恋ひらり [島村洋子]

2006年02月25日(土) 21時28分
オンライン書店ビーケーワン:恋ひらり 44 ★★★☆☆
【恋ひらり】 島村洋子 著  光文社

《人間には、永遠と言うことはないかも知れないが、永遠の愛はあるのかも知れない》

 「おまえはまだ若いからわからないだろうけど、人間は同じなんだよ。四十になればそれなりの分別がつくと思っていたし、五十になれば恋心なんて抱かずに人間は勝手に落ち着くものだ、と若いときはみんな思っている。それどころか自分だけは年を取らないと思っている。しかし月日はすぐに経つ。きっと八十になっても変わらないと思うよ。そりゃ肉体は衰えるだろうけど、若いときと中身はほとんどかわらないんじゃないのかな」
 同じ女性を愛した父親が息子に語っているところだが、何かこのシーンがこの本を物語っているような気がした。
 この本は文面が短く、読みやすい、でも主人公・珠輝の心理状態もわかるが最後の場面があっさりしすぎている感じがおしいのだ。
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