存在しない局面

August 08 [Fri], 2008, 14:43
詰将棋の規約問題は、近寄らない方が無難といわれます。それほど難しいです。
しかし単玉は、綿貫案や川崎案(素案?)は存在します。
しかし、双玉の規約は、存在しないという認識が私にはあります。
ただし、単玉の規約の運用で対応できる場合は良しとするのが、一般的と認識しています。

単玉の規約は、1:指将棋のルールに従う、2:詰将棋のルールを加える、3:運用上必要なものは加える。
のような流れと考えます。

ただ、1:指将棋ルール自体に不備があります。チェスのスチールメートに相当するものが存在しません。
また、連続王手の千日手は不可のルールがあります。これに疑問を投げかけたのが縫田光司作「最後の審判」です。単玉の時は生じない問題ですので、2:詰将棋ルールで迂回手順は不可を設けましたのでこれにひっかかります。ただし本質は「連続王手の千日手」のルールの問題です。

都煙は3枚で可能です。玉を2枚の龍で挟みます。しかしこれは、1:指将棋の「王手を回避しないと反則」ルールから存在できません。従って、都煙は4枚の詰め上がりが最小駒数です。
「上洛」という小駒都煙が1作のみ存在します?。可能な詰め上がりは5枚が最小と作者は述べました。実はこれは、2:詰将棋ルールの玉方最善からは小駒4枚は無理との考えから来ています。通常の都煙とは異なり技術的な問題のためか、その後作品を作ろうとする人はまだいません。

若島正著「華麗なる詰将棋」1番は双玉の1手詰です。そこでは、指将棋ルール上存在しうる局面かどうかの検討が行われています。結論は後手の手番しか成り立たない。
双玉でどちらの玉を詰ますかの規約は、無いですね。

さて、詰パラ8月号に結果発表の大学院10が、取り上げたかった作品です。
あくまでも単玉の規約ですが、1:指将棋ルールに従う必要があります。従って、ルール違反なしに存在出来る局面かどうかが問題です。
私には、該当作品の多重王手の局面は、1:指将棋ルールでは存在出来ないと思います。故に、これは単玉規約では詰将棋の条件を満たしていないと判断します。

わざわざ、都煙やその他の話題を先にあげたのは、「存在しない局面を認めよう」という考えは詰将棋全体を見れば、解決にはならない事を示したかったからです。
私見では双玉規約が出来ても、詰将棋とするのは難しいと思います。
むしろ、フェアリーの世界でしょう。
ただ現実のフェアリーの世界は、駒の動き等を含むいくつか以外は、むしろ1:指将棋ルールに忠実にルールが作られているので、迷惑といわれるかもしれません。

第177番続積木の舞

作意は、 2008/09/01 へ(スクロール)
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2008/07/17 の作意(スクロール)
作意
1二金・同玉・2四桂・1三玉・1二桂成・同玉・1三歩・1一玉・2三桂 まで9手
  • URL:https://yaplog.jp/mai_2rd/archive/173
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