「Presents」角田光代

2006年01月15日(日) 20時10分
Presents
角田 光代 松尾 たいこ
4575235393

女性が一生のうちにもらうプレゼントをテーマに12の文章を角田さんが絵を松尾たいこさんが書いたもの。

おなかにいる赤ちゃんが最初にもらうプレゼント「名前」から最後がもうすぐ77歳になるおばあちゃんの「涙」まで12人の年代の違う人と心に残るプレゼント。いろんな話のいろんな場面に共感することができ、自分がもらったいろんなプレゼント、その時に感じたことなんかも一緒に思い出していました。女の人だったら、きっと自分だけの本「Present」が出来るんじゃないかな。

「鍋セット」大学進学のために東京に出てきた女の子。引越しの手伝いに来てくれた母親がわずらわしくも感じるけど、本当はずっと一緒にいて欲しい。家に帰る母親の後姿をずっと見ている主人公。この場面はずっと忘れないような気がします。

「涙」のおばあちゃん。老人介護施設に入ってるのですが、眠ると自分が誰で、何歳で、どこにいるのかがわからなくなるんです。なんだか「厭世フレーバー」のおじいちゃんを思い出しました。ボケってそういう風に自分が誰で、相手が誰だかわからなくなってしまうんでしょうかね?私の祖母は明治43年生まれ。会いに行けばいつも寝ています。昼寝をしながら夜もぐっすりだそうです。なんとなく人間って赤ちゃんに戻ってしまうんだなあって思ってたんですが、赤ちゃんじゃなく色んな年齢のいろんな人になってるのかも。今度会いにいったら聞いてみよう。

カバーがとてもかわいいのです。初回限定で特選ラッピングカバー。カバーを広げると包装紙になるみたい。私はもちろん図書館で借りたので広げられません。だけど、もし自分のものだったとしても、もったいなくて絶対に包装紙としては使えない。そしてしまっておいて、月日がたち紙が黄ばんで「あれ?この紙は…」ってことになりそう。
「名前」子供のころから春子という名前が好きじゃなかった。自分が子を身ごもって始めて知る親の気持ち。
「ランドセル」何も出来ない自分に絶望していた幼稚園児の私。小学生になるときにもらったランドセルが自分を世界へと連れ出してくれた。
「初キス」中二の誕生日。隣のクラスの亮太が「誕生日だから一緒に帰ろう」と言った。
「鍋セット」大学進学を機に一人暮らしをする私。引越しの手伝いに来てくれた母が大中小3つの鍋をくれた。
「うに煎餅」就職1年目。付き合っていた彼は留年して話が合わなくなり、合コンする毎日。素敵な人に出会いヴァレンタインデーにチョコを送る。
「合い鍵」お互いの辛いときには支えあって8年間付き合った彼から「別れてくれ」といわれた。
「ヴェール」教会での結婚式。高校時代からずっと仲のよい5人組の友人が作ってくれたヴェールをつけてヴァージンロードを歩く。
「記憶」結婚3年目。夫の浮気がわかり気持ちが離れてしまった。「思い出の場所へ旅行に行こう」という夫。
「絵」浮気をしてるかもしれない夫。言うことをまったく聞かない一人息子。こんなはずではなかった…温かい家庭を築くはずだったのに。
「料理」突然の発熱。家族が心配するのは「晩御飯」の事ばかり。
「ぬいぐるみ」今日は一人娘の結婚式。この日が終わったら私たち夫婦は離婚する。
「涙」目を覚ますと私が誰で、何歳で、ここがどこだかわからなくなることがよくある。夫に電話しようかと思って、しばらくしたら「夫は亡くなり、老人介護施設に入ってるんだ。」と気がつく。
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