世界で『資本論』の売り上げ急増
2009.10.20 [Tue] 14:06

マルクスの『資本論』が、
「2008年中にドイツの出版社1社で数千部を売り上げたが、
それ以前は年100冊だった」。


今年春に発売された
アメリカ外交専門誌『フォーリン・ポリシー』5・6月号に、
「まったく現代的なマルクス」と題した論文が紹介され、
こんなふうに紹介されています。

「経済危機は、カール・マルクスにたいする関心の復活をもたらした。
『資本論』の世界中での売り上げは急上昇している
(2008年中にドイツの出版社1社で数千部を売り上げたが、
それ以前は年100冊だった)。
危機の程度は広がりと酷さの点で非常に広範であり、
その結果、グローバル資本主義は――そして、その高貴な聖職者たちも――
イデオロギー的な混乱に陥っている」


※全文はこちら
ForeignPolicy2009.5-6月号:Thoroughly Modern Marx

日本でも、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍されていた
ジャーナリストの池上彰さんが、
今年6月に「高校生からわかる『資本論』」を出版されるなど、
世間でいわれる「マルクスブーム」は、まだまだ続いているようです。

資本主義を徹底的に分析した「マルクスの眼」を
わかりやすくお話しいただける
不破哲三さんの公開セミナーに乞うご期待です
 

民主主義の先駆者マルクス
2009.10.17 [Sat] 01:35

ども、チョコビです。

「マルクスは生きている?アンケート」を集め中です。
そのなかで感じた感想をちょっと紹介すると…

「マルクスは普通選挙権を提唱してたんだよ」

これに驚く人が多い!ですね。

旧ソ連社会などを思い浮かべてか
「社会主義=一党独裁、暴力革命」
というイメージが強いようです。

資本主義は「自由と民主主義」のイメージだけど、
社会主義は「言論弾圧、独裁、自由がなくなる」というのが
大方のイメージなんだなと。



戦前の日本のように、
マルクスやエンゲルスが生きた時代も
民主主義が「危険思想」とされた時代でした。

そういう時代の中で、
1848年のドイツ革命の際にも
男女の普通選挙権、
普通選挙権で選ばれた国会が国の最高機関となる民主共和制
を提唱。

その70年後に、マルクス・エンゲルスの主張は
ドイツのワイマール憲法に書き込まれました。

社会主義とは資本主義で育った
自由と民主主義を全面的に開花させるものだ!!

という二人。

日本共産党も、戦前の天皇絶対主義の時代に
命がけで国民主権を主張していました。

また旧ソ連社会でレーニンの死後、
マルクスやエンゲルスの立場を投げ捨てた国づくりを

「社会主義・共産主義とは縁もゆかりもない国」

だと考えているんですが、

みんなが思う共産党や社会主義のイメージと
マルクスや日本共産党の言動には、
ものすごいギャップがありますね
 

街頭労働相談とマルクス
2009.10.12 [Mon] 08:24

早稲田大学のヒロです。

私がボランティアをした「街頭労働相談」(7日、民青同盟東京都委員会主催)の様子が、
一昨日の「しんぶん赤旗」に紹介されていました

この日は、台風の影響で雨が降っていたのですが、
20代から60代の方々が次々と相談に来られました。

私が担当したMさん(68歳男性)は、7年ほど前に職を失ってから、
暫くは友人の家を転々としたらしいのですが、
最近はどこも景気が悪く、ここ2ヶ月ほど路上生活。

「区役所に行ったり、生活保護を受けるのは気が引けるが、
住むところもないし、仕事もない。体も痛いから何とかして欲しい」


と相談され、翌日、一緒に生活保護の申請に行きました。

福祉事務所の窓口では、職員の方が
「しんどかったでしょう、もっと早く来て良かったのに」と
優しい言葉もかけてくださり、Mさんが涙ぐむ場面もありました。
運良く施設に空きがあって入れることになり、
生活保護も受けられることになりました。

  

私は、これまでにも、この「街頭労働相談ボランティア」で、
様々な人々にふれてきました。

その中で感じたのは、裕福であるはずの日本で、
想像以上に貧困に喘いでいる人々が多いということです


派遣切りで職を失い路頭に迷う人、
何年も路上生活を続け体が悲鳴を上げている人・・・

株式で年間何億も稼ぐ資産家や大企業経営者がいる一方、
その犠牲となって明日の我が身さえも分からない方が溢れています。

そして、その様な人々は、仕事をしたくても職が見つからないか、
体が悪くて働けない人がほとんどです。

それなのに、自己責任という考えを押し付けられ、
生活保護を受けることに必要以上に引け目を感じたり、
自分が悪いのだと責めたりしているのです

私は、自分がいかに社会の実情を知らなかったかを思い知らされるとともに、
何とかしてこの状況を変えていきたいと感じました。


私は、このような方々の助けに少しでもなれればと
労働相談ボランティアをやっていますが、やはり限界があります。

根本的に解決するには社会を変えていくことが必要です

現代は、マルクスの生きた階級社会に近いものとなっていると思います。
労働者などの社会的弱者が簡単に切り捨てられ、生活を奪われていく。

このような現代において、
弱者の権利を守り、平等な社会を築くためには、
マルクスを学ぶことが必要なのではないでしょうか。