文字以外の曲詰組局と「八卦詰」

February 24 [Sun], 2019, 0:33
桑原君仲作「将棋極妙」の第1番から8番までは、八卦模様の連作だ。
横に5駒並んだ形と、5駒の中央が無い形のどちらかが縦に3本並ぶ。
それぞれ2通りで、合計8通りとなる。

桑原君仲作「将棋極妙:第1番」
33角成・同歩・35角成・54玉・53桂成・同香・45銀・同成銀・同馬・同玉・35金・54玉・45銀・65玉・63竜・同香・76銀・64玉・65歩・同金・同銀・同玉・75金 まで23手

詰上り図


桑原君仲作「将棋極妙:第6番」
73角成・同歩・55金・同銀・75と・54玉・65銀・45玉・67角・同成桂・35金 まで11」手

詰上り図


文字以外の曲詰組局の1例だが、8種類・8局で全部ときりが良い。
図形組曲はアイデアと実作のバランスが難しいのか、多くはない。
「八卦詰」は1セット全てのアイデアが光る、反面では似た形故に手順の類似性が避けにくいと感じる。
曲詰を含めた条件のシリーズには、いつも付いて回る事であり、個人の好き嫌いが分かれる理由にもなる。

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第899番は「駒の舞」本館1月の33手詰と同じ素材から派生したミニ趣向作だ。
二段捨て合の片側の34歩中合は曲詰には入れにくかった。
49角が無いと、16歩のタイミングが限定されない。

第904番と第905番は類似形状作だ。
ただし持駒と盤面配置の双方が違うので、当然ながら手順も変わり、姉妹作とは呼べないとは思う。

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第904番と歩の舞:9手詰


第905番と歩の舞:9手詰


作意は、 2019/03/20 へ(スクロール)
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2019/01/31 の作意(スクロール)

第899番:35手詰
14と・同玉・24と寄・15玉・14と・同玉・54飛・34歩合(あ)・同飛・24歩合・同飛・15玉・16歩・同馬・14飛・同玉・74飛・34歩合・同飛・24歩合・同飛・15玉・14飛・同玉・15歩・同玉・24銀・14玉・15歩・同馬・23銀不成・13玉・14歩・同馬・22銀不成 まで35手
(あ)24歩合は同と・15玉・14と・25玉・36銀まで


献上図式の、曲詰と無仕掛図

February 18 [Mon], 2019, 0:22
門脇芳雄氏は「江戸時代の有力詰将棋作家は、曲詰と無仕掛図を1局ずつ作っている」と述べている。(曲詰を多く作った5人以外)
大塚敏男著「古図式の諸手筋一覧表」から該当作品集を選び出してみた。

「駒競」>無仕掛・29>曲詰・なし
「勇略」>無仕掛・なし>曲詰・91(象形)
「養真」>無仕掛・1・95>曲詰・92(象形)
「手段草」>無仕掛・10>曲詰・52(象形)
「勇士鑑」>無仕掛・48>曲詰・65(象形)
「無双」>無仕掛・12>曲詰・30(あぶり出し)
「図攻」>無仕掛・98(裸玉)>曲詰・88(象形)・94(あぶり出し)
「舞玉」>無仕掛・30>曲詰・20(あぶり出し)

有力作家とは「献上図式作者」の事だろう。

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濁音カナ文字の作図例は多くは知らない。
岡田敏作「詰の花束・第486問」:「ト・ビ」の2文字詰
42と・同玉・52歩成・32玉・42と・同玉・53桂成・同玉・64銀成・同玉・75金・同玉・65金・76玉・86金・77玉・21香成・22桂合・同馬・同金・69桂・同と・78歩・同玉・45角成・77玉・67馬 まで27手

詰上り図

カナの2文字詰の片方が濁音で、コンパクトなデザインだ。
このようなデザインを想定して作りたい。

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「濁音」20字作図を全て狙うのかどうか、ザ行・ダ行は元々難しい文字が多く、ましてや濁音はどうか?・・・・・。
第903番は「半濁音」であり、「丸記号」をどうするかが試行錯誤だ。

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第903番詰図の舞「文字詰」:27手詰


作意は、 2019/03/14 へ(スクロール)
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2019/01/25 の作意(スクロール)

第898番:詰図の舞「文字詰」:「ブ」17手詰
58金・同玉・67銀・47玉・49竜・36玉・38竜・46玉・47歩・45玉・46歩・同玉・55銀・同玉・35竜・同歩・56金 まで17手

詰上り図


「飛び石詰」

February 12 [Tue], 2019, 0:30
江戸時代の3大曲詰作家は「秘曲集」の添田宗太夫と、「妙案」の久留島喜内と、「極妙」「玉図」の桑原君仲とされる。
それに次ぐのが、「攻格」の徳川家治:象形・5作+あぶり出し・1作と、「童翫集」のあぶり出し12作だ。
「童翫集」は序文内容から「大小詰物」があると言われた事もあったが見つかっていない筈だ(暦の知識がないと判らない)。

「将棋攻格:第20番」:あぶり出し「大」
92金・同竜・同歩成・同玉・94飛(A)・81玉・82歩成・同玉・93飛成・81玉・72歩成・同玉・73桂成・61玉・62歩成・同銀・同成桂・同玉・63銀・53玉・54銀成・同玉・55銀・同玉・53竜・54金合(あ)・44馬・同歩・64銀 まで29手
詰パラ発行「古図式全書」の手順だが、(A)93飛・81玉・82歩成・同玉・72歩成・同玉・73桂成でも詰む、(あ)非限定。

詰上り図

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ウエブサイト「詰将棋一番星」では「全作品リスト>飛び石詰」が紹介されている。
「すべての駒が互いに接していない作品」を対象にしている。

詰パラ2013年2月「新ケ江幸弘作:31手」
64銀不成・同玉・63と・同玉・53歩成・74玉・73桂成・同歩・65金・同玉・85飛・75香合・77桂・55玉・75飛・同と・56香・同玉・47金・55玉・46角・同竜・同金・同玉・36飛・55玉・56飛・同玉・57金・55玉・37角 まで31手

詰上り図


第897番は「5X5で9駒配置」の盤中央の「飛び石詰」だ、33銀と73銀の不動は不満だ。

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「幾何学図形」でも対称性は色々だが、1軸対称形でも図形名称があれば「対称形」とは通常は呼ばないようだ。
第902番は、左右対称の「幾何学図形」であり、逆**形と呼ぶのだろう。

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第902番詰図の舞「幾何学図形」:25手詰


作意は、 2019/03/08 へ(スクロール)
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2019/01/19 の作意(スクロール)

第897番:詰図の舞「分散形の図形」:21手詰
55飛・同玉・46銀・同玉・37金・45玉・35金・54玉・53金・55玉・46金・同玉・47銀・同玉・77飛・同と・48金・56玉・57金・55玉・37角 まで21手

詰上り図


「大小詰物」2

February 06 [Wed], 2019, 0:56
「大小詰物」は直感的でないし、現代的には作りたく成らないテーマと感じる。
私が「詰パラ誌」を読み始めた時(50年前)に須賀源蔵氏の「将棋妙案で、大小詰物発見」の論文が掲載された事を憶えている。
「将棋妙案:第5番」:初形の大小詰物
22桂成・同玉・23角成・同金・同銀成・同銀・14桂・13玉・12角成・同玉・22金・13玉・23金・同玉・24歩・12玉・23銀・13玉・22銀不成・12玉・23歩成・同玉・33と・12玉・11銀成・13玉・12成銀・同玉・22桂成・13玉・23と まで31手


他に大小詰物としては、有名な天野宗歩作がある。
初形が象形で、かつ同時に暗示型の大小詰物にもなっていると言う。
だが有名な不詰作とされている。


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第896番の収束の元は「門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第3番」だ。
62金・同玉・63桂成・同と・53銀成・同と・56桂・63歩合・同香成・同玉・54角成(A)・同玉・64角成・同と・55歩・同と・66桂・同と・55歩・同玉・44竜・56玉・46竜 まで23手
(A)作者自認の手順前後成立。

詰上り図

詰め上がりが55玉だと収束に43桂成が成立する。

第896番は55玉型なので、余詰防止の為に1−5筋方面に逆算し、その収束は変化(あ)の為の配置の57桂が65桂と跳ねる所から元ネタと別れる。

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第900番は「漢数字」あぶり出しだが、第896番と似た事情の元ネタがある。

第901番は、公式的な詰め上がり手順の「漢数字」あぶり出し。

**−−−−−−−−−**
第900番「漢数字」−5:19手詰


第901番「漢数字」−6:13手詰

作意は、 2019/03/02 へ(スクロール)
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2019/01/13 の作意(スクロール)

第896番:「漢数字」−4:「一」21手詰
34金・同玉・35金・23玉・32桂成・同玉・41角成・同玉・21飛成・52玉・32竜・53玉・65桂打・同と直(あ)・同桂・同と・54歩・同玉・43竜・55玉・45竜 まで21手
(あ)同と左は45桂・54玉・52竜まで
詰上り図

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