「ロマンスのR」スー・グラフトン

2005年08月13日(土) 18時26分
ロマンスのR
スー・グラフトン 嵯峨 静江
4152086440

私立探偵のキンジー・ミルホーン。37歳独身。今回の依頼主は富豪の老人ノード・ラファティ。横領事件で刑務所に入っている一人娘のリーバが仮釈放されるので、 迎えに行き外に世界に慣れるまでの数日間見張っていて欲しいというもの。簡単な依頼だったはずなのに、リーバの元雇い主で元愛人ベックがマネーロータリングでFBIや国税庁の合同チームに追われている関係で、キンジーもリーバと共に事件に巻き込まれる。

シリーズ18作目。Aから始まるシリーズの最初にキンジーが何歳だったのかすっかり忘れたけど、本書に「探偵をして10年」と書いてあるので1作目は27歳だったのかもしれません。職場の人に薦められて読んだ時私は22歳。すでに出ている本を全部読んで、それからは出版されるたびに必ず読んでました。22歳の私は歳をかさねていく事を嘆いているキンジー、2回の離婚暦があり、時々恋をしながらも押しの弱さで確固たる関係になれないキンジーを少し冷めた目で読んでました。1作で1才としを取るわけではないので、今回の本でとうとう同い年になってしまいました。同い年になってみると、遅めの朝ご飯にマクドナルドのクォーターパウンダーとポテトを食べる事、行きつけのレストランで一人で食事をする事、そして恋に落ち寝る間も惜しんで会う事がとても魅力的に感じます。読む年齢、環境によって違ってくるものなんだなぁとしみじみ感じました。今回は昔ちょっと心を寄せていたチーニーと両想いになります。このままずっと幸せが続くといいのに。


私立探偵といっても自分で事件をきちんと解決するというよりは、事件に巻き込まれ流されていくパターンが多いように思います。嘘をつく事に快感を覚え、不法侵入する時には見つからないかとビクビクする。幼い頃両親を亡くし、育ててくれた伯母ももういない。天涯孤独だと思ってたのに、数年前に自分によく似た親戚にひょんな事から出会い、嬉しいはずなのに素直になれない自分に戸惑う。大失敗をしてしまい「アパートに入り、下着の引き出しを整理した。…危険のない場所で手際よくなにかを処理し、自分が有能だと思いたかった。下着をたたんでも有能だとは言えないが、せいぜいそれぐらいしかできなかった」なんてところがとても可愛いって思います。

「Z」までいくとしたら後8話。それで終わってしまうのはすごく寂しいなぁ。(非公認)読者大賞blogの好きな探偵ベストにエントリーしちゃおう!!!
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