世相探訪その386 原発事故を巡り東電トップらの刑事責任を問う裁判で、東京地裁は東電経営陣の津波対策を怠った責任認めず無罪とした。この事件では東京地検は起訴自体を認めず、弁護士を検察官役に裁判が行われていたが、本来の検察官も、裁判官もいわば同じ穴のムジナ、忖度の塊。辺野古問題等と同様、こうした判決は当然予想されていた。司法の正常化のためには政治の正常化がまず必要なことを改めて強く教えた。 

September 20 [Fri], 2019, 4:57





東電旧経営陣3人無罪 福島事故 東京地裁判決
東京電力福島第一原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電の勝俣恒久元会長(79)ら旧経営陣三被告の判決で、東京地裁(永渕健一裁判長)は十九日、三人に無罪を言い渡した。
求刑はいずれも禁錮五年だった。未曽有の被害をもたらした原発事故で、経営トップらの刑事責任は認められなかった。
ほかに強制起訴されたのは、原発の安全対策の実質的な責任者だった武藤栄元副社長(69)と、その直属の上司だった武黒一郎元副社長(73)。三人は「大津波は予見できなかった」と無罪を主張していた
公判の争点は、海抜一〇メートルの原発敷地を超える高さの津波を予見し、対策を取ることで事故を防げたか
東電の地震・津波対策の担当者らは、原発事故が起きる三年前の二〇〇八年三月、国の地震予測「長期評価」に基づく試算値として、原発を襲う可能性がある津波の高さが「最大一五・七メートル」という情報を得ていた。
担当者らは六月、武藤元副社長に試算結果を報告したが、武藤元副社長は翌月、担当者らに長期評価の信頼性を外部機関に検討してもらうよう指示。防潮堤建設などの津波対策は取られなかった

検察官役の指定弁護士はこれまで、武藤元副社長の対応について「大津波の襲来は十分予見できたのに、原発の運転停止リスクや多大な出費を避けるため、対策を先送りした」と指摘。武黒元副社長についても、〇九年四〜五月に試算結果を聞いていたのに「何ら防護措置を取らなかった」と批判した。
勝俣元会長に対しては、〇九年二月の会議で大津波の可能性を知った時点で「担当者に対策を検討させ、対策の完了まで原発の運転を停止する義務があった」と指摘。「三人は何ら対処することなく漫然と原発の運転を継続し、事故を引き起こした」としていた。
一方、三人の弁護側は「長期評価には具体的な根拠がない」として試算の信用性を否定。「想定外の津波で、対策を取っていても事故は防げなかった」と過失を否定していた
起訴状によると、三人は一一年三月、大津波を予見できたのに対策を怠り、原発事故で避難を余儀なくされた双葉病院(福島県大熊町)の入院患者ら四十四人を死亡させたなどとされる。
<東京電力旧経営陣の刑事裁判> 2011年3月の東京電力福島第一原発事故を巡り、東電の勝俣恒久元会長、武黒一郎元副社長、武藤栄元副社長が業務上過失致死傷罪に問われた刑事裁判。福島県民らの告訴・告発を東京地検は不起訴としたが、検察審査会は2度にわたり「起訴すべきだ」と議決。検察官役の指定弁護士が16年2月、強制起訴した。17年6月に始まった公判は今年3月の結審まで37回開かれ、東電社員や津波の専門家ら計21人の証人尋問や被告人質問があった。(東京新聞)

東電旧経営陣3人に無罪判決 東京地裁、福島第1原発事故の刑事責任初判断
東京電力福島第1原発事故を巡り、業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電の元会長勝俣恒久(79)、ともに元副社長の武黒一郎(73)、武藤栄(69)の3被告に対し、東京地裁(永渕健一裁判長)は19日、無罪(求刑禁錮5年)とする判決を言い渡した。
第1原発事故の刑事責任に関する司法判断は初めて。
最大の争点は、高さ10メートルの原発敷地を越える津波襲来を予測できたかどうか。東電は2008年3月、原発を最大15・7メートルの津波が襲うとする試算を把握しており、試算の根拠となった国の地震予測の信頼性が焦点となった。津波襲来を予測できたとした場合、事故を防ぐ余地があったかどうかも争われた
検察側は「3人は試算の重大性を認識し、深刻な事故の発生を予測できた。防潮堤の設置や運転停止などの措置により、深刻な事故は防げた」と主張。弁護側は「地震予測には十分な信頼性がなく、大津波は予測できなかった。仮に試算に基づいて対策をしていても事故は防げなかった」と3人の無罪を求めていた
起訴状によると、3人は東電役員として第1原発の運転や安全保全業務に従事。原発を襲う津波を予測できたのに対策をせず、事故で福島県大熊町の双葉病院患者らに長時間の避難を余儀なくさせ、44人を死亡させたなどとしている。東日本大震災では最大15・5メートルの津波が原発を襲った。
東京地検は3人を2度にわたり不起訴処分としたが、検察審査会はその都度「起訴すべきだ」と議決。地裁から選任された検察官役の指定弁護士が16年2月に起訴し、今年3月の結審まで37回の公判が開かれた
難者らが提起した各地の民事訴訟では「大津波は予測でき、事故は防げた」とし、東電の過失を認める判決が相次いでいた。(河北新報)


素敵な学び舎も汚染し、いまや・・・廃校の墓標

積まれた汚染物質
 
それが・・・いまや誰もいない街になった。


(第11004回)
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