世相探訪その396 東日本大震災で発生した津波で、児童・教員らが多数死亡した事件で、最高裁は高台に児童らを避難させる義務を怠っただけでなく、『事前対策の不備』についても過失を認定したのは注目すべきこと。津波対策の必要性は原発について電力会社が認識していたことが明らかになっているが、東電トップの刑事責任を問う高裁の場では、どう判断するかも注目される。 

October 15 [Tue], 2019, 8:18





大川小訴訟 「津波対策に過失」確定 最高裁、市と県の上告棄却
東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小の児童二十三人の遺族が市と県に損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第一小法廷(山口厚裁判長)は、市と県の上告を退ける決定をした。
震災時の避難誘導の過失に加え、震災前の津波対策についても学校側の過失を認め、遺族側が勝訴した二審仙台高裁判決が確定した。仙台高裁は、市と県に対し、約十四億三千万円を遺族側に支払うよう命じていた。
決定は十日付で、裁判官五人全員一致の意見。
高いレベルの防災体制を求めた仙台高裁の判断が確定したことで、全国の教育現場の防災計画にも大きな影響を与えそうだ。
一審の仙台地裁判決は、教職員らは津波の約七分前、市の広報車が学校近くで津波襲来の可能性や高台避難を訴えていたのに、高台に児童らを避難させる義務を怠ったと認定。一方で、事前対策に問題はなかったとした。
二審の仙台高裁は昨年四月、さらに踏み込んで事前対策の不備についても過失を認定し、賠償額も約一千万円増額した。
高裁は判決で、校長らは児童の安全を確保する上で「地域住民よりはるかに高いレベルの知識と経験が求められる」と指摘。大川小は市の津波ハザードマップの予想浸水区域外だったが、高裁は「広大な流域面積を有する北上川の近くにあり、津波の襲来は十分に予見できた」と認定した。
その上で、校長らは二〇一〇年四月に改定した危機管理マニュアルに、具体的な津波からの避難場所として学校の裏山を指定し、避難方法などを決める必要があったのに怠ったと判断。それにより児童らが津波に巻き込まれたと結論づけた。市教委も「マニュアルの是正を指導する義務を怠った」と指摘した。
高裁判決によると、大川小の児童らは一一年三月十一日の地震発生後、校庭で五十分近く待機。教職員の誘導で、堤防付近の小高い場所に避難を始めた直後に津波が押し寄せ、児童百八人のうち七十四人が犠牲になった。
<大川小> 海岸から約4キロ離れた宮城県石巻市釜谷地区にあり、東日本大震災時、約200メートル離れた北上川を津波がさかのぼって押し寄せた。児童108人のうち70人が死亡、4人が行方不明となり、教職員10人が死亡した。2018年3月に閉校し、4月に二俣小と統合。旧校舎は震災遺構として保存される。(東京新聞)

大川小訴訟 最高裁、石巻市と宮城県の上告棄却 児童遺族の勝訴確定
東日本大震災の津波で死亡・行方不明になった石巻市大川小の児童23人の19遺族が市と宮城県に約23億円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷が市と県の上告を退ける決定をしたことが11日、分かった。
遺族側代理人が明らかにした。
学校の事前防災の不備を認め、市と県に約14億3610万円の賠償を命じた昨年4月の仙台高裁判決が確定する
市と県は昨年7月に提出した上告理由書と上告受理申立理由書で、津波被害の予見可能性を改めて否定し、ハザードマップで予見可能性を判断した過去の津波訴訟との乖離(かいり)を指摘。高裁が危機管理マニュアルに津波避難場所として記すべきだったと認定した学校から約700メートル離れた「バットの森」についても、避難経路として現実的ではなく不適当などと主張していた。
2016年10月の仙台地裁判決は市と県に計約14億2660万円の賠償を命じた。
告遺族と、市と県の双方が控訴。高裁判決は、大川小の危機管理マニュアルの不備を指摘した上で、市教委は同校のマニュアル内容の確認、指導を怠ったとして組織的な過失があったと判断した
震災による津波で、同校では児童74人と教職員10人が死亡・行方不明になった。(河北新報)

●国土交通省は15日、台風19号の大雨により、同日午前5時までに、長野や宮城など7県の47河川66カ所で堤防の決壊を確認したと発表した。13日夕方時点で把握されていた6県の21河川24カ所から大きく増えた。
新たに決壊が確認されたのは魚野川(新潟県)や里川(茨城県)など。浸水や交通規制によって国や自治体の現地調査が遅れたという。14日の降雨による新たな決壊は確認されていない。
水が堤防を超えて浸水した河川も、国管理で22河川、都道府県管理で194河川に増えた。土石流やがけ崩れなどの土砂災害は、同省が14日午後6時までに確認しただけで、19都県の計140カ所になった。確認された被害の多くは埼玉、静岡、岩手、新潟の各県で発生している。(朝日)


素敵な学び舎も汚染し、いまや・・・廃校の墓標

積まれた汚染物質
 
それが・・・いまや誰もいない街になった。


(第11056回)
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