『天璋院篤姫』読了

October 22 [Wed], 2008, 2:04
《もうすぐ誕生日》

耕史君ハッピーバースデーの10月31日、マグナムホームベージが全面リニューアルだそうですね。
それから、ついこの間から『陽炎の辻』に美麗写真館ができてますね〜。すごく写真の質がいいんで感激です。
(スタジオパークの佐伯先生の登場回は見逃しちゃいました・・・・。)

例年耕史君の誕生日はなかなかサプライズがあるんですよね。
昨年は突然スマスマの「マジシャンゼロ」に登場したかと思うと、誕生日当日に『佐々木夫妻の仁義なき戦い』への出演が発表され、女子大の文化祭講演でバースディイベント。
一昨年は記念すべき30歳の誕生日を『チック・チック・ブーン』の舞台と絡めてファンとお祝いしました。(私はその日は見ませんでしたが)。

もちろん一番のサプライズは出演情報なので、なんか期待してしまいます。
舞台と、それからキムタクお兄様の大河龍馬伝(もう決めちゃってるよ〜)への、重要な役での出演と、あとは・・・・何かな何かな。


【小説『天璋院篤姫』読了】

昨日、思いっきり自分勝手な妄想を繰り広げてしまった『篤姫』。
(自分は楽しいけれど、妄想を読まされた方々にはいつもながら申し訳ない!)

少々気になって、原作を最後まで読んじゃうことにしました。

例によって、家定公薨去と継嗣家茂決定あたりで止めていて、その後読まないで取っていおいたんです。

>(天璋院篤姫は)もう何も動かす力はないのが、歴史的真実なのだとも思います。
と自分で書いてしまったけれど、最後にもしかして歴史の黒幕だったというような面白い結末を持ってきている可能性もないともいえないし・・・。

ただ、宮尾登美子さんの原作と大河ドラマは、全くと言っていいほど違う話。
共通点は「篤姫をヒロインにして(篤姫視点で)幕末を描く」という点だけ。

和宮を悲劇のヒロインと考えがちだった従来の先入観ではイジメ役のお局様と言うイメージだった篤姫ですが、彼女に全く新しいスポットを当てた点では小説がフレッシュ。
ドラマは、その宮尾さんが「面白くしてください」と脚本に注文をつけ、どんどん改編されていくのを楽しんで見ていたそうですね。

大河ドラマとしてヒットしたことで、世の中は篤姫再評価ブーム、びっくりするほどたくさんの歴史バラエティ番組も、歴史ブームと言うよりは篤姫ブームを当て込んでいると言う感じですよね。

以下、若干のネタバレを含むかと思います。
ドラマとは違うでしょうけれど小説の結末ですので・・・。











やはりというかなんというか、小説版は徹底して「女のドラマ」でしたね。
ほとんどの女性が子に恵まれず、大奥と言う特殊な環境が中心でしたが、みんな歴史の変転の中一生懸命に生きている。

【健康なたくましきヒロイン、天璋院篤姫】

ドラマで活躍している龍馬など単語さえ出てきたかどうか・・・。西郷はちょっと出てくるくらい。新選組は影も形もなく、薩長同盟も遠い話。

最晩年「余生」で思い起こすのは、第一に確執のあった和宮のこと。大奥での幻のような華やかな日々。そして薩摩の今和泉家への懐かしさ。

幾島、滝山、重野、唐橋などの大奥の上臈達が存在感を持って描かれてます(このあたりはドラマでもなかなか良かったですが)。

和宮のイメージは堀北真希の演じている「おとなしいけど頑な」な感じがぴったりです。篤姫との関係はイジメ・イジメラレとか、虚勢の張り合いとかの表面的な部分より、篤姫の心の中のドラマとして大きい。

心の中で「良い姑であろう、宮様を思いやろう」としてもなかなか自然にできない。篤姫が夢の中で和宮の黒髪をつかんで打擲するという激しい折檻をし、目が醒めて自分の中にある感情に恐れおののく場面が特に印象的でした。

それなのに、江戸城を明け渡して何年もして、落ち着いた庶民的な暮らしに慣れるに連れて、和宮へのギクシャクした思いがほどけて自然に相手と接することができるようになる。

晩年の描き方はいいですね。落魄した身を嘆くこともなく、小さな屋敷で人との距離もなく、なんでも自分でするような生活をむしろ楽しんでます。外歩きが好きな重野がいろんな情報を持ってきてくれる、と言う図もなんか楽しい。

篤姫が一番頑張ったのはもちろん幕府最晩年における大奥の女性たちの引き締めと、その後の生活に気を使ったことでしょうが、自分自身の生活のことはあまり気にかけなかった風なのも良い。

全体的に、篤姫の健康っぷりが貫いていて印象的です。
脚気で早死にする将軍家や宮家の人々の脆弱な不健康ぶりに対し、柄も大きく眼の力もあり身体もとても健康、心も、自分の中に嫌な部分(和宮へのモヤモヤした思いなど)が生じても、目を背けずに見つめることができる。
知識欲も好奇心もさかんで、新しい局面にあっても動顛しない。

自分の不幸や運命をいたずらに嘆かず、その時その時の自分の置かれた状況によって、積極的に自分が良いと思った行動を取る柔軟さもある。

ドラマでも常に優等生娘のような印象がありましたが、小説ではもっと堂々とした女丈夫という印象です。
和宮への屈折した思いや、一橋慶喜を終生許せないという思いなどもありますが、陰にこもってドロドロしたものを醸成させることを好まない。

【ドラマの篤姫は?】

そう言うわけで、小説の篤姫は非常に一貫性があります。
女の中のリーダーとして理想的で尊敬もできる。
そして徹底して「女達のドラマ」で、男は添え物・・・でした。

晩年の追想に、家定公も、小松帯刀ですら登場しない。(あーあ)
むしろ慶喜憎しの感情の方が尾を引いてます。
ハーレクイン性は思っていたより非常に薄いんですね。

「書き終えて」での宮尾さんの言葉。
>歴史に女の実績をほとんど記していない日本の男社会の中で、女が如何に無視されていたか、ペンを置いていましみじみ考えています。

・・・で、「女の実績」を描いたということなのでしょうか。
しかし平成日本においてその路線ははやらない。
今さら「男に圧殺されてきた女の歴史を描く」なんかやったらむしろ古臭い老嬢リブかと思われそう。

特にもうTVドラマ界はずっと前から女性が覇権を握り(男の見るドラマはほとんどないという意味)、生き残る術を模索する男性タレントや男優達はTVドラマの中でほとんどホスト化してる。

(そう言うドラマ界にしたのは誰だ!ハイ、主犯は私みたいなのを典型とする女たちです。自覚してます)。

だから、多分ですが、大河『篤姫』のコンセプトは違うでしょう。
●幕末を舞台に、朝ドラのように一生懸命で健康的で好感度の高い女性を主人公とする。
●原作に囚われず、魅力的な幕末のイケメン男子たちを配し、篤姫と絡ませてロマンティックなラブストーリー部分も作る。
●ホームドラマ的な女性大河の流れを踏襲し、「大奥」的な女の戦いもあくまでソフトに(ホームドラマ的に)取り入れる。
●繁雑な史実や下層庶民のリアルな現実などは極力切り捨てる。

こんなところかな・・・。表面的で戦略的な切り方でスミマセンが、これが成功するということに今後の大河の進路が心配になる。
「利家とまつ」「功名が辻」みたいな、妻をヒロインとしたホームドラマがますます増えたらあんまり嬉しくないなあ。

いまの天璋院さんを見ていて思うことは、
「いつも一生懸命頑張ってるなぁ・・・」
「あおいちゃん、可愛くて堂々として、まさに国民的女優の風格だなぁ・・・・」
くらいなんです。

晩年の篤姫像としては物足りなく、ハーレクインヒロインとしてみるとちょっとハンパに優等生的。
もうすこし情熱的で力強いスカーレット・オハラにして、和宮をメラニーっぽくすると、2人の複雑な愛憎が出てよかったかも・・・まあ、今の設定でこれ以上ない成果をあげているのわけですが。

幕末史を描いたドラマとしてはとっくに見切ってるのですが、せっかく小説とは別に尚五郎との深い絆、家定公との深い情愛など、極上のプラト二ック・ラブロマンスを描いてくれたのですから・・・・。
ハーレクイン大河の是非はともかくとして今回はその路線も最後まで持っていって欲しいです。堺さんのあの好演が、ラストまで続く響きになってほしい。

・・・・・以下、妄想は前記事と同じあたりをぐるぐる回り始めてきたので、この辺で。

最晩年の篤姫の瞼の裏の回想で、家定が出るか尚五郎が出るか(小説ではどっちもウェイトが低くて出ないけど)。
薩摩の生家や錦江湾に浮かぶ桜島が出るか。和宮や幾島や斉彬が出るか。
そのあたりもだんだん気になってきます。
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