2018/8/1 8月のはなし。

August 01 [Wed], 2018, 23:10

とうとう8月ですね。

本当は先月もう一回くらい記事をアップしたかったんですが(7/15のアンミュレ名古屋が最高だったんです…レポが途中になってるんです…)月末から今週まで仕事がピークを迎えておりまして…。
憂さ晴らし(?)も兼ねて、月初の近況でも書こうと思った次第です。
書きたいネタの予告も含めてババーッと散らかしていきます。


・最近の読書
そんな忙しい中、先月から一年ぶりに一人暮らしを再開しました!
通勤タイムがだいぶ楽になったので、行き帰りにゆったり本を読めるのが幸せです。



先週に原民喜『夏の花・心願の国』を読み終わりました。日本で最も美しい散文と呼ばれる作品です。
芸術に触れる人はみな少なからず繊細ではあるでしょうが、この文章から感じ取れたものは、生きていくのが窮屈なほどの、生半可ではない繊細さでした。
そんな彼が体験した、奥さんの逝去、戦争、原爆、復興していく日本。
その一つ一つの心象風景は、あまりにも研ぎ澄まされていて、決して美しいなんて手放しに言えるはずではないのに、もはや美しいなんて言葉では陳腐なほどに、美しかったのです。
文庫の隅にちょこちょこメモをしたので、それをまとめがてら読書感想を書きたいと思っています。

そして現在読み始めたのが太宰治『人間失格』です。
これまたベタベタのベタですが笑、諸事情で中学生ぶりに再読することになりまして。
当時は文章のくどさと不幸自慢の印象しか抱きませんでしたが笑、今はもうちょっと笑いどころがわかるというか、
核心の付き方とユーモアのバランスが絶妙で、これぞ太宰治ならではの距離感の作品だなぁと面白く読んでいます。
(文章はやっぱりくどいなぁと思いますが…笑)

・最近の音楽事情
BGMはもっぱらPlastic Tree「インサイドアウト」です!
表題曲、灯火と合わせてそちらもまたレビュー書きたいなぁ。


以下は8月のライブ予定になります。夏は遊ぼうということでライブ本数多めです笑

・8/4 ANCIENT CLAN
去年はJohnnie Walkersという名前だったセッションイベントが再来!推しの笑顔でご飯がおいしい!(手鞠さんの受け売り)
なんといっても一番の楽しみはB-Tカバー(今年もそうかな?)の狂ったTAION!
想さん、Kaname.さん、Lottoさんという(私がいつものまにかお金を払ってブッキングしたのではないかと思うくらい)死角なしのメンツ。
下手ギターは昨年に引き続きケッチさん。ベーシスト去年はひさやんさんでしたが、今年は塩谷さんということで、より耽美なテイストの曲が合いそうだな〜という気がしています。
 
そして去年のPla≠galiに続き、今年はプラオンリー(であろう)な手鞠さんの歌も聴けるということで。
4月のつぐっちバースデーもそうでしたが、ここのところ手鞠さんがプラを歌う機会がやたら多くて海月兼フラニーとしては嬉しい限りです。
↑に引き続きギターはつかささん、待望のベースはヲ様、ドラムはすごいラルオタ(すごいラルオタ)の亜門さん。
楽器陣の皆さんにはプラを通っているイメージがなかったのですが、それゆえにどんな仕上がりになるのか予想がつかず楽しみです。

・8/5 RIJ→Braymen(ウムラウトは文字制限に引っかかるようなので簡略化で失礼します)
去年もリンチの野音とハシゴしたんですが、今年も今年とてハシゴです。私に安息のRIJがなかなかこない…
(ハシゴ特有のランナーズハイ状態はめちゃくちゃ楽しいんですけどね笑)
幸いプラが昼のいい時間に出てくれるようなので、ワープして健希さんの新たな門出も拝んで来ようと思います。
 
ブレーメンについては、まさかばんぎゃるになるきっかけになったバンド(PIERROT)のギターと、
その10年以上後に好きになるバンド(yazzmad)のギターが組むという人生初の体験でただただ驚きました。
ばんぎゃるこれだけやっていてもまだ体験していないこともあるもんだなぁ…笑

 
・8/12 DADAROMA 仙台
裕介くんの脱退発表、活休発表があってから決めました(発表を受けて…というのはあまりしたいことではないのですが)
ダダロマは月1もしくは2月に1回くらいの頻度で観に行っていますが、遠征は名古屋に2回行ったくらいだったので、
せっかくだからインストアも含めて楽しんで来ようと思います。


・8/18 Braymen
こちらもブレーメンのワンマンです。
この後の9/9の対バンも(プラもいるので無論)行くのですが、全貌がわからぬままこんなにチケットだけ取って大丈夫なのか?!笑
とはいえこの日に音源発売ということですし、ギター隊の音に関して好みなのは間違いないので、サウンド面については期待しています。

・8/21 Soanプロジェクト with 手鞠
ソアプロワンマンはマウントレーニアホール以来、二度目になります。
たけきさんのロリータ姿を観たいという不純な動機100%で申し訳ないんですが、久しぶりのソアプロなので、変化した部分も含めて綺麗な音の世界を味わってみたいと思います。


・8/22 巨神祭
行く予定になかったんですが、Moreファンの方からチケットが余っているとお誘いいただきまして笑
Lottoさんもセッションに出られるということで、そちらも楽しみにしています!

・8/23 DIR国際フォーラム
明日から(?)始まるツアー、私は国フォ初日に参ります。 
なんだかんだウィザツアー以降、DIRに行く機会が増えているような…笑

・8/27 DADAROMA WEST
28日がどうしても外せない仕事の日なので、泣く泣くこの日が自分にとって活休前ラストになります。
とはいえ、彼らと出会ったWESTがそういう場所になるとは因果だなぁと。
twitterとかで思いの丈をだらだら書いてしまったし、今後も書くと思いますが、当分整理はできないものだろうと思います。
今はただただ悔しい気持ちが強いです。


最後少し暗くなってしまいましたが、今年の夏は煩わしいくらいに生命力溢れていきたいなぁと思っています。

2018/7/7 Plastic Tree 「Plastic Things/Tree Songs」 atパシフィコ横浜

July 12 [Thu], 2018, 23:59







三日ほど経ちましたが、改めて今年のプラフィコ(通称)、お疲れ様でした!
twitterで海月さん方も竜太朗さんも言ってますが、余韻が冷めきらないところがありますね…。

前書きを丁寧にしたいところですが、一気に二幕分詰めて恐ろしく長いので、この段階は手短に行きたいと思います。
携帯でご覧になられている方はスクロール大変で申し訳ないのですが笑、お時間ある時にぜひじっくりお読みいただけたら幸いです!


【一幕 Plastic Things(トロイメライ編)】

理科室
グライダー
蒼い鳥
散リユク僕ラ
ペットショップ
懺悔は浴室で
赤い靴
ガーベラ
プラットホーム
Hello
雨ニ唄エバ

EN:
cell.
ダンスマカブラ
crackpot
うわのそら(crackpotとうわのそら逆かもしれないですすみません)
夢の島


OP映像はモノクロ調で、トロイメライの象徴でもある観覧車や、街の中のスライド(鳩さんの映像がかわいかったです)が代わる代わる映し出されていくものでした。
そして紗幕越しに一人ずつ現れるメンバー、茶髪の竜太朗さんがとても新鮮!
この茶髪はウィッグだったんですが、地毛も少し茶色くしようと試みていたそうです(MC談)

今回ばかりは一曲目だとわかっているはずなのに、理科室のイントロがくると必ずドキッとしてしまうものがあります。
続くグライダー、蒼い鳥と、トロイメライのあの独特の物々しさと肌触りが作り出されていき、ググっと惹きこまれていきました。

そうして一気に紗幕が外れ、今の4人のPlastic Treeが堂々と現れたのは散リユク僕ラ。
この曲は隆さん脱退前最後のシングルであり、バンドにとっては大きなターニングポイントになった一曲で、
この切り替わりはリアルタイムではない自分にも胸に来るものがありました。

また、この日はお譲りいただいたチケットが上手のかなりいい席のもので、ここぞとばかりになかちゃんを観ていたのですが、それまで淡々と弾いていた彼が、ここでガラッと変わったのが印象的でした。
「吐き出して 吐き出して 吐き出したけど」の熱をほとばしらせるようなコーラスを見て、PVでの鬼気迫った表情を少し思い出しつつ、次第に正くんとケンケンの方を向いて、とても清々しい顔で演奏していくのが観られて。
正くんも屈み弾きしながら心地よさそうにグルーブに浸っていて、この曲をこんなに楽しそうに演奏する日が来ると、当時の彼らは思っていなかったんじゃないかなぁと。

これまでのレポでも何度か零していましたが、自分の中でなかちゃんに対するしっくりした表現が出てこないところがあったんですけど、今回、初めて「情念」という言葉が思いつきました。
私の中でナカヤマアキラというギタリストは、「情念の人」だと思ったんです。
わだかまりや、心につきまとう感情を、一つ一つ昇華していくような表現をされるように感じました。

たとえば竜太朗さんや正くんの歌詞は、どちらかといえば享受的で、諦めの強い内容だったりするんですけど、なかちゃんの歌詞はもう少し抵抗や拒絶、悔恨があるような気がします。諦めは諦めなんですが、二人よりももう少し摩擦したものが感じられるというか。
(ケンケンはこれら一つ一つが要素として絡み合いつつ、純度高く保っているというそれはそれで稀有な仕上がりだと思っています)
ナカヤマアキラというギタリストの魅力に、一つ気付けた気がしてたいへん良い機会をいただきました。

そしてなによりここに食らいつくケンケンが本当にすごいなぁと感激しました。
アンコでなかちゃんと正くんがトロイメライの作成背景について話してくれたのですが、このアルバムには隆さん、ぶっち、現ドラムチューナーの的場さんのお三方が関わっているそうで、ケンケンはその三人分を背負っていたので「ケンケンが一番頑張った人だよ」とのこと。

当のケンケンは「たかしさんぶっちさんやりました!」と、加えて「でもそれ以上にみんなに会いたかったです」と嬉しいことも言ってくれました。
今思えば、10年目を迎えての感慨深さもあったんだろうなぁと思います。
自分がいなかった時間ごとPlastic Treeを愛してくれる彼の姿勢が大好きですし、ケンケンがいなかったらこういう企画は立ち行かなかったんじゃないかと思います。

話は本編に戻しまして、おそらく当時からほとんど演奏されていなかったであろうペットショップを初めて聴けたのが感慨深かったです。
赤いライトでいい感じにドロドロしたステージで、ぞくぞくしました。
プラにおける「まぐわい」が描かれた曲って、これ以外にはイロゴトや液体などがぱっと思いつくところなんですが、
その2曲以上以上にペットショップはタナトスが極まっているなぁと思います。
生命力溢れる夏の暑さ、その下で、自分の肌の上を走るそれが煩わしくて仕方が無くて、誰かと繋がっては余計にそれが増すばかりで、一つにもなれない虚しさも募る。
そういう生の煩わしさが籠った肉感がこの曲にはあって、それが最高にエロティックだなぁと。

懺悔では、前に出てき始めたなかちゃんのあまりのかっこよさにぶったまげました!
ちょっと不敵な笑みを浮かべてオーラを作っていく感じが、下手では体感したことのない感覚で衝撃を受けました。
正くんの魅力は生き長らえさせてくれる感じなんですが、なかちゃんのそれは即死させられるような感覚があるんですよね。
アキラ海月さんは毎回これを味わっているのか…!と、いい意味でカルチャー(?)ショックでした。

そんななかちゃんより「いくよー」と、マイクを通さない掛け声からのプラットホーム。
個人的に、この曲でのなかちゃんを一度しっかり拝んでみたいと思っていました。
想像なんですが、Paradeまでは職人だったなかちゃんが、トロイメライから独自の感性を押し出してきたように思っていて、その象徴がこの曲のように思うんですよね。
deepersの影響をよく持ち出されますが、そういうプラに今までなかった音楽的要素を持ち込んだという意味でもそうですし、この曲が持つ無情にも進んでいく時間と進まざる追えない構図が、先に書いた情念の意味で、ナカヤマアキラというギタリストにしっくり来るなぁと。

そして本編最後は、優しく時間が過ぎていくように、Helloと雨ニ唄エバ。
基本的に自分はどの曲もライブで聴くのと音源で聴くのでは感触が違う場合が多いんですが、
Helloは共通していて「この音楽が私のそばにあってくれてよかったなぁ」と、肩の力を抜かせてくれるものがあって。
(トロイメライというアルバム自体がそういうところがあるんですけど)

私たちは普段「今が一番大切だ」と現在に必死にしがみつきもするんですけど、どうしても自分の中からすり抜けていくものを見過ごせない時があると思うんです。
この曲は、トロイメライというアルバムは、そうした気持ちを置き去りにしないところが私は大好きで。
Helloの、昨日から明日になる前に、ありったけの昨日を思いやる部分に、特にそうしたものを感じて安心するのかもしれません。

その先の雨ニ唄エバは、まさに今日のこと、目の前の景色を歌うもので。
傘を差す、茶髪の竜太朗さんのその視界はどう映っていたんだろうなぁと。
アンコール明けのMCでは「いつも以上にご機嫌」と言っていたので、それはそれはきっといいものだったんだと思います笑

過去に立ち返るということは、その時の苦しかったことも思い出すことでもあるから、ひょっとすると残酷でもあるのかもしれないんですけど、でも大切にしてきたそれが、時間を経て目の前に広がることで、その時は見えなかったものが見えたり、感じられなかったものが感じられたリして、そうやって美しい景色になっていくのなら、悪いことではないと思うんです。
さっきも書いたように、私はこのアルバムについてはリアルタイムの人間ではないんですが、彼らが抱えていたものにこうして後に出会えたことで味わえた感情があるから、共に過去を振り返らせてもらうのはたいへんな幸福でした。

最後はレーザーの虹が差し、最後までステージに残った正くんのベースが残響。
正くんが音を止めた瞬間、紫陽花の6月から、虹が広がる夏の7月に変わっていくような、そんな風情を感じました。
 
アンコは第二位のcell.からのチョイスでした。
そういえばcell.ってペットショップの世界をものすごくドライにしたような感じがするなぁと、ここで初めて思いました。
久しぶりのダンスマカブラ、crackpotは純粋に嬉しかったです!
crackpotはSlowDiveツアーでやってたようなんですが、ダンスマカブラはアンモナイト(大)以来かな…?
でもダンスマカブラはゴリッゴリのベース推しなため、次回は下手で聴きたいなぁと思いました(本音)

そういえば正くんが「今日のライブは来られなかった方もいるんですよね。うーん!その人たちにもこの(ライブの)感じ、届け!!」と念力発生していました。
正くんのこういう気遣いがいつも素敵だなぁと思います。

そしてポップな浮遊感が押し寄せてきてのうわのそら、こちらも久しぶりに聴けてすごく嬉しかったです!
ここでなかちゃんがぴょんぴょんと飛び跳ねている姿を見たんですが、これがとてもとてもかわいくて…!!
正くんは普段から5mmくらい浮いてそうな感じがするのでわかるんですが(ラバソと地面の間に図書カードが通せるんじゃないかと思っています)、なかちゃんの場合は小さい子が風船で飛んで行っちゃいそうな感じでおったまげました…。

最後は夢の島。
cell.が来た時点で、締めがこの曲になるだろうと予想はしていたんですが、改めてトロイメライから行きついたのがこの曲だということに感激しました。
トロイメライで生きることに絶望を抱いていた少年が辿り着いた先が、ここなんだなぁと。
以前ツアー中(BS/WNかな?)にやっていた時は、なかちゃんのギターソロが会場内の感情を全て昇華していくイメージだったんですが、今回は4人で向き合って、このアルバムの時間を撫で上げて浮かびあがらせていくようでした。

竜太朗さんだったか正くんが以前「メンバーが変わるということは、バンドが一度死んで生まれ変わるようなこと」と言っていたのですが、それを乗り越えて、こうして4人でいい顔をしあって、ライブをできている現在に繋がっているのは、なんと尊いことだろうと沁みてきました。

そして時を経て、最新作のdoorAdoreへと船が進んでいくのだなぁと。
この後の二幕でそこへ迎えるということが、歯車と歯車が噛み合ったような感触がして、約1時間ほどの幕間中、ずっとドキドキしていました。

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【二幕 doorAdore編】

遠国
恋は灰色
エクジスタンシアリスム
雨中遊泳
サイレントノイズ
サーチアンドデストロイ
残映
いろつき
念力
scenario
ノクターン
静かの海

EN:(アンモナイトより)
Thirteenth Friday
みらいいろ
雪月花
アイラビュー・ソー
デュエット
バンビ


紗幕には3つの開いたドアが現れ、そこからメンバーが覗く仕様でとても良かったです。
この回は席が下手側だったので、ちょうど綺麗に観えたのは正くんだけでしたが笑

5月までやっていた曲たちですから、ここにきて新発見!というようなことはそこまでなかったんですけれど、
聴いていて無性に寂しくなってくるものがありました。
トロイメライ編と真逆で、この二幕においては、現在進行形のものが過去になっていく様を私たちは目の当たりにしているのだなぁと気付きました。

特にいろつきの時に感じたのが、このアルバムって本当に擦れていないなぁと。
擦れているアルバムというのも変な表現なんですが、いい意味で格式張ったところがなくて、気張らずに音に乗っていけるところがあった気がします。
「変な奴だったな、でも面白い奴だったな、また会いたいな」と思うような、そういう距離の近さを覚えていました。
また会いたくなったら私たちは音源を聴き、そしてライブでまた聴けたときに旧友に再会したような、そんな気分になるのだろうなぁと。

あと、念力の発光器の海がここにきてめちゃくちゃ綺麗でした…!!!
同じホールではツアーファイナルの中野での景色も良かったんですが、パシフィコでは荘厳な感じが一層増していた気がします。
それが遠国にも良く似合っていて、改めてこのアルバムをここで聴けて良かったと心底思いました。

そして最後は静かの海。
天上に広がる青いレーザーがまるで水面のようで、「誰も居ない海の底みたい」でした。
サイレントノイズのカップリングに入っており、BSWNツアーからこのアルバムに収まるまでのライブでほぼ毎回聴いていた一曲なんですよね。
今のプラが持つ温度感ってこの曲が最も近いんじゃないかと思います。
その温度感を浴びて、タイムスリップ先から穏やかな今の場所へ、帰ってきたような気分でした。

アンコはアンモナイトより。ほぼ正くんのナイスセンスが光るチョイスでした。
Thirteenth Fridayはちょこちょこやっていましたが、この7月は平成最後の13日の金曜日(ちょうど明日ですね!)を迎えるそうで、タイムリーな選曲でしたね。
みらいいろやアイラビューソーなど、元気で明るいプラトゥリが感じられるようになったのもこのアルバムからな印象があります。

個人的にアンモナイトは震災の時の印象が強く、この日も西日本の雨の災害がひどく来られなかった方々もいるということで、少し思い出していました。
あの時の彼らはやれることをやっていて、そして今もやり続けていて、これからも出来る限りそうしていくんだろうなぁと。
竜太朗さんもツイートで「またやるから」と書かれていましたが、そうやって今回観られなかった方々との再会の日を作りだしていってくれるんだと思います。

内心期待していたんですが、季節的にどうかな?と思っていた雪月花も選ばれて嬉しいことでした!
正くんは意識したかわかりませんが、初のケンケン作詞曲ということで、加入10年目お祝いにもなって聴けて良かったです。
タイトルから冬のイメージを持ちがちですが、よく歌詞を読むと夏の星座の話なんですよね。
この日は七夕なのもあり、素晴らしい選曲でございました!さすが正くん!!

ちなみにこの後のMCでありましたが、ケンケン加入10周年バースデー(?)を秋ツ神奈川でやるそうです。
「そういっていつもみたいに飲みたいだけですよね?!」とケンケンがツッコミ入れていましたが笑、ツアーファイナルはこれを強く宣伝していけば動員が以下略
ということで10月6日は神奈川県民ホールに集合ダァ!!

大団円を迎えるはデュエット!
いつもはわっしょい盛り上がりポジションのこの曲ですが、この日ばかりは「それでも僕が思う数多の出来事に付き合ってくれた君を今は心から愛おしいと」からの、「ただ ただ 思う 盲目の僕」の客席との掛け合いで、やけにジーンと来てしまいました。

そしてこの日すべての最後となった一曲はバンビ。
どうせ終わるんだからって投げてしまえば、きっと悩んだり苦しんだりする必要はないんですけど、でもそこで生じる甘苦しさこそが愛しさで、私たちはそれが永遠に続くことを願ってしまうし、結局死ぬまで抱いていくんだろうなぁと。
そういうものを感じさせてくれる彼らが、ここにきて狂おしいくらい愛しかったです。
私が思う、Plastic Treeと海月の終わりを前提にした関係というものは、こういうものだと、深く強く思いました。

トロイメライという過去に出会うこと、doorAdoreという現在進行形のものが過去になっていくこと。
これまでの時間を、ただ忘却に流すのではなく、自分の分身として血とともに巡らせようとする行為。
Plastic Treeがここまで20年以上もかけて、真摯に向き合ってきたことの集大成を、この日は観られました。
それらすべてが「それはとてもまぶしい日々で いつまでも美しい」のだと思います。

終演時、感極まってしまったのか、竜太朗さんが正くんをがっちりホールドしたまま自分の首から正くんの首へと何かをかけてあげていて。
なんだろう?と思ったら、正くん曰く「ロザリオ、もらっちゃった」とのことでした(Hi,cawaii〜〜!!!)

ちなみに今月発売の音人のインタビューはこの二人の仲良しっぷりがすごい内容らしいのでオススメです。
私はこのレポが完成するまで読めないという制約をつけたので、これをアップした暁に買いに行ってきます(無駄にストイック)


以上、今年のプラフィコのレポでございました。後にtwitterで補足したりしつつ、思い出補完になれば幸いです!

2018/4/22 Plastic Tree atHEAVEN'S ROCKさいたま新都心

July 05 [Thu], 2018, 22:04



もう3ヶ月近く時が経とうとしていますが、勇気を出してアップします。
doorAdoreツアー・飛んで埼玉!(遅ればせながら映画化おめでとうございます)編を書いていきます。

この日はめでたくセンキューソールドアウト!(というかヘブンズロックはいつも完売していたかな?)
気温も夏日のように暑く、それに伴うように熱いライブでもありました。

暑さに若干やられていたためにいつも以上に記憶が薄いのですが(時間の経過は言わずもがな)笑、
一海月の忘備録として書き残して楽しんでいただければと思います!

セトリはこちら。

遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
フラスコ
いろつき
残映
エクジスタンシアリスム
ユートピアベリーブルー
念力
scenario
静かの海
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
マイム

EN2:
メランコリック
Ghost


とにかくフラスコの正くんが尊かったことを漠然と覚えています(漠然としすぎ)

久しぶりにお客さん同士ひしめきあったフロアでした。
開演前「前に詰めてください」というアナウンスが何度もあり、「これは本気のソールドなんだな…」とちょっとびくびくしましたが、アンコールのMCで竜太朗さんが「皆さん大丈夫ですか?」と声かけしてくだった時は無事なようでした。
(箱スタさんがだいぶ心配してくださっていたそうで、竜太朗さんもいつもより目をこらしてくだっていたとのこと)
比較的下手側は押しが少ないと感じているのですが、上手やセンターはもっとすごかったのかも。

この日はアンコールから春咲がなくなり、代わりにドカンと一発Ghost!
押しもここで一気に増して、ライブらしく熱さの頂点で結ばれた一本だったなぁと。

たしかにこの暑さだと春咲の時期は過ぎてしまったかもしれないなぁと、季節の変わり目をアルバムツアーの中で感じられました。
(この後の札幌ではまた聴けたんですが、それはその時にまた書きますね)
たとえばインクが冬、トロイメライが夏といったように、アルバム毎の季節感ってあるんですけど、doorAdoreはそこが混在している印象があるんですよね。
遠国は季節性は直接感じませんが、やはり砂漠のイメージからして夏が一番しっくりくるのかな。
恋は灰色は歌詞も曲調も思いっきり春ですが笑、残映は秋っぽいし、ノクターンは秋から冬にかけていく頃を連想します。

cell.や剥製みたいに異空間性が強くて季節性を感じないアルバムもあるんですが、doorAdoreはまたそうしたものとも違うような気がしていて、
そういう四季折々と絡めた楽しみ方をこのアルバムに見いだせた日でもありました。


MCでは長谷川正さん(千葉県出身・年齢不詳)による「埼玉は千葉と長いこと反目してるけど、埼玉もいいところですよね!海はないけど、古墳群があるし!」「いやいや千葉なんてそんな!埼玉先輩って感じっすよ!」という、やけにへりくだったトークがありました。
ケンケンが「嫌味ったらしい」とツッコミ入れてました笑

自分も千葉県勢なので、正くんが言っていた「海はないけども」はちょっとわかるところで(見下すつもりではなく)笑
埼玉は仕事や文学館(※ほぼ群馬領域ですが)で来ることが増えましたが、やっぱり千葉と空気の感じが違うなぁと思います。
日光が地面に照り付ける感じがひしひしとして、陽の力が強さに満ち溢れている気がするんですよね。
他にも内陸県にはいくつか行きましたが、埼玉には特段そういうのが強く、生命力溢れる土地柄だなぁと思います。


さて、前回のレポでも少し触れましたが、doorAdoreがパシフィコ二部の一位に決定しましたね!
先程の季節の話に戻りますが、トロイメライという夏の印象が強いアルバムと並んで体感することで、夏のdoorAdoreの味を味わえるんじゃないかと個人的には期待していまして。
その片鱗を特に味わえたのがこの日の埼玉だったのかもしれないなぁと、書きながら気付きました。
センキュー埼玉!

2018/4/7 Plastic Tree at横浜BayHall

May 11 [Fri], 2018, 23:44

doorAdoreツアーも無事に終わった今日この頃。
たいへん遅ればせながら(本当だよ)、ちょうど真ん中にあった横浜編のレポを書いていきたいと思います…!

セトリはこちら。

遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
落花
いろつき
残映
エクジスタンシアリスム
ユートピアベリーブルー
念力
scenario
静かの海
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
春咲センチメンタル

EN2:
(突然のカバータイム)
マイム
メランコリック
Ghost


正くんが最初のMCで「愛されて一ヶ月!」と言っていましたが、この日はちょうどdoorAdore発売から一ヶ月だったんですね。

7月のパシフィコ公演でも使われることもあり、プラにとってはこれからも今後も馴染み深いであろう土地・横浜。
リクエスト公演とツアー公演はまた違ったものではありますが、2部で選ばれるのがdoorAdoreの可能性が強いのもあり(中間発表二位でしたからね!)、
前哨戦のような面もあったのかなぁと。

ツアー中盤という脂の乗った時期でもあり、ノリの定着率が高いというか、全体的に一体感のある一本でした。
ユートピアベリーブルーでまたしてもなかちゃんが下手に来てくれたのも嬉しかったです!
なかちゃんが下手に来る時はいい盛り上がりなんだと解釈しています笑

本編の序盤、遠国はもちろん恋は灰色〜落花の滑り出しから良い勢いがあったなぁと。
いつものツアーだと3曲くらいやってから一度止まって、というイメージなんですが、
此度はぐいぐい先まで走ってから歩を緩めていく柔らかさがあるのが独特だと思います。

この日は正くんにフォーカスして観ていたんですが、恋は灰色や曲論で醸し出される彼のライブ感には改めて痺れていました。
曲論の正くんはいつもウキウキしていて実にかわいらしいのですが、あの軽やかさに狂気めいたものが絡まっているところがたまらなく好きです。
特に「いっつも いっぱい いっしょに いようね」の部分。

元々曲論はかなり好きな曲なのでいつ聴けても嬉しいのですが、
今回はとりわけdoorAdoreのツアーを構成する一曲に選ばれたのにグッとくるものがありました。
というのも、エクジスタンシアリスムの「透きとおって好きすぎて 見えなくなるから」が、先のフレーズとどこか近い気がしまして。
自らの盲目さを俯瞰して、少し自嘲をしているようなところが似ているなぁと。
曲論における正くんが狂気的に観えるのは、こうした感覚を彼の姿に反映しているからなのかもしれません。

描き方は違うのですが、曲論もエクジスタンシアリスムも、触れたいものは同じで、
好きだからこそ本当のことが知りたいのに、好きになればなるほどそれが掴めず見えなくなる構図があると思うんです。
ただ、曲論では「触れない」で「あっさり終わ」ってしまったものが、エクジスタンシアリスムでは「触れたよ」と「笑っ」て終われているのが救いではありますが。
エクジスタンシアリスムの方が、もう少し触れたいものの本質へ歩み寄っている感じがします。

また、恋は灰色での正くんも私的見所の一つなのですが、この日は一層良いものでした…!
新潟のレポにて、正くんのアグレッシブさとクールさの両面が出ていると書きましたが、そこに加えてこの日は少し切なさが滲み出ているように観えて。
今年のマイベストフレーズ大賞候補の「増え出すノイズに春は蝕まれ ただ綺麗なのは嘘だって泣いた」で覚えた、胸が壊れるような感覚が蘇りかけました。

正くんの、大きな動きを伴わずとも機微な感情を表せる部分はどこから来ているんだろうなぁ。
表情ではなく醸し出す雰囲気というか、オーラというか、形にはないのにうかがえるのがずっと不思議なんですよね。
それとも私がただただ投影しているだけのかしら、そうだとしたらなんて磨かれたスクリーンでいて下さるのでしょう。

この曲は剥製でいうフラスコと近いポジションにいると思うのですが、
剥製もdoorAdoreも、バンドの生命線が強く浮き出ているというか、ある種の生々しさの強い作品だと思うんですが、前者は無機的、後者は有機的なんですよね。
そういう肌合いの違いは、この2曲の対比が象徴的と感じています。
そして今回のように恋は灰色と落花が絡むと、もう少し甘美な印象になるんですよね。剥製がタナトスだとしたら、doorAdoreはエロスなんだと思います。

そして本編は今回もしっとりとした締め方。
前回のレポ(福岡)までは、ノクターン→サーチアンドデストロイ→雨中遊泳の3曲を強調していましたが、
この日は静かの海も合わさった、4曲での流れの良さを知れた日でもありました。
気持ちの問題かもしれませんが、海のイメージが強い土地だと、静かの海はより映える気がします。
物語や展開があるというよりは、この4曲一体で一つの広大な情景を作っていた感じだったなぁ。

なによりまたこの4曲の時のベースが良くて良くて…!
花に溢れ、澄みきった水が常にそばにある、そういう美しい小説を読むような気分でした。
音楽に文学を混ぜるのも変な話なのですが、自分にとって長谷川正のベースプレイというのは、言語領域に大きく響いてくるものでもあるんですよね。


本編はそのようなところで、アンコの話に。
「(突然のカバータイム)」については、どういう流れかは忘れてしまったんですが、メンバーからLUNA SEAのバンド名が出てきまして。
そこからROSIERの演奏が発生するという場面がありました!

演奏の出来ははっきり言って事故に近いものがありましたが笑、RYU太朗さんの「ここにいる全員の顔覚えて帰るからな!」の決め台詞も相まって(?)ここ一番の盛り上がりになりました笑
そもそも自分たちが90年代バンドであるというのが大きいと思いますが、プラのメンバーは自分たちのルーツにあるものとしてヴィジュアル系の話をすることが少ないので新鮮でした。
でもよく考えたら同じスイチャ所属でしたね笑

【閑話休題】
直前の告知タイムにて、竜太朗さんがツアーの宣伝をするべく、正くんの背中(にあるツアーTシャツの文字)を傘の先で蹂躙し、くすぐったさに身悶えている正くんがいじらしくも愛らしかったので、揺れて揺れて今心が…!!と、心の中でワンコーラスしていた矢先のことだったので余計に笑えました笑

マイムのターンでカバータイム終了と見せかけて、なかちゃんがTONIGHTのイントロを入れるというオチをきっちりつけてくれました!
ハプニングに一瞬驚いていた竜太朗さんの挙動が面白かったです笑


MCについてはほとんど思い出せないので(すみません)、こんなところでしょうか。
予想外に正くんスペシャルになってしまいましたが笑、改めて自分は彼の音楽センスによって感性を育ててもらっているようなところがあるなぁと思いました。

次回はセンキューソールドアウトな埼玉について書いていきたいと思います!
残りの水戸、札幌、中野も含めて、今月中には書き終われたらいいなぁ…(遠い目)

2018/4/1 Plastic Tree doorAdore 福岡DRUM Logos

April 24 [Tue], 2018, 23:07
激しく時間が経ってしまいましたが(3週間が早すぎる…)、福岡のレポを書いていきたいと思います!

夢野久作を生んだ土地・福岡は博多!(途端に不穏な香り)
以前山笠で有名な櫛田神社を訪れたんですが、『押絵の軌跡』はあの場所が舞台だそうです。

それはさておき、セトリはこちら!

遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
落花
いろつき
残映
エクジスタンシアリスム
ユートピアベリーブルー
念力
scenario
静かの海
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
春咲センチメンタル
マイム

EN2:
メランコリック
Ghost


なんとこのツアー、初のGhostが登場!
やっている回数自体は多いですが、昔よりは出現頻度が低くなっているような。
DIRでいう第三帝国とか激闇とか羅刹みたいなものですかね(虜さんがこれを読んでいる気がしない)

「一曲やって楽屋に戻るのがめんどくさい」という理由から笑、春咲で終わっていたEN1へマイムが繰り上がりまして。
その後はいつもならEN2はメランコリックだけで終わるところ、「もう一曲聴きたい!」という海月の声に、
なかちゃんから「お前らが頑張ったらもう一曲やるよ」というお慈悲が!

そんな流れから試される一曲・メランコリック。
俺たちは後押しをしないよ!と言いながらも、「いけるかー」「はかたーいけんのかー」という間延びした前振りをするメンバー(やさしい)
正くんのカウントも「はかたー」と気の抜けたやつでした笑

みんなの頑張りのおかげで(?)、じゃあもう一曲やろうということに。
「何が聴きたいですか?」という定型句の質問に、真っ先に飛んだのが「Ghost!」の声(竜太朗さん「よくわかってますね」)
Ghostをやる予想がつくほどツアーに着いてくれている海月さんは準メンバー認定だそうです笑
準メンバーは、メンバーが倒れたら代わりにライブもしてくれるような存在とのこと。

しかし「自分が倒れたとしてもライブをしたいその魂(英霊)だけはステージに残していく」という意気込みの竜太朗さん。
英霊効果も相まって(?)竜太朗さんがバリアの時のような気迫を醸していて、逆最前にいたのに若干ビビりました笑

これだけツアー複数個所行っておいて難ですが笑、アンコールというものは必ずあるものではなく、
求められる形で引き出されるのが醍醐味なのだと改めて実感しました。嬉しいサプライズでした!

ハイライトだったアンコールの話からしてしまいましたが、全体の感想をば。
ロゴスは天井が高くてバックスクリーンが大きいので、お陰で映像含めてステージ全体をじっくり堪能できました。
特に注目していたのはサーチアンドデストロイ。
間奏の瞬きのように展開していく不可思議な映像と、リズム隊の織り成す空間は、音だけで密閉された真空のようで、身体ごと浮かび上がるような気分になりました。
(これこれ!天井高いところでこれを体感したかったんや!笑)

残映は前回に引き続きなかちゃんを拝みましたが、その後のエクジスタンシアリスムの時が更にかっこよかったです!
下手でバチバチ向かい合って演奏している正くんと竜太朗さんもいい光景ですが、なかちゃんは個人でこのバチバチを出せるところが魅力だなぁと。

あと、残映は竜太朗さんの声質がストレートに映えるんだなぁと。
(やっとこないだdoorAdore特番のニコ生を観たんですが、ケンケンがこれに近いことを言っていて納得しました)
いつも9割方正くんを観ているところが、今回は他のメンバーも見えやすくて、「かっこいいバンドだな〜」と今更な感想をつい抱いてしまいました笑

最後に竜太朗さんが「もうみんな座ってていいからさ、俺たちも座ってもやるから。まだ元気だけど」
「これからもずっと遊んでください」と。
最近の竜太朗さんは度々こういうセンチメンタルなことを仰いますけど笑、それを聞く度にプラがいかに自分の生活に根差してしまっているのかを実感します。

バンドを好きでいるなんて至極刹那的なことで、たまたま自分の求めるものがその音楽と引きあった瞬間があっただけなのに、プラはそこを超越して、ずっと見ていたい、瞬間を途切れさせたくないと思ってしまいます。
もうバンドの解散なんていくらでも見てきたのに、いつか来るともわかっているのに、プラの終わりだけは想像しがたいというか、それこそ遠国のように感じてしまうのです。


まだ横浜と埼玉のレポが残っていますが、今週末は水戸に行ってそこから札幌にトルネードインです…(遠い目)
遅筆で申し訳ないですが、ライブの余韻が冷めたくらいの頃にお読みいただいて、思い出し用にでもしてもらえれば幸いです!笑



同じステージを体感した方と思い出を再び共有できるように、行きたかったなーと思っていた方が少しでも観たような気持ちになっていただけるように、
そしてこの先、ずっと後にプラに出会った人が「こんなライブがあったんだ!」と追体験してもらえるように。
その日の熱を、わずかな欠片でも形にして置いていけたらと思っています。

2018/3/31 Plastic Tree「doorAdore」at長崎Be-7

April 07 [Sat], 2018, 14:37



少し時間が経ってしまいましたが、長崎のレポを書いていきます!

プラがきっかけで出会った街・長崎。
何度来ても魅力が尽きず、どこか心の故郷みたいなものを感じています。
異国情緒あふれる空気にあてられて、着いた瞬間から脳内で遠国が流れていました。

セットリストはこちら。

遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
フラスコ
いろつき
残映
エクジスタンシアリスム
ユートピアベリーブルー
念力
scenario
静かの海
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
春咲センチメンタル

EN2:
マイム
メランコリック


ラインナップは新潟と同様、終わり方は川崎同様ですが、本編曲の順番が変わってまたニュアンスが少し変わりましたね!

私にとっては初・小箱でのdoorAdoreでした。
なんとなく広いところの方が似合いそうなアルバムだと思っていましたが、小箱ならではの臨場感でみっちり楽しめました!
現地の暖かさも相まっていい汗をかかせていただきました笑

前回自分が長崎に行ったのは2年前のBSWNツアーで、
その時のレポには「だんだん熱くなってくるイメージ」と書いていたようなのですが、今回は最初からかなり熱かった気がします。

長崎ということで、ケンケンについての話から。
この日のサーチアンドデストロイの間奏のドラムがとても良くて!
前回の川崎ライブでこの曲を「濾過」と表現しましたが、純粋に綺麗にするというニュアンスではなく、「無に帰す」という表現が近いなぁと。
楽器の音に透明度という表現はミスマッチかもしれませんが、この時のケンケンの音がまさに透明度が高く響いていて、それがこの曲の漂白されていくような雰囲気と合っていました。

そして残映のなかちゃんが!かっこいい!!
doorAdore自体、ギターソロが冴えわたっている楽曲が多いですが、中でも自分は一番これが好きで。
今日はなかちゃんを観てみようとたまたま上手の方を観たら、うっかり目が離せないものがありました。
残映って時間坂と雰囲気が近いところがある気がするんですが、時間坂は夕暮れのイメージがあって。
私の中で、なかちゃんって夕暮れのイメージがすごくあるので、そういうところがしっくりきているのかもしれません。
正くんが描く夕暮れ(ジンテーゼとか)と、なかちゃんの描くそれ(わかりやすくsunset bloddy sunset)は近いようでだいぶ質が違うよなぁ、とか色々閃き(?)もありました。

あとは、エクジスタンシアリスムのイントロで竜太朗さんと正くんが向かい合って演奏していたのがグッときました。
この曲はメンバー同士で火花を散らし合うようなバチバチ具合が似合いますね。
正くんって竜太朗さんが下手に来ると、センターや上手の方に向かわれますが(ポジションを埋める気遣いが素敵だと思ってるんですけど笑)、
今回のツアーではお互いが向かい合っている場面が多い気がします。

あとノクターンについて。
このアルバムのレビューでも書いたように、ラインナップの中で一番耳馴染みがあった故に、逆にとっつきづらさを覚えていたんですけど、ツアー中で一気に好きになりました。
川崎もそうでしたが、本編がこの終わり方だとノクターンが映えるんですよね。

思い出の綺麗さと、取り残された気持ちの狭間。
プラは基本、ずっとこういうことを描いて、歌っていたバンドだと思うんですが、この曲では、その狭間の溝がとてつもなく深いものに思えるなぁと。
思い出は綺麗だね、切ないね、なんかじゃなくて、思い出の方へ手を伸ばしてみても、空を切った時の感覚みたいな。
頭ではもうないとわかっているのに、もう一度触ってみたくなってしまう苦しさとか。
それがサーチアンドデストロイや、雨中遊泳と繋がっているのが非常に虚無的だなぁと。
これを美しいと感じるのは私の退廃好みから来るのかもしれませんが笑、これぞプラの美しさでもあるのだと改めて思いました。

これはちょっと閑話休題なんですが、宮沢賢治『春と修羅』に「噴火湾(ノクターン)」という詩がありまして。
それとこの曲を重ねたら、その構図が自分の中で一気に広がりました。


MCはあまり覚えていないのでざっくり。
長崎といえど、本編中はケンケンのターンは控え気味で、アンコールではもうちょいケンケン祭り(?)を起こそうと言う流れに。
竜太朗さんだったかなかちゃんが、メランコリックの前で長崎くんちの「もってこーい!」の掛け声を提案。
ケンケンとオーディエンスの「もってこーい!」の応酬から始まってにぎやかでした笑

あと、正くんはお土産屋さんで買ったべっ甲ピックを前半で使われていたようです。
「でも一番のお土産は、僕らにとってもみなさんにとっても、いいライブをすることですよね!」と、天使みたいなお言葉をくれました。
ついでに長崎にはべっ甲工芸館があるんですが、とても素敵なところなのでぜひ行ってみてください(宣伝)

このツアー、心なしか正くんの笑顔がますます多くて嬉しいです!
これまでのライブでもニコニコしていることは多かったんですけれど、
楽しさが目に見えて伝わるような表情というか。

ケンケンも言っていましたが、この日のライブは「長崎が好き」という気持ちがメンバーからも伝わってきました。
竜太朗さんが「長崎に住みたい」と言っていたのに深く同意するくらい、私もこの土地が好きで。
ステージ側でもそう感じていたように、オーディエンスからもこの土地が好きな気持ちがこもっていた気がします。
ケンケンというキーパーソンを囲んで、土地自体を押し上げたい!みたいな雰囲気があったなぁと。

そんな長崎ライブでした。
プラのライブでもそうじゃなくても、今後も長崎にはたくさん行きたいと改めて思いました!

2018/3/24 Plastic Tree 川崎クラブチッタ

March 26 [Mon], 2018, 22:51





音楽の街(正くん情報)やら大師さんやらご利益の多い街・川崎!
doorAdoreツアー6箇所目、川崎クラブチッタに行って参りました。

セットリストは以下でした。

ツアーSE
遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
残映
曲論
落花
静かの海
いろつき
念力
ユートピアベリーブルー
エクジスタンシアリスム
scenario
ノクターン
サーチアンドデストロイ
雨中遊泳

EN1:
春咲センチメンタル

EN2:
マイム
メランコリック


新潟から始まったこのツアー、今回からセトリに変化があり、「え、この曲がこのポジション?!」と驚かされたライブでもありました。なんと静かの海が7曲目!
ここからどうなるんだ…?!と本編中はそわそわしましたが、その分締めのノクターン、サーチアンドデストロイ、宇宙遊泳の流れが映えた流れでした。

自分の中で残映とノクターンの2曲は、月ないしは夜というイメージが共通していて。
夜というと暗闇などの怖い印象もあるんですが、人が寝静まったり、仕事を終えて一息をついたり、お風呂に入ったり、こうやってライブを観て楽しんだり、そういう特別な時間や自由をもたらす存在でもあるんじゃないかと思うんです。

残映が前半にあることで、そういう優しさをもった夜の訪れが浮かびました。
そこからノクターンで、とっぷりした月と滴る夜露、サーチアンドデストロイがそれを濾過して澄み渡らせて、最後に雨として雨中遊泳へと混ぜて流していく。
そうした美しい光景が連想されて、たいへん心地よかったです。

他にアルバム曲だと、いろつきが手拍子始まりが一気にやわらかい雰囲気をもたらしていてキュンとしました!
アウトロで正くんがケンケンの方に向かって演奏していたのも相まって(ケンケンの表情は確認できずでしたが)とても微笑ましかったです。
一気にこの曲が気に入って、この二日間いろつきばかり聴いています笑
(あと、今月号のベースマガジンにある、正くんのこの曲についての言葉がとっても素敵で…!!ぜひ全人類の方に読んでいただきたいです!!)

個人的にプラをチッタで観るのは剥製ツアーぶりで、あのライブはとにかく本編最後の剥製の衝撃があまりにも強くて(当時のレポはこちら)、それ以外の記憶が薄いのもあり笑、その時には気付かなかったのですが、このダンスフロアっぽさがマイムに合っていていいなぁと!
またユートピアベリーブルーもパーティー感が演出されて、フロアの雰囲気を含めて一層楽しめました。
あと、この日のマイムはなかちゃんが下手に来てくれたのも嬉しい出来事でした!

他には落花があるのがとても嬉しかったです。
当時も書いたかもしれませんが、落花って同じ剥製収録のシングル曲(マイム、スロウ)に比べてちょっと色がわかりづらい部分がある気がしていて。
それが剥製ツアーでめきめきとその存在感が伸びてきたような感じがして、思い入れのようなものがあったので、
少し経った他のツアーに単発で入ってきたのが感慨深かったです。
変な例えなんですが、甥っ子や姪っ子のちょっと大人びた姿を見たような気分というか笑

メランコリックはなかちゃんの根性入れにより、海月が声に出す「ツクチャーツクチャーツクチャーツクチャー」カウントから始めることに笑
「お前ら演奏が始まった瞬間にやめるなよ!他のジャンルでは演奏中でもガンガン歌ってる人とかいるよ!
俺たちはヴィジュアル系だけど、お前らがヴィジュアル系にならなくていいだろう!お前らの根性がヴィジュアル系なんだ!いや、ヴィジュアル系をけなしてるわけじゃない。俺ヴィジュアル系結構好きだし」
このMCに笑いすぎて演奏を忘れました笑


MCでは竜太朗さんが「お花見とかお参りとか一気にできる、ご利益のあるライブにしましょう」と。
それにちなみ、正くんによる「チッタってイタリア語かなにかで神様という意味だそうですよ」という情報から、
正くんと竜太朗さんによる空想の犬ならぬ空想の神様ごっこが始まり。

竜太朗さん「神様は男性?女性?」
正くん  「女の人じゃないかなぁ」
竜太朗さん「大きい?小さい?」
正くん  「たぶん大きいと思うよ」
竜太朗さん「173センチくらい?」
正くん  「いや、きっと人間の領域を遥かに超えていて、15メートルくらいじゃないかなぁ」

いつまで経ってもこんな会話ができるこの二人の関係性に憧れる(ようなそうでもないような)

あとは正くんとケンケンがそれぞれベースマガジン、ドラムマガジンに載りますよ!という話も。
ベースやってる人!と挙手したときに下手側で多く手が挙がったのを見て、
竜太朗さんが「なんかそっち(下手)側多くない?…あ、そっか!」と今更な反応をしていました笑

当の正くんは「最近はかっこいいベーシストもたくさんいますからねぇ」とのことでした。
たしかにそうなんですが個人的にはあなたが霊長類で一番かっこいいベーシストだと思ってます

オーディエンスに各パート経験率を伺ったところで、
竜太朗さん「なかちゃんも今週のプレ○ボーイに…」
なかちゃん「俺載れてもLE○Nじゃないかなぁ。おしゃれなおじさんになりたい」
というじわじわくるやりとりもありました笑


散漫なレポになってしまいましたが笑、「doorAdore」というアルバムのまた新しい側面に立ち会えた一日でした。
アルバムツアーというと本来なら一定の線上を進んで進化していくイメージですが、これに限ってはもっと多角的というか、元々が立体的な形を持っていて、回を追うごとにあらゆる面を見せられるような感覚があるんですよね。

次はおいは幸せたーい!な長崎・福岡の九州編に参ります!
また新しいこのアルバムの魅力が見つかることを期待しています。

2018/3/10 Plastic Tree『doorAdore』新潟LOTSと。

March 11 [Sun], 2018, 15:02

行ってまいりましたツアー初日・新潟!

セットリストはこれ以上ないくらい順番に自信がないのですが(特に本編中間部分)、曲の過不足はないと思いますのでこれでごめんください。

ツアーSE
遠国
恋は灰色
サイレントノイズ
曲論
フラスコ
残映
サーチアンドデストロイ(↓と逆かもしれないです)
いろつき(↑と逆かもしれないです)
雨中遊泳
念力
ユートピアベリーブルー
エクジスタンシアリスム
scenario
ノクターン
静かの海

EN1:
春咲センチメンタル

EN2:
マイム
メランコリック


SEはツアー用?のものでした。
どこか厳かな曲調と、砂漠と扉の映像が。
アー写の雰囲気がそのまま映像化されたような感じ。

始まりはアルバムと同様、遠国からの恋は灰色。
最初からクライマックス感があって、躍動感が一気に襲ってきました。
うおおおプラスティックトゥリーかっけええええ!!と鳥肌もの。

特に正くんが…正くんがかっこよくて…(※生粋の正海月なので許してください)
正くんのアグレッシブなステージングって感情大爆発!とは違って、少し引いたクールさがあると思うんです。
だからといってただ冷静なことはなく、とてつもない熱量が渦を巻いている、冷静と情熱両方を飼い慣らしているようなところが個人的にたまらなくかっこいいんですよね。
この絶妙なバランス感の魅力が、いつ目の当たりにしてもたまらないなぁ。

そんな正くんの最初のMCでは、doorAdore聴いてくれました?と客席の反応を伺いながらも、
「聴いてきてくれた方がこちらとしては嬉しいけど、ライブで初めて聴くって言うのも運命的でいいですね」というやさしさ測定器五千兆みたいな一言もありました。
ただしくんはやさしい…

なかちゃんは早速「初日序盤にしてはお前ら頑張ってんじゃん」とイイ悪態をつくスタイル(そして喜ぶ民)
でもそこに加えて「本当はこんなこと思ってないからね、楽しんでくれて嬉しいろ思っている」というニュアンスの一言も入れてくれました。
な、なかちゃんがやさしい…///(※いつもやさしいですね)

中間あたりはメンバーの緊張感がびりびり伝わってきもしましたが笑、とりわけサーチアンドデストロイが今までにない雰囲気が味わえて気持ち良かったです。
楽器隊の空気の手繰り寄せあうような張り詰め方と、その真ん中で本を開いてそれを読むように歌う竜太朗さんという構図。
ある種の前衛芸術を見ているような面白さがありました。これはクセになる…!


ケンケンのMCを皮切りに激しい曲ゾーンへ突入。
「doorAdoreにはシングル曲が3曲入ってますけど、まだその一つをやってませんね!」と。
竜太朗さんにちょいちょい横やりされながらも笑、「次は念力をやります!」と火をつけてくれました。

念力発生ツアーにて配られた発光機再び(※持ってなくても大丈夫だと思います)で客席は彩られ、
そこからユートピアベリーブルーで、自分でもびっくりするくらいテンションが跳ね上がりました!
本当にこの曲はマイム並みにテンションを持ち上げてくれます。
カップリング曲ってリリース後はやらなくなってしまうことが多いけど、これは今後もやっていってほしいものです。

畳みかけはピークへ。
なかちゃんの「まだいけますか」となんかドキッとしちゃう前振りからのエクジスタンシアリスムと、
竜太朗さんの決め台詞「次の曲はこのツアーで一番盛り上がる、はずだ!おれのシナリオではな、100%だ!」が炸裂したscenario。
この曲の前振りの為に考えてくれたそうです(なかちゃん談)愛しい…。

この2曲はもっと踊れそうな盛り上がっていけるだろうなぁと、空間全体から試行錯誤がひしひしと伝わってきました。
ケンケンが「みんなまだどうしていいかわからないとこあるやろ、そういうのも観られるのも初日の貴重なとこよね(訛り再現しきれずすみません)」と言ってくれていましたが、そういうの含めても楽しかったな。
ツアー初日の緊張感というのがハラハラとういうよりも笑、ワクワクドキドキとした期待のベクトルに大きく向いている感じがしました。

一体感というのは今までもありましたけれど、「もっと熱くなれるだろ?!」という、ちょっとスポーツっぽいテンションというか笑
これまでのプラのライブ、というかこのバンドの印象として、低い温度のところから徐々に高いところへの持っていき方が強かったんですけど、
始めから高いところにあって、それが爆発寸前まで行くような熱さがあったなぁと。

そんな熱気に満ちたところを、さわやかな風のように通り抜けていくノクターン、静かの海。
個人的に遠国と静かの海で、正くんが使っているベースが同じなのが妙にぐっときました。


アンコールは春咲一曲のみでしっとり。
本編のあまりの新鮮さに、これが春ツアーだったことを思い出しつつ、一層温かい春を感じました。

ダブルアンコは恒例の酒盛りTIME!!
この日は各メンバーの初日感想MCをしていこうということになりました。

ケンケンは先にも触れたんですが、ツアー初日の感慨について語ってくれていました。
「(試行錯誤しながらも)みんなこういう感じで乗ってくれているんだっていうのが伝わってきた」というような話と、
アルバムについて「その日の気分によって印象が変わったりもして、どうなっていくのかが楽しみ」というニュアンスでした。

正くんは「出来上がってから未だにしばらく聴いているけど飽きが来ないんですよ」と。
あとアルバムについて「みんなの感想をその場で言ってみて!」と、オーディエンスの感想をご所望されていました。

三番目は竜太朗さん(海月がなかちゃんをトリにするあたりに「わかってますね」と笑)
「自画自賛のようだけど、本当に面白いアルバムができたなぁって。こんなに長くバンドやっていても、まだこんなに楽しいことがあるんだとびっくりしましたね」

最後はなかちゃん。
この日のなかちゃんは名言発生器すぎてどこでなんの話をしていたのかが曖昧なんですが笑、
繰り返し言っていたのは「ロックバンドには夢がある」という言葉で。
どういう流れでこの言葉が出たのかは忘れてしまったんですが、「俺たちはただいい曲を作ってライブして、っていう当たり前のことをやっているだけなんだけど、それをこれだけの人が楽しんでいる様子が見られるのは、本当に夢があることだと思う」というようなニュアンスでした。
いやいや、なかちゃんの神回だったなぁ…(しんみり)


いい話を聞けたところで演奏へ。
「もう本編は終わって、俺たちが帰ってもいいんだけどどうする?曲をやるか、帰るか。(海月:曲をやるー!)イエスかノーで答えろ!」と煽り。
ここでイエ○ノー枕という単語をうっかり入れてしまって、なかちゃんが「俺もう酒やめるわ」と自爆するくだりが面白かったです笑
プラツリに下ネタはいかんという自戒がある模様。
(この単語を知らなくてつい調べちゃいました。またひとつかしこくなってしまった…)

最後はマイム、メランコリックというライブ王道の流れ。
竜太朗さんの「(ロックには夢があるにかけて)舞う夢と書いて?!」という前振りがナイスだったなぁ。
また、なかちゃんの「夢を見ている奴に捧げます」から始まったメランコリックが熱くてサイコーでした。

もう何度も聴いているのに、この2曲こそ妙に込みあがってくるものがありました。
ひたすら楽しいのはもちろん、音楽によって気持ちが寄り合って熱が高まりあっていく感覚に満ち満ちていて。
ジャンプによる動悸息切れもありますが笑、そういう胸の高鳴りがなかなか止まないものがありました。


竜太朗さんが捌け際にもたくさん話してくださって。
「ライブって、俺たちがかっこいいって思ったものを、かっこいいって思ってくれる人たちと共感しあえるすごくいい場所だと思うんですよ。
だからライブ来れる人は気軽に来て欲しいし、最近つまんないなぁとか、ばんぎゃる上がっちゃたわみたいな人もぜひ誘ってきてください。あとは責任もって俺たちが後悔させませんから」と。

そして「このツアー、俺らの歴史の中ですごく大きいものになりそうな気がするんだよね。そんな気がしない?」というような一言が、胸に残りました。

------------------------------------------------
以上、初日新潟のレポでした。
やたらテンション高い仕上がりになってしまいましたが、楽しさだけでも伝われば幸いです笑

自分にとって次のdoorAdoreは川崎になる予定です。
今日の長野、岡山、大阪、名古屋に行かれる方は目一杯楽しんできてください!

2018/3/9 Plastic Tree『doorAdore』と(後半)。

March 09 [Fri], 2018, 23:12

昨日に引き続き、『doorAdore』後半の感想を書いていきたいと思います。

まだ発売して2、3日とはいえ、個人的にこの作品、前半にどうしても惹かれてしまって
後半の聴き込みが浅い部分が否めないのですが、ノリ重視で書いています笑


7.残映
直前のサーチアンドデストロイが非常に異空間的な一曲だったのもありますが、
今回の収録曲の中で一番地に足をついている感触があります。
他の曲よりもぶっ飛んだ印象がないんですけど、とてつもないスルメ曲で、ある日突然大ダメージが降って来そうな予感がぷんぷんします。

ケンケンが「竜太朗さんの唄を意識して作った」と書いていましたが、
純度の高さみたいなのが竜太朗さんのソロに繋がってくるようなところがある気がしました。
個人的にPlastic Treeの4人の中で、竜太朗さんとケンケンの持つ要素ってすごく純度が高いと思うんですよね。
反面、弦楽器二人が毒気を持っていて、そこが混ざり合ってグレーなものを醸している構図があるように思います。

あと、本当にたまたまなんですが、夢野久作の『ルルとミミ』を読みながらこれを聴いていたら妙にしっくりきました。
(ちょっぴり悲しい話ですが、狂気的なまでに幻想と夢が詰め込まれていて、主人公たちが海月に乗るシーンがかわいいのでぜひ読んでみてください笑)


8.いろつき
ちょっぴりハワイアン(※イメージ)なイントロからの、ふわーんとした同期が入った異色な一曲。
君はカナリヤとかfloatもそうなんですが、こういう緩衝材的なナイスなハマり方をしてくれる曲ってついキュンとしちゃいます。
(この3曲の共通点はケンケン作詞なところなんですけど、こういう曲に合う歌詞を書けるケンケンの乙女センスが大好きです)

正くんが先日NACK5のラジオでこの曲をオススメに挙げていて、「いろんなタイプのベースが入っている」とのことで。
この弾む感じ!ベースライン聴いているだけでとても楽しいです。
リズム隊がニコニコ演奏し合っている映像すら脳裏に浮かんできました(幻想)
ライブでは浴びるような多幸感に包んでくれそうで、想像するだけで気持ちが温かくなってきます。


9.念力
正くんがこの曲を「初期衝動」と表していましたが、エクジスタン〜の項目で書いた衝動の根源もここにあるような気がします。
基本的に物語って、一歩一歩スタート地点から離れていく展開が多いと思うのですが、
このアルバムにおけるストーリーは逆で、遠いところから自分たちの元々持っていたものの方へと回帰していく感じがするんです。
ここで異境感がふと薄れてきて、元の道に帰ってきたような心地がします。


10.scenario
英単語のタイトルいえばなかちゃん!期待通りの無茶苦茶な曲です(※褒めてます)
プラのライブでは想像もしなかった、フェスでモッシュ三昧みたいな光景が浮かんでくる…。

衝動ここに極まれり、物語からの逸脱や破綻、難しいことはくそくらえみたいなものを感じます。
歌詞の攻撃性(?)が高いのでついつい深読みしたくなりますが、それすらナンセンスなのかもしれないですね。


11.ノクターン
変な感想なんですけど、すごいプラらしい曲だなぁと。
プラらしさなんていうのもまたナンセンスなのかもしれないんですけど、耳馴染みが非常によくて。
物語として当てはめるのなら、とうとう知っている街に帰ってきたシーンみたい。

この曲についてはもう少し時間をかけてみようと思います。
残映もそうですが、王道感のある曲の方が麻痺させられるような謎の感覚があります、このアルバム…。


12.静かの海
雨中遊泳の項でも書きましたが、このアルバム全体を通してドライな印象を受けたんです。
元々Plastic Treeってどちらかというと絶えず水がそばにある感覚の強い雰囲気を持っているイメージなんですが、
今回の収録曲はそういう水っぽさが少ない乾いた地・砂漠が、新境地の象徴として映りました。

それらの旅を経て、回帰してきた海がここだったんじゃないかなぁと。
これまでの自分たちを一歩遠くから見つめ、そして持っていたものへより焦点を当てていく。
遠近法的な1枚だと思いました。
この曲は元々単発で完成されているようなところがありましたけど、この構造を想定したら、自分の中でしっくりきました。

------------------------------------------------------------------------------

以上が第一感想でした。

こうして一通り述べたところで、ふと「いい音楽ってなんだろう」という、スケールのでかい疑問が浮かびました。

ただ聴いてイイ!なのか、音楽理論的に素晴らしいのか、商業的に成功したものなのか、玄人を唸らせるものなのか。
エクジスタンシアリスムの歌詞について、竜太朗さんが綴っていた
「本質とはなんだろうと思う自分と、どうでもよくなってしまう自分がいる」の話がまさにそうで。

プラの1ファンとして感じる良さと、1リスナーとしての感じる良さの隔たりとか、
どうして私はこのアルバムが売れてほしいんだろうとか、好きとはなんだろうとか、ついつい考えちゃうし、
結局この感想もすべてそういうところから成り立っていて。
でも手放しにかっこいいと思っているのも、素敵だと思うのも、嘘じゃなくて、本心からなんです。
その本心そのものを引き出そうとしてくれるような、このアルバムのパワーってそういうところからきているのかもしれません。

年末公演で、なかちゃんが「世界観とか難しいこと考えずに、かっこいい!ライブ楽しい!って思ってもらえるようなアルバムができたんだ」と言っていたけど、
「かっこいい」を磨く、純粋なそれを突き詰める、その裏にはものすごい葛藤があるんじゃないかと思うんです。

20年やろうが30年やろうがやることはまだあるんだという熱気。
インタビューにもあったように、これがバンドの最終局面の入り口であるという覚悟、残された時間への漠然とした焦燥。
そういうのと戦っている一枚でもあるのかもしれないなぁと。

と、結局難しいこと考えちゃうんですが笑、たぶんプラ自体にそういう葛藤があるから、
海月としても、生活に根差しているようなバンドだからこそ、つい食い気味になってしまうのかもしれないですね。

音楽に対してこうやってめんどくさいことを考えるのも自由なんですけど、どんな答えが見つかるのか、スタンスになっていくのか。
そういう未知さも相まって、明日からのこのツアーがますます楽しみになりました。

2018/3/8 Plastic Tree『doorAdore』と(前半)。

March 08 [Thu], 2018, 23:55

砂漠の長いドアを抜けると遠国だった---。

と、うっかり名文をお借りしてしまいました笑

久しぶりのブログになります。
2月後半は忙しかったり体調を崩したりとてんやわんやでしたが、
明後日にはプラのツアーも始まるので、体力も気力も万全にしていきたいところです。

さて、とうとうPlastic Tree『doorAdore』が発売されました!
竜太朗さんのお誕生日がフラゲ日という二重におめでたいリリースとなりまして。

2/2の記事でも書きましたが、今回のアルバムについてはなるべく積極的に自分なりに発信していけたらと思いまして。
その一つとして、まずはツアー前に第一感想を残しておきたいなぁとキーボードを叩いてみました。
初見なので、レビューというよりはどうしてもファンの忘備録になってしまいましたが(いつもそうですが笑)、
海月さんにも、海月さんじゃなくても、ご興味ある方にお読みいただいて楽しんでいただけたら幸いです。

第一感想と言っても以下の情報だけはチェックしたので、それを踏まえて書いているのですが。
メンバーの全曲歌詞解説→http://www.jrock.jp/various/news/category/plastictree/(3/7更新の部分です)
インタビュー→http://skream.jp/interview/2018/03/plastic_tree.php

ツアーを経て、自分のこの感覚がどう変わっていくのか、または確信を得ていくのか楽しみです。


1.遠国
アルバムのリード曲にあたるのかな?
MVはこちら。https://www.youtube.com/watch?v=vHBwyh8aaw0

プラのアルバムを一つの物語としたときに、導入部分にあたるようなインスト曲が入ることが多いですが、
今回は歌ありのこの一曲に始まり。
どちらが良いということはないですが、歌が入ることでよりドラマに厚みが持たれるような気がします。

プラの得意とするところで、イロゴトとか、ちょっと温度が低いところに連れていくパターンは多いんですけど、
これはそれともまた違っていて、まさに「遠国」だなぁと。
温度感はそのままに、さらっと今立っている場所とは違うところに導かれるような感覚になります。
そうしたイメージから、砂漠という異国情緒なヴィジュアルをメインに持ってきたことが実にしっくりきました。


2.恋は灰色
この曲は昨年の年末公演の告知映像でちょっとだけ流れましたね。
(なかちゃん曲かな?と思ってたら正くんだった…!)

改めて音源で聴いた時に、イントロからぶわっと汗が吹き出しました。
物語の第一話にあたるポジションにふさわしい力強さと広がりに、一瞬で心奪われてしまいました。
わかりやすいところで、アニメのOPが神がかっているとそれだけで鳥肌が立って、一気に名作に思えてきてしまうんですけど、そういうのに近かったです。

歌詞のタイトルが小説的で気に入っていましたが、
「増え出すノイズに春は蝕まれ ただ綺麗なものはないって泣いた」
このフレーズに春特有のセンチメタリズムがこれでもかと詰まっていて、涙腺と胸が壊れるかと思いました。
長谷川正は天才。


3.エクジスタンシアリスム
恋は灰色とこの曲の流れの爆発力がすごい。身体が動いちゃいます。
近年のプラが持つライブ感で一番快いです。

竜太朗さんも解説に書いていましたが、この曲には強烈なエネルギーを感じています。
「バンドの演奏って楽しい!」というまるで楽器を持ちたての少年たちのような衝動を、プロ20何年目の人たちが全力でやっているみたいな破壊力というか。
ケンケンが言っていた「メンバーみんなで"これはいいねー"って幸せな気持ちになれることがまずは一番」に納得したのは特にこの曲かなぁ。

歌詞については改めて後述したいんですけど、「本質って何なんだろう?」と考えてしまう部分に惹かれます。
こういうもどかしさからの抑圧という意味でも、この曲からは強いものを感じるのかもしれないです。


4.雨中遊泳
シングルで聴いた時からなんとなく今一つ引っかかるところがあって、それが何なのかずっと疑問だったのですが、
アルバムという全体像にハマってハッとしました。

この曲はタイトルからしても湿度高めなのに、どこかドライな部分があるなぁと。
それこそ「遠国」の砂漠と繋がっていて、砂地にしとしと溶け込んでいく雨垂れのようで。
そこからこの雫が、ラストの静かの海へと流れていく構図が漠然と浮かびました。

この乾いた部分をどこから感じたのかいまいち自分でもわからないんですが、
雨を含んだ砂ってどちらかといえばばっちい印象なのに、プラの手にかかって妙に絵になってしまうような感じでしょうか。
恋は灰色の歌詞ではないですが、ただ綺麗なものではないかもしれないけれど、
プラの美しさは、手放しに綺麗なだけではないものを帯びてこそ増すようなところがありますね。


5.サイレントノイズ
タイアップのゲームのコンセプトに沿って作られているのもあり、
この曲がアルバムにおいてどんなポジションになるのか一番想像がつきませんでしたが、
前半と後半の間にハマってきた非常に柔軟性のあるジョイント役になっているなぁと。

ぱっきりしたカラーで押した前半から、後半の淡い方へするっと移っていく、
グラデーションのちょうど中間部みたいな、いい抜け具合を感じました。
『doorAdore』の曲たちは、ライトは一定だけど彩度がピンキリみたいなイメージがあります笑

しかしベースがゴリッゴリになっていてびっくりしました!
ほとんどベース一本で録ったと言っていたので、エフェクターでこうしているのでしょうか。
正海月としてはライブでも変化があるのか楽しみにしておきます笑


6.サーチアンドデストロイ
「恋は灰色」も大概ですが、これが一番タイトルとのギャップに驚愕しました。
ほとんど前情報入れなかったので、イントロを聴いた瞬間に「これがいろつきというやつかな〜?」とか
テキトーに考えていたらタイトル確認して目玉飛び出そうになりました笑

珠玉という二文字を音の一つ一つに込めたような一曲。
とくに間奏が…ああ!なんて美しいのだろう!(のたうち回りながら)この音を芸術品として美術館に飾っておきたくなります。

同時に、この曲は遠国の中の深淵というか、聴いていて自分がどこにいるのかよくわからなくなるような錯覚に陥りました。
それまではなんとか進みはしていたけど、ここで完全に迷った、みたいな笑

プラのメンバーを近代文学作家に当てはめるなら、なかちゃんは間違いなく坂口安吾だと思っているんですけど、
この歌詞がまさにそれでそれで論文を書きたさすらあります笑

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全部完成してから上げるか迷いましたが、一気に上げると書いた本人が読む気も失せるくらい長いのと笑、
鉄は熱いうちに打ってみよう(?)ということで、前半から上げてみました。

明日きっと後半を上げられる!上げたい!上げよう!と意気込んでおきます…(弱気)
では、おやすみなさい。
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