「この本が、世界に存在することに」角田光代

2005年06月16日(木) 20時43分


本をめぐる9つの物語。

角田さんの本に対する愛が感じられます。あとがきを読んだら角田さんもやっぱり本好きらしく、「小学校に上がる前に本との蜜月があった」らしい。大学を選ぶ時にも「小説家になりたくて」その学部を選んだらしい。

どの話も全部よかった。「旅する本」は同じ本と信じられないような出会いを何度もし、読むたびに違った印象を受ける話。やっぱり気に入った本は手元に持っておいたほうがいいんだって思った。「ミツザワ書店」のおばあさんが言った「だってあんた、開くだけでどこへでも連れてってくれるものなんか、本しかないだろう」って言葉と「さがしもの」のこれまたおばあさんが言う「死ぬのなんかこわくない。死ぬことを想像するのがこわいんだ。いつだってそうさ、できごとより。考えのほうが何倍もこわいんだ」って 言葉、とても印象に残った。

本って読んですぐ忘れてしまうけど、どの話も忘れたくない。これは買うしかないのでしょうか?作り方もとても凝っていて、9話とあとがき、そえぞれ行間や上下のスペースが違っているのも面白い。一つだけ気に入らないのは本が空中に投げられている写真。この後下に落ちて「ばさっ」って音がするって想像すると耐えられない。
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