1/2000シリーズ 自作作品 その44 リシリュー

October 14 [Sun], 2018, 21:45
 こんばんは。ニャンモです。


 今回もフランス海軍からですが、今度は皆さん(特に提督の皆様)なら良くご存じのフランス戦艦、リシリューです。
 勿論1/2000スケールではキットなど発売されておらず、実家から川崎へ引っ越した後、久しぶりに建造した大型フルスクラッチ艦となりました。 ちなみに、今現在はボークス横浜店に展示中でございます。アドミラルヒッパーやドイツの軽空母ヴェーザーなどと並んでおります。


 あまりご存じない方の為に、リシシューという艦を軽く説明致しましょう。


 リシリューはフランス海軍が最後に設計・建造した戦艦で、リシリュー級戦艦のネームシップ。前級であるダンケルク級戦艦の拡大版で、フランスの主力戦艦。

 
  もともとフランス海軍は、第一次大戦前に4連装主砲を3基搭載した戦艦「ノルマンディー」級を設計、建造していましたが、開戦と同時に建造が中止。終戦後に再度建造が開始されるも、ワシントン軍縮によって廃棄されてしまいます。 (なお5番艦ベアルンのみ、フランス初の航空母艦として完成されている。)
 
 そんな中、ドイツ海軍がポケット戦艦「ドイッチュランド」級を完成させ、新たな脅威が出来上がりました。その為、この「ドイッチュランド」級に対抗する(地中海のイタリア対策も含む)べく、

 @4連装主砲を艦首に集中配備し、軽量化を図る、
 A対艦・対空両用砲を副砲に備える、
 B機関のシフト配置と浮揚材の使用、
 C電子機器の積極的搭載、

 という、非常に多くの実験的要素を含む戦艦「ダンケルク」級を建造しました。

 これは非常にコンパクトに纏まった実験的に成功した戦艦として完成し、同じようなコンセプトでありながら「鈍足」「使い勝手が悪い」と言われたネルソン級とよく比較されていました。


 リシリュー級はそのダンケルク級で培った技術的要素をフルに活用した、フランスの完成形とも言えます。


 主砲は艦首に2基集中配備された38cm4連装主砲。これは純粋に4連装という訳ではなく、連装砲を横に二つ並べる形で、既存技術の応用系である。そして艦尾には15.2cm3連装副砲が3基配備されている。後部艦橋は煙突と一体式になり、非常にフランスらしい美しく、そして特徴的なスタイルをした戦艦として完成した。

 ただ一つ残念だったのは、起工する時期が遅かった事。1番艦リシリュー、2番艦ジャン・バールは両方とも未完成の状態でドイツがフランスに侵攻。僚艦と共にアフリカへ逃げ、フランス降伏後はヴィシーフランスの所属艦艇として連合軍(おもに英国)との戦闘を幾度と繰りひろげ、1942年にアフリカのフランス軍が連合国として加入すると、ニューヨークの造船所で2隻とも完成まで工事が行われます。

 これ以降本艦が対艦戦闘を行うことは無く(羽黒とやりあう可能性もあったのだが)、その後は1968年に解体されることとなった。

 
 元々奇抜な容姿に少し惹かれていた自分ではありましたが、遂に艦これにもリシリューが艦娘として登場したので、「砲雷撃戦よーい」で模型展示する為に、建造を決定した次第でありました。


 と言っても、リシリューの1/2000キットなんぞ発売されておらず、フルスクラッチは不可避。

 いつも通り築層式で船体の造形を開始。当時はまだ元気に使えていたダイソー製リューターで艦首を絞ったり、甲板のシーアを再現したりと、いつも通りに作業を進めていました。



 
 そんな矢先、自分より一足先にリシリューを1/2000でスクラッチされていた方がいらっしゃったので、どうせなら後発で作るなら、何か差別化を図れる様な仕様にしようと考えました。

 そこで考え付いたのは、私としてはお得意の「主砲旋回ギミック」の採用。

 これはいつもやっているお馴染みの方法で作製したため、特徴的な形状の再現には時間が掛かりましたが、ギミック自体は非常に簡単に追加することが出来ました。





  そして1/2000での「対空機銃の再現」です。 



 今まで作ってきた中で、単装高角砲などは金剛(竣工時)や霧島(竣工時)などで作った経験があったので、それをもう二回り小さくてみようと考えた訳です。構成部品としては、防楯・銃身・支柱の3つ。これを1mm前後の大きさで組み立てるという、指先が不器用な自分としては究極に近い挑戦となりました。

  しかもこれを導入するとなると、その数は1つや2つではありません。ぱっと計算しても数十基を組み立てる必要が出てきます。考えたのは良かったものの、実際にやるとなると、心の底から「メンドクサイ」という感情が湧いてきます。

 ただでさえ主砲や上部構造物をスクラッチで作っていた事もあり、日に日にその感情は強くなっていきました。

 でも、挑戦してみると言う事はとても重要です。あれこれやってみて、その結果今の技術では不可能だと言う事が判れば、作れなかったという事実を元に、あきらめる事が出来るのです。万が一機銃が無くたって、もっと別の所をデティールアップすればいいのです。

   

 そして、その挑戦の結果・・・・・


  








 出来ちゃいました。(失笑)



 ええ。結局やりましたよ。ハリネズミですよ。

 この建造で一番時間が掛かったのは、この機銃の量産でした。





 見えづらいけど、結構いい感じじゃねぇですかいww


 どうせなら余ったプラ版で・・・・・煙突にメッシュ入れたれ!!






  などと、途中若干ヤケクソになりながら、

     機銃を量産し、
       煙突にメッシュを入れ、
            対空砲を設置して・・・・・



      最終的に完成した姿がコチラでございます。


建造台の上、右前方から

同じく、左後方より

工事中のオッシュと並んで

後部機銃部分はこんな感じに・・・・



 ・・・・・・・ヤッテ・・・・・・ヤッタゼ・・・・・・(バタッ



 完成後、「砲雷撃戦よーい」に展示させた所、ご覧になられた皆様より「変態」の異名を、有り難く頂くことになりました。いいんです!!1/2000スケールモデラーは数と量で勝負するのがセオリー(?)なのに、あえて1/700と同じデティールアップに挑もうとするなんて、そりゃ変態ですわなぁ・・・・・・。(遠い目


 事実、ご覧いただいた方からは「見えない」と同時に、「凄いね」というお言葉も頂いておりましたので、まぁ個人的な承認欲求は満たされたな・・・・と。



 先ほども申し上げた通り、現在このリシリューはボークス横浜店にて展示中でございます。横浜への輸送時に一部機銃が取れてしまってはおりますが、それでも艦首に並ぶ機銃は結構迫力があって良い。是非お近くへ寄られた際には、足を運んでいただき、この変態の作品をご覧いただければ幸いでございます。


最後まで自分語りとは、エゴの強い男よ・・・・(憐




  次回は・・・・・・まだ未定です。ネタはあるのでご心配なくw

  ではまた ノシ
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皆様こんにちは。こちらでは、1/2000サイズという小さな軍艦模型を作っている、私「ニャンモ」の作品をメインにご紹介しております。時々、政治の話や思ったことなどもお伝えしていますが、メインは軍艦模型です。どうぞよろしくお願いします。
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