田辺聖子さん

2019年06月10日(月) 21時05分
田辺聖子さんがお亡くなりになったとのニュースを読みました。
大好きな作家さん、大好きなエッセイの数々、中でも古典を紹介された
ご本の数々は、ずっとずっとわたしの暮らしのそばにありました。
古典がなんとなく好きだった高校生のころ。
その頃の古典好きは主に氷室冴子さんの「チェインジ」とか「なんて素敵にジャパネスク」。
そこから大和和紀さんの「あさきゆめみし」で源氏物語。
大和和紀さんは「ハイカラさんが通る」も有名ですが、実はまだ全巻読んだことがなくて
「ヨコハマ物語」が大好きでした。

そして谷崎潤一郎の現代語訳の源氏物語、田辺聖子さんの抄訳の源氏物語。
わたしの源氏物語の始まりは函入りの美しい谷崎本。
各章の薄紙の美しい彩りと手触り。ひっそり語られる苦しい重い物語。

今、ムスメは「源氏物語ってほんとクソ!」
「なんなん?!ないわー。さいあく?!」とけちょんけちょんであります。
うん。確かにね、現代の一般常識とか犯罪意識とかそういう物が頭に入った段階で
教科書の字面で源氏物語読んじゃうと
もう「ないわー!!!」「犯罪者!!!」「ロリコン?!!!」「不倫ていうか何??」
で拒絶反応しかなくなってしまう。

わたしは当時の中学生とかちょっとフワフワしていた頃に
美め麗しい「あさきゆめみし」とか装丁の美しい谷崎版「源氏物語」に触れたから
なんとなく麗しいもの、というイメージ先行→不幸な生い立ちの麗しい公達→
麗しい文のやり取り→叶わぬ苦しい恋→雅な色に雅なお花、色とりどり→
「何かよくわかんないけどすべてが麗しく彩られた京の公達の麗しい世界
の華麗なオブラートに包みこまれてしまっていましたが
大人になって、いろんな犯罪のニュースも耳にしてから読む源氏物語は

ドン引き。
なんかもう、恋愛とかよりほかに楽しいことないんすかと突っ込み。
いろいろ古典的情緒やもののあわれ系の話は理解の圏外。


話がそれましたがなぜか好きだった古典の世界。
万葉集も古今も新古今も大学生の頃好きだった。
小倉百人一首に定家さん。
その根っこは、田辺聖子さんの古典の本です。
谷崎さんの本の次に読んだのは田辺さんの「源氏物語」。「源氏たまゆら」。
田辺さんを通して読む源氏は優しくて仕事ができる切れ者で風流を大切にする
雅なイケメン。
「文車日記」「田辺聖子の小倉百人一首」。
もう出版からずいぶんな年月が過ぎようとしていても
今読んでも全く古臭くなく、今まさに読みたい古典の解説と案内のご本。

いろんな百人一首の本も読んだけど、結局手に取るのは田辺さんの本。
それから別のエピソードも知りたくなってまた文車日記を読む。
文車日記は今でも月に一回は手に取って読んじゃう。
これからもずっと、大好きです。
ご冥福を心よりお祈りいたします・・・。
これからもこの後の若い人にもずっと田辺さんのご本が読み継がれて行きますように。

  • URL:https://yaplog.jp/nobaracocon/archive/2501
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