星の王子さま

2006年01月14日(土) 16時50分
サン=テグジュペリ 作     内藤濯 訳
岩波書店    1962年刊

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この本を開くと、最初に出逢うのは印象的な献辞です。
作者の親友…おとなであるレオン・ウェルトに捧げられた、その献辞は、
「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。
 (しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない。)」

という忘れられない一文と共に、「子どもだったころのレオン・ウェルトに」と改められる。

この物語は、哀しみからはじまります。それぞれの孤独の哀しみから。
作者のサンテックス自身でもある、飛行士の「ぼく」は、子どもの頃からひとりぼっちでした。ほんとうにモノのわかる人に、出逢ったことがなかったから。
六年前、飛行機がサハラ砂漠でパンクした時も、「ぼく」はひとりぼっちでした。
その時、砂漠の真ん中で、「ぼく」は不思議な男の子(王子さま)と出逢いました。王子さまもやっぱり、ひとりぼっちで旅をしていました。
王子さまが、旅の途中で出逢ったおとなたちは、みんな何だかおかしな人たちでした。
けれど、地球で、王子さまが「ぼく」と出逢う前に出逢ったキツネは、王子さまに“仲良くなる”ってことを教えてくれました。キツネは、王子さまの“特別なキツネ”になりました。
「かんじんなことは、目に見えない」 この物語でいちばん有名な一文かもしれません。
キツネが教えてくれたことでした。

「みんなは、特急列車に乗りこむけど、今ではもう、何をさがしているのか、わからなくなってる」
「おなじ一つの庭で、バラの花を五千も作ってるけど、……じぶんたちがなにがほしいのか、わからずにいるんだ」「だけど、さがしてるものは、たった一つのバラの花のなかにだって、すこしの水にだって、あるんだがなあ……」


王子さまの“死”を感じさせる哀しい最後に、
けれど、王子さまは“希望”を残していなくなります。
「笑い上戸の星」を…「五億の鈴」を残して…。
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