「幸福ロケット」山本幸久

2005年12月23日(金) 23時02分
幸福ロケット
山本 幸久
4591089703

小学五年生の香な子。お父さんが仕事を辞め、お母さんの実家で働く事になったので小石川のマンションから葛飾区お花茶屋のアパートに引越してきた。めったに家にいなかったお父さんが晩御飯を作る日々。ちょっと気になる同じクラスの男の子、コーモリとの恋の物語。

タイトルに「ロケット」が続きました。今回はロケットには全く関係のないお話です。何の予備知識もないまま読み始めました。小学5年生の香な子の視点で物語が進んでいきます。香な子、「やれやれ」なんて文章があって、5年生というには考えがすこし大人びてるかなぁなんて思ったり。最初のほうにそんなことしたら、鎌倉先生の逆鱗(香な子はこの漢字を最近、読んだ本で覚えた。読み方は「げきりん」。あなたもいまのうちのおぼえることをすすめる)なんて文章が3回続けて出てきて、違和感を感じたりもしたのですが、さらりと読めて、かわいくて、切ない物語。

クラスで一番かわいいお嬢様町野さんに「隣の席の小森君とどこかに出かけたいから、橋渡しをして欲しい」といわれる。コーモリこと小森、普通の男の子でどうして町野さんが好きになったのかわからない。ある日、小石川の塾からの帰り道、風呂敷を背負ったクラスメイトのコーモリこと小森君と出会う。「母が入院している」と言うコーモリ。家にご飯を食べに来るようになり、少しずつ意識し始める香な子。いろんな出来事がかわいんです。そしてラストが切ない。2学期の終業式、突然別れが来る。東京駅まで走る香な子。駅のホームでお別れをする二人。

30階建てマンションの13階から、3階建てアパートの3階に引越し。お母さんの実家に二人そろって就職して仲良しの両親。時々食事時に来る、叔父さんは自称漫画家、だけど無職。香な子は大手商社に勤めるお父さんが好きだった。数年前テレビのドキュメンタリー番組に出た時のビデオを今でもこっそり見ている。叔父さんと両親の会話や塾の子からの情報によるとお父さんは前の仕事を辞めさせられたらしい。どうして仕事を変えたのか聞きたいけど聞けないでいる。そんな時コーモリこと小森君が「ききなよ、山田」と応援してくれる。「おとなってみんなそうだよ…子供は知らなくていい、子供はわからなくていいって、大事な事を話してくれないんだ」というコーモリの言葉。子供のときにそう感じていたはずなのに、自分が子供を持ってみたら「教えて?」って聞かれても「いいの!」なんていってます。反省
  • URL:https://yaplog.jp/naomi703sugar/archive/348
■プロフィール■
■なな■
■新しいブログに移転しました。ブログ名はおなじナナメモです。どうぞよろしくおねがいします。■
にほんブログ村 本ブログへ
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:naomi703sugar
読者になる
Yapme!一覧
読者になる