浮き彫り or Not

July 22 [Thu], 2010, 4:50
前回の記事で彫刻の作業の作業過程のリスク云々を書きましたけども。

更に浮き彫り(盛り彫刻)になるとリスクがあがります。

土を盛る盛り彫刻の場合は土を貼り付けた部分からの皹割れのリスクが更に高まるので最もリスクの高いものになります。
どうして土を張り付けた部分からのひび割れのリスクがあがるのかというとこれは厚みの不均一=乾燥のアンバランスが生み出す土と水分のおちゃめないたずら☆ということなんでしょうね・・・・・・。
これを防ぐためには鉢自体を厚めに作っておかないと厳しいのですがやはり厚い鉢はお客様にあまり喜ばれませんのでそれでもやっぱりギリギリの薄さにしたい!というのがあったり、あと盛り部分の盛りの厚さもガッツリ盛るとやはり盛った部分にガッツリ皹が入りがちですね。

でも実際このおちゃめないたずら☆が発生すると「コーノーヤーローーーー最後まで作業させておいてこのやろおおおおおおお・・・・・」って心境になるのでまあ正直悪魔のいたずらなんですが。


なお且つ盛り彫刻の場合は盛った部分の彫刻を済ませて、周囲のいらない土を除去していく作業があるのですがこれが地味に時間がかかるのです。これをしてこそ浮彫が際立つわけなのでホント〜〜〜〜に地味で若干気分が鬱鬱とする作業ではありますが大事な作業なのでアレなわけなんですが。

そんなわけでこういった部分も(リスク・手間等)考慮して価格に反映する形になってマス。なので単にコレコレの彫刻で、、、と言うのを「これこれの浮彫で・・・」とお客様にオーダーされると浮き彫り>彫刻のお値段なので、必然的に「彫刻」よりもお値段も盛った状態での査定額になります。

自分自身の好みはやっぱり存在感といいゴージャスと言い、浮き彫り=盛り彫刻が好きですね。
ただその存在感が邪魔をするのであっさりした彫刻の方がいいよというお客さまも多いですし、半浮くらいが調度いいなという時もあります。構図や釉色との兼ね合いでまた違ったりもするし。

土を盛らない彫刻をなんでも浮き彫りと思われる方がかなり多くいらっしゃるのですが(これは個人のお客様、プロ、雑誌等媒体問わずです)一応わたくしが自分の商品の値段を付ける際「彫刻」「半浮」「浮き彫り=盛り彫刻」と自分自身では分けております。明確にしていった方がお客様にとってもクリアーになるんだろうなあとは思うんですが、陶芸の技法の中でも彫刻ってそんなにメジャーな方でもないので(まだ象嵌とかの方がメジャーですよね)、とりあえず自分の中での便宜上としてのカテゴライズになってます。他にも丸鉢ヨリ角鉢の方がお値段が高めになったりだとか、雲足の方がまたお値段あがったりとかチョイチョイポイントがあったりします。

オーダーの場合は更にもう一点を考慮してたりもしまして、そんなわけで値段ってつけるの難しいです(*´ 艸`)(´艸 `*)Йёё♪って製作してる私はいつも頭を悩ませております・・・。

ボツ作品

July 21 [Wed], 2010, 2:31

気が付いてみたら七月にブログ記事1つも書いてませんでしたwテヘッw
こんな感じでゆるいブログにお付き合い頂いてチェックしてくださってる方々に改めて感謝ですwテヘッw

ボツ作品の写真が携帯に眠っていたのでUPしてみました。

彫刻鉢は全部彫刻が終わってから皹が入るのでタチが悪いですね( ´ Д`;)

鉢は他の作品に比べると鉢穴に皹が入りやすいというのがまず一点。

鉢穴などの皹は大抵乾燥段階か素焼きで入るのが結構多いので、素焼きより前に彫刻しなければならない彫刻鉢はそこに関しては回避が出来ず、更にリスクが上がります。つまり鉢穴に皹が入ったものを排除して作業するというのがほぼ不可避なのでそこに関しては絵付けよりリスクが高いです

皹が割れる時は乾燥の過程で入る事多しなので
生(1段階)→乾燥(ここで2段階目)→素焼き(ここで3段階目)→本焼き(ここで4段階)
と言う感じで4段階で皹の入るアンラッキーチャンスがあります

絵付けの場合は下絵付けで素焼きまでの3段階目までで入った物は作業する手前で廃棄できるわけですね。
上絵付けの場合は4段階めまでパスしてから作業に入れるわけです(勿論作業後最後にまた焼くのでそこで1段階ありますが)。

彫刻の場合は(佐野大助さんなんかは素焼き後に彫刻したらしいんですが私の恩師も私も生の段階で彫刻します)この1段階目で彫刻の作業を全て済ませなければならないのでその後のアンラッキーチャンスがだいぶ増えてしまうと言う事になります。複雑な構図で彫刻の面積の大きなもので作業時間が長いもの
ぶっちゃけわかり易く具体例を上げると

盛り彫刻の鳳凰とかですね

(実際最も鳳凰で皹が入ってボツに・・・

ηακετα..._〆(;ωq`))
、その中でも特に腕や体で支えながら作業するような大きさの盛り彫刻のものなんかだと何日もかかる上に支える体の熱でじゃんじゃん部分的に乾くので、水をかけながら作業したり、ようは土が乾こうとしてるのを逆行して水分を吸わせて柔らかくして作業続行、というのを何度もしながら彫刻の作業を奨めなければならないので第一段階をパスするのもヒヤヒヤします。

以前の記事でも書いておりますが、生の時に彫刻するので彫刻している手での若干とはいえ長時間の圧力、支える手と彫刻する手と接する面のみがどうしても体温で乾いてしまうので非常に歪み易くなります。磁器の絵付けなんかは磁器の性質上その生地自体が歪み易いのでこれもまた大変な筈。

足まで彫刻していよいよ乾燥してみたら…・・・
ぐっはあああああああああ・・・・!!!
罅割れトラップ鉢穴に発生いいいいいいいいいいいいい・・・・・
どちくしょおおおおおおおおお!!!!!!!!
・・・・とか結構多いです。
せめて雲足6本彫刻する前に皹が入ってくれたまえよ君・・・・とか嘆きたくなりますw

この雲浮き彫りの鉢は珍しく彫刻部分に皹が入ってますけども、こういう事が発生するのはほぼ100%土をもった盛り彫刻です。私の場合は、普通の彫刻鉢はこういう所には入らないですね。詳しくは次の記事に。
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