プロメア を語る
2019.05.26 [Sun] 13:00

見てきました。
久々の今石監督作ということで楽しみな一作でした。
以下ネタバレ感想。



今作はコンビニで宣伝を聞いていて、
また檜山修之が出るんだと知って、脇役の声優は結構固定の方が多いように思えたな。
メインキャラは芸能人で脇はいつもの声優でって棲み分けで、
今石×中島かずきカラーが出ていたように思えたな。
あとヒロインとその姉の佐倉綾音、小清水亜美のキャラが可愛くて好みな感じだった。

最初に▲記号でバーニッシュの出現を描いて記号的なところで攻めていくっていうのをまず描いていて、
映像的に古臭く描くことで過去の出来事として描いていましたが、
そういった記号画面が続くところに今までとは違った知的な部分を意識してしまうところだったかな。
四角い窓ガラスが強調される記号的なビル群を最初にじっくり見せたり、
ハイテンションさが売りの今石作品からしたらずいぶんと不穏さ強調される導入だなと感じた。

バーニングレスキュー登場シーンを見ていて、
個人的には勇者シリーズの系統を思い出してしまったな。
AIロボなんかはいないんだけど、相手を倒すのではなく救う、
火を消すというのが新鮮だったからかもしれない。
煙を散らせる辺りで赤と青のサイレンが強調されていて、
思わずガオガイガーの超竜神を思い出してしまったり。
イレイザーヘッド的な考え方なのかな、みたいな。
後半出てくるメカの悪顔や赤と青の強調、
敵側の武器ではなく工具的、工事用メカのギミックもそれっぽくて、
個人的に今石さんはどこかガガガフォロワー的な一端があるように思えて、
そういうところが個人的にグッとくるところだった。
まあ今石作品のパロディ群の1つには過ぎないとも思うし、
意識されているかはわからないけど、檜山修之さん起用はやはり自分は嬉しいので。
マトイも組み替えればマイト、つまりマイトガイン⁉くらい序盤は頭が熱暴走してました。

消防隊というのはこれからアニメ化されてくる作品群の中では先手を打ったもののように思えて、
そこから辺も意識しときたいかなぁとも思った。
湯浅監督の作品やCMでやってるソウルイーターの作者のアレとか。

個人的にレスキュー物の描写として気になったのが人工呼吸ならぬ人口移し火?かな。
ガロがリオの仲間の死に掛けのバーニッシュを救うのに救命行為を行うことを申し立てるけど、
それをリオが拒否してバーニッシュにしかできない口移しでの炎の移植を行って救おうとするけど、
その姿が恋人への口付けのように、リオにとっての大事な人へのもののように行われるのがまず気になった。
ガロが人のためにそういうことをしたいと申し出たのがレスキュー隊の心情としていいなと思えたし、
リオによる救命処置がバーニッシュの特性を描く上でも重要な儀式だとも感じたので。
ただリオと少女の関係に焦点を置くような印象が拭い去れないのがどこか厭らしく感じてしまった。
リオはバーニッシュならば誰にでもそうするのだろうと思いつつも。

それを念頭に置いて後半、
絶体絶命のリオに対しガロが同じことを行う。
リオから貰った炎を返す形で行われるそれは腐女子をキャーキャー言わすには持って来いのシーンでしたが、
救命処置してのシーンより、ガロ×リオのシーンとして見てしまうのは、
リオが少女に行った行為に関してそのような目で見てしまっていたからかなという気がするよね。
ただあのシーンを思い出すとガロは救命処置をすることに躊躇いがあるキャラのように描かれていなかったので、
ガロにそういう観点はなく、あくまでリオを救う手段として試したという形っぽいのですが、
どうしても間にリオと少女の関係を挟むので頭をよぎってしまうんですよね。

自分的に救命処置についてそういう視点を介在して欲しくなったというのがまず念頭にあって、
見方によってそれが肯定される要素にモヤモヤさせられてしまう感じ。
ただガロが少女に救命処置をして相手を死なせてしまったら、ガロは自分を責めてしまうのではないか、
というようにも思えて、あえてガロの掬い上げようとする命には死者を出さず、
リオに背負わせて、それをガロが救う形にしたのがあのシーンなのかなとか。
色々考えてしまいますね。

凍った湖の上でヒロインとのやり取りも印象的だったな。
氷の上でスケートやるように滑るのと光と影を出たり入ったりとか。
グレンラガンの1話の夜と夕日の狭間に飛び出すシーンを思い出すシーンでしたね。
今石さんやっぱああいう狭間の絵が好きなのかなと印象的でした。

ヒロインとヒロイン姉とのシーンも夕景で、
カメラ位置を逆転させてビルの外から見せていたのを中から見せて、
舞台的に夕日を見せているのが印象的だったなと。
姉の妹を思うシーンとして、ちょっとした黄昏感がある印象が引っかかる感じかな。
この辺は誤読かも。

流れとしては前半冒頭のバーニングレスキューのアクションが印象的だった分、
後半まで長いアクションがシーンがないので、割と世界観の説明に尺を使っていた印象。
今石作品にありがちな頭空っぽにして楽しめる痛快娯楽作品みたいに考えていると、
ちょっと違う印象がする印象。
ただ映画の尺的に脱線できないので遊び的な話は少なく、
一直線な作品だった印象。

炎使いはどうやってもかっこ良くなるんだよ!
という意識で見ていたので炎使いのリオよりガロが印象的に映るのは新鮮だったな。
最終的に敵もバーニッシュだったということがわかるので、
火消魂の方が熱いをそのままいった感じ。

アクションシーンは色々なアイディアが入っていて見ていて楽しいシーンが多かったですね。
炎使いならやはり火炎龍ということで割と長尺で火炎龍を描いていたのが新鮮だったな。
怒りに任せた炎というのはこちらも入っていきやすいのでより印象的でした。

個人的に読み切れてなかったのがガロの心情かな。
憧れの人の裏切りはガロの誇りに関して影を落とす部分のはずだけれども、
それをどう克服したかを見落としてしまったなと。
ガロがリオの誇りを、バーニッシュを守ろうとしたことが記憶にあるので、
ガロはどうだったかと思うと覚えてないみたいな。

見どころが多いのでもう1回見たい気もするんですが、
やや尺が長めの作品なのと見る場所的に映画館行くの面倒だなというのもあるので、
ディスクになってから補完という形になるかな。

今石作品はTVシリーズだと楽しいけど終わった後の虚しさみたいなのをよく感じたので、
映画の尺でこれはああいうドラマだったのかな、
みたいな個人的に思いを馳せられる作品だったのが印象的な作品だったかなという感じでした。

小林さんちのメイドラゴン 1話 を語る
2019.05.22 [Wed] 21:28



アバン。
時計で朝が始まり夜に終わるという形で1話は終わりますが、
1日の流れを描いた1話というわけじゃないのがやや引っかかる感じ。
出勤時間など時計を挟む描写の多さから、
時間的な意味合いについて考えて欲しいのかなとか。
また最後電気を消した時締め切った状態ですが、
この時はカーテンが開いたままとか、なぜこの時はこうだったのか、
みたいな疑問符がわくような描写でもあったかな。

今作はトールが森から飛び立つところから始まりますが、
一体そこは何処なのか、みたいな違和感はあるというか。
小林さんがトールを家に招いたみたいですが、
酔いながら夜中に山から下りて自宅に帰ったのか。
でもトールの飛行スピードを見るにかなり離れた場所みたいだし、
トールに刺さっていた剣はいつ抜けたのか?っていうか剣投げるっていつの時代?
剣ぶっ刺されたドラゴンが日本の山にいたってことなのか、
などなどなかなか現在と回想が繋がらない感じで、
そういうファンタスティックなイメージを込めて時間、時計なのかな、と思ったりとか。
まあどうでもいい話か。



トールが降り立ったところで自転車のタイヤが風圧で逆回転してる描写とか、
こういうところをやるのは京アニ流だなぁと思いつつ、
タイヤも時計と同じで円かと思ったりも。



1話で繰り返されるカメラ位置。
小林さんちっていう形で入れてるのかな。
トールのドラゴン形態の描写は正に生き物って感じで、
呼吸での息遣いや瞬きを瞼ではない器官で行って生っぽい肉感描かれていて、
それっぽさにてグッときますね。



ジャーンッ!
トール、人間形態へメタモルフォーゼ。
滞空時間の長さでアニメは時間を操れることを意識させられる感。
しかし初登場の一発目から頭越しのカットかと思うと、
なんか懐かしさすら感じるな。
後頭部見せすぎ問題再燃か、みたいな。
1話の中で後頭部越しのカットが何カットあるか、
数えるのも真面目にありかなと最近思えてきた。







文字演出にBL影や新房作品的な色使いを見ると、
魂狩りの遺伝子出てますね感。
トールの色合いを変えることで、
世界から浮いた存在はドラゴン側と言ってるのがちょっと引っかかる感。
何気にここで変身してますが、
実際どういうやり取りだったのかちょっと気になる感じ。



窓を見せないような構図で。



それまで広角っぽい画から望遠で。
溜めを作るのにややキツめの構図を入れてくるのは、
AIRからの考え方で見ていいのかな。



影が強調される。
心に影を落とすシーンでそれまではなかった光源を用意して影を落とすの、
作品内の漫画的なところからリアル側へと揺れる描写で、
絵空事から現実へくる感じにちょっと違和感はありますよね。
作品はコメディ調な絵でそういう形できたのにここは心情に対する絵なのか、みたいな。



スローモーションで。
これも武本さんがよくやる手法ですよね。
トールを行かせていいのかという葛藤と、
これが現実ならばという夢との境の振れ幅。
結局トールのいる夢のような現実を受け入れるわけですが、
そこに至るまでの思考は時間によって決められている、
というのが引っかかる感じかな。
現実問題トールに頼まないと会社に間に合わせない時間的制約と、
小林さんの作るトールが出ていくまでに答えを出させなければならないという制約。
2つの時間軸からこの場合は成り立ったわけですが、
トールを選んだ理由が非常にしょうもない理由で、
それで成り立つなら最初から拒絶しなければいいのに、
とも思えるんですが、スローモーションで触れられる葛藤によって、
罪悪感に押しつぶされる己っていうある種の逃げにも触れられているんですよね。
そういう人間らしい小心者らしさを今度はすっ飛ばして話が進むので、
その落差に違和感があるよなと。
ただそれがないと話が成立しない。
そういう袋小路に陥っている場面として印象的かなという感。



壁をぶち抜かないと撮れない絵を通して、
夢のような現実への一歩が強調されている感じがするかな。
内と外という意味ではなく、
構図の変化でそういうのを見せてくるのが新鮮に感じられたな。
室内レイアウトに拘っていたのもここに繋げるためか、
みたいな印象にもなってそれまでの武本さんの演出への理解から、
また一歩先が見えたような印象がするかなと。
まあ自分が今まで気づいていない、忘れているだけかもしれないけど。



メイドトール。
どの役割もこなせないけど可愛いっていう描写で良いですね。
メイドものってことで小林さんがガチのメイドオタってのも新鮮かな。







トールのポーズやアクションも可愛くてグッときますね。
しかしトールの中の門番のイメージが中世辺りで止まっていて、
現実との時間軸の差異がちょっと気になってくる場面。



ビームはいて雲を晴らすとかエヴァっぽい感。
自分の肉を喰らう辺りも自分の器官を得るのに喰うってところがまたエヴァっぽくて、
思ったよりエヴァのパロディ要素が強くて驚かされますね。





1話終わり。
小林さんが寝る際に照明を薄明りの暖色系のものにしているのが新鮮だったな。
寝る際は夜っぽく照明を落として青っぽくとか暗くするするとか、
そういう作品がほとんどなので、こうした色味が非常に新鮮でした。
暖色系の色合いが作品を包む優しい世界を強調するようで、
トールに安らかな眠りを与える小林さんちっていうのを印象付けてる感じがGOODというか。

トールの夢から異世界からきたっぽいことが語られているので、
小林さんどこの山に行ったの?とかトールどうやってここにきたんだろうとか、
そういう部分も気になる感じだったかな。

もう結構前の作品なので全話見てから感想書いた方がいいのかもしれませんが、
やはり1話1話ちゃんと考えながら見るなら1話ずつ見たい派なので、
とりあえず続きます。

境界の彼方やファントムワールドも書きかけなので、消化したいかな。
とりあえずツルネまで感想書いていきたいところです。

アニメ雑記 2019/5/20 を語る
2019.05.20 [Mon] 21:34

●鬼滅の刃



OP。
技が主役になるカットがカッコいい。
水龍だしレイアース参考にしてたりするのかなとか思ったり。
最新話で竜巻起こして勝ってましたけど、
渡部バンク作画っぽい必殺技出すキャラだなとか思ったり。



キャラごとに色の対比もあってカラフルに彩られる華のある感じが好き。
表情を見せずグッと溜めての解放感もいいですね。

本編は1話見たときモノローグ多すぎる気がしていましたが、
最新話とその前話数はバトルの見せ方等楽しく、
また今後に期待が高まる感じでしたが例の事件が尾を引いてくるのかどうかがちょっと心配。

次回予告が毎回楽しみな深夜アニメって久しぶりなので、
その辺も楽しみに見ていきたい感。


●この音とまれ!



OP。
人物ワイプというか倒れこむ女性像でマクロスFのOP思い出した。
琴の音で全てが解決するという幻想を抱いた作品とも言えるので、
ある意味マクロス的な価値観の上にあるのかなとも。
様々な人間関係の上に成り立っている部というのがある意味象徴的。
ただ生徒全員に認められるのは個人的には行き過ぎた幻想という気もする。
ネット上の雰囲気的にヤンキーが良いことをしたとして云々みたいな話もある中で、
これをアニメ化しようという企画がたったのが凄いなという感。
色々キャラクターがいる中で、天才少女の苦悩がピックアップされているので、
少女漫画的な側面が強くなってきている感がやや気になるかな。
音を届けるという意味では『四月は君の嘘』っぽくもあるか。
個人的に今はユーフォ的な価値観が強いんですが、
アニメってこういう話の方が王道なんだよなっていう感覚もあるので(スラムダンクとか)、
自分の中のバランス感覚を見ていくような感じで視聴している感。


●八月のシンデレラナイン 7話





笑わないキャラが笑うっていうパターンはたくさんあると思いますが、
会長がそれをどう受け止めているのかを相手に伝えないことが新鮮だったかな。
屋上での恥ずかしいセリフとか、
ただ伝えるべきことを伝えるという前進がこのような形になったように見えたので、
彼女の内面そのものが変わったということではないように思えるんですよね。
そういう心情が前に出てきたことにビックリしない、
キャラ違わない?とか笑顔で受け止めるとかそういうのではなく、
ちょっと驚いたけども普通に接していく、その関係に深みがあるように思えて、
個人的には好みかなと。
彼女の内なる価値観が変質したわけじゃないからこそ、
その変化はありのままに受け入れられるべきと思えるからかな。

今作、作画がかなり切羽詰まった感じですが、
演出意図を汲んだ画面にしようという意思が固いのか、
それが画面に出てきていて、低調だけどなぜこういうことをやっているのか、
というのが見やすくてそこが見どころかなという感。
アニメを分かりたいという人に薦めたいかなというイメージというか。
そういう意味では崩壊してるとも言い難く、なんか特殊な立ち位置の作品という気がする。


●ぼくたちは勉強ができない 7話



先生、目力が強いイメージがあったので、
自分の意思を語るところで目線を外す芝居っていうのがちょっと引っかかった。
そのまま顔を向けずに語ってもいい場面だと思うんですよね。
ただ相手の方に顔を向けるっていうのは相手にそれを伝えたい意思もあるはずで、
でもその目は相手を見ていないっていう何処か自信の無さに触れる感じが新鮮かなと。





左右に振って本を整えて、



整ったと思ったら、



思わぬ登場人物に反応して一瞬またズレる。

ギャグっぽい感じの芝居ですがそういう雰囲気でもなくて目を引いたな。
楽しませる動きを入れる感じが好印象というか。
OPで本を整える芝居があるので、そこを意識してこういう芝居を入れたかったなら、
その心意気にグッとくるなぁ、みたいな感じ。



こういう廊下に飛び出すのも含め、そんな感じ。


●みだらな青ちゃんは勉強ができない 6話



大傑作…!
瞳の処理が変わるのと飛んでくる花びらが印象的。
分かたれぬ花びらが語るものは何なのか、みたいな。
青も父の小説に興味津々なのかもしれない、みたいな。
まあこういう花びらの見せ方珍しいよね、みたいな話です。





今話に限った話じゃないですが青の表情変化が面白いですね。



青の不安感を強調するように背景を白くぼかす感じに。

その後のモノローグと地続きで、
名前呼びの違和感を考えるときは背景飛ばさないので、
一連を1つのシーンと考えるとやや意図が伝わりづらい印象がしたかな。
青の不安は2人が付き合っているのかということ、
名前呼びは彼と付き合う場合に違和感しか感じないこと、
それぞれ別の話を描いているのに連続性が強いからかな。
みたいなことを思ってしまったという話。





天を仰いだら相手の顔が、
みたいな背後へ意識を向けられる連続感に目を引かれる感。



名前呼び。
先ほどの背景ぼかしとはまた違った意図の飛ばし方。





相手に抱きかかえられて気が動転する表情付けが可愛いかな。
強引すぎる感じだけど、望んでいる感じでもあるので許される感。
直前で返事もしちゃってるし?
こういう意外性を強調しつつ望まれたことを受け入れるような関係が好きなのかな感。
好きな相手だからってやられたら嫌なことはあると思うんですが、
ここは青の望みが含まれている感じでそういう奪われることに反応する少女感、
みたいなのが好きかな、みたいな。

7話ではそれが通じなかったのでああいう話になってるので、
そういうギャップがやっぱり見ていて楽しいです。

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風とか を語る
2019.05.15 [Wed] 22:08



OP2。
ネタバレ全開なOPって珍しいなと思いましたが、
中でも目を引くのは冒頭のそれまでのあらすじを見せるシーンの中のこの絵。

アニメが始まる前に弟と5部の盛り上がりってどこだろうと話していて、
自分はブチャリティがボスを裏切る辺りかアバッキオが死ぬ辺り、
ペッシ戦やボスVSメタリカ、チョコラータとかいっぱいあるなと言ったんですが、
弟はホワイト・アルバム戦に決まっているだろ!と断定していて。

5部の提示する覚悟っていうテーマを十分に描いているし、
ジョルノの覚悟を受け取って攻めていくミスタ、
しかしその上をいくギアッチョの覚悟、そのミスタの覚悟を受け取って輝くジョルノ!
5部で重要なことがかっこよくここで描かれているんだよ兄貴!
みたいに熱弁されたんですが、自分の中でしっくりきていなくて。

そしてアニメ見たら正にここが第5部なんですよ!という本編とOP2での絵を見て、
自分は5部のこと全然わかってなかったんだなぁと。

なぜここが象徴的なシーンとして扱われるかは、
シチュエーション的な意味も勿論あると思うんですが、
第1部のジョナサンVSディオ的な意味合いであるのかなと。
太陽を背にする男VS氷使いという図式を作り再演することで、
ジョルノがディオの息子という肩書ではあるが、その精神は間違いなくジョースターだ、
という意味合いがあるのかなというのが1つ。

あとその図式を成り立たせることで、ジョルノは父殺しができるのか、
に触れられている気がするんですよね。
ジョースターの精神を持つならば、ジョルノはディオを倒すことができるのか。
それはこの場にミスタが見せる、仲間が見せた覚悟を受け取ることで、
ジョルノは自身を貫く形でそれができるのではないか、と。
ボスを討つ、トリッシュの父を討つっていうのは、
遠回しにジョルノはディオを倒せるのかに触れる話とも取れるので、
それを象徴する場面ならば、
正しく第5部を代表するカットだと言えるんじゃないかと思えます。

そう考えると色々繋がる部分もあるかなと。
思えば光一がジョルノを認めるのも太陽の光に弱い敵との戦いの中での出来事だったので、
この時点でジョルノがディオと戦えるかは描かれているんですよね。
ここはあくまでその再演。
足で倒すのって珍しいですが、
「手を下す」ことへの躊躇いであるとか言われたらまあ頷いてしまうかも。
第6部でこじれた親子関係を扱ったのは5部で父殺しを許容したことが原因では。
覚悟を6部で最終的に悪として扱うのはそうした歪みの表れなのでは、みたいなね。

自分の中でしっくりさせるならこういう意味合いかなと色々考えましたが、
どう考えるといいのかなと。
まあ普通にカッコいいシーンだからオールOKって気もしますが。



ギアッチョの濃い表情なんかは目を引きますね。
血のりを拭う主観ショットも目立ってましたね。
中の人も大正解という配役で良かったです。
氷使いは強キャラを地で行く感じで実に良い。
ちなみにPS2ゲームのギアッチョ戦凄く苦手。
イベントの起こし方も最初わからなくて辛かった記憶。





ミスタの表情の変化や銃を撃つアクションなんかも印象的でした。





OP2とはちょっと違った形で。
同じ場面が本編で2度描かれることってそうはないので、
OP、本編それぞれで演出の求める絵が違うというのがわかるのも、
印象的なポイントかも。



ゴールドエクスペリエンス。
スタンドを空間に描写するように出現させるのが印象的ですね。
精神を描き出したのがスタンドなら描くように出てくるべきという形なのかな。

しかしサブタイトル「ホワイト・アルバム」で吉田泰三さんのコンテとか狙っているとしか思えない。
やはり『WHITE ALBUM』見返すなら今だろうという気がしてきた。
気がしてきただけですが。

本編はいよいよ佳境なので、レイクエムやエピローグがどういう形で描かれるか楽しみです。

ぼくたちは勉強ができない 6話 を語る
2019.05.13 [Mon] 21:00



あーそっち忘れてた。
こういう不意にキャラの本音が出るようなところでまた大胆なアングル。
今まで漫符やデフォルメなど漫画的な表現が強めのカットが多かったので、
倒れこむ姿のアウトラインに何処かリアル感があってグッときますね。
私は彼が好きなんだ、という漫画的な押し押しの表現から、
ちょっと距離を取ってるように見えて、
でも語られるのは私にとって大事なものはそれなんだ、
という描き方はキャラクターの中の恋心をより魅力的に描き出してくれているように思える。

どこか空虚に、空を見つめるように、
私はそういうものだから、
という態度の演出もあるように思えるけど、
語れるのはいつも描かれる伝えられない恋心。
漫画的にデフォルメされたものから漏れ出る一瞬の語り口が、
よりその思いへの共感を得られるようでグッとくるというかね。
それは本物なんだ、という描き方への安心感かな。





漏れ出た一言がもたらす沈黙。
流れる雨の描写が強くて印象的な場面でしたね。
屋根から落ちる水流は思いの丈の流れる情景の一種でもあるのかな。
言ったことに対して無頓着な女子っていうのは、
鈍感力で全てをスルーするこの作品らしい感じ、なのかな。

絵コンテ:井出安軌
演出:山口美浩 伊藤達文
作画監督:いとうまりこ

井出さんの名前見て、近年ティーチャーもツインズも見れてないことに気づいた。
歩きながら煙出したりとかエフェクト的なところもちょいちょいあったけど、
演出の方での色気だったりするのかな。
あと伊藤夫婦いつの間にかシルバー所属になっていたようでちょっとびっくり。
本編の舐める絵でまた松竹さんの同人誌思い出したので、
やっぱあれシルバーで共有されてるのかなみたいなことを思ったり。



ED。
伊藤夫婦で料理が奥さんの方らしいですね。
口がいっぱいでちょっと怖い。
本編見た後だとちょっと意識してしまいますね。

さらざんまいとか を語る
2019.05.12 [Sun] 20:51



ブギーポップのときも思ったけど、
アニメで携帯基地局の通信アンテナが描かれるのが珍しく感じる。
前景で置かれているので背景の一部としてではなく意識的に配置されている。
アンテナが指し示す意味っていうのは色々あると思うので、
見かけたらメモしていきたいポイントかな。
今まで背景ではあったのかもしれないけど、
ブギーポップも含めここまで意図して強調されたのってあまり見かけないので。



スカイツリーなのは裏テーマがレビュースタァライトと繋がるから、とかなのかな。
あっちは少女でこちらは少年みたいな。
まあ対立構造からして違うけど願いが叶うものを巡ってはいるか。

アサヒのうんこビルが描かれるのが珍しくて、
やっぱケツから出すもの繋がりでスカイツリーと一緒に見る風景として外せなかったのかな。
Wikipediaで調べたらあの謎オブジェおばけ説なんかもあったのね。
首都高走っててうんこビルやスカイツリー見るとやっぱテンション上がるので、
また一つ楽しみが増えた感はあるかな、と。



欲望を手放すな。
派出所から始まるのこちかめ的下町意識が念頭にあるのだろうか。
建物がはける感じとか舞台的がギミックが面白いですね。
何度も見たくなるバンクを作るのがホント上手いですね。



スカイツリーを昇っているのかと思ったら下がっている。
地下にスカイツリー?みたいなところもレビュースタァライトっぽさありますね。
大量のダンボールとかからっていうのダイモーンちょっと思い出す感じ。



河童サイドとは違ってコピペみたいな感じで踊りが描かれますが、
そういう対比なんですかね。



ウテナ。



さらっと。
FF6にでも感化されたんかみたいなのはちょっと思ったり。
バンクシーンに歌は付きものという感じですが、
今回は河童たちが歌っているのでシンフォギア感もあり。
ちょっとシュールな絵面ですがコミカルで楽しいですね。





河童状態なんかは割とキャラっぽい仕草を描いてますが、
尻子玉転送のシーンは三位一体のカッコいいシーンで驚かされます。
やっぱ滑るって気持ちがいい動きって印象かな。

アニメの話を聞いてると個性が出てるみたいなコメントをよく見かけて、
そもそもデザインも違うし声だって違うのに、
こういった揃えるようなシーンでキャラの個性強調するの果たしてプラスなのか?
というのが長年の疑問の1つなんですが、
ここは漏洩する記憶で3人が別々の人間なんだというのが明確に描かれるので、
三位一体の動きによってよりその悲劇性を強調している感はあるかな。
自分と同じだ、という意識が容易く破壊されるからこそ真実の衝撃力があるのかな、とか。
自分の疑問も、個性ではなく人生を描いていると意識を持っていきたいところかなーとも。

とりあえず最後まで楽しんでみたいところです。

アニメ雑記 2019/5/9 を語る
2019.05.10 [Fri] 00:27

●川柳少女 5話



脚本:神保昌登
絵コンテ・演出・作画監督・原画:一居一平

監督脚本と残り全部。
監督脚本ばかりで1話以降はコンテ切らずにってパターンになるのかな。
近年はずっとそんな感じですがどうしてなのか気になる。







鬼太郎系女子というか片目隠した髪型で、
こうして見せる目を髪を揺らして変えるっていうのが珍しい描写で目を引いたな。
髪を揺らして髪型変えるってなんかアニメ的な感じで印象的だなと。
自分が鬼太郎系女子好きなだけかもしれんけど。



あと接写で服脱ぐところを見せたりとか、
フェチズムが感じられる画面で楽しかったな。


●さらざんまい 3話
絵コンテ・演出:神保昌登
幾原監督が脚本でコンテ演出が神保さんで、
と川柳少女を見た後だとちょっと引っかかる感じ。

さらっとのポーズや、回想の中で足元を強調する画面を見ると、
ゴールデンコンビは2人で歩むことを強調しているように思えたな。
さらっとのポーズで2人で一本足で立つのは、2人の足で一人の足だと語ってるようでもあり。
ことごとくその関係は夢、というか妄想で終わるのが面白いやら悲しいやら。

机の中からリコーダーを取り出すところ、
机の傾き方から必死さが見て取れる作画でグッとくる一連だった。

フィギュア17 つばさ&ヒカル その1 を語る
2019.05.06 [Mon] 15:38

『めぞん一刻』を全部見たので、
その流れで参加されていた高橋ナオヒトさんの作品を見たくなって視聴。
配信だと再放送版の形になっていて、
本来放映された形で見るにはDVDBOXを買うしかないようなので、
後日届いたらまた再視聴したいです。

タイトルからフィギュアスケートでもやるのかなと長年勘違いしていて、
OPがALFEEの曲というのでまずビックリして、
自分が想像していた作品とは全く違うことがわかってまたビックリという感じ。

本編もレイアウトを意識して見て日常パートが非常に良くてグッとくるなぁと思ったら、
いつの間にか宇宙船が落ちてきて不気味なモンスターが現れてと、
アニメ見ていて始めて日常パートだけのアニメにしてほしかったと思いました。
それぐらい日常パートにのめり込める画面だったので。

基本的に日常パートがあって後半バトルして終わりという流れですが、
バトルパートはそこまで力が入っているようにも感じられず、
日常パートの素晴らしさの後のちょっとした刺激物という位置づけのように感じました。
後半は敵がこちらの戦い方を学習して強くなっていくという設定だったので、
どうやって敵を倒すかというのにも触れられますが、
とりあえず強力な兵器作りましたって形にしかならないですし。

『刀語』のように1年を通じて1時間の作品を放映するという珍しい作品で、
EDもそれを意識して制作されているようなのですが、このEDまた大好きで。
つばさとヒカルが一緒に並んでいる後ろ姿を季節の変化を追って見せていくという、
割と単純なもので、2人の変化も僅かなものなんですが、
いずれ来るであろう別れを意識させる時間の変化が切ない感じでグッとくるんですよね。
1年という時間の積み重ねを感じられるもので、
最終回も普通にEDが流れて終わるのがまた凄く好きでした。
再放送版は本編を前後編に分けていて変なところで1回区切られるんですが、
このEDが24回見れると思ったらちょっとしたお得感すら感じます。
時間の都合か編集されてる回が多いのがちょっとアレですが。

つばさとヒカルの関係が個人的に新鮮でしたね。
つばさの写し身に留まらず、友人として姉妹として母としての側面を持つのが面白いなと。
最終回で母の写真をバッグにしまうのがどこか示唆的。
フィギュア17に変身した姿は大人の女性という形なので、
ヒカルという母に包まれたつばさという側面はあると思うので。
最後に母の胎内からの脱却という面はあるように思える。

ただそういう設定的な意味合いとは別に、
つばさとヒカルの出会いうというのが運命的で、かけがえのないものに見えるんですよね。
ヒカルの無償の愛を言葉にできないと歌ったEDが示すように、
単につばさに戦ってもらうしかないからとか、そういう作劇の上でのものは関係なく、
2人はそれ以上の関係を結んでいたんだと思えるような形というか。
この辺意識してもう1回見たいな、というのはあるなと。

あと個人的に印象的だったのが友人の翔君の話。
気弱なつばさを翔君は支えてくれていて、空を飛ぶ夢を持っているというのも印象的で。
舞台が北海道というのもあってちょっと『楽しいムーミン一家』を思い出しました。
あの作品のムーミンが空を飛ぶことを夢見るキャラだったのと、
フィンランドと北海道という土地の漠然としたイメージに近いものがあるせいかな。
最後に東京へ帰るつばさが飛行機に乗っているのを見て、
つばさが何処へでも飛べるところに翔君は魅力を感じていたのかなとか、
そういうところも意識して見たい感じ。

全体的には今見ると稚拙に感じる部分もあると思うんですが、
個人的には非常に新鮮に映る作品で面白かったです。
一応その1としましたが、その2はまた何年後かもしれません。
P R


(06年/7/31設置)

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