「暴走!原発をどうする」記録編その1188 原子力規制委員会は西日本の原発の再稼動を推進してきたが、今回ついに、東日本の、しかも東京電力の、しかも事故を起こした福島第一と同じ新潟・柏崎刈羽原発6、7号機の『沸騰水型の原発』を新基準適合と初判断。原子力規制委員会としても念願の本丸へ。だが、新潟県知事も国民も裁判所の視線も厳しくなるばかり・・・。 福島県産米の全袋全量検査の行方は?  

December 28 [Thu], 2017, 9:35
福島県飯舘村・・・除染しても消せぬ汚染の現実・2017の夏


素敵な学び舎も、いまや・・・廃校の墓標

積まれた汚染物質
 

 
原子力規制委員会は二十七日午前の定例会合で、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)が原発の新規制基準に「適合」しているとした審査書案を正式決定した。福島第一原発事故を起こした東電の原発としても、福島第一と同じ沸騰水型の原発としても初の新基準適合となったが新潟県などが同意する見通しはなく、再稼働できる状況にない。
この日の会合では、十月五日から一カ月間実施した審査書案への意見募集(パブリックコメント)に寄せられた八百七十件の意見を受けて、更田(ふけた)豊志委員長と委員四人が修正する必要の有無を議論した。その結果、若干の字句修正をし、規制委の正式な審査書とすることで一致した。
審査書は、海抜十五メートルの防潮堤の整備や、重大事故時に原子炉格納容器内の蒸気を抜くフィルター付きベント(排気)設備を設置するなどの対策により、福島のような事故は防げるとした。寄せられた意見には、事故当事者である東電に、原発を運転する資格がないとする意見が多かった。しかし規制委は、東電経営陣が「福島事故の収束をやり遂げ、柏崎刈羽を安全第一で運営する」と口頭や文書で約束したことや、経済産業相から「(東電が約束を守るよう)適切に監督・指導」すると回答を得たことを理由に、「資格あり」の判断を変えなかった
ただし、再稼働に必要な新潟県や柏崎市、刈羽村の同意が得られる見通しは当面ない。特に新潟県は、福島第一事故の原因究明や、柏崎刈羽で事故が起きた場合の住民避難や健康影響に関する独自の検証委員会をつくり、検証を進めている。米山隆一知事は「検証にはあと二、三年かかる」と明言し、それまで再稼働について議論しない方針。
東電は、県と立地自治体だけでなく、三十キロ圏にある全九市町村の理解が再稼働に必要だと表明している。だが、本紙の取材にどの自治体も、県の検証を見守る考えだと回答した。
<柏崎刈羽原発> 新潟県柏崎市と刈羽村にまたがって立地する。福島第一原発と同じ沸騰水型軽水炉。計7基あり、総出力821万2000キロワットは世界最大規模で、東京電力は6、7号機の再稼働を経営再建の柱とする。原子力規制委員会は当初、2基の審査を後に続く沸騰水型のモデルケースとするため優先的に実施。2016〜17年に地盤の液状化で防潮堤が損傷する恐れなどの問題が発覚し審査は一時停滞したが、その後ほぼ終了。原発事故を起こした東電に事業者としての適格性を認めるかが焦点となった。
◆東電は責任果たし終えず 原発を動かす資格に疑問
<解説> 原発再稼働には、新規制基準への適合と地元同意という二枚の切符が必要だ。原子力規制委員会が、うち一枚を東京電力に与えた。
電力業界に言いなりの「とりこ」と指摘されたかつての審査に比べれば、規制委の審査は確かに厳しくなった。ただし、規制委自らが認める通り、新基準は必要最低限の対策を求めたにすぎない。審査は「新基準を守れば、事故は一定程度以上には拡大しない」ことを前提にしているが、その通りになる保証はない
柏崎刈羽原発が他の原発と根本的に異なるのは、運営するのが、重大事故を抱える東電という点だ。
福島第一の事故収束は途中で、周辺地域の汚染は広域に残り、住民の苦悩が続いている。いまだ責任を果たし終わっていない事業者に、原発を動かす資格があるのか

いくら日本最大の電力会社とはいえ、二つの事故に同時対応できる要員はおらず、損害賠償への備えもほとんどない。規制委は東電の資金力も審査したが、新基準をクリアするための工事費を用意できるかチェックしたにすぎない。
柏崎刈羽が立地する新潟県は、福島事故の検証が終わらない限り再稼働の議論をしないと明言している。あと数年は、もう一枚の切符はそろいそうもない。そんな中で、なぜ規制委が柏崎刈羽の審査を優先して進めたのか理解に苦しむ。(東京新聞)

●原子力規制委員会は27日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)が新規制基準を満たすと認める審査書を正式決定し、安全対策の基本方針を許可した。事故を起こした福島第一原発と同じ沸騰水型の原発では初めてで、東電でも初となる。新基準への適合が認められた原発は7原発14基となった。ただ、新潟県の米山隆一知事は、県独自の事故検証などを終える3〜4年後まで地元同意の判断をしない方針を示している。
柏崎刈羽原発、新基準適合を了承 規制委、異論出ず
審査では、原発事故を起こした東電が再び原発を運転する「適格性」があるかが最大の焦点になった。規制委は7月、東電の経営陣を呼んで安全に対する姿勢を聴き、東電は8月、「福島第一原発の廃炉をやり遂げる覚悟。経済性を優先して安全性をおろそかにしない」などとした文書を提出した。規制委はこの安全姿勢を、原発の運転手順などを定める保安規定の審査で確認するとし、10月に審査書案をまとめた。
この日の定例会では、審査書案に対して寄せられた一般からの904件の意見が公表された。「東電の企業体質は改善されていない」「一片の文書だけでお墨付きを与えるのか」「精神論が並べられているだけで具体的計画が見えない」といった疑問や意見が数百件あったという。規制委は審査で東電の技術的能力を確認したほか、今後も保安規定の審査を通じて適格性を担保していくとして、審査書を正式決定した。
今後の焦点は、適格性や安全姿勢といった抽象的な考え方を、保安規定にどう盛り込むのかや、審査でどう見極めるのかに移る。規制委は再稼働後も、検査を通じてチェックし、問題があれば運転停止などのペナルティーを科す方針だが、実際にどう運用するのかといった実効性も課題だ。(朝日)

●東京電力福島第1原発事故後、全量全袋を対象に続けてきた福島県産米の放射性物質濃度検査を巡り、県は2018年度以降の新たな方向性を17年度内に示す方針だ。国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超えたコメは15年産からは全くなく、負担感など現行検査のマイナス面を指摘する声が高まる。見直しを求める生産現場を取材した。
白河市の山あいに広がる入方(いりかた)集落。農家27戸が参加する農事組合法人「入方ファーム」は10月上旬、コメ取引をまとめた。東京都の販売業者と直接取引する原発事故後初のケースだ。
契約した12トンを出荷できたのは11月中旬。代表理事の有賀良雄さん(68)は「想定より1カ月近く遅れた」と説明する。
出荷用の1トン入りの計12袋から玄米を1キロずつ抜き取り、市役所に送った。他の業者とも重なり、検査終了まで時間を要した。
それ以外にも農協出荷や自家消費用など計650袋(1袋30キロ)を3日間かけて地元の検査場に運び、1袋ずつ検査した。
新米シーズンの出荷遅れは店頭への影響が大きい。有賀さんは「東京の業者には理解してもらえたが迷惑を掛けた。納入時期が不安定になれば商機を逃しかねない」と懸念を示す。
<7割が知らず>
県は本年度、検査に関する意見聴取を実施。県内の生産者(325個人・法人)の52%が「負担感がある」と答え、「労力」「時間」「運搬コスト」などを具体例に挙げた。一方、首都圏などの消費者2070人のうち「検査自体を知らない」との回答は約7割を占めた
入方ファームは農作業の共同化、稲の育苗ハウスでのトマト栽培といった効率化に取り組む。担い手不足で工夫を凝らす現場に検査の負担は決して軽くない。
有賀さんは取引の過程で東京の業者から「全量を調べていると知らなかった。そんなに福島のコメは恐ろしいの?」と聞かれた。
流通や消費現場に残る誤解に、有賀さんは「検査体制を周知してこなかったのが一番の問題。検査がなければ早く出荷でき、取引の幅も広がる」と語る。(河北新報)

経産省前のテント小屋は強制撤去されたが・・・テント小屋は民衆が原子力ムラに抗し立ち上がった民主主義の聖地。撤去した彼らは、それが目障りでもあったのだろう

あのゲートの向こう側には浪江住民21000人が住んでいた
 
(第9279回)
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