「そして今はだれも」青井夏海

2005年10月21日(金) 17時37分
そして今はだれも
青井 夏海
4575235342

伝統のある名門高校でここ数年続けて退学者が出た。共通点は家庭教師。親にも学校にもいえない秘密を握られたようだ。その悪徳教師Xを生徒と一緒に捜すことになった新任教師の笑子。どうやら犯人は第二職員室にいるらしい。

ミステリーを読んでる時に犯人は誰か?をあまり考えず、探偵役の人と一緒に悩みながら読書を楽しむタイプなんです。だけど、この本犯人は「このひと」って犯人がわかりました。

笑子先生、最初の方は就職浪人して苦労もしてるし、頼りがいのある先生なのかな?って思ってたのですが、読み終わってみたら自分に好意を寄せてる男の人には冷たいくせにキチンとけりはつけない。探偵としても全く頼りない。もう少しきちんとしてよ!って思ってしまいました。笑子先生より名ばかりの同好会を作って、同級生の恨みを晴らそうとしている高校生のほうがずっと大人で頼もしい。帯に「ニュータイプの青春ミステリー」って書いてあるのに、主人公は先生で高校生の影が薄いのが残念だった。

元々戦前から続く女子校だったけど、少子化のあおりを受けて数年前から共学に。しかし、同窓会の反発が強くて別学になり、偏差値も雲泥の差。笑子先生が「ここはクラブの正会員とビジターみたいなものだから」と言う。男子生徒とその学校の卒業生じゃない先生はビジターなので言動に注意を払わなければいけないという意味らしい。その言葉が印象深かった。
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