「明日の記憶」荻原浩

2005年08月07日(日) 7時18分
明日の記憶
荻原 浩
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五十歳、広告代理店の営業部長の佐伯。最近物忘れがひどくなったと思っていた。頭痛と不眠でかかった病院で告げられた病名が「若年性アルツハイマー」少しずつ病気が進行していく佐伯の心を描く。

最初の文章「誰だっけ。ほら、あの人」からドキッとされられました。私の事を書いてるのかと思いました。ドラマのタイトル、俳優の名前、最近読んだ本の内容、思い出せないんです。それでブログを始めた訳ですが、友人の話を聞いてもみんな同じようなものだから「これが普通」なんて思ってます。本の中で、佐伯も歳をとったらそんな物だと思って生活しています。ストレス性の病気だと思って病院に行ってみたら「若年性アルツハイマー」と診断されます。父親も同じ病気で亡くなってます。佐伯のあせり、いいえ、この病気と診断された人達のあせりがよくわかるし、もしかしたら自分にも…って思わせます。

脳細胞がダメになっていく様子を「ぷつり」って音で表現していますが、その「ぷつり」が耳から離れません。仕事でミスをおかしてはいけないと、聞いたこと、会った人の特長をメモしてポケットがパンパンに膨らむほど持ち歩いています。段々病気が進行していったら、今度は家族の写真を見て忘れないようにします。自分がそうなったらどうするんだろう?自分の夫がそうなったらどうするんだろう?と凄く考えさせられました。

佐伯が病気の説明を受ける際、本人より付き添いの妻に話をされて気分を害したって部分がありました。仕事柄、佐伯が飲んでいる薬を患者さんに渡す事あります。初めてくる患者さん、大抵付き添いの人と一緒なので薬の説明は付き添いの人にします。この本を読んで、たとえ本人が理解できなくても本人にきちんと説明しようって思いました。
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