「わくらば日記」朱川湊人

2006年01月25日(水) 21時56分
わくらば日記
朱川 湊人
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色白の美人で目の色は鳶色。体は決して丈夫ではなかった。そんな姉さまが亡くなって30年。主人公のワッコこと和歌子が、昭和30年前半、不思議な力を持った姉と一緒に過ごした子供時代を振り返る5つの短編集。

前回の「かたみ歌」より少し前の時代。ちょうど映画「ALWAYS三丁目の夕日」と同じじだいでしょうか(観てないけど)。主人公ワッコの家には冷蔵庫がありません。仕事の事情で別居してる父さまの仕送りと母さまの裁縫仕事で暮らしています。貧乏だけど、みんなが同じような生活をしていた、そんな時代。

姉の鈴音は色白の美人。ハーフと間違われるくらいです。体は弱くよく熱を出します。そして人でもものでもじっと見ているとその対象物が見てきたものが「見える」のです。「見える」事をワッコが憧れていた警察官に話してしまったせいで、事件の容疑者の過去を「見る」事になります。心優しい姉さまはショックのあまり熱を出してしまう。

一番印象に残ったのは「流星のまたたき」です。毎年届く年賀状、素敵です。

人が死んだりするのですが、なんだか心温まる物語。この姉妹、心が汚れていない。特にお姉さんは本当に天使のような人なんです。読んでいるとホッとするのと同時に自分の汚れ具合がよくわかり悲しくなります。

だけど、ワッコが時々「その姉さまももういません」「27歳で亡くなった姉さまが…」と何度も何度も言うのです。最後の話は27歳の姉さまの物語なのかと思ってどきどきしてましたがそうじゃなかった。この姉妹の物語続くんですよね?気になります。
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