陸前高田

2011年04月26日(火) 21時12分


 4月26日、陸前高田の郵便局が仮局舎で再開しました。新幹線とバスとタクシーを乗り継いで向かいました。一ノ関から陸前高田まで、バスは出ておりますが、被災者の買い出しのためのバスで午前中は高田から一ノ関行きだけのために利用できません。一ノ関からタクシーで往復する事になりました。
 窓口は、郵便と貯金の窓口が2つずつ、別に局の前にテントが張られて相談窓口を開設していました。取扱業務は、切手類の売り捌きや郵便物の引受け、貯金の払出しや保険業務等、通常業務のすべてを取り扱っていました。



 使用している日付印は、郵便ではインキ浸透式の和文印と欧文のローラー印の2本だけ。風景印はありません。




 貯金で使用している日付印は、文字輪式の日付印でした。ようやく再開にこぎつけただけあって、局内は大勢の職員がいてざわざわしておりました。



 もとあった陸前高田郵便局を訪ねる事にしました。タクシーに乗って瓦礫の中を行きます。



 まだ撤去作業中の瓦礫に埋もれて、陸前高田郵便局の跡が見えてきました。建物は無事に見えますが、中は壊滅状態です。



 正面と思われる方に回ってみました。お客様ロビーがあったと思われる方から撮影したものです。
 郵便局の周辺を見渡すと、近くに4階建ての建物がありましたが、4階まで屋上まで水が来たようでした。このあたり一帯では、地震から40分後に津波が来たそうですが、周囲に逃げるような高い建物はありません。小高い丘がありますが、頂上まで水は達したようで、助かるためには、先ほど紹介した仮局舎が設置されていたような高台まで避難しなければなりませんでした。津波に備えている町とはいえ、午後2時46分という時間帯に、躊躇せずに仕事を放棄して逃げ出さなければ助からなかった訳で、どれほどの人がすぐに行動を起こせたか疑問です。
 また、陸前高田では、津波が5kmも川を遡って、内陸に達しました。そこにいると、到底津波がやってくるとは考えられないような場所です。復興計画を議論している人は、全員が被災地をつぶさに見て回る必要があるのだと思います。

石巻

2011年04月08日(金) 10時10分
 石巻に知り合いがいるので、鍋の材料を持って見舞いに出かけた。最初は、仙台から自転車で40kmを覚悟していたが、4月に入り、バスが開通したので、仙台から石巻行きの直通バスを利用できた。約1時間半であった。
 知り合いの家は、2階建てで1階が被災、2階に逃げて助かったというのだが、道を1本隔てた場所では、2階まで呑まれており、よく家族5人の全員が無事だったと語ってくれた。すでに電気も通じ、水も出始めたので、ガスが出て風呂に入れれば、通常の生活は復旧するので、仕事の心配をしているところだという。肉と野菜は、地震以来口にしていなかったと喜んでくれた。



 石巻中央一郵便局。営業を休止しており、脇のポストもガムテープで投入口が塞がれている。石巻市の海岸に近い所にある繁華街の中にある郵便局だ。屋上まで津波に包まれたらしく、窓は覆われていて中が見えないが、がれきと化しているようだ。周辺の店舗も、かろうじて使えそうな建物もあるが、半壊の建物も多い。この近くに日和山という小高い山があるが、その向こう側は、町の原形を留めていなかった。



 この郵便局のすぐ近くの道に乗り上げた船。テレビでは、もっと凄まじい情景も報道されているが、これはこれで、目の当たりにすると愕然とする。



 石巻市立中里小学校に設置された車両型郵便局。郵便局とは言っても、1人20万円の非常払出しと被災者の住所の届け出が専門で、車内にローソン内に設置されているような小さなポストはあるものの、切手の販売も、郵便物の窓口引受も行っていない。オフラインなので、通帳の出し入れも行っていない。
 もっとも、市内のいくつかの郵便局が復旧しており、徒歩10分のところに石巻郵便局もあるので、通常の業務を希望する人は、そこまで出向けばよい。



 その車両型郵便局のポストに投函した郵便物。4月6日の午後に差し出して、7日のお昼に配達された。被災地発の郵便物は、正常に運ばれている。消印は、たまたま満月になっているが、ポストに投函しただけである。

110円

2011年04月02日(土) 17時52分


 普通切手の書体変更も出揃い、10面シート化も110円と慶事80円が登場したので、あとは420円を残すのみとなった。
 110円と慶事80円は、東日本大震災の前までは、東日本物流センターと西日本物流センターとで同時に配給が始まるはずだったが、茨城県にある東日本物流センターでは棚が崩れるなどして仕事が一時ストップ。このタイミングで西日本物流センター管内の郵便局に初入荷となった。

 ところで、以前に当社に勤めていた社員の1人が、石巻で被災してしまった。12日に2階に避難して無事であることが携帯電話で確認できたのだが、その直後から電池切れで音信不通となった。10日ほどしてから、石巻市役所で充電したという連絡が入った。石巻は、仙台に近いことからニュースでも比較的取り上げられる地域で、おおよその様子はテレビで分かる。そこで、当社社員一同で食料品と衣類を送ろう、ということになった。
 いつもなら、こんな時にこそ頼もしい郵便局なのだが、これも民営化の影響だろうか。石巻には、局留置でも送れないという。どうにも手段が無いのなら仕方が無いが、石巻からは郵便車が道路を走っているという電話があった。ヤマト運輸に相談したら、石巻の営業所止めなら送れるという。差し出す時には、日数が掛かるかもしれないと言われたが、実際には2日後に到着、現地では配達可能と判断して自宅に届けてくれたという。
 この差は、何だ。出来ないことでもやってみるのが郵便ではなかったのか。1通の手紙を、受取人に渡すために走り回った昔の郵便局はどこへ行ったのだろうか。できることしかしない。無理そうなことは引き受けない。これでは、ヤマトに完敗だ。
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