金色の小石

2006年01月31日(火) 17時07分

読者に熱烈なインパクトをもたらした
ヤングチャンピオンの「バトルロワイアル」漫画化。
その画を描いてた田口雅之の次なる連載は、
秋田書店が誇る手塚治虫の遺産「ブラックジャック」の
再漫画化だった。
じつは秋田書店は去年あたりからすごい勢いで
ありとあらゆる漫画家にブラックジャックをリメイクさせてて
(このサイトに詳しいっす
http://d.hatena.ne.jp/soorce/20051017
無断リンク許して)
その一環として始まったんだけれども、
これがまあすばらしい結果となって
今も連載されているのだった。


「BLACKJACK NEO」(「ブラックジャックNEO」)第1巻

ある意味、原作を越えているかも。
そのぐらい素晴らしい精神性の高さを感じる。
生きていくうえでの恐怖、不安、
それらに囚われず歩んでいく方法、
そしてその秘訣を発見した日に
ブラックジャックが見たという「金色の小石」の正体。
素晴らしい、素晴らしすぎるよ。
彼が法外な報酬を請求する理由も
田口さんの解釈として説明されている。
(手塚治虫がそう考えていたかどうかはわからないけれど)
すこぶる納得のゆくものだった。

個性的な絵にとまどうかもしれないが、
なるたけ多くの人に読んでもらえたら、と思う。

「青い空を、白い雲がかけてった」

2006年01月08日(日) 18時43分
 復刊されたと知って欲しくて欲しくて、
探し続けたが、どうしても見つからないので
ついにとうとうアマゾってしまったこの作品。
あすなひろし著「青い空を、白い雲がかけてった」。
名作? どうだろう。
だが、少年時代からずっと忘れられない作品だった。

「ドカベン」「ブラックジャック」「ふたりと五人」
「エコエコアザラク」「マカロニほうれん荘」等
今も語り継がれるモンスター級の連載陣を誇った
当時の「週刊少年チャンピオン」の中に、
半年に一度ぐらい、ポツリポツリと連載される
不思議な作品があった。
「750ライダー」みたく、ちょっと大人向けのテイスト。
ドタバタしたコメディのふりしながら、
少年たちの学生生活、家庭生活を舞台にした
ひそやかでつつましいドラマの数々。
少年マンガの中では異質な雰囲気だけれど、
なぜか心地よく、木陰のような雰囲気のマンガだった。

本屋で探しても見つからないはずだ。
復刊=文庫版と思い込んでいたので、
届いた本のサイズが新書版だったのには驚いた。
しかもこれ、全部ではなく総集編なのね。
犬がドアにはさまれて「わんぱたーん」
を表現しているコマが意外に少ないのはそのせいか。
全部読ませろよ・・

大人になって読み返し、あえてテーマを一言で言うなら、
「人間の尊厳」を描いたマンガだと思う。
別段ドラマチックに生きていなくても、
市井の生活を送るどこの誰にも必ず隠し持っている
夢や情熱やポリシーがあって、助け合ったり
思いやったりして生きている。
そのことを時にデフォルメした絵でユーモラスに、
時にシリアスな絵で静かに訴えかけている。
読み進むうちに胸が熱くなり、
いつのまにか涙をこらえている、、そんな作品です。

今回は誰にでもおすすめはしませんよ。
知る人ぞ知る、小さな小さな宝石ですからね。

「ぼくを包む月の光」 第2巻

2006年01月04日(水) 0時35分



泣くよ。
泣いたよ。
素晴らしいよ。

「アニメがお仕事!」第3巻

2006年01月03日(火) 17時29分


 リオハさんから「たいへんな展開になってるよ」
と言われて気になっていた第3巻。
ああ、またまたすごいことに・・・


仕事から逃げ出したニっくんに語りかける
ライバルの言葉が泣かせてくれました。

上を向けよ、 上向きゃ風が吹くんだ、 と。


重い、けれどその重さが読後の力になるような、
そんなマンガです。

「アニメがお仕事」2巻

2005年11月15日(火) 0時09分
今回はきっついなあ、これは成人指定やなあ。
性描写はないけど内容がね、完全に大人向けだなあ・・

誤解しないでね。
「働くことのつらさ」「それでも働くことの意味」
みたいなことがテーマだから、大人向けなのだということです。

一巻はまだ突き抜ける向上心のほとばしりが心地よかったのだけれど、
今回はもうひたすらつらくって。
もちろんイチ乃ちゃんが原画マンの仕事を手伝うところとか
素敵な場面もあるだけれど。
と思って読んでいて、「天才バカボン」に救われました。
少し泣いた。

最近読んだマンガ

2005年09月22日(木) 12時28分



三枝義浩「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?/東京大空襲 リンゴの歌」

ときどき「少年マガジン」に載る実話物シリーズ。
偽善っぽい、とか言うなよ、多少の脚色があったにせよ、
そこには本物の人間の姿がしるされているのだから。

ベトナム戦争から帰っても、心の傷に悩まされてすさんだ生活を送っていた
アレン・ネルソンは、幼なじみの小学教師に頼まれて、
彼女の生徒たちに戦争のことを公演することになった。
そこで子どもの一人が最後にした質問が、彼につきささった。
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」

子どもに嘘はつきたくない。
しかし本当のことを言えば殺人者と恐れられ、軽蔑されるのではないか。
彼は目を閉じてつふぶやいた「・・YES」。

ふがー、その後の展開は涙なしでは読めませんよ。

彼は言う。自分に起きたことは日本の自衛隊員にもおころかもしれない、と。
よーくかみしめよう、忘れないようにしよう。
彼と子どもたちのことを。

*********************




石田敦子「アニメがお仕事」第1巻

痛い、痛いぞ、心よりももっと体に近いほう、
みぞおちあたりがキリキリ痛む。
アニメが好きなこと、絵が好きなことをやめられず、
アニメーターになった双子の姉弟が主人公。
ちなみに双子の出身地は広島県の尾道。
(もちろん2人ともカープファン)
テーマは「職業」と「働くこと」の意味。
そして「夢」を持つことについて。
ああ、心が痛むなあ。

アニメとか絵に興味のない人には、
なんのことかわかんないかもしれない、
興味が持てないかもしれない。
けれど、好きなことで食って行くこと、
責任をもって働くこと、
そのことについては、職業人ならぐっと
胸がつまるような思いを
このマンガには感じるんではないかと思う。

友人リオハさんによれば3巻はもっとすごいんだとか。
しばらくたったら買いましょう。
いっぺんに読んだら胸がつぶれちゃうかも。

黒揚羽

2005年09月09日(金) 1時34分


先月のどっかで、宮野ともちか著
「ゆびさきミルクティー」第5巻読了。

女装が趣味の高校生「由紀」(ヨシノリ)
(女装時の人格は「ユキ」ちゃん)
の、幼なじみのボーイッシュな中学生「ヒダリ」と、
とってもツンデレな眼鏡っ娘の同級生「ミナモ」との間の
三角関係は、今回も大幅な進展はなし。

いつまでもウダウダやってなさい、って感じだが、
今回はまた新たなキャラクターが登場したよ。
絵の得意な同級生「児玉睦」君だ。

児玉君のモチーフはアゲハ蝶。
だけど最近は少しスランプ気味なんだ。
写真が趣味の由紀君は、いきなり
「女の子描けよ」と直球のアドバイス。
モデル調達するから、って自分が女装して協力だ!

で、そのままのせられて描いた児玉君だが、
この絵がものすごい迫力なのだ。
ユキちゃんの背中に大きな大きな蝶の羽根。
なんとも禍々しい美しさなのだ。

こういうのあるからさあ、
なかなかこの漫画から目が離せないんだよなあ。
みんなにはオススメしませんけど、
ちょっとその絵だけは見てほしかったりして。


「長い道」

2005年07月30日(土) 22時22分



こうの史代の新刊「長い道」読了。
54編の小さな、そしてとっても素敵な物語たちだ。
酔っぱらうとなんでも盗ったり、人にあげたりする
父親たちに、突然結婚させられた夫婦の物語。
夫 「荘介」 カイショなし。
妻 「道」  ノーテンキ。
浮気ばかりする荘介どののところへ、
なぜ道ちゃんはやってきたのか。
どうやら彼女の昔の恋人が近くに住んでいるらしい・・

道ちゃんは強い人だなと思う。
にせものの恋、おかしな夫婦生活、とのことだが、
この夫婦の関係がなんとも素敵で心があたたまる。
そして、道ちゃんが思い続ける竹林どのの存在。
その思いに胸がつまって、読みながらなんどか涙があふれてきた。
タイトル「長い道」の意味。
人を思う心の強さと美しさ。
作者はどこかで「これが売れなければ商業誌には未練はないよ」
みたいな発言をされていたが、それは困るな。
これだけのクオリティのものが、全国どこでも手に入ることが
どれだけ素晴らしいか。
同人誌で販売されたら、知らない人が読む機会はぐんと減るだろう
それこそ二人の生活のように、ゆっくりでいいから、
じわじわと売れてほしい本である。

こうの史代サイン会

2005年07月30日(土) 14時36分

本日13時よりジュンク堂福屋広島駅前店で、
また16時より紀伊国屋書店広島店で、
マンガ家「こうの史代」先生のサイン会がある。あった。
また、紀伊国屋書店では原画展も行われているとのこと。
行かなきゃならんだろ!

ジュンク堂でまずは整理券をゲットするために
なにかこうのさんの本を買わなきゃならない、
ということでまったく期待せずに「長い道」購入。
ちなみに定員40名のところ整理券番号は37番、
危ういところでした。
ほっと一安心して児童書コーナーへ。
「ちいさいモモちゃんシリーズ」を読んで時間をつぶす。
(最後まで読んでないのだ)
けれど、やっぱり好きなのは2冊目の「モモちゃんとプー」だな。
南の国の戦争を描いた「クレヨンドドーン」や、
モモちゃんの妹、にアカネちゃんという名前がついた日のこと。
(妊娠中のママさんが階段から落っこちて気絶して・・)
いま読んでも涙が出てしょうがない。
半泣き状態で書店内の喫茶コーナーへ移動し、
B.L.T.サンドのセットを食べながら
買ったばかりの「長い道」を読む。
これはいい!
あらためて紹介したい。

さて時間になるので会場へ移動。
ほぼ定刻に、こうの先生登場。ちなみに青い浴衣姿。
「こんな光栄な日のことは一生忘れません。」
と挨拶され、サイン会が始まった。
サインは名前とあわせて「ハト」「メジロ」「コイ」「ニワトリ」
の中からどれかの図柄を選んで描いてもらえる。
おいらはメジロを選びました。
一人一人けっこうな時間をかけてサインする先生。
これは重労働だよ。

無事にサインをもらい、そのまま見ていようか、と思ったが、
せっかくだから紀伊国屋の原画展も行ってみようと思い立ち、
紙屋町へ移動することにした。

長いので続く。


SWITCH 2月号

2005年07月19日(火) 23時13分


職場からの帰り道にあるコンビニに、
なぜか「SWITCH」の2月号が置いてあった。
そう、あまりの人気にすぐ売り切れたという2月号。
近頃増刷されたとは聞いていたが、
まさかこんなとこにも置いてあるとはね。
特集は「井上雄彦 スラムダンク、あれから10日後−−−」
漫画家・井上雄彦が、神奈川県の廃校の黒板に、スラムダンクの
続きを描いてファンに公開した、その数日間のドキュメントだ。

その内容ももちろんよかったのだけれど、
最も心に響いたのはそれを記録した山本哲也という人の写真だった。
近頃、写真を撮る意欲を失っていた僕に、
ああ、こんな写真を撮りたいな、と思わせる、素晴らしい写真だった。
その場の空気まで写し込むような、
やわらかく暖かい写真。
理想だわ。
こんな写真を撮りたいな。

ところで、この雑誌って、こんなだったっけ?
情報誌から宣伝紙に変わりつつあるような、
そんな気配を感じて、少し違和感を覚えました。
http://www.switch-pub.co.jp/switch/2005/02/
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