WOW

June 04 [Thu], 2015, 0:59




アダム・スミスとデヴィッド・リカード。どちらも古典的経済学の礎を築いた偉人だ。だが、私は断然リカードをおしたい。というのは、静学を動学にした、ということよりも、リカードが科学というものをはっきりと理解していたということに尽きる。リカードは抽象化し、単純化した数学的に美しいモデルを示した。モデルというのはフィクションである。完全な嘘。様々なものを捨象し、エッセンスを取り出して、世界をみようとした。一方、アダム・スミスは重要なことをいくつも発見したが、数学的には美しくなーい!(最大多数の最大幸福なんてダブルオプティマ厶な概念を導入している時点でダメ)その上、科学に関して無自覚だ。この点でリカードがより素晴らしいと私が断言するのであった。

翻って、私が3ヶ月にわたり『WAY OUT WEST』上で連載させてもらったジャズ論。連載中から芳しくない評価を方方からいただいた。私も自分自身ちょっと思ってもいないあさってな方向に論が進み出して、正直、マズイ!と思った。が、3回目で示したビー・バップ論のモデルには納得している。これを載せてくれた藤岡さんにも感謝申し上げたい。なぜ、そないなまでに自己評価が高いのか。というと、果たして、この極東の島国のジャズ・ジャーナリズムでモデルを自覚的に使ってジャズという音楽を詳らかにしようとした者が一人でもいただろうか。私が知っている中では中村とうよう先生がソウル・ミュージック批判をジャズ論の中で展開されたときに少し使われていたように思うが、それはとうよう・スミス。そこへ行くと今月号のWOWの私の記事はたかね・リカード。数学的に美しい。というのは、私のビー・バップ論は数式であらわせるんだもの。


とはいうものの、別にモデルで音楽を語ったから偉いとかすごいわけではもちろんない。ただ、モデルで語られることなく、印象評が蔓延するジャーナリズムってどうよ?ということは言いたい。

ついでにいうと、こういうことを書いているのを言い訳がましいと思われる御仁もおられるだろう。もちろん、言い訳の意が全くないわけではない。が、それ以上に批評対象が音楽や演奏だけにとどまるもというのはいかがなものか。批評や論それ自体を批評することも大切なのではないか、と思う気持ちから書いてみた次第である。それに関しては中山康樹さんが、後藤幸浩さんがなされているのを読んだことがある。後者はおまけに私と同じく、ご自身のアルバート・アイラー論についてなされていた。中山さんは毎度のごとく支離滅裂な(論理的でない上、音楽的にはどうかなあという)本ばかり書かれていたが方法論としては間違っていなかったと私は評価したい。とまれ、ご興味おありの方はどうぞして、このWOW4月号から6月号までの三冊を続けて読んでいただきたい。

石田くん

March 19 [Thu], 2015, 19:28
新潟在住のクラリネット吹き、石田くんが大阪に来るそうです。3月27日(金)にうちでこぢんまり飲み会をしようという話になりましたので、会いたい!っていう方はぜひお立ち寄りください。石田くん、って誰!?っていう方ももちろん歓迎です。お待ちしております。

波止場ジャズフェスティバル 2015

March 03 [Tue], 2015, 1:25
お店でずっと宣伝している、ジャズフェス。今週末に迫ってまいりました。私は変則デキシーランド・ジャズなバンドで出演させてもらいます!神戸は元町の名店、DOOOOOOOOODLIN'主催のイベント、おもろないわけがない。いや、ホンマにおもろいと思うので、お時間余裕のある方はおいでください。余裕がない方は万障繰り合わせて。




3/7(土)於 萬屋宗兵衛
●志水 愛QUINTE(ジャズ)
志水愛.P
広瀬未来.TP
河村英樹.TS
光岡尚紀.B
佐藤英宜.DS
●MOOD MAKER'S(ジャズ)
●DP's(ジャズ)
●McDUFF(ファンク・ソウル・ジャズ)
●ザ テナー父娘(ジャズ)

3/8(日)於 ジェームズ ブルーズランド
●橋本有津子 with ライト兄弟(オルガンジャズ)
橋本有津子.ORG
橋本裕.G
東敏之.DS
●YOPPY'S BRASS BAND(ニューオリンズ ブラス)
●しらきたかね y su combo(ディキシーランド ジャズ)
●ナマズDX(ミシシッピ デルタ ブルーズ)
●ザ テナー父娘とアフターアワーズ(ジャズ)

各バンドの紹介と出演時間はこの度完成したフライヤーをごらんください。

当日券 2500円
前売券 (1日)2200円 (2日通し)4000円 各ドリンク代別途

前売券取り扱い店舗Doodlin'

※各会場にご連絡をされた方は前売料金でご入場いただけます。ただし当日満席が近くなってきますと、前売券を購入された方を優先いたします。ご連絡いただいていてもご入場をお断りする場合がございますのであらかじめご了承願います。前売券のご購入か早めのご入場をおすすめいたします。

「動くヌーオリンズ・ジャズ」連載終了

February 20 [Fri], 2015, 0:45
ベーシストの脇本さんがニュー・ヒロバ画報に連載していた「動くヌーオリンズ・ジャズ」がついに終了。うーん、私も以前、ニューオリンズ・ジャズについての連載をもっていたのだが、ぱちんと打ち切られた。これで全滅か。とにかく、関西でニューオリンズ・ジャズ系ネタはしんどいのよなあ。5年間連載していたものとして、はっきり言うが、孤立無援感が半端ないのだ。もうちょっと応援してくれてもええんやないか?と。この際だから言っておくが、連載中はずっとそう思っていた。興味くらい示せよ、と。そういえば、打ち切られたときに唯一メールをくれたのがワッキーこと、脇本さんだった。そういうことで言えば、私の連載にときどき感想をくだすったのはラスカルズの木村さんと川合さんだった。私がトラで参加していたバンド・メンバーですら見向きもされなかったのに、大ベテランの両御大に声をかけていただきありがたかったのはもちろんのこと、相変わらずのアンテナの高さに驚いたし、嬉しくもあった。私も好きなものに関してはいくつになってもアンテナを伸ばし続けようと思う。

ジャズ喫茶

January 08 [Thu], 2015, 19:58
今日、放出のDear Loardというジャズ喫茶に行ってきた。ほんわかした雰囲気がよく、うちもこんな感じで昼間にジャズ喫茶やりたいなあ、なんて思ったり。モダン・ジャズの超王道のコレクションは少ないし、新作をフォローする余裕もないが、国内盤も合わせればトラッド系のコレクションはなかなかのものになってきた。リクエストに全て答えられるわけじゃないけど、トラッド・ジャズ系に強いジャズ喫茶ならなんとかできそうだ。あとは、もうちょい音質を上げて…ただ、天満は需要ないだろうなあ。というか、うちに磁場がなさすぎるか。ということで、しばらくいつもの通りの営業になりそうっす。



写真はDear Loard近くにあるヨロズ大衆レストラン(?)赤坂で食べたサービス定食。

ちんどん屋さんとニューオリンズ・ジャズ。そして、アイラー。

December 30 [Tue], 2014, 2:17

先日、作家の田中啓文さんとちんどん屋さん、ニューオリンズ・ジャズ、アルバート・アイラーについて話した。アイラーのちょっとした奏法の検証から理屈を積み上げていって、晩年のスタイルを省みたとき、結局、アイラーが目指したのはニューオリンズ・ジャズやそれ以前のブラス・バンド、そして、ちんどん屋さんの世界だったんじゃないのか、というのが結論としてでてきた。もし、間違っていたとしても、そう誤読して音楽性を敷衍していけばオモロイのではないか。という話になった。んで、それをやっているのが大熊ワタルさんのバンドくらいしかないのが残念だねえ、という話にも。というか、テナー・バンジョー弾いている身としては自分自身がアイラー継承できていないのがちょっと悔しかったりする。

それから、昨日はちんどん通信社の年末公演を観劇しに飛田オーエスへ。相変わらず、ホントに素晴らしい。今年の芝居は、演歌師、田浦高志さんの浪曲で後藤又兵衛だった。数年前の白波五人男といい、音楽性の高さが売り(とわたくし勝手に思ってますが)の東西屋がどんどん伝統芸能、大衆芸能の王道路線に重心をおいてきていらっしゃる気がする。もちろん、文楽好きの私としては大歓迎だ。毎年思うが、この公演から学ぶことは多い。10分の1でも自分たちに取り入れられたら、大阪のデキシーランドジャズの現在を取り巻く状況も大きく変わっていただろうなあ、なんて他人事のように思うし、実際けっこう他人事だ。


今年は高校の同級生の宮本さんと観るつもりにしていた。彼女とは2003年だかなんだかに天満の天神さんであった第二回ちんどん博覧会に一緒にいった仲だ。そして、私はちん博でその音楽性と芸能性に魅了されてしまうことになって現在に至る。だから、今年ど一緒できれば感慨深いものになったに違いないのだが、しかし、宮本の馬鹿が昼公演と夜公演を勘違いしてしまい今年は一緒のステージを楽しむことができなかった。写真は終演後、マーガレットで落ち合いあんときああやったねと話しながら見た、宮本さん所蔵、浅草木馬亭で行われた第三回ちん博のパンフレット。その他、ちんどん新聞みたいなもんも持ってきてくれて懐かしい気持ちでいっぱいになった。中沢寅雄さんのインタビューとか載っていて今や貴重な品か!?さすが、三田のトリックスター。



レコード市の戦利品

November 09 [Sun], 2014, 10:39
先日、レコード市に行ってきた。WOWの藤岡さんから「入って奥のフォーエバー・レコードのところにトラッド・ジャズのレコが大量にあったよ!」との情報を得たので、まあ、ちと覗いてみるか、と半信半疑で行ってみればほらこの通り。散財してしまった。んで、帰って来て聴いてみれば、全部アタリ!以前から欲しかったものも仕入れて大満足。なんだかんだ言って10枚くらい買えば1枚くらい外れを引いちゃうことがけっこうありがちな話だ。記憶の限りで言えば全部アタリは初めてじゃないだろうか。

とりあえず、落ち着いて気が向けばここで1枚1枚自慢をしていきたい。




こっちはレコ市の前にミュージック・マンでもとめたジャズ詩大全。
全部で4800円だったのでかなりお得!

WOW次号は

July 14 [Mon], 2014, 18:24
ベーシストの脇本総一郎さんを迎えて、ニューオリンズ・ジャズの面白さを説く!ではなく、トラッド・ジャズを演奏するミュージシャンの視点から現代ジャズを読み解くです。ホストは例によって例のごとし私でして、これも例によって例のごとしでゲストよりもたくさん話しております。そりゃあ、もう1から10まで。んで、ただ今、原稿を執筆中!首をながーくしてお待ちくだされ!

Preservtion hall jazz band

September 23 [Mon], 2013, 10:50
Preservtion hall jazz bandの新譜を購入。全曲オリジナルという意欲作。聴いてみたらヌケはいいけど、ノリがもうDr JOHNなニューオリンズR&Bな感じでぼくが好きな感じではない。dsもハイハット踏んでるし、ピアノは完全にプロフェッサー・ロングヘアーのように転がるようなフレーズだったりする。しかし、そこに迷いがなくて好感がもてる。極端にいれば観光客なファンがイメージしている「ニューオリンズ・ジャズ」を演じるのを全くやめたということなんだろう。その突き放したミュージシャンシップは諸手を挙げて賛成!そして、もちろんCDRには焼かない。というか、そろそろ大阪の自称「ニューオリンズ・ジャズ」好きに蔓延しているCDRトレードが如何にミュージシャンたちの偉業に礼を失しているか気づくべきだろう。

戦前ジャズ あれやこれや

July 27 [Sat], 2013, 13:08
戦前の日本のジャズについてまず言いたいことはノヴェルティ的な価値でもって聴かれている場合が多多あるのだが、ちゃんと聴くと傾聴に値する先人たちの素晴らしい演奏やアレンジがあるといことだ。それははっきり言って現在の日本のスウィング・ジャズを演奏するトップ・クラスのミュージシャンと比べても遜色ないのではないかというくらい。SP盤時代の録音ということで、現在のCD時代の録音とは質感が大きく異なり、聴きづらいだとかどれも同じに聴こえるという気持ちもわからなくもないのだが、そこをもう一歩踏み込んで聴いてみて欲しい。

 最近、ガロート珈琲のマスターと阿部寛さんの尽力でモータウンのジェームス・ジェマーソン並みに角田孝さんというギタリストがスポット・ライトを浴びているが、角田孝だけじゃない!『大大阪ジャズ』に収録されている「木曽節」で聴かれるバンジョーなんて、青木研さんが弾かれているといっても信じる人がいるくらい細かく綺麗なトレモロ奏法だ。ちなみに、このバンジョー奏者は未詳である。それからギタリストで言えば『戦前ジャズコレクション テイチクインスト篇』に収録されているヴィブラフォンのデュオによる「逝く秋」の吉田末男さんのギターの音色、カーター・ファミリー・ピッキング風味の演奏も大変味わい深い。同じアルバムに収録されているバッキ―白片さんのスティール・ギターによる「スウィート・ジョージア・ブラウン」の軽快な演奏なんて現在、同じように演奏できるミュージシャンが何人いるか。と、まあ、こんなマンセーな感じでしばらく書き連ねますのでよかったら読んで下さい。あと興味をもたれたら8月4日のマーガレットでのイベントにも来てネ!

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