河村古仙作のあぶり出し市松

July 18 [Thu], 2019, 0:28
詰パラ2019/07号の看寿賞選考で、石本作陣形図式=金無双が候補だった。
囲い以外の駒が非常に少ないが好手順が続くという、陣形図式の好作だ。
重量級が揃う長編部門では目立たなかったが、中編の長さならばどの様な評価なのかが気になる(長い手順も特徴なのだが・・・)。
陣形図式は美濃囲系がぼつぼつ発表されている、金銀のバランスが良いのだろう。
矢倉や穴熊は、駒取・ばらしが必要な事が多く、似た詰まし方になりやすい。
金無双はそのままでも簡単に詰めろになる陣形であるが、詰まし易い事が好作になるかは別問題だ。

江戸時代の小型のあぶり出し曲詰は「秘曲集」「極妙」以外は少ない。
幕末の河村古仙作「将棋貫珠・第40番」は隅1/4の市松だ。
小型あぶり出し市松としては、今でも中央のダイヤ等以外は少ないと思う。

河村古仙作「将棋貫珠・第40番」・「市松」
75金・同と・64金・同桂・83馬・同玉・73金・92玉・84桂・81玉・93桂不成・71玉・53馬・同飛・62香成(A) まで15手詰
(A)62金と72金と72桂成もあるが字崩れ。どれも自然な手で、気になる。

詰上り図

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第48番」・仮名文字「ウ」
56竜・同玉・46飛・55玉・44銀不成・46玉・64角成・同香・47金・45玉・34銀・54玉・53と まで13手詰

詰上り図

酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第49番」・仮名文字「ヰ」
62桂成・同玉・63桂成・同玉・74銀(A)・64玉(あ)・66香・同角・65歩・55玉・64銀・45玉・46銀 まで13手詰
(あ)72玉で73銀成以下19手詰の変化長手数。
(A)66香の手順前後が成立し、こちらは変化も割り切れている。
誤作意かも知れない、76飛を香にすると66香以下に限定出来る。

詰上り図

---------------------------------
第933番は銀の不成で、第934番は小駒と歩図式。

第939番は「落城の舞」で「矢倉崩れ」だ、後半手順は流れた。
*****************
第939番落城の舞・39手詰


−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/06/24 の作意(スクロール)

第933番:続不成の舞・
22銀・同玉・33銀不成・同玉・42角成・22玉・31銀不成・13玉・22銀不成・同玉・32金・13玉・24金・同歩・31馬・23玉・22馬 まで17手

第934番:と歩の舞・
33銀・34玉・44金・23玉・25香・24歩合・同香・13玉・22銀不成・24玉・25歩・23玉(あ)・33金・14玉・15と まで15手
(あ)14玉は変化同手数。


「仮名文字・パ」「仮名文字・ジ」

July 12 [Fri], 2019, 0:42
曲詰「仮名文字・ハ」自体も難しい文字だが、「パ」では加わった半濁音記号をプラスにするのが難しく、やはり作り難い。
第931番の様に半濁音記号に近い位置に玉を配置したデザインで、漸く可能性が拡がると思う。
半濁音記号部分に玉を配置する方法は見慣れてはいないが、それも1案だろう。

「シ」「ソ」系統の仮名文字は濁音になっても依然として難しい。

「将棋イロハ字図」の「パ」「ジ」は共に、記号部で成功していない様に感じる。
私は、濁音・半濁音仮名文字のあぶり出し曲詰は、「将棋イロハ字図」以外ほとんど見かけていない。

丸山正為作「将棋イロハ字図・第120番」・「パ」
33桂成・同玉(あ)・42銀不成・同玉(い)・51角成・同玉・52桂成・同玉・63歩成・同玉・54角・53玉・63金・54玉・64金・55玉・44銀・同玉・35竜 まで19手詰
(あ)13玉で不詰。
(い)22玉で、21銀成・同玉・31銀成・22玉・32成銀・13玉・24金・同歩・同銀・同玉・51角成・13玉・14歩以下21手変化長駒余らず。自信がない変化だが早い変化順が見つからない。
頭4手削ると、半濁音記号の意味付けが不明になる。

詰上り図


丸山正為作「将棋イロハ字図・第141番」・「ジ」
52桂成・同玉・42歩成・62玉・52と・同玉・42成桂(A)・62玉・52成桂・同玉・85馬・同と・63銀(B)・53玉・31角成・44玉・34飛(C)・45玉・41飛成 まで19手詰
(A)85馬の手順前後成立。
(B)53銀以下、同玉・31角成・42歩合・51飛成も詰み。
(C)53馬以下45玉・41飛成・36玉・33飛で詰み。
41飛成以下35玉・53馬・36玉・33飛でも詰み。
この収束は攻方が強すぎて成立しない様に思う。

詰上り図

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第47番」・仮名文字「ム」
18香・同成香・17香・同成香・同金・15玉・16香・同金・同金・同玉・17金・25玉・26金・34玉・45銀・同玉(あ)・46歩・55玉・65飛・同玉・56銀・64玉・76桂 まで23手詰
(あ)33玉で、34飛・22玉・44角・13玉・14歩・23玉・33飛成・14玉・25金・同玉・36銀以下35手詰の、変化長手数(最善手順かは不明だが、変化長にはなりそうだ)

詰上り図

---------------------------------
第931番は「仮名文字半濁音・パ」で、第932番は「仮名文字濁音・ジ」。
第937番は「仮名文字濁音と半濁音」、後者はデザインの発想を変えた。
*****************
第937番詰図の舞・「仮名文字濁音」:21手詰

第938番詰図の舞・「仮名文字半濁音」:17手詰


−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/06/18 の作意(スクロール)

第931番:詰図の舞・「仮名文字半濁音・パ」
31飛成・同玉・42角成・同玉・43銀・33玉・32桂成・44玉・34馬・55玉・66銀・同玉・67金・55玉・65金・同玉・76金・同桂・75金・55玉・47桂・同と・56金 まで23手
詰上り図

第932番:詰図の舞・「仮名文字濁音・ジ」
73歩成・53玉・62角・64玉・76桂・同金・74と・同玉・73角成・75玉・76金・同玉・77金・75玉・45飛・同と・67桂 まで17手
詰上り図


中形(中型)の「市松図形」

July 06 [Sat], 2019, 0:27
7月の本館の定期更新しました。
2019/06の1番は、桂香図の手筋作で、やや持駒が多い、逆算の部分がある。
2番は、あぶり出し曲詰「*」あるいは点対称形だ、一応は銀不成がある。

2019/07の1番は、陣形図式でかなり崩されている、そして実戦的に詰ます。
2番はあぶり出し曲詰で、不成は入っていない。


「市松図形」は直角の辺で囲まれた作品が多く、鋭角の辺で囲まれた作品はそれよりは少ない。
作図の慣れの有無も係わると思うし、小駒だけで構成するのは難しいと感じる。
ただし盤の端に接した鋭角の場合は、作りにくさはやや緩和されるようだ。
逆に言えば作例からは、盤の端を上手に使う事がポイントと判る。

桑原君中作「将棋玉図第73番」「三角形・市松」
12歩・21玉・76角・同香・11歩成・32玉・33歩・41玉・52馬・同玉・55香・同桂・53歩・61玉・62歩・72玉・73銀・83玉・75桂・94玉・95歩・85玉・77桂・同香成・86歩・同玉・77銀・97玉・88金・同金・99竜・同金・88金・96玉・97香・85玉・86歩・75玉・66銀右 まで39手詰
右上はあっさりで、左下は少し複雑に。

詰上り図


田中至作「白雁組曲(下)・第12番」「三角形・市松」
23歩成・同竜・同飛成・同玉・26飛・32玉・21飛成・33玉・43香成・同玉・54と・同玉・55香・63玉・23竜・72玉・73竜・81玉・71竜・同玉・73香・62玉・72香成・63玉・73成香・同玉・83歩成・同成銀・同香成・同玉・94馬・同玉・84金・95玉・86銀・同金・85金打・同金・同金・96玉・86金・97玉・87金・同玉・88銀・78玉・79金・67玉・58と・同銀・同と・同玉・69銀・59玉・68銀・58玉・48と・同金・同と・同玉・59金・39玉・38と・同玉・28と寄・同歩成・37と・39玉・48角 まで69手詰
原図は初形が12玉、初手から22と・同玉・23歩成・同竜・21桂成の余詰があるらしい(柿木将棋)ので、13玉とした。
上半分は煙詰手法で進み、一気に入玉に追い込む、玉は端に近い部分を逃げる構成だ。

詰上り図

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第46番」・仮名文字「ラ」
35馬・55玉・54成香・同玉・65金(A)・同歩・53金・55玉・56金・同銀成・67桂・同成銀・57飛・同成銀・46銀 まで15手詰
(A)53金・55玉・65金の手順前後あり

詰上り図

---------------------------------
第930番は「三角形・市松」で幅9まで拡がっている、玉は中央部を移動する。

第936番は、詰図の舞・「市松」で中形曲詰だ、今私が作れる大きさの上限だ。
*****************
第936番詰図の舞・「市松」:39手詰


−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/06/12 の作意(スクロール)

第930番:詰図の舞・「三角形・市松」
12歩成・同玉・23桂成・同玉・34銀・同香・33と・同玉・25桂・同歩・44角成・同玉・43金・55玉・66銀・同と・56歩・64玉・74金・65玉・75金・同玉・76香・同と・65金・85玉・74角成 まで27手
詰上り図


「漢数字・四」

June 30 [Sun], 2019, 0:26
私は、45年前にあぶり出し曲詰「一」「二」「三」を作図したが、次の「四」は全く作れなかった、当時は作図例も知らなかった。
「漢数字・四」の作例はたぶん今も少ない。
「駒数」と「図形の拡がり」から中型曲詰にならざるを得なく、密集度も高く難度が高いと思う。
そして盤面の文字は、「漢数字」の情報が無いと読むのが難しいデザインだと思う。
第929番は前例3作を参考にして改良したデザインの積もりだが、まだ読みずらい。
「漢数字・四」は矩形(四角)を含むが、その部分の駒は、不動駒が生じやすい。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第8番」「四」
74銀・同桂・75金・55玉・56歩・同玉・46飛・同玉・35銀・55玉・56歩・同玉・45銀・同玉・46歩・55玉・56歩・同玉・34馬・同香・54飛成・同金・67金・同玉・59桂・56玉・47馬・55玉・67桂 まで29手詰

詰上り図


田中至作「過雁組曲・第78番」「四」
75飛・同香・86と・77玉・76と・同玉・77歩・同玉・86銀・76玉・78竜・同と・77歩・同と・85銀・同桂・86金・66玉・65金・同金・同と・56玉・66金・46玉・36金・同玉・27銀・同桂成・25馬・46玉・35銀・同と。55馬 まで33手詰

詰上り図

−−−−−−−−−−−−−−
「象戯童翫集(野口版)・第4番」「四」
35と(A)・同歩・34と・55玉・47桂・同馬・53飛成・同銀・66金・同銀・65金・同玉・74竜・55玉・65竜・同玉・74角・55玉・56と(B)・同馬・44銀(C)・同銀・54金 まで23手詰
(A)53飛成・同銀は1・3・5手目でも可能で、手順前後がある。
(B)56とと、44銀または54金の手順前後あり。
(C)44銀と、54金の手順前後あり。
完全作扱いとは思うが、手順前後が重なりキズと呼ぶには抵抗感もある。
「四」とは読みがたい。

詰上り図

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第45番」・仮名文字「ナ」
56竜・同玉・68桂・55玉・45竜(A)・同と・65金・同と・56歩・同と右(あ)・65金 まで11手詰
(A)65金・同と・45竜の手順前後あり
(あ)同と左で変化同手数だが、形崩れは無い。

詰上り図

---------------------------------
第929番は「漢数字・四」、小駒図式で37銀まで逆算したが香歩だけではそこから先は無理だった、それで大駒を加えた。
収束(あ)で43玉に、33歩成を残す序盤の手順になる。
36角は36金・同玉・56飛・同と・37金の余詰筋を消す。
76桂は66歩と77桂の手順前後を同銀不成・66歩・同銀成と受ける時の、76金の空間を消す配置。

第935番は、「漢数字」、小駒図式で持駒金4枚が狙いだが、収束は弱い。
*****************
第935番詰図の舞・「漢数字」:31手詰


−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/06/06 の作意(スクロール)

第929番:詰図の舞・「漢数字・四」
26と・同香・25と寄・46玉・56飛・同と・37銀・55玉・77馬・同金・65金・同玉・57桂・同と・66歩・同桂・77桂・同銀成(非限定)・64金・同玉・74と・55玉・54金・同玉・63銀不成・55玉(あ)・54金・65玉・64金・55玉・54銀成 まで31手
詰上り図



「象戯童翫集第9番」他

June 24 [Mon], 2019, 0:53
清水孝晏編・酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)」(1976)は、「酒井桂史王玉編」をガリ版で刊行した「酒井桂史作品集(上)」(1951)「酒井桂史作品集(下)」(1955)に、未完成メモを加えて野口益雄氏が復刊した。
多数の中長編の構想作を含み有名作も多いが、仮名文字のあぶり出し曲詰が27題含まれ、丸山正為作「将棋イロハ字図」の最初と同じ昭和初期の将棋月報誌時代の曲詰だ。
なお「酒井桂史作品集(野口版)」には初形象形曲詰は、未完成メモに19手詰(不完全)1作と、第83番の49手詰の左右対称象形がある、後者は長編趣向作だ(完全かは微妙)。

変化長手数や変化同手数や非限定はどちらもあるが、時代背景も絡みそれを含めて鑑賞する作品と思う。
ただし、収束形やデザインの希少性を考える時は扱いは悩ましい。

−−−−−−−−−−−−−−
「象戯童翫集(野口版)・第9番」を紹介するが疑問局だ。
88銀・同玉・89金・77玉(あ)・78金・同玉・58竜・77玉・78竜・66玉・67銀・55玉(い)・54と・同金・58竜・同馬(う)・45角成・同金・47桂打・同銀・同桂・同馬・66銀打 まで23手詰
(あ)77玉は67竜・同桂成・同角成で詰むので、誤作意だろう。
従って、89同玉・59竜・88玉・89竜・77玉・78竜・66玉で作意に合流する、手数同じ。
(い)同桂成は、同竜・55玉・54と・同金・56竜・44玉・54飛・同馬・34角成・同玉・54竜・44合・24金・35玉・25金まで27手3駒余りで、4手変化長。
(う)44玉は(い)と同じ手順で2手長駒余り。
詰上りが「九」からは崩れるが初形99玉からは難しかったか?。
(あ)は誤作意??、(い)の4手変化長3駒余りは江戸時代は許容範囲だったか?。
作意の解釈が悩ましい疑問局だ。

詰上り図

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第43番」・仮名文字「ツ」
58馬・同玉・67銀・同玉・57飛・66玉・77竜・55玉・56飛・45玉・35金・56玉・68桂・55玉・57竜 まで15手詰

詰上り図


酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第44番」・仮名文字「ネ」
33角成・同金・同竜・同香・56桂・54玉(あ)・66桂・同竜(い)・53金・55玉・73角成・同歩・44銀 まで13手詰
(あ)55玉で、65金・同竜・73角成・54玉・53と・同玉・65桂以下25手駒余りの変化長手数。58銀を除くと55玉は15手駒余りになる。
(い)55玉・65金・同竜・73角成・同歩・44銀で、変化同手数で文字崩れ。
58銀を無くして、変化同手数と2手長駒余り変化長手数有りの完全作か?。

詰上り図


---------------------------------
第927番・第928番は、盤面のと歩図式。

第933番は、不成がある手筋作。
第934番は、小駒図式の、盤面と歩図式。
*****************
第933番続不成の舞:23手詰


第934番と歩の舞:15手詰


作意は、 2019/07/18 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/05/31 の作意(スクロール)

第927番:と歩の舞:
23歩成・21玉・12角・11玉・22と・同玉・13歩成・11玉・21角成・同玉・23香・32玉・22香成 まで13手

第928番:と歩の舞:
32角・同玉・33金・21玉・31と・12玉・21角・11玉・23桂・同歩・22金・同玉・32角成・12玉・21馬 まで15手

「濁音片仮名・ビ」「半濁音片仮名・ペ」

June 18 [Tue], 2019, 0:41
「半濁音片仮名・ペ」は元の「片仮名・へ」が難しいので濁音又は半濁音の文字の方が作り易いと思う。
「濁音片仮名・ビ」は逆に、元の「片仮名・ヒ」が普通なので、濁音又は半濁音の方が面倒だと思う。
(森田銀杏氏の「イロハ48字詰比較」での詰上駒数は
丸山正為>10.4、門脇芳雄>10.1、田中至>9.9、伊藤路歩>10.1であり、「へ」は約5駒で「べ」は約7駒、「ペ」は約9駒で濁音記号がある程に平均駒数に近い、そして経験的に平均駒数が作り易いと感じる。
「ヒ」はデザインが多く単独でも10駒は可能で、濁音記号なしが作り易い。)

岡田敏作「解いて楽しいあぶりだし詰将棋・第97番」:「トビ」
42と・同玉・52歩成・32玉・42と・同玉・53桂成・同玉・64銀成(非限定)・同玉・75金・同玉・65金・76玉・86金・77玉・21香成・22桂合・同馬・同金・69桂・同と・78歩・同玉・45角成・77玉・97馬 まで27手
俳句詰の組局の1つで2文字だ、それぞれの文字が中央から外れるので趣は変わる。
2文字を作る動機付けのアイデアが良いと思う。

詰上り図


丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版)・第123番」:「ペ」
63桂不成・同飛・52銀成・同銀・41角成・同銀・同香成・同玉・42銀・32玉・44桂・43玉(あ)・33歩成(A)・44玉・54金・同玉・36馬・同金・45銀 まで19手
(あ)23玉で変化長手数。
(A)33銀成以下、44玉・54金・同玉・36馬・同金・45銀・53玉・55竜・62玉・63金・同玉・53飛以下、余詰
「将棋イロハ字図」は濁音・半濁音記号の有無でもデザインが同じ事が特徴だ。
表の象形のデザインも同じだ、どちらも大きな動機付けだろう。

詰上り図


-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第42番」・仮名文字「ソ」
83金・64玉・63桂成・同玉・53歩成・同玉・54角成・同玉(あ)・45角成・同玉・44金・55玉・66竜 まで13手詰
(あ)62玉で変化長手数(15手駒余らず)。

詰上り図

---------------------------------
第925番は、あぶり出し曲詰「濁音仮名文字」。
第926番は、あぶり出し曲詰「半濁音仮名文字」。

第931番・第932番は、濁音系の仮名文字あぶり出し曲詰だ。

*****************
第931番詰図の舞「半濁音仮名文字」:23手詰


第932番詰図の舞「濁音仮名文字」:17手詰


作意は、 2019/07/12 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/05/25 の作意(スクロール)

第925番:詰図の舞「濁音仮名文字:ビ」:
44銀不成・同歩・46金・同玉・37金・55玉・45飛・同歩・54金・同玉・53桂成・55玉・22馬・44香合・同馬・同玉・43銀成・55玉・56香・同玉・47金・55玉・67桂・同と・54成桂・同玉・98馬・55玉・65馬 まで29手詰
詰上り図


第926番:詰図の舞「濁音仮名文字:ペ」:
27竜・35玉・36竜・44玉・54銀成・同玉・66桂・同飛・43銀・55玉・64角成・同飛・46竜 まで13手
詰上り図


「白雁組曲」及び、「駒欠けと駒追加」

June 12 [Wed], 2019, 0:09
あぶり出し曲詰「市松」が多数作られていると錯覚するのは、田中至作「白雁組曲(上巻)」「白雁組曲(下巻)」の影響だろう、全駒使用のあぶり出し曲詰「市松」を各50題収録して合計100作という作品集だ。

特定の条件作を多数題作ると「意味は何か」と問う人がいると書かれている、多数題全部で表す世界があると言う意味の事が書かれている(と解釈している)。

「市松図形」の特殊性で、大型曲詰の一部を切り出すと小型曲詰のデザインの参考にはなる、だが手順構成は異なる面は多い。
そして「駒欠けと駒追加」と感じるデザインを見る。

二上達也作「将棋魔法陣・第79番」(有名な、不成81番だ)
74飛・82玉・83歩・同玉・94金・92玉・72飛成・91玉・92竜・同玉・74角不成・82玉・83金・71玉・61香成・同玉・52角不成・51玉・41角成・61玉・52歩成・71玉・62と・同玉・63歩・71玉・72歩・61玉・52と(A) まで29手
(A)52馬もある。
「原図は小型市松だったが余詰修正で乱れた」と作者のコメントがある。

詰上り図


田中至「白雁組曲(上巻)・第25番」
92と・同玉・93香・同玉・85桂・同と・94香・同金・同角成・同玉・85と・同玉・75と・同歩・86歩・74玉・84金・63玉・53と・同玉・51飛成・同と・64金・52玉・53香・43玉・34と・同玉・24と・45玉・36角・同と・同と・同玉・26飛・同歩・37銀・45玉・46歩・56玉・67と・同香成・68桂・同成香・66金・57玉・48金 まで51手
単独で初見するとダイヤからの2駒欠けと思うかもしれないが、意図したデザインだ。
「白雁組曲」ではダイヤから1駒欠けと2駒欠けと3駒欠けがシリーズで並んでいる。

詰上り図


「市松図形」から、「駒の欠け」と「駒の追加」がある様に見えるデザインの印象はどうかと考える。
意図した場合も含めて、不都合があったと勘違いされる可能性は強い。
駒欠けの場合は飾り駒との兼ね合いが生じるが、駒追加の場合は??そのままになるしか無いのだろう。

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第41番」・仮名文字「レ」
42銀成(非限定)・同玉・43角成・同竜・同銀成・同玉・33飛打・44玉・56桂・55玉(あ)・45飛・同玉・46歩・55玉・35飛成 まで15手詰
(あ)同とで変化長手数。

詰上り図

---------------------------------
第924番は、あぶり出し曲詰「市松図形6X6」だが正方形ではない、小駒のみの逆算が出来なかった。
第930番は、小型と中型の中間の「市松図形」あぶり出し曲詰だ。

*****************
第930番詰図の舞「市松図形」:27手詰


作意は、 2019/07/06 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/05/19 の作意(スクロール)

第924番:詰図の舞「市松図形」:
23歩成・同玉・24銀・34玉・35香・45玉・44角成・同銀・46歩・55玉・66金・同と・67桂・65玉・75金・54玉・64金打・53玉・55桂・同銀・33香成・44玉・35金 まで23手詰
詰上り図

漢数字「六」

June 06 [Thu], 2019, 0:19
6月最初に「駒の舞」本館の定期更新しました。
5月1問目は、矢倉囲い崩れだが逆算しても良くならない。
2問目は、先手飛不成のある対称図形のあぶり出し曲詰で、収束形セットからの逆算だ。1桁の素材を図形の詰め上がりに出来れば、色々な手筋が原理的は可能な筈だ。

漢数字「六」は盤中央の小型あぶり出し曲詰として、丁度作りやすい駒数と駒配置だと思う。
文字デザインとしては駒数10枚が普通だが、一番下の2駒を省いた8駒のデザインも「六」として成り立つ。
いずれも5駒横に並んだ中央に玉を置いた詰め上がりが自然だ。

門脇芳雄作「曲詰百歌仙・第10番」
75金引・55玉・46金・同と・47桂・同と・37馬・同と・65金・同玉・69飛・55玉・65飛・同玉・74竜・同銀・76金・54玉・55歩・同玉・66金・54玉・46桂・同銀・44金 まで25手
趣向詰で使われる邪魔駒消去手法を使っている。

詰上り図

田中至「過雁組曲・第80番」
57香・66玉・46飛・57玉・47飛・66玉・75銀打・55玉・46金・44玉・35金・55玉・33角成・44歩合・同馬・同成桂・56歩・同玉・78馬・同金・67銀・55玉・45飛・同成桂・47桂 まで25手

詰上り図


「象戯童翫集・第6番」
77銀・56玉・65銀左引・55玉・45金・同と・66銀・同玉・69飛・68歩合・同飛・同馬・67歩・同馬・75銀・55玉・47桂 まで17手
漢数字シリーズでの数少ない(2作)完全度の高い作と思うが、77成桂は持駒に出来そうだ。

詰上り図

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第40番」・仮名文字「タ」
46金左・同成銀・24角・同馬・同銀・34玉・33桂成・44玉・35角・55玉・46金・同竜・64銀打 まで13手詰

詰上り図

---------------------------------
第923番は、バランスの良い小駒図式のあぶり出し曲詰「六」。
第929番は、中型のあぶり出し曲詰だ。

*****************
第929番詰図の舞「漢数字」-13:31手詰


作意は、 2019/06/30 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/05/13 の作意(スクロール)

第923番:詰図の舞「漢数字」:「六」
44金・同歩・34銀右・55玉・44銀・同玉・35金・55玉・65と・同玉・66銀・同と・75金・55玉・56歩・同玉・45銀・同と・47銀・55玉・67桂・同と・65金打 まで23手詰
詰上り図


不動駒ばかりの対称形のあぶり出し曲詰

May 31 [Fri], 2019, 0:36
2019年5月最初に数学者・志村五郎氏が死去した。
「谷山・志村予想」で有名な数学者だ。
将棋愛好家であり詰将棋作品もある筈で、図面を見た記憶がある。
詰将棋や将棋と、数学とを話題にすると出て来る名前だった。

第921番は一応はあぶり出し対称形曲詰だ。
対称だけで、しかも馬を除くと不動駒で配置が構成されている。
想像される様に、普通作を後から配置変更して作図した。
狙いが馬の翻弄なので、それだけ動くのは不思議はない。
あぶり出し曲詰作家は、不動駒数を意識するようだ。
1:浮かび上がる形が見え難くしたいため
2:逆算技術を追及したいため
3:手順・手順構想が作図動機でないため捌き手順になる
等が理由だろう。
第921番も戯作感がある。
5手詰にすれば立体になるが、戯作感も薄れる。

江戸時代の対称形や図形曲詰にも、似た作品はいくつかあった。

添田宗太夫作「将棋秘曲集・第61番」
35金・同と・23竜・同桂・24金・44玉・54金・同玉・57香・64玉・53銀・74玉・83飛成・同玉・84金 まで15手
23竜と24金を左右で行う、詰上がり「三角」

詰上り図


-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第39番」・仮名文字「ヨ」
44角成・同銀・同銀成・同香・36金・同角(あ)・37桂・55玉・66銀・54玉・64銀成 まで11手詰
(あ)同とで、変化同手数、14角の必要性が不明だ?。

詰上り図

---------------------------------
第922番は、簡素な小駒図式だ。
第927番・第928番は、盤面「と歩図式」。

*****************
第927番と歩の舞:13手詰

第928番と歩の舞:15手詰


作意は、 2019/06/24 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/05/07 の作意(スクロール)

第921番:詰図の舞「対称図形」:
56金・同馬・46金・同馬・56銀・同馬・66銀・同馬・46銀 まで9手詰
詰上り図


第922番:続小駒の舞:
33桂打・同銀・23香・22金・33桂不成・11玉・21桂成・同玉・32銀・11玉・22香成・同玉・23金・11玉・21銀成・同玉・32と・11玉・22と まで19手詰


仮名文字濁音「ギ」「ヅ」

May 25 [Sat], 2019, 0:32
仮名文字には盤面駒で読みやすい文字と、逆に難しいものがある。
例えば「キ」「ギ」はほぼ間違いなく読んで貰える。
斜め線が多く、類似文字がある文字は、読みにくいし読まれにくい。
例えば「シ」「ジ」、「ソ」「ゾ」、「ツ」「ヅ」であり「ン」も加わる。
左の点を1駒で表すか2駒か?、横棒か縦棒か斜めか?。
それに濁音では濁点のデザインもかかわる。
同時に全てデザインしてから作図始めれば良いと思うのだが、現実は作りながら個別に考える事になってしまう。
私は、濁点の有無を含めて異なるデザインを模索しているので、今だに習作状態だし、結果的に間違ったと思う事もある。

「将棋イロハ字図」は、濁点の有無を含めてデザインの共通性が高いのが特徴だ。
丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版)・第118番」・「ヅ」
32と(A)・23玉・24銀成・同成桂・22と・13玉・12と・23玉・22桂成・33玉・35飛・同成桂・24銀・44玉・35馬・55玉・47桂・同金上・57香・同金・46金 まで21手
(A)3手目との手順前後あり。

詰上り図


丸山正為作「将棋イロハ字図(コピー版)・第138番」・「ギ」
42香成・同玉・82飛成(非限定)・43玉・42竜・同玉・32歩成・43玉・44銀・54玉・53桂成・同桂・36馬・同と・65竜・同玉・54角・同玉・55金 まで19手

詰上り図

-------------------------------
酒井桂史作「酒井桂史作品集(野口版)・第38番」・仮名文字「カ」
75金・同成桂・66飛・同と・74銀打・同成桂・同銀不成・54玉・45馬・同玉・37桂・同と・46金・54玉・55金 まで15手詰

詰上り図

---------------------------------
第919番・第920番は、駒数が少ないデザインの仮名濁音・半濁音だ。
第925番・第926番は、大駒で詰め上げるデザインの濁音・半濁音仮名文字だ。

*****************
第925番詰図の舞「仮名濁音」:29手詰

第926番詰図の舞「仮名半濁音」:13手詰


作意は、 2019/06/18 へ(スクロール)
−−−−−−−−−−−−−−−−−
2019/05/01 の作意(スクロール)

第919番:詰図の舞「仮名濁音」:「ギ」
67銀左・同銀不成・57金・55玉・65馬・同玉・66香・55玉・45金・同玉・35金・55玉・64馬・同桂・65金 まで15手詰
詰上り図

第920番:詰図の舞「仮名濁音」:「ヅ」
45飛・同玉・36角・同香・35金・55玉・67桂・同と・65金・同玉・75と・55玉・47桂 まで13手詰
詰上り図


2019年07月
« 前の月  |  次の月 »
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新コメント
アイコン画像EOG
» 市松は大型曲詰が主流か? (2019年05月19日)
アイコン画像通り
» 「古図式のウラ・オモテ(立体)曲詰」 (2019年03月08日)
アイコン画像神奈川の庶民
» 2万局 (2016年05月23日)
アイコン画像小樽商科大学の囲碁・将棋サークル
» 柿木将棋フラッシュ版 (2014年05月28日)
アイコン画像僧侶
» 鳥越九郎氏死去 (2013年08月16日)
アイコン画像幻想咲花
» 最終手余詰の変化のある合駒について (2013年07月27日)
アイコン画像とおりすがり
» 伝統詰将棋のフェアリー駒・「合」 (2013年07月19日)
アイコン画像僧侶
» 詰パラ大学院が3題に (2012年07月30日)
アイコン画像田原
» 詰パラ大学院が3題に (2012年07月30日)
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:mai_2rd
読者になる
Yapme!一覧
読者になる