ふにゅう [川端裕人]

2006年01月10日(火) 20時33分
オンライン書店ビーケーワン:ふにゅう 8 ★★★☆☆
【ふにゅう】 川端裕人 著  新潮社

《もう少し若かったら愛娘にふにゅうに挑戦していたのか》

 「おっぱい」
 「デリパニ」
 「ゆすきとくんとゆすあしちゃん」
 「桜川エピキュリアン」
 「ギンヤンマ、再配置プロジェクト」
   5編の短編集

 男女雇用機会均等法が出来て何年になるのだろうか。男が外で仕事し、女が家庭を守る。そんな社会が一般的だというのが頭に入ってしまっている年代であるから、この本を読むともうとっくに男が赤ちゃんを育てる時代になっているのか、と思ってしまうのだ。
 でも、子育ての為に休暇を取った男性を知らないし、ドキュメンタリーでは、何回か紹介されているのは見たことあるのだが。そう言えば、山手線の電車の中で若い男性が一人で赤ちゃんをだっこしているのは見たことはあるのだが。


 「おっぱい」は、赤ちゃんが生まれて父親が世話することになり、母乳ではなく、父乳(ふにゅう)をと思いになり奮闘する話だ。

 「ギンヤンマ、再配置プロジェクト」は、奥さんが1ヶ月海外出張することになり、父親が二人の幼児の面倒見る話だ。母親がいないということからくる子供の精神状態が情緒不安定になるなど大変なのだ。

 この作者は、こんな赤ちゃんの世話、幼児の世話の経験があるのだろう、細かいところまでよく書いてあった。父親が母親になることは可能なのだろうかと、ふと思ってしまうのだ。   
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