「暴走!原発をどうする」記録編その1087 頻発する地震の意味は?   28日夜、茨城県北部で起きた最大震度6弱の地震。   東芝の前途に暗雲!?不正会計問題からの再出発の東芝に、浮き彫りになっている原発事業の経営リスク。原発関連で新たに数千億円の減損計上の可能性の指摘も。電力会社だけでなく東芝、日立などの原発メーカーも、そして政府もまだ原発に拘っているが、いい加減ドイツを見習うべし。   

December 28 [Wed], 2016, 4:05


今年は地震が多かった印象がありますが、気象庁によりますと、今年震度5弱以上を記録した地震は福島沖や熊本・鳥取など32回(12月28日18時現在)。震度3以上を記録した回数では、平成で歴代3位の多さなんです。この多さは何を物語るのでしょうか。
4月、強力な破壊力を持つ震度7の地震が立て続けに起こった熊本県。地震を起こしたのは日奈久断層と布田川断層と呼ばれる2本の活断層。さらにMBSのカメラが捉えたのは…
「今回の地震で約2.5メートル下に道路が陥没したところです」(太田尚志記者リポート)
阿蘇山近くでは2メートルを超える地割れも見つかり、「未知の活断層」が動いた可能性も指摘されています。
10月には鳥取県中部で震度6弱の地震が発生。
「道路を見ますと、大きいところで段差が20センチほどあります」(三澤肇解説委員)
一連の地震は南北約10キロに集中していて、こちらも未知の活断層が動いた可能性があります。
京大防災研の西村准教授は、2つの内陸地震は南海地震の前兆だと指摘します。
「次の南海地震が今後数十年で起きるとすると、内陸の地震活動が増えていく。その一つが今回地震(鳥取地震)だったり、今年4月の熊本地震であったり
」(京都大学防災研 西村卓也准教授)
西村准教授はGPSの観測データから、一枚のプレートと思われていた西日本が複数のブロックに分断されていると指摘。海側の大きなプレートが陸側にもぐりこむ力が内陸に伝播し、ひずみが集中するブロックの境界で地震が発生したとみています。
南海地震の震源にあたる紀伊半島沖約130キロの海域。名古屋大学の田所敬一准教授は南海トラフを挟む形で深さ3500メートルの海底に観測機器を設置し、地殻の動きを1センチの精度で監視しています。そして調査で、従来の東海、東南海、南海地震の3つの震源域に加え、その南側の新たなエリアが震源になる可能性を発見したのです。
「ここの観測点、南海トラフに非常に近い場所、西北西に年間4センチくらい動いてくるのがわかってきた。この紀伊半島沖でプレート境界の近くが歪みをためているというのがわかったのは初めて」(名古屋大学 田所敬一准教授)
最悪の場合、M9になることもある南海トラフ巨大地震は、桁外れの破壊力をもち、津波も巨大化する可能性があります。高知県・黒潮町。こちらの海岸では、高さ34メートルという巨大な津波が予想
されています。
来たるべき、「南海トラフ巨大地震」。新たな震源域を含め地震が連動して発生すれば、その被害ははかり知れません。(毎日放送)

28日夜、茨城県北部で起きた最大震度6弱の非常に強い地震について、気象庁は東日本大震災の余震と見られ、今後1週間ほどは最大震度6弱程度の余震が起きる可能性があるとして注意を呼びかけています。(TBS)

今年6月に就任した綱川智社長のもとで不正会計問題からの再出発に動き出した東芝が、巨額の減損危機に直面している。
浮き彫りになったのは、同社が抱える測りがたい原発事業の経営リスクだ。昨年度の2600億円に続き、東芝には今年度も原発関連で数千億円規模の減損計上の可能性がでている。一部の市場関係者からは、ぜい弱な財務状況のまま原発を経営再建の柱に据えた同社の誤算を指摘する声が聞かれる。

<リスク高い海外原発事業>
今年6月、報道各社の取材に対し、綱川社長は、2030年までに45基とする原発の受注目標について「達成可能」と強気の姿勢を崩さなかった。それを後押しするように、同月の米印首脳会談で、東芝の米原発子会社ウエスチングハウスがインドで6基を建設することで合意したが、東芝は同6基も45基の計画に含めている。
インドは従来、原発事故の際の賠償責任をメーカーに負わせる国内法が存在、原子炉メーカー側が進出を敬遠してきた市場だ。同国は、原発事故の賠償責任を事業者に集中させることを可能にする条約に今年批准。メーカーの負担が払しょくされる方向に動き出したとされる一方で、リスクの見極めが依然として必要との見方も根強い。
東芝が今回、巨額の減損リスクが生じる可能性の舞台となったのが、インドの約5倍の原子炉数を抱える世界最大の原発大国、米国だ

WHが手掛ける米国での原子炉4基の建設工事で、「プロジェクト完成の見積もりコストが当初想定を上回る可能性が出てきた」と東芝側は説明。同社の畠沢守・執行役常務は、「原発は多種多様な設備や部品、様々な役務が非常に大きなボリュームで存在し、建設の見積もりは膨大な作業を要する」などと説明しつつも、コスト管理の見積もりの甘さは隠しようもなかった
個人投資家向け情報サービス、ロンジンのアナリスト、和泉美治氏は、東芝の説明について「原発はコスト管理が難しい事業であると改めて示した」とロイターの取材で指摘した。

<原発は「安定収益」事業か>
綱川社長は今年7月のIR説明会で、原発を含むエネルギー事業について「成長をけん引するメモリー事業の業績変動リスクを補完するための安定収益基盤という位置づけ」などと説明した。
東芝本体が手掛ける沸騰水型原発は、日本国内の需要で成長してきた事業だ。原価に一定の利潤を上乗せして電気料金でコストを確実に回収できる仕組みが長年続いたため、電力会社には機器代金や建設費を値切るような動機が働かず、東芝など納入者側にとって国内で旨味のある商売を続けることができた
ところが、6年近く前に発生した東京電力福島第1原発事故を契機に、日本では原発の新規建設が望み薄となった。東芝など日本メーカーにとって、生き残りの活路は海外市場だが、電力自由化が進んだ欧米先進国には、東芝が依存してきた日本国内の「温室的」な事業環境は存在しない
メーカー自らが建設費の資金調達スキームを手掛けざるを得ない欧米の「ベンダー・ファイナンス」と呼ばれる仕組みについても、日本の国内原子炉メーカーの経験は乏しく、海外プロジェクトが進まない要因になっている。
今月、日英政府間で合意した原発の建設協力。日立製作所と東芝が英国で進める建設プロジェクトが対象事業に選ばれたものの、国際協力銀行や日本政策投資銀行からの投融資を導入することになった。民間ベースで進められず、政府系金融に依存せざるを得ない日本の原発ビジネスの弱点が鮮明になった

<半導体事業とのリスク分散は困難>
綱川社長は27日の会見で、今後の原発事業の位置づけについて、「将来、必要に応じて位置付けを見直すこともあり得る」との考えを示したが、分社化については「具体的なことは考えていない」とも語り、抜本的な対応策にまで検討が及んでいない様子をうかがわせた。
原子力と並んで東芝が経営戦略の柱に据える半導体事業は、主力のフラッシュメモリーが好調で、デバイス部門の業績上方修正が確実視されている。ただ、韓国サムスン電子などとの激しい競争をしており、技術的な難易度も増していることから今後の設備投資は拡大基調だ。
半導体部門を率いる成毛康雄副社長は今月、ロイターのインタビューで、16─18年度の3年間で8600億円としているフラッシュメモリーへの設備投資計画が、19年度以降の3年間で1兆円程度に増える可能性を示唆している。
メモリー事業の業績変動リスクを補うはずの原発事業で巨額の損失の可能性が表面化し、それが債務超過につながる恐れも明確に否定できない。そうした現状では、稼ぎ頭のメモリー事業の投資計画に影響が及ぶ懸念も少なからずある。
和泉アナリストは、「日立と三菱重工業は原子力は成長事業としてではなく、特別な継続事業に位置付けている。両社はまだ(東芝に比べ)バランスシートがまともなので、それでもやっていける。東芝は半導体を独立させるか、原子力事業を別の形で(外に)出すことを真剣に考えるべきではないか」と述べている。 (ロイター)

テント小屋は強制撤去されたが・・・テント小屋は民衆が原子力ムラに抗し立ち上がった民主主義の聖地。撤去した彼らは、それが目障りでもあったのだろう

あのゲートの向こう側には浪江住民21000人が住んでいた

(第8073回)
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