いのちのすきま〜第五章

April 19 [Sat], 2008, 1:48
*注意*
これはフィクションとノンフィクションを織り交ぜた独り言のような
小説です。登場する人物・団体は架空のものです。
知人の日記から抜粋し着色しており、作者の個人的主観が多く含まれています。



      第五章『血筋と向き合う時』

前述したことであるが、私は元々心臓が弱かった。平熱は35℃前後
がメインで34℃台のときもある位体温が低く、その分普通の人よりも
免疫能力も低いらしい。
 胃潰瘍なら早く手術してほしいと医者に詰め寄ってもみた。しかし、
今の状況での手術は、外の臓器への影響や2次感染等の危険性を理由に
説得された。なんてポンコツな体なんだ・・・と自分自身の体を恨んだり
もした。
 うちの家系は、癌になってなくなる人が多かった。いわゆる癌家系だ
ろう。
いとこが30歳で肺癌になり、心臓の近くにある(?)とかなんと
かの理由で手術が出来ない状態で、医師にさじを投げられた。発見できた
ときにはほとんど末期の状態で、若さも影響して進行も早く、某癌センター
に入院したが、余命宣告の告知を受けていた。私ももちろん諦めていた。
彼はきっと亡くなってしまうのだろうと思っていたし、その日を勝手に
想像して泣いたりと、かなり失礼なことをしていた。その頃中学生位
だった私には、詳しいことはわからなかったが、ともかく奇跡が起きた
ということは理解できた。心臓に付着していたもの(癌?)が取れた
とかなんとか・・・本当によく憶えていないが、彼は手術を受けることができ
無事に生還したのだ。それから5年以上経過しているが再発も無く、すこぶる
元気である。
 母方の祖母も、末期癌と宣告され、余命3ヶ月との告知を受けていた。
歳も歳なだけに手術はもちろんできず、1泊3万位する個室に移った。1年
経過したが、癌の進行が極めて遅い為か、まだ生きていた・・・。3万×365日
計算するのも恐ろしいが、祖母はそのままホスピスに移った。そこでも2年
近く生きている為、追い出されることになった。現在も彼女は、一人での
歩行は難しくなっているが、非常に口が達者で元気だ。癌と共存している
のか・・・私には難しいことはわからない。しかし、身近でそんな奇跡が2回
も起きていると、自分もなんとなく大丈夫なような気もしてくる。能天気
なだけだろうか・・・。
 まぁ、実際、そう自分自身に言い聞かせていたのだろう。そう信じたかった
のだろう。私自身、「癌です」という直接的な告知は受けていないわけだし、
勝手に悲劇のヒロインに酔っている所もあったなぁ・・・と、今では思う。ある
意味あっぱれだ。
 通院ですんでいたが、体調はすこぶる悪かった。出される薬の副作用も助け
てか、不眠、吐き気、めまい、高熱等の風邪のような症状が続いた。ホルモン
バランスも崩れ、また右手が動かせなくなった。
 1週間に1日〜2日入院、退院して数日後に入院。という生活が増えて
いった。入院の日は、本当に退屈で、何事も悪い方向に考えてしまう。そんな
日は現実から逃れるかのように、ネットの世界にのめり込んだ。ネットの中で
動いている『私』は、本当に元気で明るくて、何にでも素直に感動できて、
私自身が憧れるようなキャラクターでいられた。その世界の存在は大きな
救いであった。
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(●'ω'●)プロフィールみたいなもの
お名前:のあ
趣味 :ダンスとかネイルとか歌とかROとか・・・(`ω´;)
特徴 :遊んでくれる人になつきます
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