2004年5大ニュース

2004年12月31日(金) 21時30分
 ごくごく私的なランキングですので、順位にはノークレームということで(^^;。

5位:ロースクール発足も司法試験対応めぐり混乱
 従来の法学部がそのまま法科大学院になった(さらに新規参入もあった)という乱立状況のもとで、教員不足、カリキュラム整備未了のまま見切り発車となり、何より、過程を修了しても司法試験に合格する水準に達しないと思われるのに、合格者数を増やせというのですから、始末に終えません。ロースクールの我が身の丈の低さを「点からプロセス」とごまかすのにはあきれるほかありません。

4位:裁判員制度+刑訴法「改正」
 ここ数年の刑事司法改革は、結局、人質司法・自白偏重・調書裁判という人権侵害については何一つ解決せず、ひたすら治安維持・厳罰化・弁護活動の規制に終始しました。それにしても、あれだけ抵抗していた裁判所や検察庁が、法改正をしてしまえば、裁判員制度のPRに喜々としてとりくんでいるのを見るにつけ、率直に、役人ってすごいなと思います。

3位:賃貸住宅トラブルネットワーク発足
 今年7月には、大阪高裁で、自然損耗の修繕費用を借主に負担させる大阪府住宅供給公社の特約は公序良俗に反し無効であるとの判決も出ました。着実に賃貸住宅の負担のルールが確立してきていると感じています。

2位:NHPA訴訟で審理開かれる。沖縄ではボーリング差止め提訴
 今年8月には、サンフランシスコ連邦地裁で、NHPA訴訟の審理があり、原告団体会員ということで参加しました。環境保護の国際的取り組みが広がりつつあります。また、現地の沖縄でも、違法・無法の限りを尽くしたボーリング調査の差し止めを求める訴えを提起しました。

取調べの可視化(録画・録音)の実現に向けて−可視化反対論を批判する−

2004年12月31日(金) 21時02分
 取調べ過程の可視化に反対する法務省・警察サイドの立論を丁寧に批判してある日弁連意見書です。取調べの可視化(録画・録音)の実現に向けて−可視化反対論を批判する−

監獄法100年ぶり改正へ

2004年12月30日(木) 14時02分
 讀賣新聞がこの間の動きをまとめて報じています。
 記事で、「日弁連も現実路線へ」というのは「当たらずとも遠からず」といったところでしょうか。受刑者の法整備を先行させ、未決被拘禁者の処遇が先送りされたことは、ひとまずほっとしました。一時は、あらぬ方向へ議論が流れようとしたため、どうなることかとやきもきしましたから。
 ともあれ、国連被拘禁者処遇最低基準規則などの国際標準を踏まえて、受刑者・未決被拘禁者のそれぞれの権利性を確立し、処遇の改善を図る方向で改正されるよう注視しなければなりません。代用監獄を温存するなどの結論は論外です。

楢崎裁判長の弁護人批判は的はずれ

2004年12月29日(水) 19時37分
 以前にも取り上げましたが、Winny正犯の判決全文が掲載されました。
 判決で指摘された弁護人批判は、大きく2点で、(1)著作権紛争解決のあっせんを申請するに当たり、その申請書に、起訴状及び検察官の冒頭陳述書、告訴状2通の各写しを添付し、開発者に対して、捜査報告書の内容を送付していたことが捜査の秘密や第三者のプライバシー権侵害などの観点から問題がある、(2)開発者と連絡が取れていたのに、そのことを秘匿して、開発者の警察官調書の開示を請求したことが裁判所との信頼関係を損ねるものである、ということです。

環境省がジュゴンの広域調査結果発表 辺野古に食み跡も確認

2004年12月29日(水) 18時39分
 琉球新報から、一部引用します。
 環境省は28日、本島周辺のジュゴン保護に向け2001年度から実施していたジュゴンと藻場の広域調査の概要をまとめた。3年間の調査で12頭のジュゴンを確認、餌場となり得る海草藻場の面積が約2000ヘクタール、うち6海域で食跡を確認、7種類の海草を摂食していることも分かった。
 辺野古にも、ジュゴンの食み跡が確認されました。那覇防衛施設局は、「基地内における文化財などの保護」をうたっていますが、そうであれば、ジュゴンの生態に著しい影響を与える代替施設建設は、ただちに中止すべきです。

労働政策審議会 「今後の労働安全衛生対策について」

2004年12月29日(水) 18時33分
 労働政策審議会が「今後の労働安全衛生対策について」をまとめ、厚生労働大臣に建議を行いました。しかし、長時間労働の制限に関しては、財界サイドの強烈な巻き返しにより、この間積み重ねられてきた通達の水準を下回る内容になり、行政指導の根拠をなくさせる余地が出てしまいました。また、報じられている医師への面談義務も、本人の申出が前提とされていますが、企業による圧力が懸念されるところであり、効果に疑問があります。
 一部企業では、不当な36協定を締結して、際限のない残業を可能にしているところもあります。労使の自主性というのは、最低基準を上回る保護については妥当しますが、これを下回ることは、使用者による強制労働・健康破壊を容認することであり、労働者の健康を維持するために、むしろ積極的な介入が求められるところです。

改正労組法 1月1日施行

2004年12月29日(水) 18時33分
 改正労組法が1月1日に施行されます。概要は、こちらで。
 #もう「地労委」とは言わなくなるのですね(^^;。

廃棄物処理法 次期通常国会で改正へ

2004年12月29日(水) 18時18分
 河北新報のサイトから。無許可営業の罰金額の上限を1億円に引き上げるほか、無確認輸出罪に未遂罪を創設するほか、管理票(マニフェスト)の偽造、不交付についての罰金額の上限引き上げも検討しているようです。
 なお、管理票の効果に疑問を呈し、より実効性のある監視制度を求める指摘があります。

12/1〜12/28のアクセス数

2004年12月29日(水) 18時13分
 この間、有名どころにトラックバックしている関係で、コンスタントに100PV/dayを超えるようになりました。ありがたいことです。
12月01日(水) 89
12月02日(木) 147
12月03日(金) 159
12月04日(土) 84
12月05日(日) 51
12月06日(月) 56
12月07日(火) 63
12月08日(水) 76
12月09日(木) 33
12月10日(金) 63
12月11日(土) 34
12月12日(日) 28
12月13日(月) 67
12月14日(火) 57
12月15日(水) 106
12月16日(木) 120
12月17日(金) 63
12月18日(土) 69
12月19日(日) 106
12月20日(月) 102
12月21日(火) 90
12月22日(水) 196
12月23日(木) 155
12月24日(金) 115
12月25日(土) 98
12月26日(日) 114
12月27日(月) 137
12月28日(火) 114

ボーリング調査差し止め提訴

2004年12月29日(水) 2時02分
 辺野古周辺住民らは、27日、那覇地方裁判所に、ボーリング調査の差し止めを求める訴えを起こしました。普天間代替施設=辺野古新基地は、沖縄に新たな基地をつくり、平和と環境と生活を破壊する拠点をつくるものであり、到底許されません。
●沖縄タイムス
 調査差し止め求め提訴/普天間代替ボーリング
 「守れ 辺野古の海」
●琉球新報
 辺野古調査中止へ提訴 住民ら68人
 「海をジュゴン保護区に」 原告団、裁判闘争へ決意