聲の形 を語る
2016.09.18 [Sun] 23:40

原作既読。
難しい題材だしどういう作品になるのかあまり想像できなかったのですが、
正にその苦悩を見せられたような作品だったかなぁという感じでした。

以下ネタバレ感想。

個人的に出だしでもうヤバイという雰囲気が凄かった。
出だしは主人公が自殺する決意のかたちを見せられるけど、
そこでまずそこからか、という不安と驚きがあって。
そしてOP。
ザ・フーのMy Generationが流れたところでアレこういう作品だったっけ、
タイトルと一緒に出るキャラその3人でいいのかとか、
ちょっと見ててあたふたしちゃいましたね。
それぐらい想像していなかった一撃。

将也の描き方としてヤンチャな子、現在のガキ大将というイメージがありましたが、
映画を見ているとどこにでもいそうな子という印象が強かったな。
声の芝居からの印象なのかもしれない。
高校時代の将也も活発な子みたいなイメージがありましたが、
罪の意識を背負った少年としての意図が強いナイーブさがあって、
主人公が何を背負ったのかっていうのがより人物像としてわかりやすい印象を受けました。
そしてこのキャラ造形を描ききっていることに驚かされます。

基本的に将也視点で進みますが、その将也が感じているだろう世界を印象づけられてる気がします。
なんというか、確かにリアルな背景などを用意してはいますが、
それを含めて将也の精神を通してみた世界なんじゃないかという予感があるんですよね。
✕印なんかはその典型例ですが、カメラのレンズを意識した世界やあまり雲のない青空が、
その場の閉じた感じを意識させてくれたり、
モヤモヤとした不安でないからこそくる罪や罰を意識させてくれてるようで印象的でした。
水の音が環境音としてよく採用されていて、
一連の時間の流れを意識させる見せ方も臨場感を煽っていて、
将也たちの心の中を浮かび上がらせているようでした。

それらがまたジトっとした雰囲気を作っていて非常に気が重くなります。
軽快で爽快なシーンというのがあまりなく逃げ場がないように感じる部分も。
楽しいシーンと言い換えてもよいかも。笑えるシーンはありますけども。
遊園地なんかはせめて楽しくても良いんじゃないかなと思いましたが。

そういう将也のジトッとした雰囲気とは別に結弦のキャラクターが逃げ場になっている気がします。
というか結弦が第2の主人公と言っても良いんじゃないかという雰囲気だったので特に。
将也以外の視点を多く持つという意味で。
カメラのディテールにも惚れぼれするし、姉を思う結弦の表情や、ばあちゃんが亡くなったときの立ち姿、
将也が墜落してからの病院での牛乳パックを飲んでる姿とか、
様々なシーンで非常に入っていきやすいキャラクターだったのが大きかったように思います。
やっぱり少女は描きやすいのかなとか、入っていきやすいのかなとか、
少女にまつわるアニメの業みたいなのを意識しちゃいます。
まあ原作でも描写が多いキャラクターなので自然なことかとも思いますが。

怪獣のバラードは日常ぶりになるのかな。
怪獣っていうのを将也にも硝子にも当てはめられるのが辛いところというか。

美術はやはり青空の多さが気になったかな。
雨の描写も少なく天気による心情描写というのがあまり無いからこそ、
青空のもとにある明確なものが浮き上がる気がしたかな。
あとは観覧車が回ってるけどハーモニーなんで単にスライドしてるだけとかっていうのがあるんで、
これでどこまで回転を見せきるのかみたいな緊張感があったように思えたり。
その後近づいたら3Dになっていたりしましたが。そういう切り替えがやや気になる感じだったかな。
みずほ銀行が普通に出てきてたけど、
親が大金をおろす姿を見るっていうのにより強度を持たせていてそこを突くかと思わされた。

今作は最初によくわからなかったシーンや端折った部分があったらその後のシーンで補完する、
という見せ方が多く、原作で170万という金額を提示したセリフが改変されていて不思議でしたが、
こういう風につながるのかと驚かされました。
というかこのシーンのためだけにみずほ銀行出していたことにも驚かされました。

朝食で目玉焼きを作っているのとかアニメオリジナルの部分もそうかな。
なんでこうなったのかな、という引っかかりから後半の命のメタファーになっていて、
色々納得させられる感じというか。

今回将也のキャラクター像が映像に乗ったことで大幅に変わりましたが、
硝子が将也の母親に謝る辺りなんかを含め硝子もだいぶ印象が違うようにも思いました。
硝子が謝る姿は本当にただ涙涙という感じでしたし。

あとは手癖じゃないけどもキャラクターを端によせてカットを割って見せていくだとか、
花の描写の多さ、夜空を見せるタイミングなんかが気になったかな。
鯉はなんだったのか、とか。

波紋が最初から最後まで印象づけられますが、
花火の衝撃で波紋ができるように、音が聞こえなくても振動は伝わるという感じだったのかな、
と橋の上で再会した2人を見て思ったかな。
橋に伝わった振動で誰かがきたことを硝子は察知してる風でしたし。
そういうところを含め、事後的というか色々な帰結が用意されているような感じがやや引っかかる感じ。

姉の描写は原作からこんな感じだけど氷菓だよなとか、
母親を思う将也がいいなとか、
1カットハーモニーの鉄塔が回り込んできているように見えたけど気のせいかなとか、
他にも色々あったような気がしますがとりあえずこの辺で。

個人的に三好さんがコンテ切ってるだけでも結構驚きましたが山村卓也もコンテ切られてて、
Freeシリーズだけじゃなくこっちもかとまた驚かされました。

アニメ雑記 2016/9/15 を語る
2016.09.15 [Thu] 22:15

●Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ ドライ!!



9話の特殊ED。
色鮮やかな水彩の感じが思わず目を引くEDですよね。
湖のイメージは隕石の落ちた冬木市の果ての姿だったりするのかな。
運命の赤い糸とか、
ぶっちゃけ君の名は。の世界に片足つっこんでる作品なんだけどあまりそういう話題無いですね。
エロゲ原作がセカイ系に繋がる感じで懐かしい気分になって好きなんだけども。
まあでも自分はいつも心を無にして見てるような気がしていたので、
特殊EDとは知らずになんでこのEDに何も感じてなかったんだろうと自分の目を疑ってしまう日常。







美遊とイリヤの迫る感じがまた好きですね。
ちょっと目に悪そうなところが玉にキズ。
ただ背景で目立とうというのは昨今では難しい感じもするので、
ある意味ではかなりのインパクトを作ったEDのように思いますね。
物語は寒く乾いた印象を受けますが、
そういう中で眩しさを見せる、というのが良かったのかなと。

個人的にプリズマイリヤのシリーズはカードの文脈がdeen版にあるのかな、
という風に見えるのが世界線の近さを感じるようで結構好きで。
OPでカードを投げる(賽を投げる)言峰が印象的なのが特にそうかな。
また夜明けのセイバーの絵がやはり大大大好きなOP,そしてEDだったので、
今回の鮮やかさはそういうFateの中の眩しさを意識させられるようだったかな、と。
まあどうでもいい話。





OP。遠ざかる空からイリヤの涙、そして5人の眼差しと映像の引っ張って行き方が結構好き。
眼差しの先ではなくそのバックへと移動していくのが帰るところ無さ、引き返すは荒野、
っていうイメージが目が見るその先のイメージをより強調するような意味合いかな。
先を見るっていうイメージはdeen版OPのセイバーを思い出すようで結構好き。





11話。
今回は表情というか目線、というか目で語るシーンが多かったなと。
士郎の存在がイリヤにとっての士郎と違っていたり、
美遊にとっての今の士郎はこういう関係っていうを交わらない目線で描いてるのもグッとくる感じ。
スターシステムの中のスターシステムという感じでだいぶ入り組んだ作品ですが、
憑き物が取れたように自らの力を発揮する士郎は正しく英雄の片鱗を見せていて、
そういう位の高い位置にいる士郎という存在がカッコよくて自然と盛り上がりますね。



士郎とともに戦う中で覚醒していくクロの目とか。
こういう眼力で通そうとする感じが個人的に楽しかったなと。
特にギルガメッシュはそれがよく出ていた印象。



興味深そうににやりと相手を見て。



ちょっと引いた感じになって。



高笑いして。



そして見下すという。
影を落としたり隠したり光らせたり。
そういう変化を大胆に使ってるので自然と注目してしまいますね。



子供ギルガメッシュは描写が新鮮なので見てて楽しいですね。
こういうおしゃれ帽子とかかぶるのかという。
というか石ころぼうしとかこの世界のドラえもんに成りつつある面白さがありますね。
鎖の描写も新鮮な絵になっていてアクションのエフェクトとの差別化があるのも良い感じ。
個人的にギルガメッシュの宝具飛ばしは一種の壁としての意味合いが強いと思うのですが、
そういう大きな壁としての役割を持たない相手というのも新鮮さの一つなのかな。
この一連はトールハンマーの雷撃が縦に中心に集まるような印象がちょっと目を引いたかな。
この前後の直線的なエフェクトがギルガメッシュの鎖の描写との差別化が強くて印象に残るというか。



クロの覚悟も目で語る。
赤い瞳っていうのは度々アニメで登場する強敵の記号ですが、
こういう相手に何かを伝えようとする感じはちょっと新鮮かも。



そしてラストのエクスカリバーへと。
OPとかけるような感じが目を引きますね。
個人的にエクスカリバーの中ではかなり好きな部類。
聖剣の輝きをそのままエクスカリバーに持っていくのはやや肩透かしな気もしますが。
特殊な演出からエクスカリバーの鞘で回復とかセイバー登場かと身構えてたので。

個人的に士郎も出たんだしセイバーとかほかの英霊出してもいいのでは、
という気がするので、最後は全英霊が力を貸すようなお祭りED希望で。
まあ無いか。

アニメ雑記 2016/9/8 を語る
2016.09.08 [Thu] 21:48

Re:ゼロから始める異世界生活 23話



久々のラム姉ちゃん。
今までメイド服だったので新鮮な感じがするな。

今回は新たな設定や今回出てきた要素をこの話数内でおさめているので、
どこか整然とした印象を受けますね。
ラムの飼い犬に〜の下りの繰り返しもそういうイメージを作るのに一役買ってる。
ギャグ的な要素でもなく真正面からぶつけられるからちょっとした戸惑いを感じる感じが。
技巧的な話の作りをそのまま見せられた戸惑いというか。
そういうのを感じたかな、と。



個人的にレムよりラムの方が好きなのは、やはり物語の共有にあるのかなと思ったり。
レムの愛は凄くよく分かるんだけど、
それを共有できる相手としてスバルが想定それているように思えないので、
スバルの話を受け入れる格好をしたラムの方に偏ってしまうというか。

魔女の話など昔話が物語の核としてあるので、
それを教えてくれた相手として、新たな物語を開いてくれた相手として、
導き手としての役割を果たしてくれたところに価値を見出すというか。
あれもまた特別な夕暮れ時だったんじゃないかなと思ってしまうので。
既に無くなってしまった時間だからこそ価値があるみたいな。
そういう意味では1話のエミリアの好意に近いのかもしれない。
そういう相手が今回は幻術で惑わしてくるというのも面白いところかな。
今回はそれぞれの愛をテーマにした話という感じがしたかな。









ユリウスとの会話シーンは全体から見ても少し浮いた印象を受けるな。
前景の置き方や表情の見せ方が違っているのが特に。
ユリウスとの距離感が今回話しの落とし所にもなるので、
互いの存在感を描きたかったのかなーとも。
キャラクター越しのショットも前景をボケさせることでより意識を向けさせるみたいな。
ただユリウスが精霊剣士と呼んで欲しいの一連、
スバルを剣でボコっておいて剣の腕も〜、
というのはちょっと今まで描いていたものを蔑ろにしすぎな気がしたな。
そういうスバルを軽くボコれる程度には剣の腕がある、
っていうのを自嘲気味に描いたカットなのかもしれないけど。うーん。





そこまでよ、悪党!
スバルとペテルギウスが血走った表情してるので、
どっちも悪党ってことかなみたいな気がしてくる。
上下逆さの逆位置的な感じなんでニュアンスは違うんですけども。



ちょっと引っかかる動き。
泣きも印象的でしたね。
エミリアの涙や夕景が綺麗で、それで十分なシーンだったかな。
エミリアの登場は画面左側だったけど倒した時は右側っていう立ち位置の違いで何かを描きたいのかなと思ったけど、正直見ててただ立ち位置変えただけの印象だったのでこの話数の感じの中ではやや不完全燃焼に感じたかな。



ペテルギウスロマネコンティです。
スバルは死に戻りしてるけどペテルギウスは意識の移動ができる能力ということで、
自らの命を何らかの形で延命させるのが魔女の寵愛の一つなんでしょうかね。
あとは星の名前が共通点か。星の名と不滅の意識っていうのがいいですね。
そういえば白鯨の霧も死者の存在を消失させてたけど、
魔女は死という現象を操る系の人なのかな。
今回はスバルの死で終わるのか、という引き方だったので、
死というものがもたらすものを意識させられる感じ。



剣の向きを変える描写結構見てる気がする。
今作でも21話での使い方が印象的だったしクオリディア・コードでも見かけたし?
今回は剣を向ける相手が傷つくのを恐れないことで、
スバルの体を傷つけるのをためらうユリウスっていうのを意識させてくれる感じ。

しかしここまで犠牲を出しつつも順調に来ていたのにここでまた死に戻りか?
という引きはなかなかの絶望感ありますね。
ペテルギウス芸人みたいなふざけたやつだなーと思いましたが、
これが本当の彼の持つ恐怖かと。



剣を振りかぶるっていうのが新鮮にうつったな。

白紙の親書だとか魔女教徒以外に不穏な影があったりとか、
この話数の外側に繋がる伏線もちょくちょく出てきていたので、
またどう話が転んでいくのか楽しみです。
P R


(06年/7/31設置)

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