シアターコクーン・オンレパートリー2018「ニンゲン御破算」

July 08 [Sun], 2018, 0:10
シアターコクーン・オンレパートリー2018
「ニンゲン御破算」


作・演出:松尾スズキ

出演:阿部サダヲ 岡田将生 多部未華子
荒川良々 皆川猿時 小松和重 村杉蝉之介 平岩紙
顔田顔彦 少路勇介 田村たがめ 町田水城 山口航太 川上友里 片岡正二郎 家納ジュンコ
菅原永二 ノゾエ征爾 平田敦子  松尾スズキ

前田悟 齋藤桐人 乾直樹 阿部翔平 井上尚 掛札拓郎 笹岡征矢
中村公美 香月彩里 石橋穂乃香 青山祥子 中根百合香
演奏:幕末どさくさ社中(邦楽)・清水直人(sax.)・磯部舞子(vn.)・門司肇(key.)


2018年7月7日(土) 18:30公演 森ノ宮ピロティホール


やはり書けるときは感想はブログにも残そうと思う。
あとで見返して思い出せるから。

なるべく配慮して書こうと思うのですが、
ネタバレに抵触するかもな感想は ↓
やっっっばい!!
物凄く良かった!面白かった!!最高だった!

って見終わった後、語彙力馬鹿になってしまったほど。
自分的今まで見てきて良かった舞台ランキングの上位に間違いなく入りました。
チケット取った数ヵ月前の自分を誉めたい。

松尾スズキさん、やはり天才か!!

エンターテインメント性と松尾スズキ節の人間の業とキャストのパワーと演出と音楽とダンスと歌と
時代ものと軽妙さとえげつなさと笑いと哀しさと不条理とナンセンスとパワーと。

色んなものがもう雑多に入り組んで、絶妙なバランスで構成された舞台でした。

休憩込みで3時間20分。
いやもうね。あっという間に、というより濃い濃い時間で
あっと言う間だけど体感的にはむしろ5時間くらい?
しかしもちろん長くない。
ずっとこの空間に浸っていたい。
見ている間とてもとても幸せでした。

幕開きの「Secret Agent Man」にえええっとなりつつ拍手喝采。
(ヒガシと亮ちゃん当然思い出したよねー。大好きな曲)

物語の舞台は幕末。
冒頭のいやみったらしくシニカルな時代描写にまず笑い。
あーだよねー戊辰戦争ってそうだよねー。

で、後はラストまで怒涛の展開ですよ。
1幕途中でそれまでの話の整理タイムもありっていう親切設計。
話の筋で迷子になってる人も大丈夫!ついていけます。追いていきません。

唄あり、三味線あり、歌あり、ダンスあり、インド舞踊あり(笑)
喜劇なの?悲劇なの?
この混乱っぷりが日本国中あげてのカオスな幕末風景そのものでした。

でもそのカオスの中でも人々は生きてきた訳で。

もうね、とにかくさすがの阿部サダヲなの、サダヲちゃんなの!
あの方ってなんなんでしょうねえ。
背ちっちゃい(もう)おじさんなのに、特別イケメンでもないのに
かっこいいし、かわいいし、惹きつけられるんですよねえ。上手いんですよねえ。
善人にも悪人にもなれるし、定義されないカテゴリーの役者さんだなと思います。

サダヲちゃん演じる加瀬実之介に関しては
ぜひとももう1回見たい。
結末を知った上でもう1回見たい。全然違う解釈で見たい、


で、で!
岡田将生くんですよ。ええ、ええ、もちろん岡田将生目当てでチケット取りましたよ。

今まで「皆既食」と
 (静かな舞台だったですねえ。生瀬さんと岡田くんの最後のシーンがとても美しくて印象的でした)

「ゴーゴーヘブン ゴーゴーボーイズ」を見てきた訳ですが
(全員真っ白なラストが衝撃的な舞台でした。岡田くんは健気で美しかった)

いやもう灰次最高か!!!

なになにいつの間にこんな上手くなったん?

ほんとに素晴らしいんですよ。
かっこいいし、かわいいし、アホっこだし、無邪気だし、手練れだし。

岡田くんって立ち回りもできたんや!しかも上手いし!
というのが割りと一番の衝撃。
(勝手になんかドンくさいイメージ持っててほんまにすんません。)

長身で長い手足を余すとこなく使って発する演技。
しかも全力。発するパワーがすごい。
かといって大味な演技じゃない。
ダイナミックさと微妙な狂気を内包するハイジ。
(本当はすごいおかしな人なのに、そう見えないギリギリの匙加減)

1幕で、兄の黒太郎と灰次で下手通路で結構長く演じるとこがあって
黒太郎が、灰次の無邪気な怖さについて言ってるシーンなんですが
イノシシ斬るとき、クマ斬るとき、人斬るとき(だっけかな?)の時の
顔をしろって灰次にいうんですが、(それぞれ3回分)

席位置的に結構近くで見られて、それがそれが
もーーー死ぬほどかわいくって、私は死んだ、はい、死んだ。
あまりに萌えたので、混乱してそのあと一瞬素に戻って
現実の仕事のことを思い出してしまったっていう錯乱ぶり。あーあれミスってたなーやべって。
(もちろんすぐにニンゲン御破算の世界に戻りましたけどね)

てな感じで私的最大限に岡田将生に萌えたのであります。
終演後にすぐに岡田くんの次の舞台の予定の有無確かめたよね。
なかった、良かった、出遅れてなくてw


(「昭和元禄落語心中」。大変な大役。
 灰次見てたら、八雲な岡田くんが浮かびました。楽しみです。)


ほっといたら永遠に書ける岡田将生話はもういいとして
荒川良々さんの黒太郎も良かったねえ。

多部未華子ちゃんも相変わらず鈴のような声がよく通って。
なかなか難しい役どころを涼やかに。

平岩紙さんは何やってもいつも的確。さすが。

その他大人計画の役者さんはじめ皆さんみんな生き生きとしてて素晴らしく
舞台やってて楽しそうだなあと。
千秋楽で燃え尽きそうなとんでもない熱量。

15年前の勘三郎さん版は見ることができなかったけれど
勘三郎さんの実之介も、サダヲちゃん演じる灰次も
きっと素晴らしいものだったんだろうと想像できる。
しかし今回も最高の実之介と灰次だった。


やっぱり舞台って素晴らしい。
やめられない。
見えない力がステージと客席間で投げてられて、投げ返されて
段々交じり合って、なんだかもう訳のわからない集中を作りだしていく。
一期一会のエンターテインメントって素晴らしい。

これからも私は色んな舞台を見ていきたい。






  • URL:https://yaplog.jp/kirin_orange/archive/1371
Trackback
Trackback URL
Comment
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー 絵文字 プレビューON/OFF

不正な自動コメント投稿を防ぐため、チェックボックスにチェックをしてください。

利用規約に同意
 X 
禁止事項とご注意
※本名・メールアドレス・住所・電話番号など、個人が特定できる情報の入力は行わないでください。
「ヤプログ!利用規約 第9条 禁止事項」に該当するコメントは禁止します。
「ヤプログ!利用規約」に同意の上、コメントを送信してください。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:りん
読者になる
映画、舞台、読書、ドラマその他
好きなものについて好きなように書いてます

りんへのメールは
下記リンク集のメールフォームよりお願いします

お気軽にメールどうぞです
web拍手 by FC2
2018年07月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
Loading
https://yaplog.jp/kirin_orange/index1_0.rdf