今帰仁、読谷、そして夏子

2011年11月27日(日) 23時53分
最近、ブログをサボリがちなので、書くことがたくさんある。

まずは今帰仁(なきじん)でのことから。3日目が雨で中止になったが、楽日は大変な賑わいで立ち見が出た。たくさんの再会もあった。風来荘のご夫婦は楽しいオシドリ夫妻で、1年ぶりなのに何だか旧知の間柄みたいだ。会場でもあるゲストハウス風来荘さんに部屋を一つ提供して頂いたし、滞在者が自炊できる台所もあるし、シャワーもあるしで毎日ノンビリ。風呂に行くというのも、けっこう時間を使うものなのだ。
できた時間で何をやっていたかというと、ひたすら「じゃりんこチエ」を読んでいた。これも風来荘さんの蔵書だったのだが、じつはまだあまり読んでいなかったのだ。1巻に一度は笑い転げるところがあり、ケンカ好きでメチャクチャな父親テツがどんどん好きになってしまった。
今帰仁にいる間に、本部(もとぶ)の手作り市にも出かけ、そこで反原発紙芝居もやり、これも好評なり。ここではわが尊敬する百姓のハルサー片岡さんご夫婦とも再会。奥さんは福島の出身だとのこと。片岡さんは、バラシの晩にも訪ねてきてくれ、ゆっくり話ができた。いろんなことを教えてくれるのだ。

今日は、読谷(よみたん)JAファーマーズでの楽日が終わったところ。土曜と日曜は結構賑わった。とくに今日は、毎日のように家族で見に来てくれたミュージシャン、知花さんのはからいでFMよみたんに再度出演、そこからも来てくれた。読谷は再来週の残波(ざんぱ)岬での公演もあるので、そちらに少しでもまた来てくれたらと思う。初日と2日目は風と寒さがちょっときつかった。今帰仁ではまだ鳴いていたセミがついに鳴き声を聞かなくなった。それでも今夜は、私はTシャツで靴下なしだ。

この間に、次々と場所が決まった。
一つは来週の伊江島(いえじま)。伊江島は本部港からフェリーで30分のところにある。玉城さんという方が協力してくれて、公共の場所をいくつか見せてもらったのだが、宿泊と料金が問題となりアウト。そしたら、玉城さんが「うちでやればいい」ということで、「たま体験ハウス」の敷地内が決定。この方は、民泊と言って修学旅行の生徒たちなどを民家に泊めて体験学習させるということを伊江島ではじめた立派な人なのだ。その人に引き合わせてくれたのは、昨年知り合い、今年も今帰仁でも出店を出してくれた水田さんだ。

それから、先にも書いたが、残波岬。こちらは土曜日にきとね市という市がある。これは吉見さんご夫婦が立ち上げている、アンチ大型店舗の市だが、ナント130店舗ほどが出店する一日だけのバザールだ。雨天中止のリスクもあるのだが、私たちはきとね市をはさんでの4日間を芝居する。きとね市開催日は、2時、3時にツバメ恋唄の1幕、2幕、4時、5時は反原発紙芝居、6時、7時と鏡池物語と祭バージョンで最大限上演する。今日、奥さんがツバメ恋唄に大喜びしてくれた。

次に、12月17日、18日の東村(ひがしそん)の高江(たかえ)、N4テント。どちらも午後1時から。ここは米軍のヘリパッド工事阻止のための座り込み公演となる。地元の行政はすでに受け入れを了解してしまっているが、阻止のために座り込みを続けている人たちがいる。行くとすぐ上を二つのプロペラを回し、米軍ヘリが何台も低空飛行してきた。真上に滞空するとすごい風圧だそうだ。オスプレイというペリ仕様の飛行機(垂直に離陸できる軍用機)が配備されるという情報がある。こいつは不安定で事故も多いのだ。ここでの戦いは、沖縄の人でも知らない人がいるくらい、小さな、先端のような戦いだ。ここに1週間滞在し、座り込みに参加しつつ芝居する。座り込みに来ている人の娯楽と、少しでも高江のことを皆に知ってもらえたらという思い。

その後は、去年もやった金武(きん)町アクティブパークがほぼ決定。ここは、キャンプハンセンのゲートの前の、米軍の若い兵士たちの飲み屋街でもある。公園のヌシのようだった、あの人、この人、元気でいるかなあ。

次に、年末年始の本部、上善寺。ここもまた水田さんの紹介で、お寺の大晦日のカウントダウンのイベントに参加させてもらえることになった。1日だけでは私たちにはもったいないので、その前後、29、30に加え、年明けの1日にも芝居ができることになった。にこやかな若い副住職さんは、太鼓や獅子舞もされるという。せっかくの年末年始ということで、31日と1日は、5年前の作品だが、「新春初夢福袋」を演じることにした。12月はこの稽古もしていく。萌は初のジジイ役だ。萌、はじめての人間の役・・・ジジイとは。

さらに、その次の周、再度那覇の城岳(じょうがく)公園。ここは、今年那覇のにぎわい広場で見てくれた方のお誘いだ。30年前、黒テントがやった公園だという。また、もっと前には映画館やちょっとした遊園地にもなっていて、先日書いた沖縄喜劇の女王、仲田幸子一座がしばらくいたこともあるという。私はここで53歳の誕生日を迎えることになる。この方、神戸にもいたことがあるというが、地元の人で、地元の人たちが集まってくれそうだ。

ほかにも色々とやれそうな場所を紹介してもらいつつある。まだまだ2月中頃までというところだが、ま、なんとかなるさ〜。ホントに人との出会い、つながりがありがたい。

じゃりんこチエで中断していた読書も再会、奥野修司「ナツコ 沖縄密貿易の女王」を読了。糸満で生まれ、37才で亡くなるまで、戦後の沖縄の密貿易の女傑として莫大な取引を仕切った女性のドキュメントだ。その時代のことを「ケーキ(景気)時代」とも言うらしく、物資が足りていない日本、沖縄、そして台湾、香港、米軍を相手に、船をかけめぐらせた。琉球処分以降の「ヤマト世(ユ)」、敗戦後の「アメリカ世」、復帰後の「ヤマト世」と言うように、つねに時の統治者に翻弄され続ける沖縄と言われるが、作者はそのハザマに、大密貿易時代としての「ウチナー世」があったのではないかとしている。沖縄は大昔から貿易で栄えていたのだ。ワクワクしながら読んだ。沖縄では「太刀ぬ下でこそ銭は儲ける(たちぬしちようていどうじのーもうきゆん)」という諺があるそうだ。当時は天気予報もないから、シケに合うかどうかは神のみぞ知るところ。海賊も怖かったというから、命懸けだ。
「今ふり返れば、夏子さんは私たちに夢を与えてくれたと思いますねえ。努力すればそれだけ報われるという夢です。」というインタビューの言葉が出てくる。「努力すればそれだけ報われるという夢」という言葉、なんともいえん。

ところで、今日、橋下たちが大阪を制したようだ。大阪、大丈夫か?

那覇と石川

2011年11月15日(火) 22時53分
ううむ、長いこと更新をサボってしまった。那覇と石川を終えて、本日今帰仁に到着したところ。この間、本番はまだ1度も雨になっていない。

まずは那覇の報告から。那覇では、昨年のお客さんがチラホラと来てくれ、再会。とくに、広場の警備をしている方など、なんだか親戚に再会したようだ。すぐご近所の沖縄芝居の大先生である仲嶺さん御一家と何度も飲んだ。この先生方は広場のすぐ脇にテーブルと椅子を並べて毎晩飲んでいるのだ。そばに小道具とメイクのお店もある。そこでご馳走になりながら、沖縄芝居のDVDも見せてもらった。明るく楽しい雰囲気のものを見せてもらったのだろうか、じつに爽やか。掛け合いの唄が楽しい。浦島太郎の舞踊劇もあったのだが、演出が立体的。この劇を見て、私はラストのジジイになる瞬間が、もともとハッピーエンドなのではないかと直感した。亀を助けたことによって、まるで夢のような楽しい生涯を送り、自分が年を取ったことも忘れていて、はっと気がついたときには幸せな翁になっているという。
萌も近所の子供たちと仲間になって、子供たちも毎回ご観劇。最初、芝居中に走り回ったりしていたが、ちゃんと話したらわかってくれた子供たち。ありがとね。
那覇では、映画も見た。「オバアは喜劇の女王・仲田幸子沖縄芝居に生きる」おもろかった〜!全部のセリフが入ってて口立て。唄とセリフの掛け合い。ずっと三線が鳴ってて急に踊りになったり。今78で現役。スゴイ人がいるもんだ。

そして、こちらも昨年に続き、2度目のうるま市石川ビーチ。ここは仕込みが雨になったが、最近余裕の仕込みのため、午前中は待機し、午後からの作業に。昨年と同じ場所に楽屋を作ったのだが、雨で床下浸水、10センチほどの深さの池の中に楽屋が立っているという状態となる。水をポンプで汲み出したが、劇場に水を入れるにあたって、さらにこの水を劇場に注いだら満タンになった。翌日新聞を見ると、記録的な大雨だった。
時期のためなのか、よく雨が降る。那覇もそうだがうるまもよく雨が降ったが、なぜか本番中は降らず。
お客さんはボチボチ。土曜はナント、本来なら開演が午後3時だったはずが、長いことずっと7時でやってきたために全く気がつかず風呂に行ってしまうという大ポカをやってしまった。以前作り、こちらで配布してもらっていたチラシには土日3時になっていたのに、看板やHPも全て7時にしていた。ある人から教えてもらってはじめて気がついた。結局、土日も7時でやったのだが、3時に来て頂いた人もいて、本当にすみませんでした。
昨年もバラシを手伝ってくれたデールさんというアメリカ人が、今年も搬入とバラシに参加。バラシ後には自宅に招いてくれてピザをご馳走になる。おかげさんで萌は英語の勉強に興味を持ち始めた。
昨年から大変お世話になり、今年もお世話になっている白山さんは、私には去年より元気になっている気がした。対馬丸の芝居とか、演出もしているらしい。来年もよろしくお願いしますと言うと、「えー、来年も沖縄に来るの!」と驚いてた。そりゃ、来ますよ。来なかったら、ずっと沖縄にいるっていうことになるかな。

石川にいる間に、12月第2週の残波岬での公演が決定。これは「きとね市」というイベントにからんだもので、その土曜日は昼間っからバンバン上演する。それから、辺野古のそばで、埋め立てに反対する「満月まつり」というのがあり、そこで反原発紙芝居をやってきた。そこにも、那覇や宜野座や石川で見てくれたお客さんがいたし、高江で会った人もいた。その日も本番があったため、私たちは飛び入り参加だけであまりいれなかったのだが、UAのリハをちょっと聞けた。やっぱりいいなあ、UAの声。
それから、去年今帰仁で会い、今年は読谷や伊江島でのコーディネイトをしてくれている水田さんの手配で、FMよみたんにも出演。1時間がっつり出演もした。読谷はJAの市場。風が強い場所なので、市場の軒下でやることに。こんな場所でやるなんていうのも、珍しくて面白い。

今日も、今帰仁の風来荘に到着するなり、満月まつりで紙芝居を見たご家族が風来荘を下見に来ていた。ということで、ちょっとずつだが、だんだんと人の輪がつながっている沖縄。
3月一杯までいる予定なので、あと13カ所ほど場所を探さなくては!
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