狐と同じものをつけたシテが登場し、練習した謡のシーンでクライマックス!

 目と耳と、自分の声と手で体験したほんものの舞台「能」!



 最後は、子ども達からの感想と花束を代表の生徒さんから頂きました。
 ジーンときました。



 しばらくして、帰るバスにのりはじめるとバスに子どもたちがやってきて、名残惜しそうに、いろいろ話しかけてくれます。
 小学校の先生が「あらら、なついちゃったね〜」と、にこにこ。

 バスの帰り道の途中の坂の上から小学校が見えるので見て下さいね、とのことで、坂の途中でバスを止めてもらいました。



 振り返って、小学校を見るとみんなが、子ども達が全員で、小学校の校舎の屋上にのぼって元気いっぱい手を振ってくれています!!!!!
「おーい」という言葉も!

 山本能楽堂のはじめての小学校の巡回公演を、種子島の西之表市伊関小学校でできたことは、ほんとうに、よかったです。

ーーーーー

 読むと、涙がとまりませんでした、、、
 ああ、よかった。
 私達の気持ちが伝わってる、、、!と。

 かなり涙もろい私が行っていたら、手を振ってくれている子ども達をみたら、大泣きしてしまってたと思いますが、やっぱり一緒にいきたかったなぁ、、、


*本日の能の公演は鹿児島テレビが取材して下さいました。
 夕方のニュース番組で取り上げて下さる予定でしたが、NZで地震があったので、後日の放送になりました。

*ご掲載させて頂いた写真は、全て小学校から御許可を頂いております。



(とくい)

明日から文化庁「子どものための優れた舞台芸術体験事業」!

2011年02月21日(月) 1時26分
 みなさん、こんばんは。
 今日は、とてもあたたかでしたね。
 私も今日はコートを着ず、ジャケットだけで過ごしました。
 
 さて、明日からいよいよ文化庁「子どものための優れた舞台芸術体験事業」が始まります!
 今日は、その準備に追われていました。

 今回の事業は、「アートによる能案内〜小鍛冶(こかじ)」を初めて、山本能楽堂以外の小学校で開催させて頂く、私達にとっても、大変意欲的で、楽しみなプログラムです。


 思い返せば、5年前の今頃、ドーンセンター地下のプール跡で、かなり面白い日韓の女性写真家による展覧会「コミカル&シニカル」のディレクターをしてらした中西さんと偶然に出会いました。
 その時作品を展示されていた池田朗子さんの作品が面白くて、3日間連続して見に行ってしまい、それがご縁で仲良くなりました。(他に、うめかよさんとかも展示されてて、使われていないただっ広い、プールの空虚感とも相まって、今思い返してもかなり充実した内容の展覧会でした。)

 池田朗子さんのsannyoのページ http://jp.sanyo.com/eneloop/days/(よろしければご覧下さい!)


 そして、その池田さんに講師になってもらって、半年後の8月8日に初めて開催させて頂いた「現代美術家による〜アートによる子どものための能案内「小鍛冶」。
 100人の子供達に「造形遊びを通して、とっても ”創造的”な能の世界観を体験して」頂き、その後に本物の能をご覧頂きます。
 私にとっても、たぶん中西さんにとっても、そしてもちろん池田さんにとっても、記念すべき思い出深い、第一回のプログラムです。

 この「小鍛冶」が、本当に楽しく、子ども達がかなり楽しんでくれました。
 子ども達には真剣に向き合わないと伝わらないため、かなりの全力投球で取り組ませて頂き、もちろんぐったりとみんな疲れましたがそれ以上の充実感を得る事ができ、「アートによる能案内」はその後、「土蜘蛛」、「船弁慶」、「羽衣」、「舎利」、「高砂」、そして昨年の「猩々」と継続して制作して頂いてます。
 毎回、いろんな美術家の方の、それぞれの視点で能に取り組んで頂き、私達も大きな刺激を与えて頂いています。
 中西さんと私、ともにこのプログラムをとても大切に思っていて、大事にあたためています。



 その「アートによる能案内」を今回、文化庁の事業として、九州・沖縄の小学生の能をあまり観た事のないみなさんに、楽しんで頂けるのは本当に何より嬉しいです。 
 ただ、今回ご参加頂く小学生のみなさんの数を数えると、全体でかなりの数。
 今日は、それぞれの学校で開催させて頂く材料を、枚数や、個数を数え、段ボールに入れて、全てお送りさせて頂きました。



 4年前に最初にさせて頂いた時は、100匹以上の「きつね」をすべて、ひとつづつ、みんなで手作業で準備しました。
 今回は、数が多いので、矢野紙器さんに、ボール紙の厚さや紙質、すべてご相談させて頂き、池田さんのデザインで印刷させて頂きました。
 かなり、いい感じです。



 他にも、今回子ども達に使ってもらう、紙テープ、金の色紙など、かなりの数、、、
 結構な力仕事に疲れつつも、中西さんの指導で手際良く無事終了。



 いよいよ、始まります!

(とくい)

 

中津市立城井小学校〜文化庁ワークショップD

2011年02月03日(木) 23時22分
 みなさん、こんばんは。
 今日は立春。
 毎年、立春の日は、かなり寒い日が多い気がしますが、今年は本当に「春がきた!」という感じでした。
 私も、今日はお花を入れ替えたりしました。
 かなり気分が変わりましたが、かなり時間もかかりました、、、

 さて、九州・沖縄の小学校でのワークショップの最後は、大分県中津市立城井小学校でした。
 
 宮崎県都城市の高崎麓小学校でのワークショップを終え、バスにゆられて4時間半で、大分県の中津に到着したそうです。
 この中津にある「耶馬渓(やばけい)」は美しい自然で有名で私も訪れた事があります。

 自然に囲まれた城井小学校にはグランドに雪が残っていました。
 校長先生がご紹介してくださった、城井小児童の取り組みは、先日出場した「長ながとび大会」で二位を獲得された事
 しかも初出場だったそうです。 
 その時みんなで着られた、てづくりのチームTシャツも見せて頂きました。

 校長室にご挨拶に伺うと、能の「しかみ」の面(おもて)が飾られていました。
 近所にお住まいの方が、能面を打たれ、学校に寄贈されたとか。
 そのせいでしょうか、先生も生徒さんも能面に、とても興味もって、みていただきました。



 次回の本公演では、近隣の小学校も合流して、公演をみてくださるそうです!

 笑顔の子ども達とさよならをして、これでワークショップは終了。
 今月半ばからは、能の本公演。
 総勢約20名で小学校にお伺いし、能のアートプログラムや、楽器体験をおこなわせて頂く予定です。
 もちろん、そのあとで本物の能の公演をご覧頂きます。

 今回は、笑顔で別れましたが、本公演が終わると、何だか涙ぐんでしまいそうで、ちょっと心配です。

(とくい)

都城市立高崎麓小学校〜文化庁ワークショップC

2011年02月02日(水) 21時54分
 みなさん、こんばんは。
 先日の新聞記事で驚いた、霧島山の新燃岳噴火 。
 なんと52年ぶり。
 その都城市にある、高崎麓小学校に、昨日能のワークショップにお伺いさせて頂きました。
 
 先日よりブログでお知らせさせて頂いている、文化庁の子どものための優れた舞台芸術体験事業の一環です。
 山本能楽堂は今年度、文化庁から派遣され、沖縄、九州の小学校、5校を訪問させて頂き、小学生のみなさんに能のワーックショプをさせて頂き、その約1ヶ月後に能の公演をさせて頂きます。

 今回はワークショップの第2弾。
 宮崎県の都城市立高崎麓小学校と、大分県の中津市立城井小学校をお伺いさせて頂きました。

 1421メートルもある新燃岳の活動活発化により、多量の降灰に見舞われている都城市。
 そのニュースは、テレビや新聞等で何度も拝見してましたので、お伺いさせて頂く前は、かなり心配していました。
 都城市のみなさんが火山灰を掃除される映像は、想像を絶していました。
 しかも、毎日、今も火山灰は降り続いています、、、

 でも、小学校に伺って、子ども達に会うと、そんな心配はふっとんだと、アートエデュケーターの中西さんは仰ってました。
 子ども達は、火山灰が運動場に積もっていて、外に出て遊ぶ事はできないそうで、みんなマスクをしていたそう。でも、でも
本当にみんな元気がいっぱい!!!だったそうです。



 最初に、地元に伝わる芸能について尋ねると、「俵おどり」、、、の声が!
 子ども達に「踊ってよ〜。踊ってよ〜」というと、恥ずかしそうに踊ってくれました。
 そしてワークショップでは、このような各地域の芸能が能の成立につながっていることをお話しさせて頂きました。

 私自身は、体を使って表現する事はとてもプリミティブな事で、太古の昔から、嬉しいとき、悲しいとき、人間は踊って楽しみ、踊って悲しんでいたのではないかと思ってます。
 忘れるために踊り、心に刻むためにまた、踊る、、、、、

  Some dance to remember,
  Some dance to forget

 高崎麓小学校のみなさんが、取り組んでおられる地元の「俵おどり」。
 今回も、生徒さんが踊ってくれると、一気にその場が和み、子ども達との距離が縮まり仲良くなれました!
 生徒のみなさん一人一人が「俵おどり」に対して「誇り」に感じていらっしゃったり大切に思っていらっしゃる気持ちが、今回の能とぴたっと合致して、本公演を楽しんでもらえたら、、、!と思います。

(とくい)
 
 
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:山本能楽堂
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大阪の谷町4丁目にある大阪で一番古い能楽堂です。
2006年に国登録有形文化財になりました。
昭和25年から続く定期公演「たにまち能」、初心者向けの夜の公演「とくい能」、初心者向けの体験講座「まっちゃまちサロン」、4種類の伝統芸能のいいところだけを一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」などを開催しています。
「初心者も楽しい能楽堂」をめざしています!
ぜひお気軽にお越しください。
詳しくは山本能楽堂公式ホームページをご覧ください。
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