「いつかパラソルの下で」森絵都

2005年05月22日(日) 22時13分
いつかパラソルの下で
森 絵都
4048735896

25歳の柏原野々。二十歳の時に家を出てアルバイトをしながら彼の家に居候している。まじめで厳しかったお父さんが死ぬ前に浮気をしていた事がわかり、お母さんは生きる気力をなくしている。野々と同じように二十歳のときに家を出ている兄と父の言いつけ通りに真面目に生きてる妹。三人で父親の生まれ故郷の佐渡に父のルーツを知るため旅行に出かける。

野々の彼に対する気持ち、父の浮気を知った兄弟の動揺、佐渡への旅が終わったときの寂しい感じなど、どれも丁寧に心の動きが描かれていて共感出来る。

が、なんとなく後味が悪い。どうしてなのかずっと考えてみた。野々が彼のためにしてあげるサービスが嫌だったのかもしれない。大道珠貴さんの「しょっぱいドライブ」もいたたまれなくなって途中で投げ出してしまった私。「愛のないなげやりなセックス」が書いてあるとどうも頭が受け付けないらしい。まだまだお子様なのかしら?

「誰の娘であろうと、どんな血を引こうと、濡れようが濡れまいが、イカが好きでも嫌いでも、人は等しく孤独で、人生は泥沼だ。愛しても愛しても愛されなかったり、受けいれても受けいれても受けいれなかったり。それが生きるということで、命ある限り、誰もそこから逃れることはできない。」って最後のほうで野々が言う。印象に残った言葉。
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