「厭世フレーバー」三羽省吾

2006年01月14日(土) 9時00分
厭世フレーバー
三羽 省吾
4163242007

リストラされた父親が失踪した。残された家族5人の物語。

この本も本が好きな方のブログにたくさん登場していて、なんとなく面白そうなにおいが漂って来ました。うん。面白い。恥ずかしながら漢字が苦手な私は「厭世」が「えんせい」と読むとは知らなくて、意味まで調べてしまいました。

章のタイトルが「14歳」「17歳」「27歳」「42歳」「73歳」最初の「14歳」進路相談で高校進学もやめ、陸上部も退部すると言う中学2年のケイ。ケイの人生を73歳まで追っていくのかとちょっと心配しましたが、そんなことはありませんでした。「17歳」は優等生だったの父の失踪後夜中まで家に帰らないカナ。「27歳」は高校卒業とともに家を出ていたけど、父の失踪後大黒柱となるべく帰ってきた失業中のリュウ。「42歳」は夫の失踪後酒びたりの毎日の母親。そして「73歳」は息子の失踪後ボケはじめ何度も食事をするおじいちゃん。

それぞれが年齢にぴったりの考え方で自分のこと、周りの人の事を語るのです。本人が考える「自分像」や行動が周りの人間にどう考えられているのかを知るのがすごく面白かった。

まだ未成年の二人は今の状況がすごくいやで「卒業したら自立する」と強く強く考えています。それに対して成人したリュウは「逃げ出したい」と思いながらもうそをついて無理をしている。母はアルコールに依存して現実に蓋をして、おじいちゃんはボケて過去を振り返る。私だったらどうするのかなって考えました。やっぱり依存するものがアルコールじゃないかもしれないけど、現実に蓋をして無かった事にして生きていくのかもしれない。

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