「I love you」

2005年09月07日(水) 21時20分
I love you
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男性作家6人の恋愛アンソロジー。
「透明ポーラーベア」伊坂幸太郎
「魔法のボタン」石田衣良
「卒業写真」市川拓司
「百瀬、こっちをむいて」中田永一
「突き抜けろ」中村航
「Sidewalk Talk」本多孝好

豪華です。それぞれが「らしい」ストーリだし素敵。一つずつはいいんだけど、続けて読むと嘘っぽさがにじみ出る。女性作家のアンソロジーでは感じたことないんだけどなぁ。何かが違うって思って一生懸命考えてみた。男性作家の描く女の人ってなぜか同じようなイメージ。顔が可愛く、スタイルがよく、そして男性のわがままをさらりと笑って許しちゃう寛大さをもっている。いないよ、こんな女!って突っ込みたくなる。うーん。だけど、それってすっかり「恋愛体質」から遠ざかってしまったからなのかしら…それはいけない!!!気をつけなければ。

読んだ後、もやーっと思い浮かぶ何か…ずっと考えてたら思い出しました。学生時代、同級生達が読んでいた「モーニング」に連載されてたわたせけいぞうの漫画「ハートカクテル」に似てるんだ!あの漫画の女の子もありえなーいって突っ込みいれたかった。だけど男の子たちは「今週のいいよなぁー」なんていってたっけ。やっぱり男と女、色々違うのでしょうか。
「透明ポーラーベア」伊坂幸太郎―彼女と出かけた動物園。偶然出会ったのは姉の最後の彼だった人。
伊坂さんは仙台の動物園が舞台。あらいぐま!!!こんな小さなお話にもちゃんとつながりを持たせてる。

「魔法のボタン」石田衣良―失恋した僕は幼なじみと待ち合わせをした。
石田さんはほんとうに「らしい」お話。幼稚園の頃流行った透明になるスイッチと石になるスイッチ。石になるスイッチのあたりはちょっと恥ずかしい。

「卒業写真」市川拓司―カフェで突然名前を呼ばれた。どうやら中学時代の同級生らしい。
カフェで知らない男の人から名前を呼ばれた私が頭の中の記憶を呼び起こしてる描写がすごくおもしろかった。

「百瀬、こっちをむいて」中田永一―目立たない高校生の僕。幼なじみの先輩に頼まれて偽装恋人の役をかってでた。
中田さん、これが初恋愛小説らしいけど、けっこう好きでした。主人公の男の子が人をゲームのレベルで表現してるのが面白い。自分はレベル2。学校中から注目されてる幼なじみはレベル90以上。

「突き抜けろ」中村航―恋人との決められた週3回の電話、土曜日のデート。そして火曜日は友人の先輩の家で鍋をつつく。
男くさい、酒臭い物語でした。だけどこういう関係って女にはないからいいなぁと思う。

「Sidewalk Talk」本多孝好―離婚前の最後の食事。いつものように遅れてくる妻。
「すれちがいの夫婦」きれい過ぎ!こんなきれいに離婚を決意する夫婦なんているんだろうか?って思いました。これが一番「わたせけいぞう」っぽかった。
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