「漢数字・四」

June 30 [Sun], 2019, 0:26
私は、45年前にあぶり出し曲詰「一」「二」「三」を作図したが、次の「四」は全く作れなかった、当時は作図例も知らなかった。
「漢数字・四」の作例はたぶん今も少ない。
「駒数」と「図形の拡がり」から中型曲詰にならざるを得なく、密集度も高く難度が高いと思う。
そして盤面の文字は、「漢数字」の情報が無いと読むのが難しいデザインだと思う。
第929番は前例3作を参考にして改良したデザインの積もりだが、まだ読みずらい。
「漢数字・四」は矩形(四角)を含むが、その部分の駒は、不動駒が生じやすい。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第8番」「四」
74銀・同桂・75金・55玉・56歩・同玉・46飛・同玉・35銀・55玉・56歩・同玉・45銀・同玉・46歩・55玉・56歩・同玉・34馬・同香・54飛成・同金・67金・同玉・59桂・56玉・47馬・55玉・67桂 まで29手詰

詰上り図


田中至作「過雁組曲・第78番」「四」
75飛・同香・86と・77玉・76と・同玉・77歩・同玉・86銀・76玉・78竜・同と・77歩・同と・85銀・同桂・86金・66玉・65金・同金・同と・56玉・66金・46玉・36金・同玉・27銀・同桂成・25馬・46玉・35銀・同と。55馬 まで33手詰

詰上り図

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「象戯童翫集(野口版)・第4番」「四」
35と(A)・同歩・34と・55玉・47桂・同馬・53飛成・同銀・66金・同銀・65金・同玉・74竜・55玉・65竜・同玉・74角・55玉・56と(B)・同馬・44銀(C)・同銀・54金 まで23手詰
(A)53飛成・同銀は1・3・5手目でも可能で、手順前後がある。
(B)56とと、44銀または54金の手順前後あり。
(C)44銀と、54金の手順前後あり。
完全作扱いとは思うが、手順前後が重なりキズと呼ぶには抵抗感もある。
「四」とは読みがたい。

詰上り図

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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第45番」・仮名文字「ナ」
56竜・同玉・68桂・55玉・45竜(A)・同と・65金・同と・56歩・同と右(あ)・65金 まで11手詰
(A)65金・同と・45竜の手順前後あり
(あ)同と左で変化同手数だが、形崩れは無い。

詰上り図

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第929番は「漢数字・四」、小駒図式で37銀まで逆算したが香歩だけではそこから先は無理だった、それで大駒を加えた。
収束(あ)で43玉に、33歩成を残す序盤の手順になる。
36角は36金・同玉・56飛・同と・37金の余詰筋を消す。
76桂は66歩と77桂の手順前後を同銀不成・66歩・同銀成と受ける時の、76金の空間を消す配置。

第935番は、「漢数字」、小駒図式で持駒金4枚が狙いだが、収束は弱い。
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第935番詰図の舞・「漢数字」:31手詰


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2019/06/06 の作意(スクロール)

第929番:詰図の舞・「漢数字・四」
26と・同香・25と寄・46玉・56飛・同と・37銀・55玉・77馬・同金・65金・同玉・57桂・同と・66歩・同桂・77桂・同銀成(非限定)・64金・同玉・74と・55玉・54金・同玉・63銀不成・55玉(あ)・54金・65玉・64金・55玉・54銀成 まで31手
詰上り図



「象戯童翫集第9番」他

June 24 [Mon], 2019, 0:53
清水孝晏編・酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)」(1976)は、「酒井桂史王玉編」をガリ版で刊行した「酒井桂史作品集(上)」(1951)「酒井桂史作品集(下)」(1955)に、未完成メモを加えて野口益雄氏が復刊した。
多数の中長編の構想作を含み有名作も多いが、仮名文字のあぶり出し曲詰が27題含まれ、丸山正為作「将棋イロハ字図」の最初と同じ昭和初期の将棋月報誌時代の曲詰だ。
なお「酒井桂史作品集(野口版)」には初形象形曲詰は、未完成メモに19手詰(不完全)1作と、第83番の49手詰の左右対称象形がある、後者は長編趣向作だ(完全かは微妙)。

変化長手数や変化同手数や非限定はどちらもあるが、時代背景も絡みそれを含めて鑑賞する作品と思う。
ただし、収束形やデザインの希少性を考える時は扱いは悩ましい。

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「象戯童翫集(野口版)・第9番」を紹介するが疑問局だ。
88銀・同玉・89金・77玉(あ)・78金・同玉・58竜・77玉・78竜・66玉・67銀・55玉(い)・54と・同金・58竜・同馬(う)・45角成・同金・47桂打・同銀・同桂・同馬・66銀打 まで23手詰
(あ)77玉は67竜・同桂成・同角成で詰むので、誤作意だろう。
従って、89同玉・59竜・88玉・89竜・77玉・78竜・66玉で作意に合流する、手数同じ。
(い)同桂成は、同竜・55玉・54と・同金・56竜・44玉・54飛・同馬・34角成・同玉・54竜・44合・24金・35玉・25金まで27手3駒余りで、4手変化長。
(う)44玉は(い)と同じ手順で2手長駒余り。
詰上りが「九」からは崩れるが初形99玉からは難しかったか?。
(あ)は誤作意??、(い)の4手変化長3駒余りは江戸時代は許容範囲だったか?。
作意の解釈が悩ましい疑問局だ。

詰上り図

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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第43番」・仮名文字「ツ」
58馬・同玉・67銀・同玉・57飛・66玉・77竜・55玉・56飛・45玉・35金・56玉・68桂・55玉・57竜 まで15手詰

詰上り図


酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第44番」・仮名文字「ネ」
33角成・同金・同竜・同香・56桂・54玉(あ)・66桂・同竜(い)・53金・55玉・73角成・同歩・44銀 まで13手詰
(あ)55玉で、65金・同竜・73角成・54玉・53と・同玉・65桂以下25手駒余りの変化長手数。58銀を除くと55玉は15手駒余りになる。
(い)55玉・65金・同竜・73角成・同歩・44銀で、変化同手数で文字崩れ。
58銀を無くして、変化同手数と2手長駒余り変化長手数有りの完全作か?。

詰上り図


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第927番・第928番は、盤面のと歩図式。

第933番は、不成がある手筋作。
第934番は、小駒図式の、盤面と歩図式。
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第933番続不成の舞:23手詰


第934番と歩の舞:15手詰


作意は、 2019/07/18 へ(スクロール)
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2019/05/31 の作意(スクロール)

第927番:と歩の舞:
23歩成・21玉・12角・11玉・22と・同玉・13歩成・11玉・21角成・同玉・23香・32玉・22香成 まで13手

第928番:と歩の舞:
32角・同玉・33金・21玉・31と・12玉・21角・11玉・23桂・同歩・22金・同玉・32角成・12玉・21馬 まで15手

「濁音片仮名・ビ」「半濁音片仮名・ペ」

June 18 [Tue], 2019, 0:41
「半濁音片仮名・ペ」は元の「片仮名・へ」が難しいので濁音又は半濁音の文字の方が作り易いと思う。
「濁音片仮名・ビ」は逆に、元の「片仮名・ヒ」が普通なので、濁音又は半濁音の方が面倒だと思う。
(森田銀杏氏の「イロハ48字詰比較」での詰上駒数は
丸山正為>10.4、門脇芳雄>10.1、田中至>9.9、伊藤路歩>10.1であり、「へ」は約5駒で「べ」は約7駒、「ペ」は約9駒で濁音記号がある程に平均駒数に近い、そして経験的に平均駒数が作り易いと感じる。
「ヒ」はデザインが多く単独でも10駒は可能で、濁音記号なしが作り易い。)

岡田敏作「解いて楽しいあぶりだし詰将棋・第97番」:「トビ」
42と・同玉・52歩成・32玉・42と・同玉・53桂成・同玉・64銀成(非限定)・同玉・75金・同玉・65金・76玉・86金・77玉・21香成・22桂合・同馬・同金・69桂・同と・78歩・同玉・45角成・77玉・97馬 まで27手
俳句詰の組局の1つで2文字だ、それぞれの文字が中央から外れるので趣は変わる。
2文字を作る動機付けのアイデアが良いと思う。

詰上り図


丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版)・第123番」:「ペ」
63桂不成・同飛・52銀成・同銀・41角成・同銀・同香成・同玉・42銀・32玉・44桂・43玉(あ)・33歩成(A)・44玉・54金・同玉・36馬・同金・45銀 まで19手
(あ)23玉で変化長手数。
(A)33銀成以下、44玉・54金・同玉・36馬・同金・45銀・53玉・55竜・62玉・63金・同玉・53飛以下、余詰
「将棋イロハ字図」は濁音・半濁音記号の有無でもデザインが同じ事が特徴だ。
表の象形のデザインも同じだ、どちらも大きな動機付けだろう。

詰上り図


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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第42番」・仮名文字「ソ」
83金・64玉・63桂成・同玉・53歩成・同玉・54角成・同玉(あ)・45角成・同玉・44金・55玉・66竜 まで13手詰
(あ)62玉で変化長手数(15手駒余らず)。

詰上り図

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第925番は、あぶり出し曲詰「濁音仮名文字」。
第926番は、あぶり出し曲詰「半濁音仮名文字」。

第931番・第932番は、濁音系の仮名文字あぶり出し曲詰だ。

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第931番詰図の舞「半濁音仮名文字」:23手詰


第932番詰図の舞「濁音仮名文字」:17手詰


作意は、 2019/07/12 へ(スクロール)
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2019/05/25 の作意(スクロール)

第925番:詰図の舞「濁音仮名文字:ビ」:
44銀不成・同歩・46金・同玉・37金・55玉・45飛・同歩・54金・同玉・53桂成・55玉・22馬・44香合・同馬・同玉・43銀成・55玉・56香・同玉・47金・55玉・67桂・同と・54成桂・同玉・98馬・55玉・65馬 まで29手詰
詰上り図


第926番:詰図の舞「濁音仮名文字:ペ」:
27竜・35玉・36竜・44玉・54銀成・同玉・66桂・同飛・43銀・55玉・64角成・同飛・46竜 まで13手
詰上り図


「白雁組曲」及び、「駒欠けと駒追加」

June 12 [Wed], 2019, 0:09
あぶり出し曲詰「市松」が多数作られていると錯覚するのは、田中至作「白雁組曲(上巻)」「白雁組曲(下巻)」の影響だろう、全駒使用のあぶり出し曲詰「市松」を各50題収録して合計100作という作品集だ。

特定の条件作を多数題作ると「意味は何か」と問う人がいると書かれている、多数題全部で表す世界があると言う意味の事が書かれている(と解釈している)。

「市松図形」の特殊性で、大型曲詰の一部を切り出すと小型曲詰のデザインの参考にはなる、だが手順構成は異なる面は多い。
そして「駒欠けと駒追加」と感じるデザインを見る。

二上達也作「将棋魔法陣・第79番」(有名な、不成81番だ)
74飛・82玉・83歩・同玉・94金・92玉・72飛成・91玉・92竜・同玉・74角不成・82玉・83金・71玉・61香成・同玉・52角不成・51玉・41角成・61玉・52歩成・71玉・62と・同玉・63歩・71玉・72歩・61玉・52と(A) まで29手
(A)52馬もある。
「原図は小型市松だったが余詰修正で乱れた」と作者のコメントがある。

詰上り図


田中至「白雁組曲(上巻)・第25番」
92と・同玉・93香・同玉・85桂・同と・94香・同金・同角成・同玉・85と・同玉・75と・同歩・86歩・74玉・84金・63玉・53と・同玉・51飛成・同と・64金・52玉・53香・43玉・34と・同玉・24と・45玉・36角・同と・同と・同玉・26飛・同歩・37銀・45玉・46歩・56玉・67と・同香成・68桂・同成香・66金・57玉・48金 まで51手
単独で初見するとダイヤからの2駒欠けと思うかもしれないが、意図したデザインだ。
「白雁組曲」ではダイヤから1駒欠けと2駒欠けと3駒欠けがシリーズで並んでいる。

詰上り図


「市松図形」から、「駒の欠け」と「駒の追加」がある様に見えるデザインの印象はどうかと考える。
意図した場合も含めて、不都合があったと勘違いされる可能性は強い。
駒欠けの場合は飾り駒との兼ね合いが生じるが、駒追加の場合は??そのままになるしか無いのだろう。

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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第41番」・仮名文字「レ」
42銀成(非限定)・同玉・43角成・同竜・同銀成・同玉・33飛打・44玉・56桂・55玉(あ)・45飛・同玉・46歩・55玉・35飛成 まで15手詰
(あ)同とで変化長手数。

詰上り図

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第924番は、あぶり出し曲詰「市松図形6X6」だが正方形ではない、小駒のみの逆算が出来なかった。
第930番は、小型と中型の中間の「市松図形」あぶり出し曲詰だ。

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第930番詰図の舞「市松図形」:27手詰


作意は、 2019/07/06 へ(スクロール)
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2019/05/19 の作意(スクロール)

第924番:詰図の舞「市松図形」:
23歩成・同玉・24銀・34玉・35香・45玉・44角成・同銀・46歩・55玉・66金・同と・67桂・65玉・75金・54玉・64金打・53玉・55桂・同銀・33香成・44玉・35金 まで23手詰
詰上り図

漢数字「六」

June 06 [Thu], 2019, 0:19
6月最初に「駒の舞」本館の定期更新しました。
5月1問目は、矢倉囲い崩れだが逆算しても良くならない。
2問目は、先手飛不成のある対称図形のあぶり出し曲詰で、収束形セットからの逆算だ。1桁の素材を図形の詰め上がりに出来れば、色々な手筋が原理的は可能な筈だ。

漢数字「六」は盤中央の小型あぶり出し曲詰として、丁度作りやすい駒数と駒配置だと思う。
文字デザインとしては駒数10枚が普通だが、一番下の2駒を省いた8駒のデザインも「六」として成り立つ。
いずれも5駒横に並んだ中央に玉を置いた詰め上がりが自然だ。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第10番」
75金引・55玉・46金・同と・47桂・同と・37馬・同と・65金・同玉・69飛・55玉・65飛・同玉・74竜・同銀・76金・54玉・55歩・同玉・66金・54玉・46桂・同銀・44金 まで25手
趣向詰で使われる邪魔駒消去手法を使っている。

詰上り図

田中至「過雁組曲・第80番」
57香・66玉・46飛・57玉・47飛・66玉・75銀打・55玉・46金・44玉・35金・55玉・33角成・44歩合・同馬・同成桂・56歩・同玉・78馬・同金・67銀・55玉・45飛・同成桂・47桂 まで25手

詰上り図


「象戯童翫集・第6番」
77銀・56玉・65銀左引・55玉・45金・同と・66銀・同玉・69飛・68歩合・同飛・同馬・67歩・同馬・75銀・55玉・47桂 まで17手
漢数字シリーズでの数少ない(2作)完全度の高い作と思うが、77成桂は持駒に出来そうだ。

詰上り図

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酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第40番」・仮名文字「タ」
46金左・同成銀・24角・同馬・同銀・34玉・33桂成・44玉・35角・55玉・46金・同竜・64銀打 まで13手詰

詰上り図

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第923番は、バランスの良い小駒図式のあぶり出し曲詰「六」。
第929番は、中型のあぶり出し曲詰だ。

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第929番詰図の舞「漢数字」-13:31手詰


作意は、 2019/06/30 へ(スクロール)
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2019/05/13 の作意(スクロール)

第923番:詰図の舞「漢数字」:「六」
44金・同歩・34銀右・55玉・44銀・同玉・35金・55玉・65と・同玉・66銀・同と・75金・55玉・56歩・同玉・45銀・同と・47銀・55玉・67桂・同と・65金打 まで23手詰
詰上り図


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