「雨にもまけず粗茶一服」松村栄子

2006年01月16日(月) 21時20分
雨にもまけず粗茶一服
松村 栄子
4838714491

茶道・武道の板東巴流の家元の跡取りとして生まれた友衛遊馬(あすま)18歳。朝から晩までお茶武道が中心の毎日にうんざりしている。バンドに憧れ髪を青く染めた日、内緒で免許を取り、受けるはずだった京都の大学を受験していなかったことが親にばれ、家出をする。そして行き着いた先は子供の頃から嫌いな街京都だった。

これも去年いろんな方のブログで見かけた本です。オレンジ色の背景に抹茶の川。お茶を飲みたい!って思いながら読みました。

主人公の遊馬はもちろんの事、登場人物がみんないいんです。家元になる兄を見て育ち、小さい頃から「家元の弟」としての教育をきっちりと受けている、頭脳明晰な行馬くん。行馬くんの教育係りで男よりも男らしいカンナ。京都で遊馬がお世話になる畳屋の親方。畳屋のおばあさんで宗家巴流の師匠の志乃さん。一緒にお茶会をするお寺の住職の不穏、高校の先生で公家の格好を好む幸磨、そして畳屋の娘葵の幼馴染の哲也。みんな物語の中で生き生きとしてる。

遊馬は「お茶なんて大嫌い」って思いながらも、行く先々でお茶とめぐり合い、そして体から自然にお茶の作法が湧き出てくる。最後に「何もわからない自分」に気がつき決心をした遊馬。がんばれ!っ応援したくなります。

遊馬兄弟以外はほとんどの人が京都弁を話してます。やんわりと嫌味をいう京都らしさも書かれていました。私、京都に親戚がいるのです。昔から時々遊びに行くのですが、どうも京都弁が苦手で…「よく食べはるなぁ」なんて言われると「食べすぎ」って言われてるのか?「もっとゆっくりしていきなさい」って言われると「早く帰れ」って事なのか?って。子供の頃から言葉の裏を勝手に読んでしまい、いつもホームシックになるのでした。


お茶、二人目を妊娠するまで10年位習っていました。だから掛け軸の言葉「喫茶去」や「和敬清寂」「日々是好日」など懐かしく思い出しました。だけど、茶杓について「茶杓は元々中国の薬匙を使っていのだけど、高価なのでお茶会のときに亭主自らが削り、使い捨てるのが基本。」等々へーって思うことが沢山ありました。お茶の世界も極めようと思ったら大変なんですよね。お花に俳句。習字も出来て、歴史的ないろいろな事も知っていないといけない。もちろん着物の着付けもね。
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