バーティミアス・プトレマイオスの門

March 07 [Tue], 2006, 17:51
<作者>ジョナサン・ストラウド<訳者>金原瑞人

返却日をとうに過ぎ、やっと読み終わりました。
いやー、面白かった

初めは嫌な性格に拍車をかけているナサニエルと、こき使われて弱り切ってるバーティミアスの登場で
「この巻でホントに終わるの?」
って思ったけど、本の厚みとめまぐるしい展開できっちり終わってくれました。
映画化が決まっているそうだけど、終わりの方は、映像にしたら面白いだろうなぁと思った。
ハラハラドキドキでナカナカ良いよ。

物語がナサニエル・バーティミアス・キティの視点で語られていて、バーティミアスの昔の主人、プトレマイオスとのことも解き明かされて。
最後にはナサニエルとプトレマイオスが重なる。
なかなかいい感じの終わり方でした。
ちょっぴり悲しいけど・・・。

長い長いお話で、きちんとそれぞれが独立してるけど、3巻読み終わって
「ああ・・・。ココに行き着くんだ。」
金原さんは、続編は出ない・・・みたいなことを言ってたけど、バーティミアスのキャラがすごく良かったから、続編もありかも?

ナルニア国物語/ライオンと魔女

February 25 [Sat], 2006, 23:23
<作者>C・S・ルイス<訳者>瀬田貞二<出版社>岩波

・・・とうとう映画になってしまった。
トールキンが
「負けてられるか!」
と、『指輪物語』を書いたそうです。
(指輪じゃなくて『ホビットの冒険』?)
オックスフォードの同僚で不仲説が流れる二人ですが、同じサークルで、仲間同士で書いたものを見せ合ってたらしい。
ルイスは神様のお話やSFを書いてて、児童文学はこのシリーズだけ。
「自分が読みたい話を書いた」
そうで、大人が読んでも面白い。
・・っていうか、一応小学校4年〜になってるけど、瀬田貞二のこの訳についてこれるのか?
『指輪物語』や『マドレーヌ』の訳もしている瀬田氏。
言葉は古いけど、リズムが良い
日本にはなじみがないと言うことで「プリン」になってるお菓子は、映画ではホンモノです。
エドワード役の子は
「一個はおいしかったけど、たくさん食べたらマズかった
と言っていた。

裏切り者に対する許しと、代わりに殺されるものの復活が描かれているのは、アスランがキリストを象徴しているからだとか。
間違ってもそれが許されて、そのことで成長していく。
ハリー・ポッターとの違いはそこかな?
全部の巻を映画に出来るんだろうか?とは思うけど、白い魔女がニコール・キッドマンでなくて良かった。

ポビーとディンガン

February 22 [Wed], 2006, 23:16
<作者>ベン・ライス<訳>雨海弘美<出版社>アーティストハウス

アシュモル一家は、オパールの発掘を夢見るお父さんに連れられて、イギリスからニュージーランドへやって来た。
妹ケリーアンは、目に見えない友だち「ポビー」と「ディンガン」と遊んでいた。
アシュモルは、そんな妹がイヤでたまらなかったが、ある日二人がいなくなり、その日から食事をとらなくなったケリーアンは、日増しに弱っていった。
ケリーアンを助けようと、アシュモルは町の人たちに、ポビーとディンガンを探してくれるよう頼みに行く。

酒井駒子の挿画に惹かれて、ずっと借りようと思ってたけど、このところのバタバタで忘れてました。
そしたら、映画になってた!
もちろんミニシアターなので、観には行けませんでしたが、なんか良さそうだった。

目に見えない妹の友だちを必死に捜す兄ちゃんが良い。
そんで、最後にはちゃんと見つけられるし・・・。

哀しいラストだけど、優しいお話です。

エミリー

February 12 [Sun], 2006, 23:39
<作者>マイケル・ビダード<絵>バーバラ・クーニー<訳者>掛川恭子

ずっと欲しかった絵本を、やっと見つけました。
ネットで、注文しようかと思っていたところでした。

この本は、ワタシの好きなクーニーは絵だけ描いているのですが、エミリー・ディッキンソンという、実在の詩人のことを書いた絵本で、絵がすごく好きだったのです。

本の中で紹介されている詩も好きでした。

天国を見つけられなければー地上でー
天上でも見つけられないでしょうー
たとえどこへうつりすんでも
天使はいつもとなりに家をかりるのですからー

ツキを呼ぶ魔法の言葉

February 04 [Sat], 2006, 23:44
sinoに勧められて読んでみた。
要するに
「前向きに考えてると、そのようになる」
ってことなんだけど。
そんなこと今さら・・・.
そう思ってwakaに聞いたら
「そんな、ついてるなんて思えないですよ。」
ふ〜ん。


太陽の黄金の林檎

February 03 [Fri], 2006, 23:36
<作者>レイ・ブラッドベリ<訳者>小笠原豊樹<出版社>早川書房

気になったので文庫を探してみた。
目次を見てもタイトルからはわからないので、斜め読みしていくとやっと見つかった。
「雷のような音」
わかるわけないよねぇ・・・。

主人公たちはタイムトラベルの会社にやって来る。
6千万年前に戻って、恐竜狩りに行くために。
引かれたレールの上を歩く。
この道を外れてはダメ。
指定された獲物以外を殺すこともダメ。
でないと歴史が変わってしまいますからね。

ところが、現代に戻ったはずなのに、周りの様子がどこかおかしい。
彼の手には一匹の蝶が・・・。

そして、雷のような音・・・。

怖いよ〜。

ちょっと怖くて不思議な話が入ってます。
ワタシが持ってるのは、昭和56年版。
翻訳も代わってるかも?

図南の翼

January 25 [Wed], 2006, 17:30
<作者>小野不由美<出版社>講談社文庫

「十二国記」の番外編的な作品です。
恭王即位の顛末が書かれてます。
なかなか好きな一冊です。

先日、何かの拍子に「**真君」と言う言葉が出て、正しい名前が思い出せず、確かこの巻に載っていたはず・・・、と開いてしまったら読みたくなりました。
段ボールを積み上げたままの日曜日。
当然、パパの機嫌は悪くなったけどね。

わずか12才の珠晶(しゅしょう)が、妖魔のうろうろする町や森を抜けて旅するのは、無理なような気がするけど、昔の12才は今とは違うからなぁ・・・。
王になる器だからかもしれないけど、珠晶のものの考え方は好き。
「十二国記」はどの話も、人間としての義や律を考えさせられる。
言葉に重みがあるっていうか、そうだなぁと思うことも多い。

続きが出るのを何年も待ってるような気が・・・。
早く出ないかなぁ。
話の途中で終わってるんだけどなぁ。

なかやみわの絵本

November 27 [Sun], 2005, 23:58
12月は例会もないので、資料を作るために借りていた、なかやみわさんの絵本を返しに行った。
金野さんのお宅で「そらまめくんのベッド」を作っていたので、担当することにしたけど、ひねくれ者なので、「け」とか思ってしまった。
キャラクター自体はかわいい。
ちゃんとデザイン学校を出てるだけあって、デッサンもしっかりしてるし。
でも、お話は、説教じみてて・・・。
イマイチかなぁ。
でも、人気はすごいみたい。
ほとんどの本が大里にあったし、「そらまめくん」のシリーズは
「良く読まれてるなぁ・・・。」
って感じにくたびれてたし。
子どもに人気なら、良い本だよね。

風神秘抄(フウジンヒショウ)

November 17 [Thu], 2005, 23:41
<作者>荻原規子<出版社>徳間書店


待望の荻原規子さんの日本史ものです。
勾玉シリーズは面白かったけど、『西の良き魔女』はイマイチだったもの。

板東武士の家に妾の子として生まれた草十郎。
幼い頃から、一人で笛を覚えたが、イジメの対象になると考え、人前ではなく一人で吹くようになる。
いつしか、彼の笛の音は動物たちを呼び集めるようになる。

平氏との戦いに参加し、源義平に憧れるが、負け戦からの逃亡のさなか、姿の見えなくなった頼朝を捜しに行ったため、義平とは永遠に別れることになる。
盗賊・正蔵と出会った草十郎は、義平の死を確かめるため京へ向かう。
そこの河原で舞っていた糸世をみて、笛を吹きたくなるが、二人の舞と笛には、大きな力があった。
また、「鳥彦王」と名乗るカラスが、草十郎の前に現れる。
カラスの言葉が分かるのも不思議だったが、昔カラスに告げられた
「おまえはいずれ御曹司と会うことになる」
という言葉を思い出し、それは義平のことだったのでは・・・と思う。
そんなとき、草十郎が逃がしたはずの頼朝が捕らえられ、処刑されると聞かされる。
一人、頼朝を助け出そうと考えていると、糸世が現れ、二人の舞と笛の力で頼朝を救おうと持ちかける。
天の門を開き、頼朝の運命を変えた二人だったが、方々から追われる身となる。

この後、上皇に気に入られたり、上皇の寿命延ばすために笛を吹いて、糸世を異界へとばしちゃったりするの。
後半は糸世を救うための旅なんだけど、なかなかドキドキハラハラで、面白いです。
相変わらず、世界が広がって収束せずに終わる感はあります。
でも、史実がベースだからあんまりぐちゃぐちゃにはなってないような気がするんだけど・・・。
(歴史好きの人には、え〜っ?!かも?)

やっぱり、荻原さんは勾玉三部作がベストだなぁ。
これも、シリーズになりそうな予感。
「鳥彦王」のキャラクターは好きだから、彼が登場するならイイナァ。

カバーのイラストがいとうひろしさんなのが良かった。
勾玉は新書版で出たけど、また佐竹美保さんの絵なのよー
もう、いい加減にしてほしい・・・

4TEENS

November 15 [Tue], 2005, 23:53
<監督>廣木隆一<原作>石田衣良<出演>角田紳太郎/若葉竜也/落合扶樹/塚本時生/中尾ミエ

石田衣良の小説が、wowowでドラマ化されたものを観ました。
以前hanahagiさんが紹介してくれたのですが、読みそこねていて、あらすじだけでも・・と思って観てみました。
どこか、『スタンド・バイ・ミー』や『夏の庭』を彷彿させるカンジですが、こちらの方が現代的で、主人公たちもイマドキの悩みを持っています。
石田ワールドです。

主人公は14さい(中2ね。)の4人の少年。
冒頭彼らは、入院している友だちの誕生日のお祝いに、SEXの相手をしてくれる女の子を捜しに街へ繰り出します。
もちろん、そんな奇特な人はいないし、逆に高校生にからまれたりするんですが、その時助けてくれたヘルスのおねぇさんが引き受けてくれちゃう。
このおねえさん、カッコイイです。
そのあと、上手くいくかは、見てのお楽しみ。

仲良し4人の日々の中に、死に場所を求めている老人との出会いや、仲間の一人の虐待、そして殺人の疑い。
不登校の少女。
上手くいきすぎてるカンジはありますが、イマドキの少年たちに、自分のその時代のことや、我が子を重ねたりして、ドラマの割には楽しめました。
菅原文太さんや中尾ミエさんが脇を締めているのも良いのかも。
エンディングのケツメイシの『涙』も良かった。

原作が読みたくなります。
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