NTTリストラ 配転は違法 札幌地裁

2006年09月29日(金) 20時28分
 NTTが2002年に実施したリストラ計画に従わなかった従業員に対し、北海道から東京などの遠隔地に配転させたのは違法であるとして、慰謝料の支払などを求めていたNTTリストラ・北海道訴訟で、札幌地裁(笠井勝彦裁判長)は、原告5名全員について、配転の必要性がなく、親の介護など配転を回避すべき事情があるのになしたものであるとして、総額300万円の慰謝料の支払を命じる判決を言い渡しました。北海道新聞 札幌テレビ BNN
 NTTリストラによる配転違法訴訟は、東京、静岡、大阪、松山でも争われており、初めての司法判断です(大阪では、今、最終準備書面を起案中です(^^;。)。この判決をバネに、各地でも勝利を!
声       明

1 本日、札幌地方裁判所民事5部は、NTTリストラ北海道訴訟について、原告前面勝訴の判決を言い渡した。
2 NTTが2002年5月に行った11万人リストラの違法性を直接問う裁判であり、現在、札幌、東京、静岡、大阪、松山の5地裁でたたかわれている。NTTの11万人リストラとは、韓国の国家予算(7兆円)を上廻る内部留保約8兆円、グループ従業員約20万人という巨大企業NTTが利益の極大化のみを求めて、@51才になった社員をすべて退職させ、NTT東・西日本会社が新たに100%出資でつくった地域新会社(OS会社)に15〜30%の賃金ダウン(北海道の場合は30%)で再雇用し、A退職に応じない者は、今までのキャリアや技術と本人や家族の生活も無視した異職種・遠隔地配転を行ったものである。かかるNTTリストラにおいて、NTTを「退職しない」ために、みせしめとして行われた異職種・遠隔地配転を受けた労働者が、その配転の違法性を問うた裁判がNTTリストラ訴訟である。
 本日の札幌地裁の判決は、上記の5地裁の中で、最初に出されたものである。
3 本日の判決は、原告全員について、業務上の必要性がない配転であったことを明確に認めた。このことは、本件11万人リストラにともなって行われた「満了型とみなされた」労働者の全ての配転について、その業務上の必要性がないことを裁判所が認めたことにほかならない。
 さらに、裁判所は、本件の原告5人の配転がみせしめであるとの認定まではしなかったものの、原告全員の配転を無効としたことは、本件配転が11万人リストラを強行するためのみせしめであったと評価したことにほかならない。
その意味で、本日の判決は、11万人リストラそのものを断罪するものであり、正に画期的な判決である。
4 来春までに他の4地裁の判決が出されることになるが、われわれは、他の4地裁においても、NTTの11万人リストラを断罪する判決が出されるものと確信する。
 われわれは、NTTに対し、本日の判決を真摯に受け止め、控訴をせずに、直ちに、実質「50歳」定年制である「退職・賃下げ再雇用」制度を止めることを強く要求する。
われわれは、20万人に及ぶNTTグループ労働者全員の労働条件の改善のために、今後とも、たたかう所存である。

2006(平成18)年9月29日

NTTリストラ北海道訴訟原告団
NTTリストラ北海道訴訟弁護団
通信産業労働組合
  • URL:https://yaplog.jp/lawyaz-klub/archive/1657