「さまよえる天使」柾悟郎

2006年01月31日(火) 19時00分
さまよえる天使
柾 悟郎
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一般人の300分の1の速度で生きる人達と、それに関わる人たちの7つの物語。

私、なんでこの本を借りたのでしょうか?新聞で見たのかなぁ?どんな本なのかの予備知識がないまま読み始めました。いやーすごくよかった。不思議な世界に入り込んでしまいました。

普通の人の300分の1の速度で生きる一族「静物の人」。「エピファイト(着生植物)」って呼ばれたり「カタトニック」と呼ばれたりする。1歳年をとるのに300年かかるので、90歳に年をとるうちに、世の中では2万7千年の時が流れているのです。一度目をあけたら閉じるのにも時間がかかる。だから普段は目を閉じたまま人形のように生活をする。思考能力は普通の人と同じ速度。栄養を取るため植物と共生したり、体を鉱物に変化させたり、クーロンを作ったり、ヘルパーになる人を見つけてお世話をお願いしたりします。一般人との会話は脳内に直接働きかける。いろんな場所で、眠るようにして周りで起こる事を見てるのです。

そんな「静物の人」と一般人の出会いを書いた物語なんですが、時代も場所も色々。少し先の日本だったり、アメリカだったり、中央アジアだったり。ちょっと先の事なんてわからないけど、きっと世の中そんな風になりそうだなぁって思えるような設定。「静物の人」たちもその時代、その場所で呼び方が違うし、生き方も違う。そんなのも長い長い時間生きてたら、各地方での言い伝えとして呼び名が違ったり、その場所にあった生き方を工夫するんだなって納得してしまった。

色んなタイプの物語。ちょっと恐ろしいのもあるし、どこに「静物の人」が?って思えるようなのもあります。そしてラストの物語で長い目で見た一族の話がわかる。私が出会っていないだけであって、そうやって生活する人達は確実にこの世の中にいるんだって思ったりして。入り込みすぎ?
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