“日本×イングランド”

2010年05月31日(月) 1時19分





2-1にて敗戦、しかも失点は全部オウンゴールと
一見すると何とも香ばしい試合になりました。
これだから、といつも通り失望する人もいる事でしょうから、
それを少しでも防ぐために今日の試合の中身について、
主に良かった点を書きます。

まず4−1−4−1の布陣。これは思っていたよりも嵌りました。
因みに岡田さん的には4−3−2−1らしいです。
最初にスタメンを見た時に、「これでボールが収まるのか?」と思いましたが、
遠藤、長谷部、阿部の辺りできっちり球が持ててました。
ボールキープ、と言えば俊輔、中村という考えはさっさと捨てなければいけません。
というかこの布陣、ボールが収まるというよりは、常に前へボールが動くという感じでした。
阿部の所で、あるいは大久保、長友を絡めたボールを奪い、遠藤、大久保、長谷部が
回すのではなく連携しながら前へ繋いでいくという流れ。
この流れは連携に長谷部・大久保という
攻めっ気の強い二人が絡んだ事が大きい気がします。
これは非常に良い。
ゆえに、堅守速攻というコンセプトにおいては、
この布陣に阿部、大久保、長谷部のセットを置くことが効果的だという事が言えます。
左サイドが非常に広く使えていたので、
日韓戦で課題に挙げた球の散らしも上手くいってました。
プレスが韓国に比べて緩かったとは思いますが。
守備面については、アンカーである阿部の守備センスがグンバツに光ってました。
球をとるとる。CB、阿部を中心に、
イングランドの攻撃は連携の効いた守備で前半ほぼ完封していたはず。
我を通そうとしてくる相手の多いワールドカップを前に、
4−1−4−1が使える目途が立ったのは非常に大きな収穫でした。
岡崎と森本、相手によってFWのチョイスを変えれば、
戦術の幅も広がると思います。
後半互いに足が止まってからは本田も連携に加わり、
森本が入ってポストプレーをするようになったので
パスの繋がりは前半よりも良いと感じました。
ただラインが下がってルーズボールが取られていたので、
保持する時間そのものは減ってましたね。
これは課題になるでしょう。

岡崎は若干ポストプレーぽい事もしていましたが、
彼は裏を取る事に専念した方が良いです。
ここ最近、強豪相手に決定機をはずしているので、
もっとフェイントを入れるなど冷静さが欲しい所です。
復帰したトゥーリオはビルドアップにただならぬ存在感。
今日一番縦パスを入れていたのは彼なんじゃないか、
と思わせるほどに鋭いのを何回も何回も入れていました。
4−1−4−1の成功の要には、阿部の守備センス、
サイドの連動以外に、彼の最終ラインからの縦パスが確実にある。
数日前にあるコラムで、トゥーリオのパサーとしての重要性、
というのを見て、その時は懐疑的でしたが、完全に当たりでした。
大久保はFWとしての全盛期は国見時代というのが最近の持論ですが、
やはりMFとしての性能は高い。早く本職になってほしい。
彼は視野が広く、ファールが多いながらも球を良く追うので、
4−1−4−1での守備網の形成、
攻守の切り替え時に頼もしい存在になる可能性がある。
逆に、FWとしての力量は微妙なので、
4−3−3とかで前に張らせる事は良くないと思います。
松井には突破力があるので、
相手に合わせてオーダーを変えていくと面白いです。
森本はどうも試合に入りきれていないので、一度先発で使って欲しい所。

などと色々言いましたが、
とにかくこの試合は、4−1−4−1がうまくいったという事に意味があり、
オウンゴールは正直どうでもいいんです。
オウンゴールがあってもなくても、
後半のラインの保ち方は課題になっていましたし。
それよりも各選手が4−1−4−1にしっかり嵌っていた事が何より素晴らしい。
久々に良い試合でした。
なんか欧州行くと急に強くなりますよね。代表の欧州モチべは凄いです。

“日韓戦”

2010年05月27日(木) 1時47分




今更日韓戦の感想を。
韓国は強かったです。
試合前の段階ではまだメンバーが決まっておらず、
メンバー選考最終戦ということで、やる気がみなぎってました。
日本の選手達はメンバー発表を終えて、
どこか弛緩した空気があったかもしれません。
攻撃面でコンディションが良いと言える選手があまりいなかったのも事実です。
俊輔なんか、最後にコンディション良かったのいつだ?
って感じですし、遠藤も同様。
中盤の保持力が岡田さんの生命線のはずなので、
松井が怪我、保持者になる遠藤・中村のコンディションが悪かったのは
かなり厳しかったでしょう。
いざ試合が始まってみてもそれはやっぱり明白で、
中村は全くボールに触れないし、
本職では無い右に入った長友は殆ど攻め上がれない。
左の今野と大久保も、縦の連携が全くと言っていいほどなく、
サイド攻撃は完全に機能不全でした。
長谷部と本田は球が繋がらない中で
とにかく自分の仕事をしようとしていたと思いますが、
長谷部は周りが連動しないと良さが出ないし、本田は徹底マークに合って空回り。
となると中も外も機能不全で、とにかくプレスをするしかない状況。
そんな中、
唯一明確な試合運びのビジョンを持っていたと思われるパクチソンは見事でした。
近頃、攻撃が良くない時の特徴として、
互いのフォロー=距離を詰めるになってしまっている事があると見ます。
だから狭い所に密集してしまって、ポジションが被りまくる。
FWすらも被りまくる。同じスペースに出て行って、
同じところに戻ってから散らばるというシーンは何度もありました。
近寄って球を受けてやることもフォローの一つですが、
保持者もそうでない人も、もっと外を意識していいと思います。
どこかで外に展開しないと味方が密集する一方で、
球を奪われた時、大きく展開する速効型のチームには絶対に不利です。
つまりそれが韓国だったのではないかなと。
このへんで外を意識出来ない理由について書いてみましたが、
つまるところ、フルメンバーが良いコンディションでない限り
そういうチームとしての懐の深さが生まれない、
ってことなんじゃないかという結論に至ってしまいましたね。
多分そうなんだと思います。これをゆゆしき事態と捉えるべきなのか、
それともフルメンバーが良いコンディションになれば
強豪相手でもキープ力が生まれると捉えるべきなのか。
まあそれはさておいても、ほぼFWの本田と岡崎の出入りの連携は常に悪いので、
そこはもっと磨いていってほしいです。
大久保は珍しく良くやっていた。たまたま噛み合ったのか、
一皮むけたのかは解りませんが、一人気を吐いてました。
珍しく良いシュートを打っていましたし。右サイドは絶滅していたので、
殊更良く見えました。
それから森本も良かったですね。
前線でターゲットになろうという明確な意思がありましたし、
得点には結び付きませんでしたが、手堅く仕事こなしていたと思います。
アジアレベルでは彼のフィジカルはトップレベルらしいという事が解りましたね。
なにはともあれ、マスコミの人もファンの人もそうでない人も、
この期に及んで、このままで大丈夫なのか?
なんて問題提起は論外ですから、
そろそろ何も考えずに応援してほしいです。

最後に、岡田さんの辞任伺い云々冗談云々はどの側面からも彼の失態です。
残念なことです。


“海がきこえる”

2010年05月19日(水) 1時29分





海がきこえる&海がきこえる2を読了。
一年に一回は読みたくなる作品です。
そして、人生で唯一読んだ恋愛小説。
故氷室冴子氏の他作品は読んだ事がありませんので、
この人の作家性は知りません。しかし、この人こそが、
小説でしかありえない作品がある事を教えてくれました。
この本を読むと、不思議な事に、その時の自分に重なる部分が必ずある。
いつ読んでも。
日々を漫然と過ごしながら、自分の想いを、
それと関係のないような事の影響を受けながら変化させていく
登場人物の心理を、文字は絶妙に浮き彫りにする。
大立ち回りもドンデン返しも無い、
遠回りとも言える気持ちの変遷をその都度描きだす。物語は淡々と進む。
それがたまらなく現実的。そうだ、これなんだ。
これがリアルだ。
そしてロマンでもある。
近付いてるんだか離れてるんだか解らない、右も左もない、
漠然と漫然と理由も無く決意したり揺れ動いたりする想いを抱いたまま、
ぼんやりと停滞した日々を過ごす。
一人称による回想という形式を取り
相手の情報を絞る事でもたらされるロマンティシズムと、
結末へ向かおうとするベクトル、作為を排除して描かれる、浮遊した、
右往左往とすら言える不安定な心の機微を細部まで描くことで、
ヒロインの不安定な心の細部をも生々しく描き、
何も省かない事で表現される極限の現実性。
行っては戻り行っては戻りを繰り返す恋愛劇は疲れるし、
結局「いかに行動から良い結果を出すか」という単純極まりない、
勝負事のようになってしまって、
読者に必要のない客観性を持たせてしまうと思う。
そうするとどこか冷めてしまって、
ああすればいいのにとか、こうすればいいのにとか思わせてしまう。
その点、この現実性×ロマンティシズムによる素晴らしさと、そして、
「何も省かない」という素晴らしさは輝かしくすらある。
だからこそ遠回りな登場人物達の気持ちに萎えることなく、
「そういうもんだよな」「俺もそんなことあったな」
と自分に重なる部分があるのだと思う。
もうひとつ、上に挙げた素晴らしさは、
この作品しか持ち得ない時間感覚も獲得したと思う。
内に不安定且つ浮遊した心理、
外に漠然・漫然とした日々をハッキリと意識させる
様々な出来事を描写することで、
ごくごく緩やかに時間を流す事に成功している。
その弛緩した独自の時間間隔は読んでいる最中に居心地の良さを生み、
読み終わって暫くすると、
心の状態によって体感する時の流れの速さが変わる日々を過ごす自分を、
ふと懐かしくさせる。
上述した素晴らしさや、
海がきこえるにしかない時の流れに触れたい時、
それがたまらなく恋しくなった時、
再び手に取ってしまうのだと思う。
アルバムを開いて、過去を回想するように。

故氷室冴子氏に捧ぐ。




“セルフプロデュース”

2010年05月05日(水) 21時21分




ピアノの事。
曲想を鍵盤だけで表現するというのは良くないと思う。
ステージに立ったら、
一言一句、一挙手一投足、息遣いまで曲想に沿っていなければいけない。
それが観客と曲を繋ぐものだと思います。
そういう演者になりたいです。

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    ・ゲーム-スマブラ・テイルズ・他なんでも
    ・音楽-サックス5、ピアノ3、歌2
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