明日は由布院薪能!

2009年09月22日(火) 23時55分
 みなさん、こんばんは。
 本日は、大分平和市民公演能楽堂で「大分サロン」を開催させて頂きました。

 そして、明日は、大分・由布院温泉の「花の庄」で、由布院薪能が開催されます!
 毎年恒例となったこのイベント、いつも大勢様にお集まり頂きます。

 先日驚いたのが、いつも山本能楽堂にお越し頂くお客様が、「先日、由布院に旅行したら、その宿に薪能の案内があって、山本章弘さんのお名前が載っていたので驚いたと同時に何かお名前を拝見して嬉しかったです!」と仰って下さった事。
 「そんな事を仰って下さり、私方こそ嬉しいです!実は毎年9月の連休頃、開催されるんですよ〜」と申し上げると、「では来年は薪能にあわせて由布院に伺います!何だか、とっても魅力的で、是非拝見したいと思いました!」と益々嬉しいことを仰って下さいました。

 能楽堂でのお能は、もちろん正式で本物だと思いますが、能楽堂以外でのお能もまたそれぞれに違った魅力があります。
 実は、私もまだ一度も由布院薪能を拝見した事がありません。
 一度、拝見したいとは思うのですが、、、

(とくい)

博多サロンのご報告!

2009年05月12日(火) 0時12分
  みなさん、こんばんは。
 お陰様で、先週の土曜日の「博多サロン」も無事、盛会に開催させて頂きました!

 土曜日の午後に2回、それも、あんまり間隔を

九州各地でサロンをしてます!

2009年05月06日(水) 23時25分
 みなさん、こんばんは。
 先日、5月4日に、山本能楽堂で毎月恒例の「まっちゃまちサロン」を開催させて頂いたとご報告申し上げましたが、実はその翌日、つまり昨日から、山本章弘は九州各地で、この「サロン」を開催させて頂いております。
 ブログを読んで下さっている方なら、時々、大分平和市民公演能楽堂での「大分サロン」や、別府の秋葉町での「別府サロン」について、知って下さっていると思うのですが、今回は、大分、別府以外でも、「サロン」を開催させて頂いております。



 昨日は、「呼子サロン」。
 名護屋城博物館で開催させて頂きました。
 みなさんは、呼子をご存知ですか?
 もちろん九州の方はご存知と思いますが、大阪の方にはあまり馴染みのない場所かもしれません。
 
 九州の佐賀の先、福岡から電車で佐賀の唐津まで1時間半、そこからさらに3、40分くらいでしょうか、、、
 大変海のキレイな、景観の素晴らしい街です。
  リュック・ベッソン監督の、「グラン・ブルー」という映画が、1990年代に世界中で流行りました。
 どこまでも、どこまでも深い海、そしてイルカ、、、
 その「グラン・ブルー」の原作者でダイバーのジヤック・マイヨールは、この呼子や唐津の海で幼い頃に、過ごした思い出が原点となり、生涯海を愛したと言われているそうです。

 私も、実は、10年位前に、福岡での公演の帰りに、ぽっかりと半日あいたことがあり、思い切って呼子に行った思い出があります。
 季節はもう夏が終わって、秋だったと思いますが、本当に美しい海の色、そして波の白さが瞼に焼き付いています。
 イカ漁が有名で、イカを生きたまま姿作りのお刺身にしたお料理が、この土地ならではのものです。


(写真は、名護屋城博物館のホームページより引用させて頂きました)

 話が横にそれましたが、この呼子の昨日の、名護屋城のサロンも、大勢様にお楽しみ頂きました。
 先日、山本家で10年間修行をした後、独立した林本大の親戚が、呼子にあり、呼子にご縁を頂きました。
 林本大も、呼子に教室を持ち、毎月お稽古に伺っております。
 そういった方からお世話頂き、沢山のご縁を頂きました。

 そして、本日は「佐世保サロン」。
 アルカス佐世保で開催させて頂いたのですが、本当に「満員御礼」!
 80名様以上、お越し下さったそうです。
 用意していた椅子が足りなくなり、急遽椅子を並べ直し,対応させて頂きました。
 いつものサロンのように、お客様の中から一名様に、お装束をつけさせて頂いたのですが、今回は「羽衣」。
 みなさんに、大変喜んで頂きました。

 終演後も、質問が続き、面について詳しくお話しさせて頂いたりで、終始なごやかな雰囲気でした。
 長崎国際大学に来られている、留学生の方も15名でご参加下さり、国際色豊かで大盛り上がりでした!
 ご参加頂いた皆様、本当に有難うございました。

 この「サロン」、次回は9日の土曜日。
 博多のアクロス福岡のセミナー室で開催させて頂きます。
 福岡では1時間で、1時半からと、3時半からの2回開催させて頂きます。

 また、12日の火曜日は、「別府サロン」です。
 
 九州にお住まいの方、あるいは九州にお知り合いがいらっしゃる方は、是非ご参加下さいませ。
 お一人でも多くの方に、能の楽しさをお伝えできればと思っております。

(とくい)

 
 

大分サロン〜春シリーズ第2回!!

2009年03月28日(土) 23時03分
 みなさん、こんばんは。
 ここ2.3日、肌寒い日が続きますね。
1週間程前は、かなり暖かかったので、その気温差にお気をつけ下さい。
 私も、毎年「春になった〜」と油断し、薄着をして風邪をひく、、、、というパターンに陥っています、、、

 さて、先週の木曜日は、大分平和市民公園能楽堂で、「能楽体験講座〜春シリーズ」の第2回を開催させて頂きました。
 今回も大勢のお客様にお越し頂きました。



 実は、本日「能を楽しむ会」が、平和市民公演能楽堂で開催されましたので、本日上演された、「百万」と「鞍馬天狗」のお能について、今回の能楽体験講座の春シリーズで取り上げさせて頂きました。
 今回は、本日「鞍馬天狗」のおシテ(主役)をつとめられた、馬野講師にもお越し頂きました。
 ご参加頂いた方の中からお一人様に、本日は、鞍馬天狗に登場する前シテの山伏のお装束をつけさせて頂き、ご覧になった皆さんにも、本日の「鞍馬天狗」の公演への気持ちを盛り上げて頂こうと思いました。
 実際に、今回の「能楽体験講座」にご参加頂いた中から、大勢様に本日の御会にご来場賜り、本当にありがとうございました。



 また、山本章弘は木曜日の早朝の飛行機で、大分に伺ったのですが、朝一番の飛行機で行ったのには訳がありました。
 実は、大分ケーブルテレビで、この「能楽体験講座」の様子や能の公演情報等を、放送して下さることになり、午前中は取材を受けさせて頂きました。
 この様子は、生放送で、3月26日の11時から12時まで放送されました。
 その後、16時、20時、23時と3回放送して下さり、明日・29日(日)の朝の11時から再放送して下さいます。
 大分市民チャンネルの「もぎたて放送局」という番組です。
 大分、別府の皆様、よろしければご覧頂けると嬉しいです!

 (とくい)

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「大分サロン」「別府サロン」+「能と遊ぼう!」の準備!!!

2009年02月19日(木) 22時38分
 みなさん、こんばんは。
 一昨日、山本章弘は「大分サロン」、そして昨日は「別府サロン」を開催させて頂きました。

 「大分サロン」はご好評のため、「秋シリーズ」「冬シリーズ」に続いて、昨日から「春シリーズ」を始めて頂きました。
 今回も大勢様にお越し頂き、「能」の魅力をたっぷり感じて頂きました!



 先日の山本能楽堂の「とくい能」の「200人の羽衣」でも感じた事ですが、やはり「羽衣」の謡は、みなさん、心地よく謡って頂けるご様子で、気持ち良さそうに大きな声で謡って頂け、嬉しかったと山本章弘が申しておりました。

 続いて昨日は「別府サロン」。
 今回も、海外からの留学生が参加されました。
 お装束付けはインドネシアからの留学生につけさせて頂きました。
 初めて触れる日本の古典芸能に、みなさん目を輝かせて興味津々でご体験頂きました。

 また、アートエデュケーターの中西さんと私は、いよいよ日曜日に最終回を迎える「能と遊ぼう!」の「等身大ポスター作り」の、前回子ども達からお預かりしたポスターを二人で(ほとんど中西さんがされましたが、、、)少しリメイクさせて頂きました。

 実は、先週子ども達が紙の上に寝転んで、ペアのお友達をかたどった紙は、書道に使う大きな和紙でした。
 やわらかくて、いい風合いなのですが、そのままではちょっと破れてしまったりしそうでした、、、
 何と、中西さんはそのすべてに「裏打ち」をされました!
 朝の九時から、夜の8時までかかったそうです、、、
 すごいです、、、

 今日二人で行ったのも単純作業といえば単純作業。
 切ったり、折ったり、貼ったり、、、長時間、もくもくとくり返しました。
 全ては「子ども達の喜ぶ笑顔が見たいから!」です!!!

(とくい)
 
 

大分・「秋葉サロン」と「大分サロン」!!

2009年01月28日(水) 22時25分
 みなさん、こんばんは。
 今日のお昼の日差しは暖かかったですが、やっぱり夜になると冷え込みます。
 不思議なもので、同じように寒い中にも、ほんの僅かづつ、季節の移ろいを感じます。
 暦の上では、来週は立春。
 でも、毎年立春からが本当に寒くなりますよね、、、

 大阪はそんな感じの一日でしたが、大分はどうだったんでしょうか??
 本日、山本章弘は大分で、サロンを二つ開かせて頂きました。
 お陰様でどちらもご好評を頂き、有難い事と思っております。

 まず、午後3時から、別府の「NPO法人能楽を伝える観鵆會」の水江舞台で、「秋葉サロン」を開催させて頂きました。
 お陰様で、今回も30名様近いご参加の方がいらっしゃいましたが、中には立命館大学の系列のATU(アジア太平洋国際大学)の留学生の方もご参加頂きました。
 ご出身も様々で、中国、タイ、インドネシア、、、、
 今日はその中から、インドネシアの方に、能「竹生島」の前シテの、おじいさん(漁翁)の姿になって頂きました。

 また、夜の6時半からの,大分平和市民公園能楽堂での「大分サロン」も34名様のご参加!
 「竹生島」の前半で使用する、能の作り物(つくりもの)と呼ばれる、簡素な船を男性の方、女性の方それぞれ1名様に、舞台の上で実際に作って頂き、そのお礼に、おじいさん(漁翁)と女(弁財天)の能装束を着付けさせて頂きました。
 みなさん本当に楽しそうにご参加して下さって嬉しかったと山本章弘は申しておりました。



 「竹生島」は、琵琶湖に浮かぶ小さな島・竹生島にお祭りされている弁財天の由来をもとに作られた能です。
 竹生島詣でを志す臣下が、琵琶湖の畔に来て、船にのり、のどかな景色を楽しみながら、竹生島に着きました。
 そして、漁翁が神前へ案内してくれますが、一緒にいた女も来ようとするので、神前は女人禁制だと諭すと、弁財天は女性しないと漁翁は答えます。
 そして、自分たちは人間でない、、、と言って、女は社殿の中に、漁翁は琵琶湖の中へと姿を消します。
 その後、臣下が社人に社殿の宝物を見せてもらっていると、社殿が動き、音楽が聞こえ弁財天が現れ、琵琶湖の中からは龍神が現れ、臣下に金銀朱玉を与え、激しい舞いをみせ、国土鎮護を約束し、消えていきます。



 なんともおめでたい、春の琵琶湖の有難いお話。

 立春さえまだ迎えていませんが、「竹生島」と聞くだけで、春はもうそこ、地面の下では春の準備が始まっている、、、そんな気持ちになるから不思議です。

(とくい)

(画像は明日入れさせて頂きます)
 

大分サロン

2008年12月10日(水) 23時05分
 みなさん、こんばんは。
 昨日も大分平和市民能楽堂で「大分サロン〜能楽体験講座・冬シリーズ2回目」を開催させて頂きました。  
 お陰様で大勢様のご参加がありました!



 昨日お話しさせて頂いたのは「松風」。
 能の中で名曲と言われる世阿弥の自信作です。
 昔から、「熊野、松風に米の飯」といわれます。
 毎日食べるお米と同じように、「熊野(ゆや)」と「松風」は、何度見ても、いつ聞いても飽きないという意味だそうです。



 「松風」には若女(わかおんな)の能面を使います。
 女性の能面の代表として、若い順から、小面(こおもて)、若女(わかおんな)、深井(ふかい)、姥(うば)があります。
 小面は若い10代の能面、若女は20代、新妻くらいの年齢、深井は3〜40代、お母さんの顔です。
 姥(うば)はおばあさんです。

 小面は、10代の純粋な乙女ですので、髪の毛がまっすぐです。
 若女、深井とやや乱れていきます。
 泥眼(でいがん)、といわれる,源氏物語の六条御息安所の生霊の能面はの髪の毛は、かなり乱れ、嫉妬と怒りが爆発した般若(はんにゃ)にいたっては、乱れ放題。
 でもおばあさんの姥の髪の毛はまたまっすぐ、、、
 全ての悟りの心境でしょうか、、、、

 この曲が世阿弥の自信作というのは、能画できる以前の田楽の名手の亀阿弥が作った「汐汲」という古い能を、観阿弥が改作して「松風村雨」という能にしたのを、さらに世阿弥が修正して「松風」に作り上げたからです。
 能が形成された時期の、名人三代によって、練り上げられた能ですので、本当の名作と言われています。

 海がない京洛に住む者にとって、松風の舞台となる須磨の浦は、遠い辺境の地であると同時に、あこがれの土地でもあり、そこで繰り広げられる行平と海士の松風、村雨の恋物語は、当時の人々にとって、ロマンティックな、ハーレクイーンロマンス(ちょっと古いですか?)のようなものだったかもしれません。


 
 でも恋しい人を思う気持ちは不思議です。
 いつも能を拝見して思うのですが、650年前も現代も全く同じ。
 生活習慣や、約束事が違うだけで、その根本となる人の感情はまったく変わりません。
 その普遍的な恋しい思いを、表現する手段は色々あると思いますが、能はいつも、昇華された美しい形で表現されていると思います。
 そこが能の魅力であり、あくまでも美しく、美意識に呼応するものであるからこそ、650年も続いているのだと思います。

(とくい)
 

大分能楽体験講座・冬!

2008年11月17日(月) 23時29分
 みなさん、こんばんは。
 長かった風邪もお陰様で、何とか終焉を迎えそうです、、、
 本当にしんどい風邪でした、、、
 皆様もお気をつけ下さい。
 (熱がでなくて、関節痛がひどく、扁桃腺がはれて、咳が止まらない風邪です。最初に関節痛がするのに熱がでなかったらこの風邪だと思って、早めに御対処下さい)

 さて、昨日は大分平和市民公園能楽堂で、「能楽体験講座・冬」バージョンの第1回をさせて頂きました。
 このシリーズ、夏に始めさせて頂いた所好評で、秋、冬と続けて開催させて頂いております。

 昨日は、能の「鵜飼」のお話をさせて頂きました。
 そして、ご参加頂いた方の中から1名様に「鵜飼」の前シテの鵜使いの老人の姿に変身して頂きました。



 今回の冬シリーズ第1回は、いつもと趣向をかえて、能楽堂の舞台裏をご案内させて頂きました。
 楽屋等、初めて訪れられる能楽堂の舞台裏に、皆様興味津々のご様子。
 大分平和市民公演能楽堂は、新しいとてもキレイな能楽堂ですが、楽屋もゆったりとスペースをとってあり、広々しています。



 「揚幕(あげまく)」では、実際に幕をあげる体験をして頂いたり、おシテ(主人公)になられたつもりで、「おまぁく」と言って頂いたりしました。
 みなさん、とても真剣に、でも楽しんでご参加頂きました。



 本日のご体験が、能を好きになって頂く第1歩になって下さり、能楽堂へ気軽にちょっと行ってみようか、、なんて思って頂ければ嬉しいです!

(とくい)

大分サロン〜秋!

2008年08月20日(水) 22時33分
 みなさん、こんばんは。
 ほんの少しですが、朝晩はようやく秋の気配が感じられるようになりました。
 日中はまだまだ”猛暑”と言った感じですが、、、

 大分では、一足先に”秋”を感じて頂く講座がスタートしました。

 先日よりブログで「大分サロン」についてご報告させて頂いておりましたが、お陰様で前回の3回コースが人気でしたので、大分平和市民公園能楽堂様の主催で、「初心者のための能楽講座〜秋シリーズ(全3回)」を昨日より始めさせて頂きました!

 しかも今朝のNHKの「おはよう大分」で、その様子を詳しく放送して頂きました!

 秋といえば、すすき、、、すすきといえば「井筒」、、、
 昨日は「井筒(いづつ)」について、お話しさせて頂きました。
 不思議なもので、この「井筒」の作り物の井戸とすすきを拝見すると、一気に「秋!」が私の中に入ってきます、、、
 そのくらいこの「井筒」の能は、すすきが効果的に使われ、「井筒」と聞くだけで、秋の静寂な月夜を連想させてくれます。



 能の中の大道具は「作り物(つくりもの)」と呼ばれ、竹と布でできた簡素な、極限まで簡略化されたものです。
 山本章弘の前にある、四角いものが、「井戸」を現します。
 竹と木の枠組みに、布テープを巻いて作ります。
 能の公演は、文楽や歌舞伎のようにロングラン公演はせず、たいていは1回限りの一期一会の公演で、作り物もそのつど作り、公演が終わるとすぐにほどきます。(解体します)

 組み立ててある時は、立体的で大きいですが、バラバラにすると本当にコンパクトで、収納にも便利で、モバイル性もあり、移動して公演する時も、他の芸能の大道具に比べると、手軽です。
 昔の人ってすごいなあぁ、、とこんなところにも感心したりします。

 さて、今回も客席から1名様に「井筒」の後シテ、井筒の女の霊に変身して頂きました。
 一番上に羽織って頂いているのは、長絹(ちょうけん)。
 愛する在原業平を思って、業平の形見の衣裳を身につけて舞いますので、その柄は「業平菱(なりひらびし)」と呼ばれる業平特有の模様です。(逆に言うと、「井筒」の時は必ずこの業平菱の長絹をつけます)
 


 「井筒」は世阿弥の作で、井筒の女のつつましい恋物語を素材とし、「幽玄の美学」が表現されています。

 先程の井戸の作り物ですが、いつも同じに見えても、実は違います。
 こんな井戸にも、主役を演じるシテの演出方針によって、違いがでます。
 つまりこの作り物の井戸の高さ、および、すすきを井筒(井戸)の四隅のどの位置につけるのかは、当日主人公をつとめるおシテが決めます。

 「井筒」の後半部分に、業平の形見を身につけた自分を井戸の中の水に映し、その姿を見て、業平の面影を懐かしむ、井筒ならではの場面があります。
 その時、井戸が高く作ってあれば、おシテは立って井戸を覗き込みますし、低ければ座って井戸の縁に肘をかけてのぞきます。
 またその覗き込む時に、すすきの位置によって、すすきをはらいのけるのを、右手でおこなうか、左手でおこなうかでも雰囲気が変わってきます。

 能って いつも変わらない、どれも同じ、といった印象しかもたれない方もいらっしゃるとは思いますが、細かい部分のサインを知って頂くと、その楽しみ方も違ってくるかもしれません。
 「今日はおシテはどんな演出でくるのかな、、」と心待ちにして頂くのも、楽しみの一つです。

 昨年大好評だった、「ホテルニューオオタニ大阪」での、大阪城のお月見と、船上薪能を楽しむ会、本年も9月14日(日)、15日(祝)に開催して頂きます。
 昨年行きそびれて残念だったと仰って下さる方、また大阪へ観光でこられる方、ちょっと変わったセレブな薪能をお楽しみになりたい方、是非お出かけ下さいませ!

 船の上から、大阪城とお月様と、そして「井筒」の能が観られるのは、「大阪」だけです!
 (たぶん宿泊プランもご用意されていると思います。詳しくはホテルでお尋ね下さい)

(とくい)
 
 
 

「大分サロン」もスタートしました!

2008年05月07日(水) 23時54分
 みなさん、こんばんは。
 昨日の別府での「あきばサロン」に続き、大分でも「大分サロン」を始めさせて頂きました。
 会場は、大分平和市民公演能楽堂です。

 こちらの能楽堂は、とってもキレイでモダンです。
 広くて美しい公園の中にあって、能楽堂の横には大きな池と川があります。
 ロビーもゆったりととってあって、ロビーに置かれているソファーの横は、一面大きなガラス窓になっていて、手入れの行き届いたお庭を見渡す事ができます。
 ぼーっと眺めていると、日常とは違った時間が流れるようです、、、

 その美しい能楽堂で、本日より、「大分サロン〜初心者のための能の体験講座」を始めさせて頂きました。
 こちらも、細かい準備が遅れ、なかなかお集まり頂けないのでは、と心配していましたが、20名様にお集まり頂き、本当に嬉しく思いました。



 能の歴史、能面のいろいろ、など、様々な能のお話をわかりやすく、興味深く、ユーモアを交えてお話しさせて頂いた後、最後はみなさんに人気の、能装束の着付け体験をさせて頂きました。
 ご参加頂いた中から、1名のご希望の方に、能装束を着て頂くこの企画、いつも大人気ですが、本日は20歳の学生さんに付けさせて頂くことになりました。





 初めての体験で少し緊張されていましたが、見事に能の女性に変身して頂きました。
 周りの方も、「へぇ~、なるほど、そういう風に着せていくのか、」「着物は重くないんでしょうか?」と興味をもってご覧下さいました。

 能装束の着付けを体験され、実際に能面を掛けれた方が驚かれるのは、自由があまりきかないこと。
 一般的な着物よりも、能装束ははるかに重く重量感がありますし、能面を掛けると極端に視野が狭くなります。
 遠近感といいますか、距離感がまったくなくなってしまうので、たいていの方は不安に思われます。
 「能舞台での距離を測るためにあるのが、四隅の柱で、能楽師は能面の穴から、柱の位置を確認して、自分が今舞台上のどこにいるか知ります」と申し上げると、皆さん納得されます。
 お相撲の土俵には柱がありませんが、能舞台では柱は不可欠なものとなっています。



 そして、「能楽師はこの極度に制約を受けた体で、飛び上がる事もありますし、回転する事も、時には後ろ向きに倒れる事もあります」、と申し上げると皆さん驚かれます。
 でも本当は、じっと静止していたり、ゆっくりとした動きの時の方が大変なんです。
 極端に削ぎ落とされたシンプルな舞台で、しかも客席に舞台が張り出しているため、能楽師はお客様の視線を一身に浴びることになります、、、
 その時に美しく見えるか、存在感を醸し出すことができるか、止まっていてもお客様に感動を与えることができるか、ということが能楽師の本当の力量であって、飛んだり跳ねたりするより、ずっと難しい事です。
 そして、その一瞬一瞬の積み重ねの上に舞台は完成するのですから、、、

 本日は、他の方にも能面を掛ける体験をして頂きました。
 見ているだけと、実際に掛けてみるのは大違いです。

 大分の夜は、ちょっと知的で文化的で、楽しい素敵な夜になりました。

 「大分サロン」も今後定期的に開催させて頂きます。
 皆様の、気軽なご参加をお待ち申し上げております!

(とくい)
プロフィール
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  • アイコン画像 ニックネーム:山本能楽堂
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大阪の谷町4丁目にある大阪で一番古い能楽堂です。
2006年に国登録有形文化財になりました。
昭和25年から続く定期公演「たにまち能」、初心者向けの夜の公演「とくい能」、初心者向けの体験講座「まっちゃまちサロン」、4種類の伝統芸能のいいところだけを一度に楽しめる「初心者のための上方伝統芸能ナイト」などを開催しています。
「初心者も楽しい能楽堂」をめざしています!
ぜひお気軽にお越しください。
詳しくは山本能楽堂公式ホームページをご覧ください。
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