野外劇の魅力(1)

2009年11月07日(土) 23時37分
野外劇の魅力について書こう。

そう思って昨日書き始めたのだが、どうも違うと感じて、取りやめにしてしまった。
はたして、野外劇の魅力なんていうものを、私は本当に知っているんだろうか。ひょっとすると、まだまだ本当の魅力を知らないのではないか。本当の怖さも。

そもそも、大学入学と同時に入ったのが、「劇団 幻視行」というテント劇団だった。テントという劇場に魅せられた。唐十郎の率いる状況劇場の赤テント、曲馬団の仕掛け満載のテント。それから、日本維新派の巨大な劇場、犯罪友の会の船が空飛ぶ劇場・・・それらは普通の劇場ではなく、そこに行くだけでとても魅力的だった。

そもそも「普通の劇場」なんて劇場ではない。足を踏み入れたとたんにワクワクする、そんな気持ちにさせてくれるのが劇場であるはずだ。テントや野外劇場は、そんな思いを満たしてくれた。私が歌舞伎座や宝塚大劇場に行くようになったのは、ほんの最近のことで、そういうところもそれなりにワクワクしたが、日本維新派の小さな日本家屋を劇場に仕立てたものや、ビルの屋上に作られたカラビンカなども、怪しいジャズ喫茶やロック喫茶、ライブハウスなどと同じく、ずっとワクワクする場所だった。そして、ドーム型から中央が吹き抜けになったラフレシアも、そんな劇場になって欲しいとずっと思ってきた。

けれども、それらの劇場は、はたして今私が考えている「野外劇」だろうか? 既成の劇場に満足できず、野外に作られた劇場。野外ということよりも、劇場の魅力だったのではないか?

私が今思っている野外劇は、その場所そのものとどれだけ触れ合えるかが問題だと考えている。今回のように、屋根なし壁なしになって、はじめて野外劇というものを深く感じたのだ。野外劇の魅力と意義は劇場とは別にあるはずだ、と。このような野外劇は、街で行われるなら、「街頭劇」と呼ばれるべきものだ。

そんな野外公演は、今までの楽市楽座でも数回しかない。そんな私が野外劇の魅力を語る資格があるだろうか。

私が語れるかもしれないのは、ありうべき野外劇の魅力についてだけだ。そして、来年からの野外劇による全国巡回公演は、そんな、ありうべき野外劇を求めての旅なのだろうと思う。

もちろん、私の野外劇という言葉は、自分自身だけのためのものであって、ほかの野外劇を野外劇でhないなどと言うつもりは毛頭ない。テント劇や野外劇場こそ、もともと本来の野外劇である。ただし、私が今考えている野外劇の魅力、これから追い求めようとしている野外劇の魅力は、そこではないかもしれない。(つづく)
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