戦国遊覧B 『密謀』トライアングル

March 11 [Wed], 2009, 2:40
(3月10日23:40記)
知ってたらゴメン。
寝てたらゴメン。

さっきTV番組表を見てたらあれれ?
これからテレビ朝日1:55〜1:59まで、『落日燃ゆ』紹介のミニ番組がある模様です。

ヒロタマサオさんの映像と声をゲットできるかな?


(3月11日2:10記)
はい、観ました『落日燃ゆ』番宣。

ほとんど前面に出てるのもしゃべってるのも北大路パパでした。廣田正雄耕史君は、以前も見た父親を心配して半円形に取り巻く家族の中で眉間を険しくしてる、あの姿です。その後、アップになって何かしゃべってくれてるのですが、この音声はナレーションに消えてましたね。

妻役の関根・・・じゃない高橋惠子さんが似合ってました。
しかし「昭和最大の夫婦愛」と平気で宣伝する姿勢にはやや萎える。素晴らしい夫婦愛なのですが、昭和最大などと大げさに言われることは廣田弘毅の嫌いそうなことなので・・・・。

山本五十六の内藤剛志さんの笑顔がすでにして切ない。
津川吉田茂は予想通りチャーム。あんな感じあんな感じ・・・ですよ。
橋爪功さんの佐藤賢了、複雑な役回りを上手くこなしそう。

・・・まあ、そんなに「これまで見たことのない新しい耕史君」が観られるわけでもなさそうですが、三男正雄はいい役。役名でも三番目。
原作も良かったし、いいドラマに仕上がって欲しい。楽しみです!


【戦国遊覧B『密謀』】

戦国遊覧シリーズ、今回はF沢S平の小説『密謀』上下です。

『密謀』も『関が原』も大河にからめ、兼続景勝に関する正統な話を読みたくてとっかかるのですが、なぜか石田三成の人生の方に心惹かれてしまいます。

理想家肌の秀才、実務能力に優れ、実は豪胆なところもあり、私利私欲から遠く、領民のことを考えていたのに、不遇な上にも不遇が積み重なり、悲劇的で惨めな最期を遂げますが、それに惹かれる。

その三成とこの世で最も心を通わせながら結局最期は何もしてやることができなかった直江兼続・・・・・うーん、良さげじゃないですか!?

景勝がいい感じです。めったにしゃべらないし、笑わない。迷いや弱さや動揺はまったく表に出さず、軍隊としてはこれほど頼もしい将もいない。
兼続の前でだけ、兼続にだけわかる微かな感情の動きを表出するのもいいですね。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

で、ちょっとだけ『天地人』に戻りますが。
北村一輝さんの上杉景勝についてなるべく先入観なしに見ようと心がけていたものの、結局は不満を書くことがこれまでとても多かったです。
しかし、『密謀』路線は北村さんも似合いそう。

また、大河のほうでも、迷いの多いパッとしない景勝であることが今はポイントなのかなぁと思ったりしはじめました。

10回『二人の養子』、春日山本丸を占拠して迎えに出た兼続を見る安堵と感謝と苦々しく忸怩たる思いが混ざったような表情、また母親に真剣に詰め寄る意外にマザコンな風貌にもこれまでの北村さんに感じてきたイメージと違うものを感じました。
迷いも苦さもなく堂々本丸に入場したら、ますます第10回の車酔いが激しくなるところでしたよ。

アンチ北村ではなく、北村オンチなので、そこんとこよろしく、です。

(以下専門用語あり)
で、もしかすると「北村景勝」のツボというのは、「あの顔で、ウケ」と言うところにあるのではないでしょうか。「むっつり受け」「コワモテ受け」「無愛想ウケ」とか、「オレ様受け」に匹敵するグッドな用語があるといいのですが・・・・。
「それは絶対違うぞ!」と私の思い違いを正してくださる方大歓迎です。この方向で妄想が広がらないうちにどうぞご指摘下さい。

なにしろ北村オンチな上に上杉関係初心者ですので、その辺も温かくお導きくださいませ。

もちろん『密謀』の兼続も、『天地人』のスィート兼続とは全く違います。若い時分を描いていないからもありますが・・・・。

けれど今ひとつ私の中に魅力的な人物像が結べなかった。
なんだか言葉が軽かったり、意外と景勝より甘かったり。直江状は派手だけれど、結局負けてしまうわけですし。
義に生きると誓った三成との盟約を破ってしまうことになるけれど、まっすぐ生きたのは三成の方で、兼続は結局理想をまげて生き延びた。やはり三成の方が鮮やかに描かれているような気がします。

で、また脱線しますが・・・・・。
役者として演じるとすれば、三成ほど演じ甲斐のある役もないでしょう。才を頼んで出世し、天下分け目に際して憎まれ利用され、それでも立派に戦いぬき、惨めにみっともなく見えようとも最後の最後まで自分の生き方をまっとうする。

そう、その三成を小栗旬が演じると言うので、私は『天地人』をまだまだ見続けるんですよ。『花男』『イケパラ』『キサラギ』『ボンビーメン』あたりまでしか見てなければカッコいい若手俳優にしか見えないかもしれないけれど、『クローズZERO』『カリギュラ』を見、いろんなインタビュー記事を読むと、別な面が見えてきます。

非常に骨があって男っぽく、また人懐こく寂しがり屋で恋愛よりも男同士の付き合いが心地いいようです。(耕史君にもちょっと似てます)。時々不機嫌になると手がつけられないところもあるみたいなんですが、演出や演技についても真面目でしっかり自分の意見を持っている。『クローズ』『ジャンゴ』の三池監督は「男も惚れる色気を持った、昭和の男」と言ってますね。

(そうそう、三池監督が『天地人』10回で谷底に突き落とされる片目の武者を演じていたことをkiriyさんのブログを見るまで知りませんでした!それでも三池ファンか・・・!ゴメンナサイ!!)

2回にわたったという小栗君の『情熱大陸』を見逃したのが惜しかった・・・。
もうすぐ見に行ける藤原竜也君との『ムサシ』が楽しみです!
彼なら、おかしげな演出に関して意見を言い、脚本についても「これ三成は言わないと思うんですよ」とか言ってくれちゃいそうな感じもします。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

・・・で、『密謀』に戻りますが・・・・(ゴメン)

関が原戦の描き方としては、司馬遼太郎の『関が原』を踏襲している感じで、新しみは特に感じませんでした。家康が爪をかむ癖、当日の三成の激しい下痢の描写などのディティールまで同じなのはちょっと興醒めでした。

『草』(忍者)の村の者たちが冒頭からラストまで暗躍し続けることが特徴か。
牧静四郎は藤沢さんの代表作『蝉しぐれ』の牧文四郎とどういう関係が?
忍者系にあまり馴染みがない(真田十勇士や服部半蔵や鞍馬天狗系の話もイマイチはまったことがない)のですが、これはリアルな生活感を持って忍びの人生が描かれていたので抵抗がなかったです。

F沢さんがこの小説を書いた動機は、武力に秀でた大大名上杉、謀将兼続が、なぜ関が原において西軍の勝ちを黙って許し、米沢30万石に押し込められる結果になったのか・・・を描きたいということでした。

そのポイントが、三成、兼続、景勝三者の描写で描かれているところが一番良かったです。
石田三成と肝胆相照らし、日本国始まって以来の壮大な戦略を描いたものの、それは実ることなく、関が原で三成は敗北し、上杉は一矢も報いず、家の存続を選んだ。

(兼続のモノローグ)
>――関が原か。この遠さよ。
>敗走する石田の背が見えた。
>石田は、友だち甲斐もないやつ、と思わなかったろうか。


兵を率いて江戸を衝かせてくれと懇願する兼続を、景勝が珍しく制する。
景勝はほとんど普段物を言わず、兼続と常に意見を同じくしていたのに。
>「武者は恥辱にまみれても、家を残さねばならぬことがある」

それまでどちらかと言えば三成を最も自分に近い思想を持つ唯一無二の友としていた兼続が、普段は寡黙な主君景勝に引き止められる。

三成と同様に家康に一矢報いて死にたい、死なせてくれと願った兼続を、景勝が止める。
死ぬな、己とともにこの上杉を守って生きよと・・・・(妄想あり)。

これは・・・・・ゴ・ゴールデントライアングル!!!
これに萌えずになんとしょう・・・!

『風の果て』(ゴールデンペンタゴン大河)には惚れたけれど、史実物はやっぱり司馬さんに及ばないなぁ・・・と思いながら読んだ『密謀』ですが、最後のこの主従のやりとりで帳消しになりました。
(F沢さんごめんなさい!あんな真面目な小説に、こんな感想で・・・

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rukaさん、そちらではやってませんでしたか〜。
耕史君目当てで見たらちょっと残念でしたが、北大路さんがとにかく立派で・・・。今度のスマステーションで北王子さんが出演するというのも楽しみです。
もう放映も間近ですね。いいドラマに仕上がってるといいですね。

by きのこ March 13 [Fri], 2009, 4:00

きのこさんこんにちわ
昨日「落日燃ゆ」の番宣を
ご覧になったんですね
山本さんが演じる廣田正雄さん
父親のことを心配するシーンなどが
あるんですね

内藤さんが演じる山本五十六氏も
笑顔がすでにして切ないそうで
津川さん演じる吉田茂氏のほうも
チャームなあんな感じなんですね
楽しみになってきました。

by ruka339 March 11 [Wed], 2009, 10:21
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